田舎者ほなさんの「感涙JPGAツアー」(続4）

菊池絵里香プロといえば「えりかちゃん」と呼ぶのが
ふさわしい「かわいこちゃん」系、歩く姿もペタペタ
内股なので、遠くからみていても判別がつきます。

一方、成田美寿々プロは、飛距離と低いハスキーボイ
スからキャップが似合う「男の子っぽい」かっこ良さ
がウリです。

その二人が同じ黄色のペアルックでティグランドに登
場したのですから、観客は大うけしました。その服装
は誰が見ても「えりかちゃん」が選んだと思われる「
かわいこちゃん」系。日頃の成田プロとは無縁？のよ
うに思われますが、普段着の成田美寿々プロは、ワン
ピースの似合うなかなかかわいらしい女の子です。

さてこの二人が同時に、そのプレーぶりを発揮したホ
ールがありました。打ち上げコース、５番ホール（パ
ー４）での出来事、ほなさんらはグリーンを囲んでい
ました。打ち上げの砲台グリーンへオンさせようと二
打目を打つ選手たちとその結果がとてもよく見えるか
らです。

右下から打った成田美寿々の二打目は、ピューという
空気音がしたかと思うと、目の前でガシャガシャと大
きな音が続けざまにしました。グリーン周りのカート
道路を歩いていた連中も、音の大きさに気づいてこち
らに目を向けました。

直接カップインしたのです。
旗竿が右に左に揺れています。
球はゴーっという高速音をたて小さなカップの中を廻
っております。観客のだれかが、
「最初、旗竿に当たってそのまま下に落ちカップイン
　した。プロの球ってすごいなぁ。」
と上ずった声で解説をしました。漫画プロゴルファー
猿で似たような技がありましたっけ。
とにかく、「イーグル」です。

ワーという歓声が聴こえたのでしょう、成田プロがこ
ちらをみて、その歓声に手を挙げて応えました。遠く
ても笑っているのがわかりました。

菊池プロの球はグリーン右奥、カップに近い側のエッ
ジへ転がり、香妻プロは安全なカップ手前グリーンオ
ンしました。
やがてニコニコの成田美寿々が到着し、その人懐っこ
い笑顔でカップからボールを取り出すと、ギャラリー
はやんやの拍手を送りました。

二打目をカップインさせるのを、目前で観たのははじ
めてでした。
それにしても、豪快、それが学生時代からの成田美寿
々の魅力です。

このプレーに圧倒されるかと思いきや、菊池絵里香は
ウェッジを持つと、グリーンエッジからやわらかい振
りで球を転がしたのです。ボールは、奥から急斜面の
グリーンのそこしかないと思える地点から、ころころ
と転がりカップに吸い込まれていきました。

これまた大きな拍手が出ました。
ナイスバーディ！です。
同じ服装であっても、豪快な成田、技の菊池を見せつ
けた見応えあるホールでありました。