ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

「オバケ屋敷」論

2007年05月31日 | 日記
ほなさんの池越えのボールが空中を飛んでいる間に、
、、、、、。

別のブログにコメントを下さった方がいて、その方が
言うには、「池や谷にほおりこむゴルフをしてきまし
た。ゴルフは打数、打ちっぱなし感覚です。」とあり
ました。

経済性から言うと、少ない打数で上がるのは効率的で
あろうけれど、プレー代が1万円するとしたら、90
のスコアだと、1打100円以上になります。
平日ならこれですみますが、日曜ならこの倍近いプレ
ー代になりますから、一打200円以上になるのです。
曜日によって、価格が急上昇するスポーツが、ゴルフ
なのです。だからせめて打数を多くして、十分に楽し
みたい、この方のいわれること、よく分かります。

それで、ほなさんはこの方へお返事を書きました。
「オバケ屋敷にせっかく行ったのに、オバケに会わず
に帰ろうなんて、もったいないことをしてはいけない。」

ゴルフコースに出た当初、谷越え、池越え、バンカーに
ことごとく失敗し、「ゴルフとはなんと意地悪なスポー
ツか、設計者はよほどの人間嫌いか、偏屈者か。」と
思いました。

それが最近は、以下のように思います。
せっかく設計者が知恵を練って、コース上にいろんな
障害(オバケ)をつくってくれてあるのに、それを横目
にしながら一度も入らずに行くというの失礼である。ど
んなオバケが出てくるか、アリソンバンカー(めっちゃ
深いバンカーで一度では抜け出せない)の底の深さも体
験し、
「ああなんという深さだ。」
とついでに人生にも絶望してみせるのがゴルファーとい
うものであろう。

きれいな池があれば、池の水が本物かどうか、球を打ち
込んでみて、その水面が揺れることによって、
「おお、やはり水が入っていた」
と確認するぐらいの風流があるべきだ。

谷もこちらから観ただけでは分からない。そこにも球を
入れてみて、深さや谷の幅もはかってみるでべきなのだ。
「やっぱり7番では届かないのか、ということは150
ヤードはあるな、フンフン。」
と花や木々や景観を楽しむがごとく、コースを楽しむ余
裕が必要である。

こういう初心者的なゴルフの楽しみ方を、ちかごろの上
級者はほとんど忘れてしまっている。プロに至っては、
かつての曲芸士と変わらないプレーの連続だ。
でもどうなんだろう、競技者でない多くのゴルファーは、
バンカーに入れ、林に打ち込み、池にほりこみ、谷の向
こう側には届かず、そのたびに必死の脱出を試みる。そ
れもやるだけやってもなお最後の失敗を見るにいたって
は、打ち込んだ球を捜しに入った松林で、世をはかなん
で思わず、首吊りに枝振りの良い木に目が行ってしまう
のだ。これが本来のゴルフの楽しみ方であるように思う
がいかがかしら。

その点、上級者は残念だ。設計者が仕掛けたトリックに
かからず、せっかく高い金を払って入った「オバケ屋敷」
でオバケに会わず、たまに会うと、
「今日はついてないなぁ、バンカーばかりだ。」
と嘆く。
われわれヘタッピゴルファーはいい。遅延プレーで他の
ゴルファーに迷惑かけない程度なら、こういう面白さを
いくらでも体験できるのだから。

それではお待たせいたしました。ほなさんの池越えの球
はどうなったのでありませうか、、、。

銀コン(3)

2007年05月30日 | 日記
スタートホール(パー4)は、ほなさんと社長はふらふらし
ながらグリーンまでいった。社長はティーショットと違いグ
リーンへの寄せは別人のように上手かった。やっぱりゴルフ
場の社長だ。ほなさんがグリーンの近くから寄せをした。す
ぐさま社長から、
「うまい!これはいい!」
と大きな声がかかった。その声の大きさに驚いたほど。自分
でも、ナイスショットしたのかな?と一瞬思った。でも周り
の反応は異なった。やっぱりミスだ、ボールはカップとは違
う方向へ流れてゆく。あまりのタイミングの速さに、この社
長さん、どんな場合でも
「うまい!これはいい!」
が口癖らしい。やっぱりゴルフ場の社長さんだけのことはあ
る。勉強になった。

ほなさん 8、機械屋さん 5、社長 8、支店長 6

11番ホール(パー4)は、ティーショットを今度はスライ
ス。またもやトラブルショットだった。でもめげないぞ。
他のメンバーはスタートの緊張感がとれ、それぞれの持ち味
を出し始めた。

ほなさん 6、機械屋さん 4、社長 5、支店長 4

前の組を待つことなく、快調に進んでゆく。第1組はうまい
人たちが多いのだろう。

ほなさんの不調は、ドライバーからきている。ドライバーが
曲がるのは、体全体で振り切っていないのが原因だ。そのこと
はさすがに3年もやってきたら、自分でわかるようになった。
体を回そうとしても、温まっていないと、ギッコンバッタンと
ぎこちない動きでうまく回らない。だからはじめの2ホールは
カートにのらず、歩いてきた。汗をかき体が温まって、3ホー
ル目からは体がまわるようになってきた。ドライバーショット
が低くても、前に飛ぶようになりだした。

13番ホール(パー5)のロングは、第3打がグリーン横ま
でとんだ。ピンまで20ヤードぐらいだ。機械屋さんとほな
さんのふたりがパーをとった。
「ナイスパー」とみんなが誉めてくれた。

15番ホール(パー3 200Y)は、池越えのホール。人
口池が真ん中にどっかとすわり、その向こうに一段高くなっ
てグリーンが見える。グリーンの右側、池までは松林があり、
その先はとなりのホールになっているようだ。
左側をきざんでゆくなら池をさけることができる。しかし、
せっかく調子が出てきているので、男なら狙うベシ!
コンクリート剥き出しの向こう岸までの距離を聞くと、
「150あれば届く。」
とキャディさんはいうが、まだ池を越えたことはなかった。

銀コン(2)

2007年05月29日 | 日記
今年は暑くなるのが早かったのに、今朝はやけに涼しい。
長袖の上にナイロンのベストまで着込んだ。機械屋さんは
半袖をあわてて長袖に着替えてきた。

ここのゴルフ場は、カート道と並木を挟み左右にスタート
ホールがならんでいる。クラブハウスから行くと、どちら
のスタートもよく見える。ほなさんのスタートは、右側だ
った。ティーグラウンドの右側に大きな池があり、その先
は林だ。若干右にドッグレッグしているもよう。

ほなさんがオナーをひいた。前の組がスタートしてゆく間
に、ドライバーを振る。390Y、パー4のスタートホールは
フェアウエイがたっぷりあった。ここの社長はどんなゴル
フをなさるのか、支店長は、機械屋さんは、それぞれどんな
だろう。自分が最下位なのはわかっていても、ティーショ
ットはうまく当たって欲しいなぁ。

「スタートしてください。」
とキャディさんがうながす。
ほなさんは何も考えないようにして、ただ振ることだけに
集中しようと思った。右側の池は、レフティのほなさんに
はほとんど関係がなかった。背中を向けて振るから、見え
ない分プレッシャーになりようがなかった。

中央、少し右側が狙い目だという。そこを目指して、ドラ
イバーを落とした。
「あらっ!」
と声が出た。これは、ほなさんの声。みんなは黙っている。
なんとも言えないからだ。
行くはずのない右側の池目指して球は飛び、早くも、ポチ
ャン!見えない池にほりこむなんて、なんという腕か!
障害物には必ずマーキングしなければ先に進めないという
生来もった性が辛かった。

完全にひっかけてしまった。そういえば近頃はこんな球が
よく出る。練習場でも、右のネットに当ててしまうことが
よくあったっけ。ボールに当てにいく、いわゆる手打ちに
なっているのだろう。いつものスタートに、今日は意外と
冷静だ。

次の機械屋さんは、自分でオフィシャルハンデ22という
だけあって、力強い球を打った。みんなで
「ナイスショット!」
やっとゴルフのスタートらしい雰囲気がでて、全員が安堵
した。

支店長は、上半身をねじるだけねじって、その反動で打っ
た。打ち遅れ、勢いあまって右の林方向へいったようだ。
最後はここの社長だ。70歳でもわれわれと同じ白マーク
から打つ。やわらかいスゥイングだったが、ほなさんの反
対方向、左の並木道へひっかけた。細身の社長は、身軽く
「これがいつもなんです。」
と笑いながら、キャディさんを連れて走っていった。
上手い人でなくて良かった。

ほなさんは池傍にドロップし、ユーティリティでフェアウ
エイを狙うことにした。本当はフェアウエイウッドを使い
たいが、まだ当たらないのだった。バッグにさしたウッド
は飾りにすぎない。
「キャディさん、どこを狙えばいいの?」
と一人前に尋ねてみた。示された方向へいけばいいが、と
思いながら、前上がりでユーティリティを使うと、ほなさ
んでも当てやすかった。野球のバットを振る要領だ。
ひっかけぎみながら、球は弧を描きながら前に飛んでいっ
た。

さぁここから始まるぞ、これがほなさんのゴルフだと思う
ことにした。朝一のショットを池ポチャしたぐらいで、へ
こんでなんかいられない。2ヶ月ぶりのコースなんだ。日
曜だからそれでなくとも高いのだ。十分に楽しまなくちゃ
、そのかいがないではないか。
体を温めるにために、カートにのらず走った。

銀行コンペ(1)

2007年05月27日 | 日記
地方銀行の二つの支店が合併し、移転し、新築開店し
た。地元の大きな通りに面し、上はマンションとか、
会社も入ったでっかいビルの1階だ。

ほなさんの支店はゴルフサークルがなかったが、もう
ひとつの支店に好きな顧客が居て、ずっとコンペをや
っているそうだ。もう200回を超えているらしい。
銀行さんがそんなことやっているとは知らなかった。
ゴルフがやれるなら、行ってみようと申し込んだ。
開催は日曜、しかもキャディ付のゴルフ場なので、ほ
なさんの懐具合にはちょっと高いが、3月からコース
に出ていないから、ぜひフェアウエイを闊歩したいの
だ。一番の季節だからね。

銀行の担当さんに、
「ほなさんは誰と組みたいですか、希望は?」
と尋ねられたので、
「誰も知らないからゴルフさえできればいい」
と答えた。
「そう言ってくれると助かります。」
と担当はいい、ついでにスコアも聞かれた。グループ分
けには必要だからだ。ほなさんの腕は、
「110の王、ライオンだ、ガオー」
と正直に返事した。あとで、120だったらどうしよう
と思った。いや私の場合は、130もありうるぞ。

当日のメンバー表をみてみると、総勢20名のコンペ
だった。
ほなさんは2組目。銀行から1名、ゴルフ場から1名、
銀行の顧客が1名だった。だれも知らない人ばかりだ。

8時半スタートといわれていたので、その朝は50分前
に着いた。そうそうに受付のサインする場所を間違えた。
「お客様、そこは違いますので、ビジターの方に私ども
が書き換えておきます。」
と丁重に言われた。ここはロッカーに名前のプレートを
入れてあるサービスが”売り”だから、受付も丁寧だ。
「こらこら、そんなとこ書くな。あんたは会員権持って
ないだろう。」
とはゼッタイに言わない。ここの会員権は、今だに高い
と噂に聞いたことがある。

それでもこのコースは3度、もちろん平日に来たことが
あった。ここのキャディさんは、走る走る、声がでて、
とても元気で気持ちがいい。
やがて時間になり、あまり練習もできないまま、スタート
となった。カートまでゆくと、今日のメンバーさんが集
まってきた。

Oさんは機械屋さん。ほなさんより少し若く、ガッシリし
た体型。髪は白髪まじりでも、ピンと立ったスポーツ刈り
がうらやましい直毛だ。毎年、宮崎のフェニックスでゴル
フをしている、オフィシャルハンデ22。

ゴルフ場から参加者は、ここの社長さんだった。銀行のO
Bで70歳ぐらいの温和な印象。5-6社の社長もしている
。いくつかのプロジェクトがやっていて、いろいろ話をし
てくれたが、あまりにデカすぎて実感がなかった。ニュー
スできくような名前がほとんど。でもイヤ味はまったくな
かった。

銀行からの参加者は、S支店長だった。挨拶はしたことが
あったのに、支店長とは思っていなくて失礼した。ほなさ
んよりだいぶ若い。そういえば、支店では一番うしろの席
にいる。銀行OBの社長にも、顧客にも神経を使ってたい
へんだ。



ゴルファーの心情(4)

2007年05月24日 | 日記
8番ホール 80m(パー3)
7番グリーンのすぐ横、ネットをくぐると8番のティー
グラウンドがあります。OBが無かった分、ほなさんが
オナーです。ピンの位置は、ほぼ中央。手前のバンカー
のむこうです。
でもここは自信がありました。クラブAでちょうどの距
離でした。今日は風もありません。

ゴルフはおかしいもので、自信があると自然と悪い結果
を想像することがないのです。このホールでもずいぶん
と悪いショットもあったはずなのに、少しの自信で、悪
いことすべてが帳消しになったようです。

ほなさんは自信をもって、クラブ「A」で打ちました。し
かし、芯で捕えることができず、左からカーブを描いた
ボールはグリーンエッジとラフの境で停まりました。
次は彼のティーショットです。
打たれたボールは、高い弾道でグリーンの右側に落ち、
ピンの上側斜面でとまりました。

カートをひいて近くまで行ってみると、たった80mの
距離でもティーグラウンドでは気付かない状況がありま
す。このコースは何度も来て知っているはずなのに、テ
ィーグラウンドに立つと何もかも忘れてしまっているの
です。そのひとつが、このグリーンはカップの上につけ
てはいけない、ということでした。上からカップにいれ
るには、たいてい3打が必要になります。
彼は難しい場所にボールを落としたのでした。

それに比べてほなさんの位置は、ラフからピンまで直線
の登りですから、グリーンオンできていなくとも、ダフ
リさえしなければ、2パットでカップインが可能です。
パーがとれる確率大です。

彼の位置はグリーンオンでも、ボギーの恐れあり。
ほなさんの位置は、ラフながらパーの可能性あり。
グリーンに立つと、これらの状況が分かりました。
これをみて、ほなさんは攻めることにしました。
ゴルフは戦略性のゲームです。腕は無くとも、攻めと守り
が少しは理解できるようになりました。それが分からなく
て、なんどもパーをとり損ねました。あとから思うと、
なぜ狙ったのか、狙わなかったのか、と判断しなかったこ
とへの後悔が残りました。流れの中で、考えることもなく
ただ単にクラブを振ったことへの後悔です。

それを想うと、ここは強く行くこと、、、です。

日ごろは絶対にしませんが、ここは彼との勝負に負ける
わけにはいきませんから、パターと9番アイアンを持っ
て、ボールの脇にいきました。観てみると、パターで転
がせそうです。ラインからすると右に50cmぐらい曲が
りそうです。当たってくれたら御の字と、旗を立てたま
まにして、強く打ちました。

「コーン!」
勢いよくボールは転がり、ラジオコントロールされてい
るのかと思えるほど、読んだラインとおりを進んでいき
ました。

「ガシャ!」
頭に描いたように、ボールはピンの真ん中に当たり、そ
のままカップに落ちこみました。ピンにあたらなければ
オーバーしていました。こんなことってあるんですね。
やった!バーディです。
彼は
「そんな、、」
と小さく、ため息のような声を上げました。

こうなるともう勝負はついたようなものです。
若い彼はそれから4パットし、肩を落としてこのホール
を去りました。
ヘボ腕でも、時として勝つことができる、それがゴルフ
なんですね。だから病み付きになるのかもしれません。

ゴルファーの心情(3)

2007年05月24日 | 日記
7番ホールは、250m(パー4)です。
ほなさんがドライバーを打てるところです。右は岩山
左は途中まで隣のホールがせり出しています。まっす
ぐ先のフェアウエイは広いのですが、ロングヒッター
や曲げる人は、ドライバーを使えません。彼は5番ウ
ッドで打つようです。

彼の球は高くあがり、右に一直線でした。岩山コース、
OBです。力が入ったのでしょうか。
私たちはさっきまでの饒舌さが、ウソのように、ピン
と張り詰めた空気に変わりました。

ほなさんは3番、5番ウッドが打てません。練習して
もダフリばかりで、練習の形にさえならないでいます。
だからフェウエイでは使ったことがありません。
唯一、ドライバーはどうしても必要なので、ここ1年
練習してきました。その結果、時々当たりがでてきま
した。これは、同級生のK女史が見かねて、忠告して
してくれたおかげです。
「ほな君はドライバーが苦手だからって、練習してな
いでしょう。振らなアカンよ。」

同級生の女子は、兄弟の姉より強く、男前で頼りにな
ります。K女史の指摘はズボシでした。それ以来、ド
ライバーの練習をするようになりました。当たっても
当たらなくても、とにかく振ることからはじまると、
K女史は言いたかったのでしょう。
これが、去年の1月のことでした。

体の背骨の軸を意識して、とにかくくるりと回転でき
るように気をつけました。
ほなさんの球は、低いライナー性の当たり。手ごたえが
ありました。キャリー(球が飛ぶ空中の距離)は少ない
が、転げるランはたくさん出て、距離が稼げそうです。
ほなさんにしたら、上出来です。

若い彼は打ち直し、今度はフェアウエイ左に落としまし
た。OBをひきずって動揺しているのがわかりました。
ゴルフは心の持ちようがプレーに現れます。
ほなさんはここから砲台グリーン端に2オン、パットが
3パットの5打。彼は打ち直したために、計7打となり
ました。
口数の多かった若い彼は、もうおし黙ったままになりま
した。
どうしたんだろう?自分のフォームのチェックに、頭が
いっぱいのようでした。

ゴルファーの心情(2)

2007年05月23日 | 日記
臨時ニュースが出ましたから、「汗かき日記」本編は
お休みでした。それでは、、、続きを

息子と行ったショートコースの夕焼けゴルフ。
前が混んでいて、「同じキャリア、同じギッチョ」の
若いゴルファーと回ることになりました。アガリ症の
息子は、できたら親子だけで行きたかったようですが、
混んでいるとそうもゆきません。
「一緒に」と
言って下さった言葉に甘え、6番ホールから同行させ
てもらいました。

6番ホールは、少し打ち上げ 185m(パー3)
このパブリックゴルフ場はメートルなんです。
若いゴルファーのティーショットは、私たち親子を前
にして見事なものでした。息子はため息を出し、同行
することを早くも後悔したようでした。
球は高くあがり、遠く離れたグリーンで跳ねたのが見
えました。このホールのグリーンへは、かつて1回だ
け届いたことがあるだけでした。

息子が
「知らん人の前で打つのは緊張するわ。」
と言ったので、
「緊張しながらプレーするのも練習のうち」
と年の功で息子をなだめ、ティーショットをうながし
ました。案の上、球の上を叩いて、半分もいかない距
離で停まりました。

ほなさんは得意の左スライス(そんな得意があるもの
か)で、グリーン左のバンカーの手前に落ちました。
フェアウエイの草を踏んで、手押しカートで行くのは
良い気分です。いろいろ話をしながら行きました。

「左のクラブって少ないですね。」
「ゴルフって、左は損です。」
彼は私らの腕をみて、いろいろ話しかけてくれました。
ゴルフの勉強もたくさんやっているようです。その結
果、90を切る直前までいっているのです。

同じ3年、もうすぐ4年なるというのに、ほなさんの
腕前とこんなに開きがあるのか。彼の博識にも嫉妬し
たのか、話しているうちに、ダンダン何かがこみ上げ
てきました。クラブのことも知らない、コースのこと
も気付かない、自分に対してハラを立てたのかもしれ
ません。

彼はグリーンオーバーしていました。私は1オンすら
できないことも、心に火をつけました。
2オンしたグリーン上は、いつもより真剣に読みまし
た。2パットの4。彼も結局2オン2パットの4。
分けました。

死ぬまで元気で

2007年05月22日 | 日記
「ゴルフからの贈り物」というブログを書いておられ
るシュガーさんの記事に、
「第7回片マヒオープンゴルフ選手権」で優勝した
木村さんは、同じショートコースを利用されている
方でありました。

先日、お会いしたときの最後の言葉。
「ほんまは次の大会、狙っとるんよ、優勝。」
と木村さんは自信の胸のうちを語っていました。

はじめ木村さんを観た時、片手でドライバーを打って
いましたから、ドライバーが当たらない私にとっては
「なんとうまくドライバーを打つ人なんだろう」
と素朴に思いました。
ゴルフは片手で打つ練習もありますから、杖さえなか
ったら健常者と違和感のない練習風景でした。

体のハンデは誰にも起こりうるものです。いつ、私た
ちがそうなるのか、病気になることもそれは自然な人
生の証明でもあります。

障害者といっても、肉体的なもの、精神的なものから
いろんなものがあります。病気というものが、人間と
切っては切れない存在である以上、それとどう付き合
いながら、または克服して、自分の人生をまっとうし
てゆくのが、人としての生活なのでありましょう。

木村さんの優勝がとても感動的なのも、木村さんが乗
り越えてきたもの、それは艱難辛苦であったろうけれ
ども、次は私たちがそうなった時に、乗り超えていか
ねばならないと思えるからです。

「今日も良い日で」
「死ぬまで元気で」

臨時ニュース

2007年05月19日 | 日記
「障害者ゴルフ」の事務局長シュガーさんによると
今回の大会で片マヒの優勝者は、木村さんだったそうです。

ほおーっ、と思いながら写真をみると、なんとそれは
ほなさんの知り合いでした。
びっくりしたーっ、おぶけたゾー

いつもパブリックのショートコースで会うと挨拶し、
ラウンドの途中で、
「ほな、いっしょに廻ろうか。」
と気さくに話しをし、
「今度の大会がんばってよ!」
と話したばかりでした。

この「汗かき日記」でも、かなり前に、障害者でもゴル
フのうまい人がいるもんだ、と書きました。その人が
全国大会で優勝するとは、まったく思っていませんでし
た。木村さん本人も、
「3位ぐらいから上は、ものすごう旨いんよ。」
とレベルの違いを語ってましたからね。
まずは、シュガーさんのブログの記事をごらんください。

 「飼い犬に助けられた命」

ゴルファーの心情(1)

2007年05月18日 | 日記
今週、ショートコースの夕焼けゴルフに息子と行った。
2時のスタート時間のアナウンスを合図に、受付をすま
せ、急いでバッグを手引きカートにくくりつけ、スター
ト位置へゆく。

このときは2時前に行ったものだから、受付前の時間を
利用して、簡単に体操した。私ら親子が2番目で、前に
は30代の男性ひとり、後には、ご夫婦とおぼしきふた
り連れだった。

1番目の男性は、
「ひとりだから、先に行きますね」
とスタートしていったが、3ホールを過ぎた辺りから、
前が混んでいて、
「つかえているから、一緒に回りませんか?」
と私ら親子に声をかけてくれた。紳士のスポーツ、ゴル
フではよくある光景だ。ほなさん親子に断る理由なんぞ
ないから、6ホール目から同伴させてもらった。

この男性は、ゴルフに珍しいサウスポー、ゴルフの経験
も、ほなさんと同じぐらいだそうで、よく話がはずんだ。
同じキャリアといっても、この人の球筋は本格的だった
ので、スコアのほどを尋ねると、
「つい最近90が出て、念願の80台を目指している。」
という勇ましい返答だった。
ほなさんは、同じキャリアでも片や110の王、片やハン
デ20を切るとは素晴らしいなぁ、と思う。

最初の率直な気持ちが、話しているうちに、いつしか、
恥ずかしいところは見せられない、そしてハンデ36に
も届かない腕にもかからわず、負けたくないへと変化し
ていった。「同じ左、同じキャリア」の条件なら、自然
と競争してしようとする「団塊の世代」特有の負けん気
が私にもあったのか、不可思議なものだ。

このあと、ほなさんの気持ちは、がぜん熱を帯びた。