ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

ほなさんの終活探し(5)

2022年02月06日 | 日記
「口から食べて下から出す」
これが生活の基本とほなさんは考えています。
本格的に食べれなくなったら、お迎えがきたと考
えています。

誤嚥性肺炎などにより口から食べれないと、「胃
ろう」などの医学的処置を一時的にして、その後
また元の生活を取り戻された人もおられますから、
一概に医療的措置を否定できませんが、ほなさん
個人の終末期における意見は、
「医療的措置は基本何もせず、枯れていきたい」
ということです。

ほなさんの母(98歳)の場合、
3日前まで起きて車椅子の生活でした。
車いす上でほとんど眠っていることが多くなり、や
がて起きておられなくなり床につきました。

十数年前の父親は寝たり起きたりの生活が3か月ほ
ど続き、本人の希望で最後の3日間点滴を打ちまし
た。それでも枕元にはゴムの筋肉を鍛える道具があ
りましたから、動けなくて寝たきりでじっとしてい
たのではありません。

母の場合、息はぜーぜーと今にも死にそうでしたが、
家族が傍にいると、安心するのか安らかな息使いに
変わります。緑内障が進んだため目は見えなくなっ
ていましたが、声や雰囲気で家族と他人の区別が明
確にできていました。
子や孫たちが集まってくると、耳を澄まして話を聞
いているようでしたし、呼びかけるとその方に顔を
向け、話をじっと聞いていました。

6-7人の家族団らんのワイワイ、ガヤガヤした茶の
間の雰囲気が母のベッドの周りにそのまま再現され
それぞれの家族の話題に花が咲きました。厳かな雰
囲気にほど遠い、市井の井戸端会議そのものです。
コロナ禍のために息を引き取る「その時」には立ち
会うことはできませんしたが、ほとんどその直前ま
で家族の団らんを楽しむことができました。


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