ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

ほなさんのシニア通信(4-1)

2017年02月26日 | 日記
最近の広告でマットレスをよく目にしませんか。
有名スポーツ選手が宣伝しており、身体の隅々
を支え包み込んでくれる構造から、いかにも気
持ち良さそうです。腰痛で苦しんでおられる方
がみれば、飛びつきたくなることでしょう。
でも「低反発」「高反発」どちらが良いのでし
ょう、迷いますね。

また最近、耳新しい言葉「体圧分散」を謳い
文句した商品もたくさん出てきました。敷布団
やベッド・マットレスなどがチラシに載ってき
ますが、実はこの「体圧分散」という言葉、介
護で扱われる福祉用具の専門用語です。

この言葉と同時に「体位変換」という夜の話か
しら?と思わせる言葉も使われます(残念ながら
別の意味)。ともに医療(介護)の「床ずれ防止
の専門用語」です。

病院、特に命を救うことが第一義となる場所で
は、当たり前のことですが24時間治療が優先さ
れます。本人に不都合でも、ひとつしかない「命
」をまず助けなければなりません。

絶対安静、身体を動かさない状態にしておいて、
医者や看護士、スタッフの動きやすい状態を保
つのが、病院という施設のようであります。

その最たる場所が、集中治療室や手術室です。こ
ういう場所で行われていることは「緊急時の対応」
であります。その時に使われるのが、エネルギー
の消耗を少しでも抑え、病気に集中させるために、
「身体を動かさないためのマットレス」なのです。

ほなさんのシニア通信(3)

2017年02月01日 | 日記
 国語の教科書に載っていた「方丈記」を覚えておら
れますか。作者、鴨長明が60歳の頃、晩年を過ごす家
を新たに作ることになったもようが書いてあります。

規模は、壮年の頃の住まいの100分の1に及ばず、広さ
は一丈四方(3.03m×3.03mコトバンクデジタル辞典)
で高さは7尺弱(約2m)という小さな造り。土地は所有
せず、土台を組み、簡単な屋根を葺き、材木の継ぎ目継
ぎ目を掛け金で止め、気がむけばバラして荷車二台で全
部移動できる「旅人の一夜の宿」のようなものであった
と書いています。

しかも、「転居していくたびに家は狭くなり、世間一般
のものと少しも似ていない」と鴨長明は嘆きましたが、
実はこれがシニア世代の健康生活のコツのようであります。

団塊の世代から上の方々は、高度成長の時代に一軒家を求
め、地価の安い郊外へ郊外へと足を延ばしました。一生一
度の買い物と呼ばれた家でありましたのに、シニアも後半
となると、その家を売り払い、買い物が便利で病院もある
中心部地域へ回帰してくる方もちらほら。

なかでも階段を上らなくてもよいワンフロアー・バリアフ
リーの中古マンションなどが、買い替え物件として人気の
ようです。高齢者専用住宅の場合、独り用は1DKです。
長明の言ったように、シニア世代は一丈四方、一間あれば
大丈夫です。歳をとるたびに行動範囲が狭くなってくるの
は当たり前のことで、体は縮み動く半径が小さくなります。

つまり、われわれが一生一度の買い物である「家」ですら
「澱みに浮かぶ泡(うたかた)」であると、数百年前に教
えてくれていたのであります。人が変わっていくのと同じよ
うに、家のサイズも変化していくのが常なのです。鴨長明
という方は、やはり人生の達人でありました。

家の中で、最も大事にしたい生活場面は入浴です。広い湯
船に身体を沈め、頭の先から足の先までゆっくりと伸ばした
い!あー、なんと幸せな瞬間でしょう。でもこれが問題なの
です。大きな浴槽の温泉では、浴槽の淵に背を当てて入浴し
ていませんか。足先が向こう側へつかないものだから、体が
浮いて危ないのでお客は皆、横一列で入浴していますね。

 前回「シニア通信(2)」で紹介しましたように、お風呂
での溺死はとても多いのです。足先が向こう側に届かない浴
槽は、まず危険です。ということは、浴槽のサイズもまた年
齢に応じて小さくなっていきます。

住宅メーカー〇〇は自らを「風呂屋」と言うだけあって、普
通サイズと小型サイズの2種類の浴槽をつくり、年代に応じ
て入れ替えられるユニットバスを発売しています。
ある介護の先生は、「自分の家の風呂は小さくして、ゆった
りしたお風呂に入りたいなら温泉に行きなさい。あちこち楽
しめていいですよ。」と言いきります。

年齢にあった自分サイズの浴槽、健康生活のために考えてみ
ませんか?