ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

「橋」打法

2010年02月28日 | 日記
「月例シニア杯」で、ひどい成績だったの
で、朝、早朝に行こうかどうかと思いつつ
いつもコタツでうたた寝しております。

一発勝負に弱い!
のがほなさんですが、よくよく考えてみる
と、やはりそれ以前の問題、スイングが一
定していないのです。

まず、寄せが下手です。
手前から攻めようとしているのに、ボール
の落下地点がピンの距離ですから、あっと
言う間にグリーンの奥へ転がります。

パターもあきまへんわ。
パブリックのグリーンは、砂ばかり多くて
練習になりません。

肝心のドライバーは、どこへ飛ぶかわかっ
たもんじゃないです。

70歳のオジイに飛距離で負けるのは悔し
いので、雑誌をみていたら、スイングの手
と反対方向へ「あご」を向けたら、軸がし
っかりして良く飛ぶと書いてありました。

これだ!これこそ救世主。
練習場で、首をカリガリ言わせて、右へ左
へやっているうちにボールを打ってしまう
のです。この顎の動かし方、見覚えあるぞ。
そうでした、橋 幸夫さんの歌うかっこう
でした。それで橋打法、「潮来傘」打法で
もいいですけど。

これ何発かはうまくいったんです。
ところが慣れるとあきまへんでした。
首をねじりすぎて帰ってまいりました。

でも、またやってみよう、、、。

会費制結婚式(終)

2010年02月26日 | 日記
男女の仲というものは他人にはわからない
ものですが、さらに夫婦間の相性というも
のは、独身には到底理解できないものにな
ります。

傍から観て、独身の時、「なぜ?」と思っ
たご夫婦はいくらもありました。
自分が結婚し、長い夫婦生活を歩んでみる
と、他人にはわからない絆のようなものが
あるのだと思いますね。

さて、離婚した彼が、仕事の合間、とある
喫茶店に行きました。その喫茶店は、少し
広めだったので、混んでる時間帯でもひと
りくらいならどこかに入れますから、奥の
空席めざしてドアを開けたそうです。

午後も遅くなっていましたから、店内は閑
散とした時間帯のようでした。入口付近に
数名のセールスらしい女性客の一団、その
他のテーブルには、ひとり客がぽつりぽつ
りと居た程度です。

彼はコーヒーを飲みながら雑誌を読み、時
折、入口の女性客達が談笑する声に目をや
りながら、いつもの休息をとり、飲み終わ
ると、また入口にあるレジへと向かいまし
た。

レジでおつりを受け取る間に、談笑してい
る女性客をひとりひとりをなにげに眺める
と、彼は、はっ!としました。
その中には、別れた妻が居たのです。

美人の妻の存在は、さっき向こうから見た
時もまったく気付かず、意識の端にも思い
もしなかったのでした。

「別れて三年経つと、顔も判らないのか」
自分の記憶から遠ざかったこと、自分の結
婚はこの程度の日月で忘れるのかと、しみ
じみ語った彼はとても寂しそうでした。

ほなさんは、人間でいることの切なさを感
じた日でした。

会費制結婚式(続)

2010年02月21日 | 日記
職場の彼は、美人の女性を連れて東京から
意気揚々と帰ってまいりました。輝いてみ
えました。

ほなさんが同じように、お付き合いしてほ
しいと思いを寄せた人を尋ねてゆくと、
「私は赤い糸の伝説を信じているの。ほな
 さんはご存知ですか?」
「ええ、結婚する人の小指には、赤い糸で
 つながっている、っていう話でしょう」
と私が答えますと、
「どこまでも行っても、あなたとは赤い糸
 がないように思うの」
とお付き合いすらきっぱり断られ、しょげ
て帰ってきた過去を思い出しますが、職場
の彼は私なんぞとは違って、パリッとして
ました。

それから、結婚準備に入り、めでたく披露
宴を盛大に行ない、結婚後は子宝にも恵ま
れ順調そのものでした。

彼は年上で仕事もよくできたし、仲間うち
でのリーダー格で、たまたま私が上司にな
りましたが、いろんなことを教えてくれま
した。

若さゆえに頭が堅くプライドの高かった私
に、素直に頭を下げなさいと教えてくれた
のは彼でした。謙虚に謝るすべを早いうち
に知ったことは、ほなさんのような失敗の
多い人生を歩む性質では、以後の人生でと
ても助かったものです。

そういう人格の高い彼でしたが、どうした
訳か離婚という事態になりました。その頃
の私は勤めをやめておりましたので、詳し
く知りません。

会費制結婚式

2010年02月19日 | 日記
ほなさんらは会費制結婚式が流行った時代でし
て、いろんな関係から、先輩・後輩の披露宴を
若いときの3、4年の間に20近くお手伝いしま
した。

最多は500人以上の参加者がありました。こ
こまで多くなりますと、テーブルの準備から大
変だったように思います。新郎・新婦とも出席
者とのコミニュケーションがとれません。まあ
お祭りそのものです。ちなみにこの時の新郎、
現在は、議員をやっています。

ある時は、猛烈に反対するご親族の説得を引き
受けてしまい、最後は、結婚に反対する新婦の
兄から新郎が一発殴られ、それを契機に式へと
進んだ離れ業もありました。

また、いくつかは名だけのお手伝いで、当日の
準備だけ行ったものまでありましたが、とりわ
け親しかった仕事仲間の結婚披露宴を手伝えた
のが、特に印象的でありました。

この同僚の略歴を簡単に紹介しますと、新郎、
新婦とも別々の大学でしたが、学生時代から付
き合いがあったようでした。ほなさんと知り合
う前でしたから、詳しくは存じませんが、彼女
は卒業後、劇団に入り、その後華やかなスポッ
トライトを東京で浴びるようになり、劇団での
若き女優の中心となりました。彼女のポスター
の写真をみて、こんなキレイな人もいるもんだ
と思ったことを覚えています。

目の前で仕事をしている男が、この女性と一緒
になるとは、当時は知りませんでした。ある日
仕事の休みを突然欲しいというので、驚いて尋
ねたら、プロポーズしに行くというので、若い
ものはこぞって応援しました。

彼が仕事では先輩でしたが、成り行き上、私が
上司でしたから、彼のプロポーズが成就するよ
う祈って帰りを待ちました。

森優子さんの朗読(終)

2010年02月18日 | 日記
せっかく道徳的な良いお話を聴き修養したのに、
いざ目の前にココアが運ばれてくると、われ先
にと飲んでしまう。これがほなさんの真実だ。

なんとも情けない、というか気持ちだけでも、
「あなた様からどうぞ」
が言えないものかと思いつつ、わびるつもりで
ほんの数分間ココアを先取りした方とお話をし
た。
その時のココアはとても美味しかった。

ゴルフで会ったS原氏は、見ず知らずの私に、
うまいヤマモモを食わせてやろうと木に登って
くれたし、S坂師匠は、今日も変わらず他人の
投げたタバコの吸殻を拾いつつラウンドしてい
る。

なにもS原氏やS坂師匠が特別に人間離れした
人格者であるのではないが、ほなさんも少しは
見習いたいと思っている。が、いざとなるとな
かなかできないなぁ。

権力をもつ銀行や大会社は、他人の足を踏んづ
けているのに、足を踏まれて痛いというと、慌
てて逃げ出す。損害賠償請求されないためだ。
それが逃げられないとなると、今度は自らが作
った被害者を攻撃し、お前が加害者だとばかり
反撃をしむける。会社と自分を守るために、被
害者をやっつけるのだ。

それで被害者で相談に行こうとしたら、当時の
弁護士会の会長さんまでが、約束の時間に留守
にしていた。電話すると会いたくないのはミエ
ミエだった。
えらい弁護士さんは、大会社と懇意な関係だっ
たのかもしれない、と皆は思ったね。
結局、被害者は被害者のままで終わった。

この件で損害を受けたことより、一番悲しかっ
たのは、敬愛する多くの友と先輩らの尊敬の部
分が地に落ちてしまったことだ。かねてよりあ
の先輩はと思っていた方が、自分の利益のため
には、なりふりかまわず被害者を攻撃すること
に終始した。それは品性を欠いたものだった。

会社や人は必ず間違いを犯す。
被害の弁償できることも、立場上できないこと
もあるに違いない。だからこそ、そこで、どう
いう行動をとるか、それが大人として、とても
大事であるように思うようになった。

被害者はいつでも被害者でしかない。
償えるのは、金銭ではなくやはり「こころ」な
のだ。

「一生他人に道を譲っても、百歩にもならない」
と偉い方の言葉を思い出す。
自らの家族にするように、他人にもそうしたい、
この思いはさらに強くなった。

森優子さんの朗読会(3)

2010年02月16日 | 日記
「たけくらべ」は淡い初恋を語ったものらしい
。らしいと書くのは、朗読に先立って登場人物
の説明があったのに、恥ずかしいことにそれで
もなお内容がつかめなかったからだ。

しかしそれを超える以上に、言葉の流れは流暢
で美しいものだった。朗読が終わり、橋本さん
がおじぎをするや、私はさも内容はすべて了解
したぞ!と言わんばかりの盛大な拍手をおくっ
た。ものは知らずとも、歳とともに世の中の生
き方は身につけてきた。

さて次は、森さんの番だ。
森さんは椅子に座ると、背もたれに背中をつけ
ず、背筋をぴんと伸ばしたまま、少し前倒しの
姿勢を保って読みはじめた。私がやると、背筋
がツリそうだ。肩こりで寝込むこと間違いなし。

この話は十回以上も聴き、内容はすべて知って
いた。知っていると、ほなさんは強くなれる。
態度もデカイくなるというもんだ。

森さんがタイトルというなり、
「待ってました、よっ虎造!(広沢)」
の声をかけそうになった。(なんで広沢虎造なの
か、自分でもよくわからんが)
この作品、私には安心して聞ける。

物語は流れ流れる。
そうこうするうちに、話は佳境へ。
閻魔大王とのやりとりに入る。

仙人になるために、誰とも口をきいてはいけない
と約束させられた主人公。物言わぬ杜子春に業を
煮やした大王が、ありとあらゆる地獄絵図の中に
巻き込んで責める、攻める、責めたてたのだ。

とうとう父母まで責めの対象へと、引きずりださ
れ、老馬に姿を変えた母は鞭に打たれながらも、
お前の思う通りにおやりと、かわいい息子を支持
したのだ。母の愛の深さはいかばかりか、計りよ
うがなかった。ついに口を開いた杜子春は、
「ああ、お母さん」
と一言発してしまった。

ほなさんの前に居た女性ふたり連れは、地元ラジ
オで昨日知り、申し込んできたという。
面白かった、と言ってました。
ほなさん注文のココアが来たので、勝手に飲んだ
ら、この二人連れのひとりもココアを注文してい
て、けげんそうな表情。
大勢いるときは、先に飲んだものの勝ちだ。
といいつつ、私は絶対に、杜子春の父母にはなれ
ないな、と思ったのでありました。

森優子さんの朗読会(2)

2010年02月14日 | 日記
おいくつだろうか、ほなさんより年上と思わ
れる橋本千寿さんは中央の椅子にゆったりと
腰掛け、一呼吸おくと、今日の演目
「たけくらべ」の登場人物を端的に紹介した。

やがて、
「それでは、はじめます。」
というと、場内の照明は落とされスポットラ
イトだけが点いた。

狭い会場のそこだけ浮かび上がり、あとの闇
の中は、無限の空間が広がりをみせる。
闇は周りの人との距離を錯覚させるに十分足
りえた。

外は小雨が降り、それがだんだんやかましく
大きくなってきても、こういう中で八雲の「
怪談」をやったら、ほなさんのような小心者
は縮みあがるにちがいなかった。

橋本さんの落ち着いた声が、薄暗い空間へ放
たれると、ほなさんの心の襞が震えた。襞の
存在を自覚させるために、文化や芸能がある
のだと思った。

読み手は、浪花節や、浪曲、落語の人情話で
も聞かせるように、本を読み進めてゆく。ほ
なさんの頭の中を、草書のひらがな文字がリ
ズムよくさらさらと流れてゆく。ある時はよ
どみ、ある場所では舞って、また流れゆく。
一葉の書いた文語体の日本語は実にうつくし
いものだと思った。

実際に自分が黙読した時よりも音の流れが明
確で、現代のラップ曲よりはるかにリズミカ
ルで音楽的なものに思えたのだ。日本語の持
つ音、それ自体が美しさと、華麗さを持ち合
わせていると再認識した時間だった。

薄暗さの中で聴衆の多くは目をとじ、のこり
の者たちはあらぬ方向を見据え、この心地よ
き闇に身を任せていた。

ただ、ほなさんにとって残念なことは、文語
体ゆえ、その意味の半分ほどしか、この場で
理解できなかったことだ。
文化とほど遠い立ち位置、理解しえない頭の
構造に、でも、それもいいじゃないか。
隅から隅までわかる必要はない、それが文化
というものだと言い訳しつつ、、聴き入った。

森優子さんの朗読会(1)

2010年02月12日 | 日記
今日は「森優子、橋本さんの朗読会」へ参加させて
いただきました。二度目のライブ参加であります。

演者はふたり

先発、橋本さんは、樋口一葉「たけくらべ」を

森さんは、十八番(と言っても過言でない)、
     芥川龍之介「杜子春」でした。

会場は、市内の端に近い場所にある木造民家を喫茶店
にした「風知草」、こだわりのあるたたずまいで、小
さな看板に思わず行き過ごしてしまいそうなところを
表で会のメンバーが案内してくれたので判りました。

会場はふたまの部屋を開けっ放しにしたぐらいの広さ
です。受付を中学時代の同級生’しょうこちゃん’が、
お手伝いをしていました。今日は千円で飲み物つきだ
そうですから、主催者はボランティアでやっているの
でしょう、私のようなものにはありがたい企画ですが
ご苦労様なことです。

会場は人でびっしり詰まり、隅っこ、端で、音楽と照
明、そして演出、本まで書く鈴木さんが準備中でした。
こういう儲けにならないディレクターは、なんでも屋
であらねばなりません。

靴を脱いで入って行った私の顔見て、
「おっ、ほなさん(いらっしゃい)」
鈴木さんが()の部分は声にせず目で挨拶をしてくれ
ました。音響器材の上の台本には、いろいろチェック
が入ってますから、あそこで音が出たり、照明が変わ
ったりするようですよ。

どこに座ろうか、お昼ご飯を食べたすぐだからトイレ
に近い場所がいいけど、それもなさそうだし、女性が
多いので肩つき合わせるのもなんだし、などと悩んで
いると、隣で忙しくしてた’しょうこちゃん’が、そ
こに座んなと、入口に近い場所で一番後ろだけど、テ
ーブル付の一人掛け椅子をくれました。

大木を横に切った机は厚く、体をもたせても大丈夫そ
うで、こりゃぁ気楽でいいわい、手帳を広げはじまる
のを待ちますと、隣の’しょうこちゃん’がそれでは
はじめます!と立ち上がって宣言しました。
あら’しょうこちゃん’、司会もやるのね。

 お詫び:杜子春の漢字変換を安易にやり、間違えて
     おりました。このようなことは、私のこと
     ですから今後もたくさんあると思います。
     寛大なあなた様の聡明なる頭で、ほなの間
     違いを訂正しつつお読みいだければ幸いで
     す。

温かい言葉に

2010年02月11日 | 日記
ゴルフバムさんのコメント、
>「どんまいです」
>挑戦する気持ちが尊いのであって、結果が思わしく
>なくても、また次回頑張ってくださいな♪(^-^)


とても、、温かいお言葉を、、ありがとうござ
いました。

急に参加できることになり、朝ギリギリに行っ
たことも問題なのですが、今回は少し、だいぶ、
かなり、そうとう、立ち直れないほど落ち込み
ました。
うわーん、
ひっく、ひっく、、、ぐすん、ぶぅー

  すすり泣きが聞こえ、やがて泣き止むと
  かしましく鼻をかむ音がした。