ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

大往生の手本

2020年08月08日 | 日記
60歳から福祉用具の世界に飛び込み、これを生業とし
てきたほなさんが、母以外で第一号の顧客となってく
ださったAさんが、つい最近、逝去された。
満101歳でした。

Aさんは何事もご自分でなさり、亡くなる直前まで紙お
むつを自分で交換するという、意識もプライドも高い方
でした。死ぬときはこうやって逝くのよ、と実地で見せ
つけられたようです。

「家で死にたい」という本人の希望通りに、台所にある
いつもの椅子に腰かけたままの姿で、同居の家族が気付
いて駆け寄った時は、死後直後の大きな息づかいだった
といいます。

この数日前、ほなさんが用具の定期点検に訪れた際、ほ
なさんが用具点検する様子に疑念をもたれ、
「それでは点検にならん!」
と一喝したのでしたが、自分の早とちり間違いだと判る
と慌てておべんちゃらを言うほど、しっかり者の可愛い
おばあちゃんでした。
101歳の方とこうしたコミニュケーションがとれること
は少なく、ほなさんにとっても嬉しいお叱りでした。

利用者様の思うような在宅生活を援助して、人生をまっ
とうされ先の世へお見送りをすることが、「用具屋」福
祉用具プランナーとしての仕事であります。
利用者様を見送った後で、他にできることは無かったか、
あれこれ検討・反省することが常でありますが、Aさんに
関しては、とても爽やかに旅立たれたので、何も付け加え
ることはなかった、自分もこうありたい、と思います。

Aさん、ありがとうね。良い手本をいただきましたよ。