ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

EUショック!その後もショック!

2016年06月25日 | 日記
イギリスがEU離脱してしまいました。
安部首相の「世界的不況の前触れ」と言った
ことが、はからずも当たった?かもしれませ
ん。そうは言っても、しばらくすれば落ち着
くでしょうから、静観することですね。

それよりこのところ気になることがあります。
それは、介護保険の大幅変更です。

今回の消費税10%を先送りで、昨年決めた
政府の「骨太方針」が現実のものとなりつつ
あります。現在は選挙の最中ですから、選挙
が終われば、社会保障費の介護保険カット内
容がどんどん出てくることでしょう。

財務省案は、介護保険の対象は、要介護3以
上だけとなり、要支援1・2、要介護1・2への
対処は、市町村に任せる。
つまり軽度者への援助は、市町村以外はなく
なり、基本自己負担になる。
手すり等の住宅改修は、個人資産を増やすこ
とになるから全額自己負担とする。

といったような次第ですが、介護保険を管轄
する厚労省も、消費税の先送りから、国の方
針が、歳入に比するような社会保障という観
点になったものだから、黙ってしまったよう
です。

介護保険の保険料も、65歳から74歳まで
は2割負担となりますし、たぶん75歳から
上の世代も、2割負担者の見直しがあるもの
と思われます。

でもこんなことをやっていると、先立つ不安
から「個人消費が伸びる」なんてことはあり
えませんね。
この選挙が終わってから以後年末までには、
シビアな介護保険の全体像が決まっていくこ
とでしょう。

これで決まった介護保険の内容が来年法律と
なり、2018年制度化されます。
われられの老後は、どんな風になるのでしょ
うか?

笑えない「ブラックユーモア」風になること
は避けてほしいものですね。

自立という問題(3)

2016年06月16日 | 日記
元気になられた、驚異的な回復と言われていた
矢先、
「転倒し救急車で運ばれた!」
という情報が入ってきました。

立ち上がった状態で転倒すると、頭が先に地面
に着き、首の骨をやります。この時がそうだっ
たようで、そのままベッドへ。自力では呼吸が
できない状態になってしまいました。

ご家族とほなさんはショックでした。
周りの方々、誰もが同じ気持ちだったことでし
ょう。

老いてなお自立ができている状態を保つために
福祉用具というものが支える、利用するのです
が、それにもまして、道具ではない問題がたく
さんある現実を突きつけられました。
本当に、難しい、、です。

自立という問題(2)

2016年06月10日 | 日記
Aさんは認知症による影響からか大声をだし、
他方、寝たきりという状態でした。
この状況に介助の家族は呆然としていました。

ほなさんは某施設をすすめ、施設長さんが引
き受けてくれたので、担当者の方と相談し、
エアマットレスによるオートマチックな褥瘡
予防、チルト式の車椅子というはじめにして
は重装備の福祉用具を施設に運び込みました。

全国で富山、徳島がダントツで施設が多いの
です。そのうえ徳島は、人口当たり医者の数
がこれまたトップであり、さらに徳島市近郊
は面積が狭い利点があります。県庁所在地で
は全国2位の狭さです。

なにせ四国全体の大きさは、岩手県とほぼ変
わらない、と東北の友達からからかわれた記
憶がありますから。
実際に岩手県を移動してみると、隣町までが
時間がかかります。すぐそこ、という感覚が
車のフルスピードで30分とか。徳島なら県
境の半分まで行ってしまいます。

あるとき、
退職で東京から帰った同級生が、しきりと東
京は良かったと自慢するので、
「Uターンして良かったと思うよ。そのうち
 徳島へどんどん介護難民が来るようになる
 かもしれないよ。」
とほなさんは言いました。彼は意味が分から
ず、ポカーンとしていました。
今から4年前の話です。

つまり、医療設備、人材、介護施設等が狭い
地域に押し込められているのです。(他県に
比べればの話、、介護人材のデータは存じま
せん。)

運がよかったのでしょう、Aさんは驚くほど
の回復をみせました。毎月、軽度の福祉用具
へと入れ替えました。


自立という問題

2016年06月09日 | 日記
現在の介護保険による「サービス計画」
(デイにいったりリハビリをしたり、電動
 ベッドなど福祉用具を使う計画のこと)
は、治る(=自立する)ことを前提として
います。90歳代の老人が自立していくと
いう計画自体に、こちらの理解不足もあり
「???」
と感じる事例に会うことがあります。

ところが体の自はきかずとも、目の動きで
意思表現できる方もあります。一方、老年
の方の認知症のような場合、この先、人格
も含めてどんどん壊れていくことが想像で
きる場合などは、一般にいわれる「自立」
の言葉のイメージのハードルが高すぎ、介
護保険で言われる「自立」と乖離していき
ます。

そんな中、90歳に近い年齢のAさんの
お話です。

親戚筋に頼まれてはじめて相談を受けたの
が1月でした。
「実家の母がたいへんで困っているが、
 入れる施設なんかないでしょうね。」
といわれたのがきっかけでした。

「なんでないの?」
とオウム返しに尋ねたほなさんに、
「どこでも施設はいっぱいで、何年も待っ
 ているって聞くし、、。」
と返事。

「特養(特別養護老人ホーム)なんかは安
 いから無理でも、いろんなサービスを使
 えば、別の施設でも介護はできるし、預
 かってくれるよ。」
とほなさんは言いました。

「?????」
相手は戸惑っています。

どこにいたって介護サービスを外から入れ
ることはできるし、また、足りないのは事
実ですがマスコミで騒いでいる内容は、一
部のことでしかありません。

ほなさんは週刊誌が好きですので、タイト
ルだけをみますと、日本経済を例にすれば
一方が破産と書き、もう一方は大成功と書
きます。けっきょくわからないので両方を
読まざるを得なくなり、週刊誌はどちらも
売れるという作戦にのってしまいます。

しかし内容は、全部が嘘ではない。
たら、れば、が重なると、そうなるかも、、
しれない、ということです。

そこでほなさんはこう言いました。
「全国一介護施設がある徳島で、あなたの
 お母さんが入れる施設は、ぜったいにあ
 るよ。」




味音痴

2016年06月07日 | 日記
ほなさんは味音痴。

昼、およばれで行った時、
豚肉、牛肉、鶏肉のどれかを食べたはずなのに、
女房から

「どうだった?」

と尋ねられると、答えられない自分がいます。

肉の特徴をいわれたあげく、
「たぶんその最後のやつがはいっていたような、、」
というのがやっとだ。

これが毎回であるので、家族は私に食事のことを
きこうとはしなくなったのである。
ほなさんもその方が気楽であるのに、そういうこ
を存じないかたがおり、玉に尋ねられることがあ
る。

「いろいろ入っていて美味かったよ。」
とだけ答え、その内容までは言わない、というか
言えないのです。

「食ルポ」ができる方、尊敬します。
でもその食ルポにより、食材の内容まで想像でき
ない人間がいることも事実です。
どうか私に食事内容を聞かないで。

最後の仕事

2016年06月04日 | 日記
60歳の時、それまでの母の認知症から予期せぬスタ
ートを切ってしまった現在の仕事ですが、多くをひと
りでやっているもので、忘れることがあったり、書類
の複雑さに、ケアマネさんや周りの方々に、何度も
助けてもらいつつの日々です。

一般の介護用品の相談と販売、住宅改修の段取り、介
護保険でのレンタルや販売など、利用者様の要望に応
える商品さがし、使用方法の説明と多岐にわたってい
ますから、大忙しです。

困っている方、相談したい方はたくさんいます。
介護対象者が100人居れば、家族も含め200人3
00人に悩み、相談事が発生します。

ほなさんも「一期一会」の意味をやっとぼんやりと理
解できる歳になり、昨日もある利用者様が、在宅から
施設へいくことになった際、ほなさんの手から離れて
いきました。

この方の場合、私のやっている弱小規模では、ご希望
の用具を用立てることができなくなりました。
ケアマネージャー様にお願いして、他の業者様に引き
受けていただきました。

引き渡した日は、
「この方に、自分は本当にできることのすべてをやっ
 ただろうか?」
といつも自問自答がはじまります。次はいつ会えるか
わかりません。ひょっとするとこれが最後かもしれま
せん。

何度も何度も問い直して、たったこれだけの仕事しか
できなかった、けれど、それがほなさんにできたすべ
てだったことを確認して、やっと落ち着きました。

そして、
「○○さん、次のところでも、がんばってな。」
とひとり呟きました。