ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

恐怖の「うめうめ」(5)

2007年10月09日 | 日記
「みたか事件」の全容、いかがでしたか?

え?
戦後の三大ミステリー事件を前説にしてあるから、どんなにス
ゴイのかと思っていたら、
そんなのどこにでもある子供の頃のヨタ話だって?

そうとも言えます、困りましたね。
それじゃー、
今度は、

 「み・た・な・事・件」
    てのはどうですか?

あっ!
あなたは、結末はもうわかっていらっしゃる。
最後に「見たなー」で終わるんだろうって、、。
なんでもご存知なんですね、みなさん。

じゃぁ、
「阿蘇国際マラソンの1位は誰」
なんてのはどうですか?
そのネタは、オールナイトニッポンの笑福亭鶴光が
言うとったって、、、、。
だんだんネタが落ちるなぁとお思いの方、でもね、
ほなさんはこういう下ネタ、好きなんでございます。

それにしても恐れ入りました、
アソコくさいマラソンの第一位の方をご存知とは!
そこまでお見とおしですか、ご主人様。
ではもう、いらんことを言うのやめますね、
本編のはじまり、はじまり、、、。

恐怖の「うめうめ」(4)

2007年10月09日 | 日記
銀杏の大木の下で、ひとつ年上の女の子は話し始めま
した。

「このまえの、こんぴらさんのお祭りをおぼえてる?」
子供たちはウンと頷きました。年に一度の楽しい秋祭り
の日を、子供らが忘れるはずありません。

小学校へ上がる前は兄弟や親と一緒でないと行ってはい
けなかったのが、小学生からは友達となら行ってよいと
お墨付きをもらえます。こんにゃく田楽を買おうとフー
セン釣りをしようとなんでも自分で決められます。夜の
屋台には、親や兄弟と見たのと違う興奮が渦巻いていま
した。
県下最後の秋祭りは、ここが終わると冬になるという、
北風がピューピュー吹くなかで行われます。子供らは肌
寒くなると、こんぴらさんの石段や大石灯籠の周りで鬼
ごっこをして暖をとりつつ、親兄弟が「人さらいがくる
ぞ!」と呼びにくるまで晩秋の夜長を楽しみました。

「こんぴらさんの裏を抜けていっきょっる女の人がおっ
たんよ。そやから、うちの叔父さんとおにいちゃんが付
いていったんよ。こんぴらさんの裏側から、となりの『
いんべ神社』へ通じとうと、お兄ちゃんが言うとった。」
と女の子が言うと、
「へぇーーー!」
とみんなは驚きました。昼なお薄暗い神社の裏側に入っ
てゆき、いんべさんへ抜けたとは、なんと勇気のあるお
兄ちゃんだろう。みんなは女の子を尊敬の目でみました。

「ほんで、その女の人をよう見たら、泣っきょんよぅ。
泣きながら走っていっきょっんよぅ。ほしらたらな、ほ
したら、いんべさんの鳥居に首つって死んどる人がおっ
たんやわ。叔父さんがその人に声をかけたらなぁ、
死人の方を指差して、これ
『みたか!!!』って。」

月明かりに真っ白の顔して、口が耳まで裂けてなぁ、と
いうその先輩の顔が、もう大人の怖い女の人に見えまし
た。その場に居たみんなは、
「ギャー!」
っと後ずさりしました。
先輩は、満足そうに、
「今の話はほんまやけん。誰にも言うたらあかんじょ。」
と言い残して去ってゆきました。これが「みたか事件」
の全貌です。