ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

恐怖の「うめうめ」(2)

2007年10月06日 | 日記
このタイトルを「恐怖の」とつけたことで、ほなさん
はあることを想い出しました。
それは小学校時代に流行った「みたか事件」です。
小学校のお兄さんやお姉さんから、この話を聴いた
時、幼いほなさんの心臓は止まりそうでした。

1949年7月、当時の国鉄の下山総裁が大幅な人員
整理を発表したニ日後、轢死体で発見されるというシ
ョッキングな事件が起きました。その亡くなり方が轢
死という残忍な方法、これが人員削減反対の国鉄スト
とからみ、労働組合の左翼勢力のしわざではないかと
、これが世にいう「下山事件」です。

それから数日後、「三鷹事件」は起こりました。三鷹
駅構内で無人列車が民家につっこみ、民間人6人死亡
、ケガ人も大勢出ました。さらに翌月には、運行中の
列車が転覆、運転手らが死亡した「松川事件」が起き、
世の中を震撼とさせたのです。警察はこれらをしくん
だのは、共産党であると断定、党員とその同僚らが次
々逮捕されたのでした。

「下山」「三鷹」「松川」は、当時の労働運動に多大
な影響を与えました。共産党らの労働運動は、目的の
ためには手段を選ばずという宣伝に利用されました。
戦後の労働運動が高揚し、一方で、朝鮮戦争が勃発す
る前年の出来事です。

「三鷹事件」はその後、首謀者の共産党員は無罪とな
り、党員以外の単独犯行とされました。犯人とされた
非共産党員の竹内さんは、無実を叫びながらも、脳腫
瘍のため獄死しました。
「松川事件」で犯人とされたひとたちは、有名な「諏
訪メモ」が発見され、全員無罪が証明されました。川
端康成、武者小路実篤、吉川英治さんら幅広い文化人
が無罪の支援活動をし、マスコミを賑わしました。

結局ことの真相は今でも判っておらず、国鉄三大ミス
テリー事件です。松本清張さんや歴史家の文書などで
の、米軍による謀略活動だったのではないか、とい
う見方が多いようです。