通でがんす

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1月20日、宮島の大元神社で行われる御弓神事は何?

2010年01月19日 | 広島の話題

年の初めに弓を射る行事が各地で行われとりますのう。
これは、邪気を払う、または厄除開運や五穀豊穣を祈願するという意味があるそうじゃ。



【問題】
毎年1月20日、宮島の大元(おおもと)神社で行われる御弓神事は何というでしょうか?

1.弓神楽(ゆみかぐら)  2.神弓祭(しんきゅうさい)  3.百手祭(ももてさい)  4.的弓祭(まとうさい)









【正解】
3.百手祭



【解説】

百手祭は、1手2本の矢を百手(=100)、つまり2×100=200本の弓矢を射る御弓始の儀式が由来とされている。

祝詞奏上(のりとそうじょう)の後、神職が「天」と「左」に矢を射た後、的に向けて2手(4本)の矢を的に向けて射る。
的の裏には、「甲・乙・ム(こう・おつ・なし)」の3文字を謎字とした「●(「鬼」の字の上の「ノ」がない字)」が書かれている。
この字には、「甲・乙をつけない」「年の始めから争いごとはしない」という意味が含まれている。
その後、「地」「右」に矢を射る。



この祭の後、拝殿での直会(なおらい)に「餝飯(ほうはん)」が出される。
この「餝飯」は古来の神饌(しんせん)の形式を伝えているといわれる。

ご飯の上に、たくあんをみじん切りにしたものと大豆・青のりを乗せ、昆布といりこでとっただし汁をかけて食べる。
なますや煮しめなどもつく。



直会とは、神事の最後に参加者一同で神酒(みき。しんしゅ)を戴き神饌を食する行事。
神饌とは、神社や神棚に供える供物のことで、調理して供える熟饌(じゅくせん)と、生のまま供える生饌(せいせん)とがある。

熟饌が供されのは珍しく、百手祭でも熟饌が供される。



正月には、厄除けの縁起物として神社などで破魔矢が売られとりますのう。
破魔矢は、もともと破魔弓と一対のもので、正月にその年の吉凶を占い、穢れを祓い、魔除けのために使う弓矢のことなんじゃそうな。

矢が飛んでいくときの「ヒュッ」という音、弓をはじいたときの「ビィーン」という音で、邪気を払うということらしい。

弓でいえば「鳴弦の儀(めいげんのぎ)」というのがある。
もともと誕生儀礼として始まり、皇子(おうじ)誕生後の7日間、産湯をつかう御湯殿(おゆどの)の儀式の際、湯殿の外で史記・礼記(らいき)・孝経(こうきょう)などの前途奉祝(ほうしゅく)の文を読み、弓弦(ゆづる)を弾き鳴らす「読書鳴弦の儀」が、現在でも宮中で行われとるそうじゃ。
ほかにも、天皇の日常の入浴時、病気祓い、不吉な出来事が起こった際など幅広く行われるようになったといわれとる。



今日は、百手祭について勉強をさせてもらいました。
今日もひとつ勉強になったでがんす。



ほいじゃあ、またの。

コメント
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