わしが小さいころ、バウムクーヘンは4等分から8等分くらいに切って売られとった。
輪切りのバウムクーヘンを見たのは、大人になってからじゃったと思う。
【問題】
1919(大正8)年、ドイツの伝統菓子・バウムクーヘンが日本で最初に発売されましたが、それは広島県のどこでしょうか?
1.広島県物産陳列館 2.広島食品開発館 3.広島産業会館 4.広島商工奨励館
【正解】
1.広島県物産陳列館
【解説】
1919(大正8)年、広島県物産陳列館(現・原爆ドーム)で開催された「ドイツ作品展示会」で、日本で初めてバウムクーヘンの製造販売が行われた。
これは第一次世界大戦(1914年~1918年)中に中国の青島(チンタオ)で日本軍の捕虜となり、広島の似島(にのしま)にある捕虜収容所に収容されていた、ドイツ人の菓子職人カール・ユーハイムによるもの。
カールはのちに神戸市で株式会社ユーハイムの前身となる喫茶店「JUCHHEIM’S」を創業する。
♪ドイツのお菓子 ユーハイム
というCMが、むかしあった。
今もあるんかのう?
↓ユーハイムのホームページはこちら↓
ユーハイム
似島にある似島臨海少年自然の家では、バウムクーヘン作りも体験できるそうじゃ。
↓似島臨海少年自然の家のホームページはこちら↓
広島市似島臨海少年自然の家
似島は、宇品港の南に浮かぶ島。
1895(明治28)年から第二次世界大戦終了直後まで、日本軍の検疫所(けんえきしょ)が置かれた。
ここは、1日に5,000~8,000人の消毒ができる、当時世界最大の施設だった。
日露戦争、第一次世界大戦当時は捕虜収容所も設置された。
第一次大戦時、似島に収容されたドイツ人捕虜と広島高等師範学校(現・広島大学)学生によるサッカーの親善試合が行われたそうじゃ。
これが、広島県で初めて行われた国際試合といわれとります。
似島中学は、第一回全国中学校サッカー大会(1970年)で準優勝しとります。
2013(平成25)年、広島市で全国菓子大博覧会が開催されることが、昨年決まったんじゃ。
1921(大正10)年4月には、全国菓子大博覧会の前身でもある「第4回全国菓子飴大品評会」が広島で開催されとります。
この会場になったのが広島県商品陳列所(現・原爆ドーム)。
「あれ? 名前が違う…」と気づかれた方は、正解じゃ。
この年、「広島県物産陳列館」から「広島県商品陳列所」へと名称を変更しとります。
1933(昭和8)年には「広島県産業奨励館」と、もう一度、名称を変更しとりますがの。
今日は、バウムクーヘンと似島について勉強をさせてもらいました。
今日もひとつ勉強になったでがんす。
ほいじゃあ、またの。