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仁和寺6 松林庵(きぬかけの路散策16)

写真は、松林庵の外観。

松林庵(しょうりんあん)は、仁和寺が2018年にオープンした古民家を改築した宿坊です。
元は北野にあった仁和寺の寺侍久富家宅を移築したものだそうです。
仁和寺での特別体験も込みではありますが、素泊まり1泊100万円で当時の耳目を集めました。
本来は宿泊しないと入れないのですが、コロナ禍でインバウンド需要が落ち込んだため、
2020年9月から10月に企画された「世界遺産 仁和寺 僧侶による特別プライベートツアーとご昼食」で、内部に入れました。
五重塔内部、経蔵内部、金堂内部など境内の2時間案内ツアーと、上幸さんの精進料理を松林庵で頂く3時間半で、
2名で37,400円、3名で52,800円、4名で66,000円、5名で77,000円、6名85,800円でした。

場所は収蔵庫の前の道を挟んで向かい側、御室会館の西側に松林庵の表門があります。
表門から苔と白砂がきれいな道を通り抜けて、御室会館の裏側、土塀を挟んできぬかけの路のすぐ脇に松林庵はあります。

1階はかなりリノベーションされており、2階の方が数寄屋建築の名残が強いです。
まずは1階。
玄関を入るとまずは4.5畳の間があり、その奥にテーブルのおかれた6畳間があります。
その正面左手に手洗いやヒノキのお風呂があり、正面右側に2階への階段があります。
この辺りは普通のマンションぐらいきれいです。
6畳の間の右手に8畳間がならび、リビングのようになっています。
こちらにはガラスの展示棚があり、皇室から頂いた宝物が並んでいます。
さらに8畳間の奥にもう1つ8畳間があります。
こちらには床の間や連子窓があり、外には苔のきれいな枯山水の庭園があります。
宿泊者が寝るならココでしょう。

2階へ。
階段を登ると、左手に3畳の元水屋があります。
右手には8畳間があります。
こちらにも床の間や違い棚が残っており、違い棚の柱は棈(あべまき)でしょう。
8畳間の奥には6畳間があり、この右手に2畳の茶室があります。
床の間と付書院があり、床の間に脇は無双窓になっています。
この2畳の茶室と最初の3畳の水屋が、木製の太鼓橋でつながっています。
しかもこの2室は階段を跨いでいるので、階段の真上にこの太鼓橋が掛かっているのです。

6畳間の奥にはもう1つ4.5畳の元茶室があります。
もちらはきれいにリンベーションされて何もないですが、天井が網代天井です。

最後に3畳の元水屋に戻ると、前述のように左手に2畳の茶室への太鼓橋があり、正面奥には10畳ぐらいのフローリングの展示室があります。
古文書などが展示してありました。


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