goo

2015(平成27年)第51回秋の非公開文化財特別公開の分析


表は、ここ1年間の非公開文化財と京の夏、冬の旅の一覧

さていよいよ秋の非公開文化財特別公開の時期がやってきました。
主な開催期間は、10/30(金)~11/8(日)。
冷泉家はいつものように京都御所の一般公開に合わせるので、10/31(土)~11/3(火祝)。
法然院は例年独自開催の日程で、11/1(日)~11/7(土)です。

さて今回の特色として、上賀茂神社と下鴨神社が夜間拝観(17:30~20:30)となりました。
こちらはHPなどを参照して下さい。

さて昼間の拝観は全部で19カ所。
これらをいつものように公開頻度で分類して参ります。

1つ目は紫色で、通常公開しており寺宝公開のところです。
泉涌寺 雲龍院の見所は、重文の土佐光信「後円融院真宸影」でしょうか。
泉涌寺 即成院は阿弥陀如来像と二十五菩薩の内陣参拝ですが、これも秋には例年行われています。
マイナー好きな方ならこれら2つは、11/3に東福寺 願成寺の苦労削除祭と同時に行くのがいいかもしれません。
妙蓮寺は収蔵庫の公開です。通常は事前に予約が必要なので、いい機会です。本堂も通常は非公開です。

2つ目は紺色で、年に数回特別公開があることです。
知恩院 三門はしばらく修復していたので、弱冠の久しぶり感があります。
そして東寺 講堂五重塔です。
五重塔はいいでしょう。
講堂は通常公開していますが、今回は360度から観ることが出来るのが目玉です。
しかし12/6まで特別公開を独自に延長されるので、ランクアップは見送りました(笑)。

3つ目は緑色で、年に1~2回は公開されるところです。
得浄明院は、5月の一初の頃に公開があります。
法然院は曜日に関わりなく、毎年4/1~4/7と11/1~11/7に独自公開をしておられます。
妙法院は例年この秋の非公開文化財特別公開での公開と、一昨年からは5/14に五月会での公開も行われるようになりました。

4つ目は黄緑色で、最近は年1回公開しているがいつ途切れてもおかしくないところです。
清浄華院は昨年も秋に公開していましたが、ない時はないです。
冷泉家はここ数年秋の京都御所一般公開と同時公開しておられますが、数年前は2年程途切れています。

5つ目は茶色で、本来はレアだがこの1年以内に公開があったところです。
建仁寺 霊源院はこの冬以外にも、甘茶の時期に独自公開がありました。
龍安寺 蔵六庵はこの冬にも短期間ですが、公開がありました。
東寺 灌頂院は昨年の秋にも公開がありましたし、少なくとも後七日御修法の最終日(1/14)の12:30~13:30頃までは公開されます。
しかし今回は灌頂院内で金堂の十二神将像を公開するのが目玉です。

6つ目はオレンジ色で、久しぶりに公開されるレアなところです。
西方寺は特別公開としては2013年の春以来ですが、12/14AMの義士法要でも毎年公開されます。
三時知恩寺も特別公開としては2013年の京の冬の旅以来ですが、毎年3/14の善導忌でも公開があります。
平等寺薬師如来の特別公開は、2012年京の冬の旅以来です。
建仁寺 大統院は2012年秋以来ですので、結構久しぶりです。

最後が黄色で、超レアなところです。
光照院は特別公開が2002年の冬以来で、10月の常盤未生流献花展も招待状がないと入れません。
信行寺はこちらでは過去の特別公開の情報がありません。

以上より、下に行くほど公開がレアなものですので、どこに行くか困った際の優先順位づけに活用して下さい。

特別拝観・予約拝観の索引へ

「京都のおすすめ」の総合索引へ
コメント ( 13 ) | Trackback ( )

地蔵院 安胎寺 西京極 


写真は、本堂

地蔵院 安胎寺は、西京極にある浄土宗寺院です。

アクセス
阪急の西京極駅で下車します。
改札を出て右折し、突き当りを左折します。
約400m進んだ七条通との交差点で、七条通へ右折して橋を渡ります。
橋を渡ると、すぐ右手にローソンが見えます。
ローソンを通過して約50m先、最初の細い側道へ左折します。
この道はすぐに右折します。
右折するとすぐに本道は左折しますが、そのまま細い道を約100m直進した右手に地蔵院があります。

文徳天皇の后である染殿皇后がなかなか出産されないため、こちらにお参りしたら後の清和天皇を無事出産されたという染殿地蔵と同じような由緒があります。
そのお礼に慈覚大師に地蔵菩薩を彫って頂きお参りされたのが、こちらの御本尊の地蔵菩薩と云われています。

2015年10/3と10/4に、浄土宗特別大公開で公開されました。
外観の築地塀や表門があまりにきれいなので、一見料亭のようです。
表門を入ると左手に玄関、右手に本堂、その前の枯山水の前庭には立派な松があり、地蔵菩薩の石仏がお祀りされています。

玄関から中に入ります。
入った正面は書院で、奥が広間のお茶室になっています。
こちらで月見団子とお茶を頂きました。
玄関を入って右手が本堂ですが、この間に小川の流れる苔がきれいな中庭があります。

本堂の内陣中央には本尊の地蔵菩薩像が、右手には千手観音菩薩像がお祀りされていました。
また内陣手前の左側には涅槃図も掛っていました。

洛西マイナー散策の索引

「京都のおすすめ」の総合索引へ

コメント ( 0 ) | Trackback ( )