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雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

平城宮跡資料館

2020年11月03日 | 奈良散策
平城京は奈良時代の都である



この都の後の都である
平安京は現在の京都市



京の街は幾度も再開発され
現在では世界的にも有名な都市となっており
当時の遺構はほぼ残されていない



対照的に平城京は
都としての役目を終えたのち放置され



千年以上の時を経て
発掘調査が行われるまでは
水耕田であったため
多くの遺構がそのまま残されている





近鉄「大和西大寺駅」の南東には
東西南北一片約1kmほどの広大な土地が残され
現在も発掘が続いている



資料館は
大和西大寺駅の近く北西の角に建っている



平城京宮の施設は全て入場無料



次は再建された大極殿院を紹介しよう
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今井町

2020年04月19日 | 奈良散策
近鉄、大和八木駅から南西の方角
JR桜井線を超え
飛鳥川を渡った先



そこに
かつて「大和の金は今井に七分」と唄われた町がある



天文年間
本願寺の今井兵部によって建てられた称念寺が
今井町の起源



農民などを門徒化し
一向宗の布教をおこなう拠点として形成された門前町が今井町である



町の周囲は壕と土塁で囲われ
城塞都市として発展したが



織田信長の躍進で
本願寺が降伏すると
今井町も武装解除し



商工業都市へと姿を変える



その頃
この町は今井千軒と呼ばれており
盛隆を極めたことが町名からも伺える



海の堺
陸の今井



町並は今日も歴史的保存地域として残されている
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唐招提寺

2020年04月03日 | 奈良散策
南都六宗の1つである
律宗の総本山



創建当時は
唐律招提と称されていた



招提は、サンスクリットでcaturdesa



四方から僧たちが集まり
住む所という意味



日本語に訳せば
唐の律を学ぶ道場となるだろうか



平城京の右京五条二坊に位置し



南大門
西南門
北土門
中門
金堂
経楼
鐘楼
講堂
八角堂
食堂
羂索堂
僧房
小子房
温湯室

など多くの建物に囲まれた巨大な寺院であった



今日
奈良時代の貴重な文化財を伝える寺院として



多くの観光客を魅了している

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入江泰吉旧居

2018年04月06日 | 奈良散策
大和路の写真家



Vest Pocket Kodakが手にした最初のカメラ



大阪市内で
光芸社という写真店を開業



世界移動写真展一等賞を受賞している



しかし
大阪大空襲で全てを失い
奈良へと戻る



幼馴染の上司海雲は東大寺観音院住職
高畑サロンの志賀直哉



他にも
会津八一
小林秀雄
亀井勝一郎
広津和郎
吉井勇
棟方志功
杉本健吉
須田剋太
といった当代の文人との知己を得



仏像を主に大和路の写真を撮り続けた



被写体を前に
数時間見つめ続け
ただの一回だけ撮影する
入江節と呼ばれた撮り方が有名だ

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二月堂

2018年04月04日 | 奈良散策
旧暦の1月に法会がある



年の初めに
順調と豊作を祈る祈年祭を執り行う



神に祈願し
祖霊にも頼む



豊年を招き
災いを遠ざけるのだ



悔過作法



十一面悔過法



常念観音院で天人たちが十一面観音の悔過を行ずる



一刻も早く
兜率天の一日は人間界の400年



此処の時は
一瞬の光陰だ

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東大寺大仏殿

2018年04月02日 | 奈良散策
金光明四天王護国之寺



造営に尽力したのは聖武天皇



残念ながら
造営当時のほとんどは失われ
残っているのは台座のごく一部だけ



大仏殿も
江戸元禄時代の再建



拝観に訪れ
誰もが驚くのが
大仏殿の大きさ



木造でこれほどの建造物が建てられるのか



そして
大仏は



右手で施無畏印を



左手は与願印をとる



すなわち



怖くないよ
話を聞くよ
と言っている
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なら公園の鹿

2018年03月28日 | 奈良散策
市街地で
野生の鹿と人とが共存する



信じられないような風景が広がる公園



鹿は生来
臆病な生き物で



人の姿を見ると逃げてしまう



野良猫よりもよほど用心深い



そんな鹿が
観光客が溢れるなら公園内では



身体を触られても逃げず



鹿せんべいを求めて
ポケットに鼻先を突っ込んでくる



外国人観光客が驚愕する風景が
ここにはある

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宝山寺

2017年11月15日 | 奈良散策
真言律宗大本山の寺院



先の記事で紹介した
生駒鋼索線を山上駅から下る途中で立寄ったため
奥の院手前から撮影が始まっているのであしからず



寺歴は意外と浅く
延宝6年開山
江戸時代中期の頃



湛海律師が開基である



浅いとは言っても
元は
役行者が開いたとされる修験道場



都史陀山大聖無動寺という
生駒山宝山寺の前身となる寺はあった



開基なのか
中興の祖なのか



何れにせよ



よくぞ
こんな山奥に寺を造営したものだ

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生駒鋼索線

2017年11月13日 | 奈良散策
奈良県生駒市



鳥居前駅から
宝山寺駅を経て
生駒山上駅までを結ぶ



近畿日本鉄道の鋼索鉄道



通称
生駒ケーブル



総延長は約2km



鳥居前駅から宝山寺駅までが約0.9km



宝山寺駅から生駒山上駅までが約1.1km



生駒山上駅までは鋼索線で
帰りは徒歩で下る



宝山寺駅から生駒山上駅の間には



梅屋敷駅と
霧ヶ丘駅がある





側道を歩くと
車両がやってくる前に聞こえる



滑車の音がなんとも心地良い

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高畑サロン

2017年02月15日 | 奈良散策
高畑サロンと呼ばれるのは



この屋敷に
モダンな食堂兼娯楽室と
サンルームと
庭園
が備わっているだけでは無い



多くの文人画家の集いの場だったからである



屋敷の主は



志賀直哉



転居好きの彼が



なぜかこの屋敷だけは
9年ほど過ごすこととなった



小林多喜二
谷崎潤一郎
武者小路実篤
などなど
当時の著名人が訪れた屋敷



訪れてみてほしい

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新薬師寺

2017年02月13日 | 奈良散策
山号を日輪山と称す



南都十大寺の一社



国宝の本堂には



薄暗くされた堂内に



十二神将像が並ぶ



最盛期には4町四方の敷地があったとされる寺院で



光明皇后が
夫聖武天皇の
病気平癒のため建立したという



なら公園からは
少し離れた立地だが



こちらを訪れ
本堂の十二神将像を眺めてもらいたい





なお堂内は撮影禁止のため
公式サイトからの転写を参考にしてもらいたい

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二月堂

2017年02月10日 | 奈良散策
修二会



十一面観音に対し
自らの過ちを懺悔したうえで
国家の安定繁栄と
万民の幸福を祈願する
十一面悔過法要



行事の中心的な行法は
内陣で行われる
六時の行法であるが



行を見守る大衆が
最も望むのが
おたいまつ



二月堂正面の舞台から
観客に向けて
火の粉を撒き散らす



特に
3月12日の大松明は



籠松明と呼ばれる特大の松明が11本
舞台に並ぶ



その舞台を
秋の頃訪れる



舞台を見上げ
大松明を想像した

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依水園

2017年02月08日 | 奈良散策
江戸期から
明治期にかけ



二つの異なる時代背景に
二つの池泉回遊式庭園が作庭された



御用商人
清須美道清が江戸時代前期に作庭したのが
前庭



実業家
関藤次郎が明治時代に作庭したのが
後庭



規模は後庭の方が大きく



借景として若草山を望めることから
見栄えはいい



園内には



三秀亭
氷心亭
清秀庵
挺秀軒
柳生堂
といった庵も点在し



日本伝統美を堪能できる



併設の美術館と共通券で大人900円と少々高めだが
訪れる価値は十分ある
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吉城園

2017年02月06日 | 奈良散策
東大寺南大門の西側の一角



かつては
摩尼珠院があったと伝わる地に



見事な庭園が存在する



寺院ではなく



個人宅に作庭された庭園だ



作庭は大正期





訪れる人は疎らで



お勧めのスポットである

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ならまち

2016年12月02日 | 奈良散策
故郷の飛鳥はあれどあをによし平城の明日香を見らくし好しも



ならまち
という行政地名は存在しない



元興寺の旧境内



そこに広がる
一帯



奈良町都市景観形成地区





蚊帳

布団


醤油

様々な産業が発展し



この町が形成された



今では
連日観光客が闊歩する路地を
目的無く彷徨う



目に留まるものを
適当にスナップ

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