日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています
昭和2年に竣工したビル
設計は渋谷五郎と
本間乙彦
このビルが建築されるほんの少し前
関東大震災が発生している
施主である芝川又四郎は
家事や地震に強い建物の建築を決意
そして建築されたのがこの建物だった
現在はテナントビルとして
多くの店舗が入店しているが
元々は
芝蘭社家政学園という
花嫁学校だったことは
建物内の調度からは推測もできない
当ブログで
最も登場しているレトロビル
建物内に
吹き抜けの空間がある
独特の構造
今回は
記事は割愛
映像のみ紹介
イケフェスで訪れたレトロビル
2回目
伏見ビル
こちらは当ブログでも
何度か登場しているビル
当初は澤野ビルヂングと呼ばれ
元々は
ホテルだった
大阪随一の
商業ブロック
周辺には
現在も多くの商社が事務所を構え
このビルの周辺は
特に製薬会社関連のオフィスが林立する
ここにホテルが建ったのも
頷ける立地である
通称「イケフェス」
生きた建物ミュージアム
毎年
10月最終週ごろ開催される
開催場所は
主に大阪市中央区近辺
実際に使用されている
レトロ建築物や
最新の建築物を見学できる
最初に訪れたのが
こちら新井ビル
大正11年
河合浩蔵の設計で銀行として建築された
4階建の重厚な構造
現在では
テナントビルとして
洋菓子店
建築事務所
デザイン事務所
理髪店などが入店
普段は撮影できないビル内を
思う存分撮影して巡った
三菱商事大阪支店として
三菱地所が設計した建物
建てられたのは
昭和5年の事という
戦後
農林省資材調整事務所に売渡され
それが故
今でも
この建物は
農林会館と呼ばれる
現在では
テナントビルとして
多くの店舗が
店を商う
むき出しの
天井の配線と配管
このビルの歴史を語っている
当ブログで
最も登場回数の多いレトロビルと言えば
こちら
船場ビルディング
吹き抜け構造の建物
吹抜けの中庭を囲む
テラスのような通路の左右には
オフィスなどのテナントが入居
静かな空間だが
以外にも
訪れる者の多いビルである
何時訪れても
新鮮さを失わない空間がある
創業当時は
澤野ビルヂングと称された
元は
ホテルであったビル
ホテルであったと
知って建物内を巡ると
入口の構造が
クラークにも見えるし
上階への階段は
ちょっと豪勢なつくりで
艶やかな気もする
現在は
テナントビルになり
ホテル当時には
客室だった部屋も
テナントフロアとなった
船場のレトロビルの中で
最も内報しやすいビルの一つだ
蔦に覆われたビル
建物外壁は
甲子園球場から株分けされたという蔦が縁取る
建物内には
飲食店や事務所が入店
館内は
大正時代の装飾が残る
元々
この建物は個人宅
現在の姿を見るに俄には信じ難いが
事実で
スパニッシュ風に造作された
豪華な邸宅だったようだ
今日でも現役のビル
久しぶりに撮影してみた
建物自体が
重要文化財に指定されている図書館
一時撤去が噂された事もあったが
それは全くのデマ
改修工事を終え
明るく綺麗になった
蔵書は55万冊
古文書
大阪関連文献
ビジネス関係の書籍資料を得意とする
撮影は可能で
人物と書籍スペース以外なら大丈夫
館内には喫茶もオープンし
利用しやすくなった
大阪レトロビルの
象徴的存在
中央公会堂
この公会堂の建つ
中ノ島はかつて蔵屋敷が建ち並ぶ一帯だった
江戸時代が終わり
武士の世が終わると
藩政経済の主幹だった蔵屋敷はその役目を終える
空き地だらけだった
中ノ島の地に
この公会堂が建つ
商人の町
大阪
その象徴は
重厚で贅沢
今日の建築と比べても
建物としての魅力はこちらが上
重要文化財に指定されている
大正14年10月に竣工した
革新的なビルディング
当時
オフィスと住宅を併設する建物は珍しかった
外観は普通のビルだが
ビル内には吹き抜けの空間があり
木材を使用したレンガ風の床材に
直接雨が降り注ぐ
今日
居住スペースだった場所を含め
テナントや事務所が入居
大正時代の
息吹を残す空間
このビルの中だけ
時間の流れが
ゆっくりに感じる
1958年築のこの建物
阪神高速15号堺線の
カーブに沿って
建物もカーブする
モダンでアート
美術的観点に立てば
実に美しい建物だが
建築的観点に立てば
居室が外壁面の高速道路側を向く
基本北向き設計となる
間取りが歪
配管や換気に無駄が多すぎる
等々の問題を抱えている
ただ
このビルの地に立ち
周囲の風景を眺めると
都市高速のカーブに沿って
このビルをはめ込みたくなる気分も理解できる
平成25年にリニューアルされたビル
ダイビルとは
旧名称は
大阪ビルヂング
略称で
大(おお)ビルと呼ばれ
大(おお)を
読みやすいダイに置き換え
ダイビルが正式名称になってしまった経緯がある
旧ビルの一部を建材として再利用
上層階とのギャップが
絵になる建物だ
大阪
中ノ島にある
大阪市中央公会堂
年に一度
通常非公開の1階ホールと
3階の集会場が公開される
残念ながら
1階のホールは撮影禁止のため
3階の集会場と
特別室
小集会室を紹介
華麗なヨーロピアンスタイルのホール
貴賓室として使用された特別室
豪華な室内は
建物外観からも想像できたが
実際に見学してみると
想像以上だった
明治37年に竣工した庁舎
昭和46年まで現役の庁舎として使用されていた
創建時の姿をとどめる
現役の官公庁建物としては日本最古
ルネサンス様式の庁舎
中庭には枝垂れ桜の木があり
春の頃は桜の名所として有名
階段も巧みで
随所に遊び心が感じられる
現役を退いた後も
一般公開され
訪れる人々に
在りし日の姿を見せてくれている