或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

2次試験攻略法<案>(2)

2005-02-16 22:07:44 | 110 診断士2次試験攻略法
今回は、前回の”2次試験攻略法<案>(1)”の補足説明です。

というのも友人との月例勉強会で、前回の表の「因果数」という言葉の意味が分かりにくいことが判明したので、具体的な事例をベースに詳しく説明します。

対象は、H16年の事例Ⅰの第5問の設問2です。問いは、「A社が新規事業開拓を進めていく場合、どのような点に留意すべきかについて、100字以内で具体的に述べよ。」というものでした。

これに対し各学校の模範解答の中の留意点を整理してみると写真の表のようになりました。互いに関連のない独立した留意点の数を平均すると、2~3ぐらいになることがお分かりいただけると思います。

そしてよく見ると、二重マルの印の付いた三つの留意点に模範解答が集中しています。100字制限に対し、体制、投資及びサービスの三つの領域各々についての留意点が「基本因果」となっているわけです。これが前回の表の「100文字当り3つの独立因果」に相当しています。

ちなみに私は昨年の本番では、既存事業とのシナジー効果とリスク低減等、投資に関する留意点しか書けませんでした。つまり三つ必要な基本因果の内一つしか書けていない。間違いではないのですが因果数が不足しています。でも今から思えば、見つけられなかったというより、どれだけ書けば良いか目安がないため、見つけようとしなかったというのが正直なところです。

各学校で文章の長さや数、あるいは言い回しはバラバラですが、制限文字数に対する「基本因果」(独立した因果)の数については、結果論ですが明確な傾向があり、解答を作成する上でひとつの目安になるのではないかと考えています。

児島虎次郎記念館

2005-02-15 19:40:18 | 300 絵画
今日は大原美術館に続く児島虎次郎の話の続編です。

この記念館は倉敷アイビースクエアの一角にあり、大原美術館の分館として1972年に設立されました。とは言え本館より歴史を感じさせます。というのも明治時代に倉敷紡績の製品倉庫として作られた建物を改装したものだからです。

実際に行ってみると、「あれ、こんな所にほんとに美術館があるの?」と感じるような奥まった場所にあり、外壁のレンガ造りといい、本館と比べて格段に少ない入場者といい、ひっそりとして隠れ家的な雰囲気があります。館中に入ると、アンティークな造りの中に、彼の作品がデッサンから油絵まで50点ぐらい展示してあり、まさに”虎次郎ワールド”を満喫できます。

彼は明治37年(1904年)に東京芸大を卒業し、その後ベルギーの美術学校に留学して点描技法を学びました。帰国後の作風は、新印象派の点描技法とアカデミックな伝統を折衷したものとなっています。

撮影禁止のためこの記念館の作品をご覧いただけないのが残念ですが、写真の丸紅コレクションの中の「フランスの森」を紹介しておきます。虎次郎の作風がよく出た作品だと思います。

もし倉敷を訪れる機会があれば是非立ち寄ってもらいたいですね。下の写真のような周囲の風景にマッチしていて、とても風情があります。カップルにはほんとオススメですよ。(笑)

 児島虎次郎記念館玄関

 アイビースクエア

 美観地区

ピエール・マルコリーニ

2005-02-14 22:18:58 | 600 グルメ
今日はバレンタインですが、チョコレートはカミさんと娘から二人で1個だけでした。ちょっと寂しいですね。(笑)

もらったのが写真のピエール・マルコリーニ(PIERRE MARCOLINI)です。実は今回初めて私からリクエストしたんです。何故かって?それはちょくちょくおじゃましてるmincoさんのブログで紹介されてて興味を持ったんです。

このベルギーのブランドはショップが銀座にしかなくて、バレンタイン期間中だけ全国の主要都市に出店してるらしいです。今回は広島の三越で買ってもらおうと思ってたら、二人がちょうど名古屋に用事で出かけて、結局高島屋で買ったそうです。

私はチョコレートには全く無頓着で、高級品と言えばGODIVAぐらいしか知りません。よく考えてみれば年に1回は必ずもらうのに、男は受け身なので関心がなかったのかもしれませんね。そう言えば昔出張の機内で日本の封切り前に放映されていた「ショコラ」という映画も、ぼーっと観たことを思い出しました。

もらったチョコの中で気になったのはクールフランボワーズ(写真の右側の赤いハートの形)です。ホワイトチョコレートの中には甘酸っぱいラズベリーのガナッシュが入っているそうで、バレンタイン時期限定の商品というのがなんともそそりました。

それでテイストなんですが、どれも食べてうっとり。というのもGODIVAよりあっさりしてて、口の中で溶けていく感じが何とも軽やかで、チョコそのものが新鮮な感じがしました。

来年も是非食べたいのですが、ちょっと高価すぎるかも...。9個で3千円以上ですからね。(笑)

ショコラ DTS特別版ショコラ DTS特別版

アランフェス協奏曲

2005-02-13 08:20:37 | 210 クラシック
最近いつもの図書館でロドリーゴのアランフェス協奏曲のCDを借りました。この曲は中学時代にクラシックギターをやっていた友達の家でよく聞きました。

当時彼はナルシソ・イエペスというギタリストを尊敬していて、今回借りたCDもたまたまイエペスの演奏だったので期待したのですが、いざ聞いて見ると、録音が古いせいなのか音質がかなり悪く、どうも楽しめない。

そこで最近の録音を聞いてみようと、たまたまテレビのCMで憶えていた村治佳織のコーナーをTSUTAYAで見つけてレンタル。別にジャケット写真で選んだわけではありません。(笑)

結果は、演奏も良いのですが録音が輪をかけて素晴らしい。日本人による演奏なので郷土色という面で弱く、ややバックがイージーリスニング調ですが、久しぶりにアランフェスを堪能しました。

ロドリーゴがスペイン人ということは知っていたのですが、今回調べてみると、彼の出世作がこの曲。スペインの内戦終結直後、フランコ政権成立の1939年に作曲されバルセロナで初演されたそうです。意外に新しい曲なんですね。

私はスペインには一度だけ行ったことがありますが、エキゾチックで独特の雰囲気があり、食べ物も美味しくてなかなか良いところだったなあ。写真はバルセロナで最も有名な、建築家ガウディの作品サグラダ・ファミリア。夜見学に行ったためか、なんかエイリアンの館みたいで薄気味悪い印象でした。(笑)

スペインは今ヨーロッパで最もぶっそうな国で、なにかと治安に不安があるのが問題ですね。

アランフェス協奏曲 [XRCD]アランフェス協奏曲 [XRCD]

月例勉強会[2月度]

2005-02-12 09:34:51 | 100 中小企業診断士
昨日は、昨年の学校仲間のMさんと月例勉強会の第2回を開催しました。

勉強の話題の中心は、先日の私の記事でした。”2次試験攻略法<案>(1)”の制限文字数と因果数の関係が、あの記事だけではなかなか理解できないということになったので、次回詳細版を追加するつもりです。

今回はたまたま家族がいなかったので、勉強会は私の自宅で行いました。Mさんがシングルモルトを飲んでみたいと言っていたので、夕食会と飲み会も一緒にやっちゃいました。(笑)

それで、せっかくだから何か旬の料理でもと考え、思いついたのが牡蠣(カキ)料理です。今一年で一番牡蠣がおいしい時期なんです。広島は牡蠣の産地として有名で、車でちょっと行けば直売してます。期待して直売店に行ってみたのですが、ちょうど在庫がなく、結局近所のスーパーで殻付き150円×8個と、水炊用を購入しました。でもこれが正解。殻付きを焼いてレモン汁で食べたのですが、サイズが大きく味も最高でした。

写真はその牡蠣の貝殻です。蠣殻の長さが15cm前後で、焼いたり煮たりした後で身が10cmぐらいありましたからほんと大きかったですよ。牡蠣の身をお見せしたかったのですが、気付いたのが今朝で後の祭でした。残骸で申し訳ありません。(笑)

食事をしながらいろいろなCDを一緒に聞いたのですが、Mさんが一番気に入ったのがジョー・サンプルとレイラ・ハザウェイの「The Song Lives On 」です。私も”One Day I'll Fly Away”という曲が好きでよく聞いてました。ちょっと前にブルーノート東京でジョー・サンプルを生で聞いたのが良い思い出です。

The Song Lives OnThe Song Lives On

内田光子

2005-02-11 07:31:55 | 210 クラシック
最近買い直し、朝よく聞いているCDに内田光子のモーツァルトがあります。

モーツァルトはたくさんピアノ協奏曲を書いているのですが、ほとんどが長調で、短調作品は20番と24番の2作品のみです。私はこの短調ものが特に好きなんです。そして演奏も数々ありますが、私の最もお気に入りが内田光子です。

日本での一般的な知名度はそれほどでもないかもしれませんが、ショパンコンクールで2位となり、現在はロンドンに定住して世界的に活躍しています。日本公演でも、ほとんどのピアニストがコンンサートでホールを満席にできない状況にあって、彼女のリサイタルは発売とほぼ同時に売り切れる盛況が続いているそうです。

好きなのは彼女のピアノの音色とフレージングです。ピアノの音色はやや硬質で、なんとも言えない透明感があります。録音でマイクがやや遠いのが逆に音色の美しさを浮かび上がらせていますね。そしてフレージングは、楽譜に忠実な中に細やかな感情が見え隠れします。彼女のモーツァルトへの「愛」が演奏全体を包み、本当に清楚で可憐で気品が漂うモーツァルトになっていると思います。

余談ですが、20番とカップリングされている21番が一般的には一番有名で、第2楽章は、貴族軍人とサーカス娘の恋を悲しく、そして美しく描いたスウェーデン映画「短くも美しく燃え」(1967年)に使われています。

私には効果はなかったようですが、モーツァルトは子供の情操教育にはピッタリかもしれませんね。(笑)

モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番/同第21番モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番/同第21番

モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番/同第25番モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番/同第25番

富豪刑事

2005-02-09 22:34:56 | 370 テレビ
ちょっと前に1月から始まった新しいテレビドラマを話題にしましたが、今日はその続編です。

実は「優しい時間」をDVDビデオに録画して見ていたんですが、やはり倉本聡の脚本は享楽的な私には重すぎて、ついに見るのをやめました。北海道の景色とオシャレなコーヒーハウスは気に入っているのですが...。

その替わりといってはなんですが、ひょんなことでちょっと見て面白いので見続けているのが、深田恭子主演の「富豪刑事」です。ドラマの途中で女刑事の主人公が、「あの~、ちょっとよろしいでしょうか?」という決めゼリフを言うところが、なんとも可愛くてハマってます。(笑)

それと主題曲は、松崎しげるで昔ヒットした「愛のメモリー」を及川光博がカバー曲として歌っているのですが、これがまた良い意味でチャラけててイケてます。

私は別に深キョンのファンではないのですが、あの天然でお人形さんみたいな雰囲気があまりに現実離れしていて、このドラマにすごくフィットしてますよね。それとドラマの作りもとてもばかばかしく、一話完結なのでスッキリ見終われます。

私はどうもこの手の”お気楽ルンルンコメディ”に弱いみたいです。(笑)

富豪刑事筒井 康隆

2次試験攻略法<案>(1)

2005-02-08 22:11:27 | 110 診断士2次試験攻略法
今日からこの”攻略法”シリーズを始めます。といっても合格してない人間の思いつきの案なんで、そこは軽く流してくださいね。それといつまで続くかもわかりませんし。(笑)

今日のテーマは、設問の制限文字数についてです。

いつかMECEの重要性を再認識したと書いたことがありますが、それじゃ設問に対応する与件の文章や語句をうまく拾えたとして、制限された文字数の中で、それを全部書くのか重要な項目に絞り込むのか悩むことがありますよね。

そこでH16年の設問の制限文字数と、各学校の模範解答における独立した因果数との関係をチェックしてみました。

写真の図がそのまとめですが、一つの因果当たりの平均が約36文字になりました。ちなみに”因果”とは、”~だから、~である”、”~とすべき、理由は~である”といった論拠のひとくくりと定義しています。また”独立した”とは、互いに関連がないことを示しています。

これをベースにすると、制限文字数が80字なら因果数は2~3、100字なら3、120字なら3~4必要ということになります。見方を変えれば、各設問に対する抽出すべき与件の必要関連因果数の目安が制限文字数から設定できる訳で、これがあるとアウトプットイメージを持ちながら与件を読めるのではないかと考えています。

今後模擬試験等でこの攻略法の妥当性を確かめていくつもりです。

Lagavulin

2005-02-07 22:36:57 | 650 酒
今日は昨晩飲んだ写真のラガヴーリン16年です。

このブランドはシングルモルトを飲み始めて結構早い時期に購入しました。というのも”UDVクラシック・モルト・シリーズ”と呼ばれ、業界の最大手のUDV社が所有する蒸留所の中から選ばれた6本に入っていて、10年以上前のブームになっていない時でも、米国の免税店で簡単に手に入ったからです。

6本の中で個性の強いアイラモルトはこの1本だけだったので、私の中にその強烈な印象が刻み込まれました。色は濃色の琥珀色で、味もスモーキーでヘビーです。でもフルーティさもあり、ラフロイグほど薬品臭くなく、良いバランスだと思います。

ラガヴーリンは、シングルモルトを飲み始めるとやがてこの酒に行き着くと言われ、銘酒の中の銘酒と呼ばれています。実は私の友達の米人が昔プレゼントしてくれた、マイケル・ジャクソン(有名な歌手とは別人です。)の"Complete Guide to Single Malt Scotch"という本の中で確か最高のスコアがついていたので、「へえー、そうなんだ。」と納得した記憶があります。

今日はラガヴーリンにふさわしいジャズの名盤中の名盤を紹介しておきますね。(笑)

ジョン・コルトレーンの代表作2枚です。両方共バラード中心で、聞き易く、しかもしっとりとした中に強烈な個性があり最高です。

BalladsBallads

John Coltrane & Johnny HartmanJohn Coltrane & Johnny Hartman

ファイヤーキング(1)

2005-02-06 22:13:51 | 520 アンティーク
昨日の午前中、市内の図書館に行った帰りに、前から欲しかったファイヤーキング(FireKing)を購入しました。

昨年広島にも本格的にFireKingを扱うcollectというお店ができたことをネットで調べて立ち寄ったのですが、土曜日の午前中でたまたま私しかお客がいなかったので、店長が親切にいろいろと話をしてくれました。

それによるとFireKingがアンティークとしてブームになったのは2~3年前ぐらいからだそうです。やはり客の中心は主婦層らしくて、好きな図柄の入荷を待っている人や、5個セットとかで購入する人もいるとか。「私みたいな男性の客はいないでしょ?」と聞くと、そうでもないらしく、男性は結構気前がいい人が多いとのことでした。

それでということではないのですがマグカップを2個購入しました。(笑)

その一つが写真のダークアイボリーのShaving Mugで、1940年代の中後期の製品ということです。定番はJade-iteといってひすい色(薄緑色)らしいのですが、今回はおとなしくて渋いダークアイボリーを購入しました。実際に物を見てよく分かったのは、アンティークなので色合いや光沢等が同じ品番でも微妙に違うことで、やはり通販ではなく店頭で手に取って選ぶべきだと思いました。

家に帰って早速コーヒーを入れて飲んでみましたが、ミルクガラスなのでコーヒーの茶色が薄く透けて見えていい感じでした。

これでこれからはコーヒーを飲む時間が楽しくなりそうです。