或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

パイオニア FH-580

2014-04-24 05:42:37 | 530 オーディオ
先日中古でアルファ147を購入した話は記事にしたけど、前オーナーが装着していたのが非純正である富士通製の2DINハードディスクナビユニット。逆に純正の1DINパネルでなくて良かったなと。というのも2DINへの改造が必要ないから。最近はもっぱら携帯のアプリであるマップとナビを利用しているため、ナビ機能がないAVメインユニットに取り換えようと。

数年前に同様な考えで購入してロードスターへ取り付けたのがクラリオンのCX211B。今回改めてネットでサーチしてみると、同じ2DINでCD+FM/AM+フロントUSB+フロントAUXという仕様の新製品がパイオニアから発売されていた。これがCarrozzeriaブランドのFH-580。こっちの方が、デザイン的にアルファ147のインパネにはフィットする気がして。

取り付けを自分でやるつもりはなかったので近所のモンテカルロに行って相談すると、本体価格約1.3万円+取り付け費用約7千円で、トータルがちょうど2万円。欠品だったけどすぐに入荷可能ということで即注文。1週間後車を持っていき取り付けてもらった。イルミの色をメータと同じ赤に合わせるとセッティングが完了。ようやく自分好みになったと思ったのが大間違い。

走行中に突然ユニットの電源が落ちるようになって。しかもラジオ、特にAMの受信性能が極端に悪かった。店に持ち込み調べてもらったら、ハーネスの固定が中途半端だったとのこと。「おいおい、そんな基本的なミスをするなよ」とダメ出ししながら、それはそれで納得したのだけど、ラジオについてはアンテナの問題だと開き直られて。これも前オーナーが装着したもの。

その後イコライザー等を調整してオーディオは自分の好みにチューニングが完了。AVメインユニットとインパネ各部のデザインの整合も取れており、ルックス的には大満足。問題はラジオだけど、これはもう諦めるしかないかなと。スマホ装着用のアダプタも取り付けが完了し、ほぼ当初考えていた改造が完了。これからは隣に彼女を乗せてどんどんドライブに出かけなきゃ。




有福温泉

2014-04-21 05:41:33 | 800 観光
この日曜日に友人とドライブへ。日帰りで、だけど世相を離れてゆったりできる良い所はないかなとネットで探していて見つけたのが島根県江津市にある有福温泉。決め手になったのが貸切露天風呂のデイユース。ちょっとしたサプライズにでもなればと期待して。正直なところ、この辺りには遊びに行ったことがあったけど、この温泉の名前は聞いたことがなく土地勘がなかった。

広島を朝9時半に出発して高速道路を利用し、山陽自動車道から浜田自動車道に入り旭ICで下車。宿のHPにも書いてあったけど、ここから県道329号線経由で50号線に入ると、距離的には近いのだけど道幅がやけに狭く苦労するということで、オススメの県道5号線から41号線系由で那賀グリーンラインへ入り、少し遠回りをして県道50号線に戻るルートを選定。

これが大正解で、特に那賀グリーンラインは片側1車線だけど交通量が極端に少なくプライベートロードとも言える風情があり、中国山地を越える途中で新緑まじかの山桜等が存分に楽しめた。スイスイ進んだせいか有福温泉に11時頃には到着。そこから少し入った旅館「ぬしや」で昼食を。事前に予約していた松花堂弁当が美味しかった。

その後で温泉街の中心にある旅館「樋口」へ。玄関を入るとモダンな館内にびっくり。竹に八重桜をあしらったオブジェがなかなか洒落ていて。尋ねるとお目当ての「有福カフェ」は別の場所にあるとか。車で少し移動して温泉街の中心にある駐車場へ止め石畳を上っていく途中でようやく発見。

ここの3Fにあるのが「天照」で、中に入ると部屋はこじんまりとしているのだけど屋外のテラスが広く、そこに檜の露天風呂が。昼間なのでちょっと明る過ぎだったけど、久しぶりの温泉をまったりと楽しんだかな。その後2Fにあるカフェでコーヒーを飲んだのだけど、アットホームな雰囲気がまずまずで客も多かった。今度はゆっくり泊まりで来てみたいな。


一周忌

2014-04-19 06:41:08 | 900 その他
先週の日曜日に、亡くなった妻の一周忌の法要を。実はこの日は命日でもあり、一周忌はその前に行う必要があると勝手に思い込んでいたのだけど、お寺に相談すると命日がベストであり、その日にできない場合に前に行うとのこと。いつもながらに冠婚葬祭のルールに疎い自分が恥ずかしかった。当日は朝から雨で、亡くなった母の一周忌の時と似ているなと。

家族葬だったし身内だけでと思っていたので、名古屋から来てくれた妻の兄弟と自分の家族だけでこじんまりと。11時から法要が開始され、住職のいつもながらの柔らかく慈悲深いお経を聞いていると、妻との楽しかった生活が断片的に脳裏に浮かんでくる。不思議と悲しみというより懐かしさを憶えた。子供達二人も涙を流すではなく自分と同様に冷静だったかな。

およそ40分で法要が終わると皆で墓所へ。雨脚が強くなる中で、花を生けて焼香を。実は当日の朝に買ったのだけど、花屋に百合の花がちょうど2輪だけ残っていて。妻の名前にちなんでどうしてもこの花だけは欲しいと思っていたので安堵したかな。代わる代わる墓の前に座り数珠を手に合わせる姿を眺めていると、何故かじわじわと悲しい気持ちになったなあ。

その後で昼食を取りに宮島口にある懐石料理の「他人吉」へ。ここはミシュランにも掲載された有名店。店に入ると隣の姉妹店で、あなごめしで有名な「うえの」の順番を待っている客で軒がごった返していた。その間を縫って2階に上がり案内されたのが8畳ぐらいの個室。いつもながらの凝った料理が素晴らしく、シャンパンの酔いも回り妻の兄弟がとても喜んでくれた。

妻の死から1年、自分の人生も大きく変わったなと。まさかこの年で独り暮らしをすることになるとは。最初は戸惑ったけど慣れてきて。だけど淋しさには勝てず、不謹慎と思いながらも昨年10月から婚活を開始。いろんな出会いがあった。そうそう、食事をしながら皆で娘の新婚旅行のDVDを見ていた時に、妻が自分の最も好みのタイプであることに改めて気づいたけど。

Alfa 147

2014-04-16 06:02:28 | 540 モノ
先週の土曜日にクルマが納車されて。アルファロメオの“アルファ147”という車種で、H22(2010)年式の中古。スペチアーレ スポーツという最上級グレード。色はエトナブラックで、やや赤みがかった黒。きっかけは長年乗っていたマツダのアクセラを娘夫婦に持っていかれたこと。彼らはMPVに乗っていたのだけど、車体が大きいので運転しにくいと娘が常々不満を漏らしていた。

「費用を援助してもいいから新車を買えば?」と誘ってみても、そこまでするつもりはないらしく、いろいろ話をしていて、「それじゃアクセラを持っていく?」と言った途端に、「それでいいの?」と2人の笑顔が返ってきたので、これは最初からそのつもりだったのかなと。自分はいつもロードスターに乗っていて、アクセラは釣りか荷物を運ぶ時だけに使っていたのでまあいいかと。

「MPVを廃車にしたよ」と連絡があったので、「いつでも持って行っていいよ」と返事をしたのが先月中旬。いざ駐車場から車がなくなると、なんとなく淋しい気持ちになってきて。そんな状態が続いていたある休日の午後、用事で広島市内へ出た帰り道に、「この辺りにアルファロメオのディーラーがあったはず」と急に思い出して。これがねえ、今思い返せばまさに突然だった。

スマホで検索すると、すぐ近くに店があったのでブラリとディーラーの店内へ。するとすぐに若いイケメンの営業マンがついてくれて。「あのー、こんな感じの車があるよね、そのカタログが欲しいのだけど」とサイズとかスタイルを説明すると、「お客様、おそらくそれはアルファ147だと思いますが、この車種は数年前に廃止になりました」との返事が。これにはビックリかつガックリ。

「それじゃ仕方ないね」と帰ろうとした時に、「実は近日中古車が入ってくる予定なのですが、興味はおありですか?」との質問が。「あるけど、色は何?」と聞くと、「黒です」との返事が。この辺りから買う気モードのスイッチが入って。それからあれこれ話をしたり、ネット上で同型の写真を見せてくれたりしているうちに、ひょっとして自分の好みにベストマッチの1台じゃないかとの予感が。「既に引き合いが複数あるので、本当に欲しいなら手付を打たれた方が」という言葉を聞いて、まだ見たこともないのに3万円支払ってしまった。結果的にはこれが素晴らしい判断だったと自分の勘に感謝。細かい話はまた別の記事に。


鶴山公園

2014-04-13 06:47:49 | 800 観光
岡山県津山市で“ホルモンうどん”を堪能し店を出ると雲間から光が差し込んでいて、これは晴れるのかと期待したのもつかの間。津山城の駐車場へ並んだ頃からしとしとと再び雨模様に。お花見を楽しみにしていた人々にとっては、この土日の天気にはガックリきただろうなとは思ったけど。ただし天気が回復に向かっているのは確かだった。

連れと2人、車中でしばらく待ってから雨が止んだ頃を見計らって、裏口から城中の鶴山公園へ。昔ながらの石段を登っていくと、想像以上に大きな城だったことが分かった。調べると、津山城は日本三大平山城のひとつ。なるほどね。この城郭を築いたのが森忠政で、兄に鬼武蔵として恐れられた森長可、本能寺で織田信長と共に死んだ森成利(蘭丸)がいる美濃の名門。

天守閣は既になく城跡だけだったけど、時代を感じさせる風情を楽しみながら歩いていると、満開の桜の木々が出迎えてくれて。ちょうど桜祭りが開催されていて様々なイベントが行われており、中心部は観光客でごった返していた。さすがに肌寒く地べたに座っている客は少なかったけど、いたるところで酒宴が開かれていて、上機嫌の客の笑顔が微笑ましかった。

城郭をぐるりと散歩して気づいたのが、想像以上に桜の木の本数が多かったこと。数千本はあるということで、日本の桜名所100選に指名されていることを聞き納得した。しかしけっこういい加減にこの公園での花見を企画したのだけど、南部の岡山市や倉敷市では既に桜が散り始めていたことを思えば、まさに満開のこの北部の山中を選んだのは大正解だった。

そうそう、話は逸れるけど、天守閣後に登って津山市全体を見廻していた時に、連れから「ここは、B'zのヴォーカルで有名な稲葉浩志の出身地なんだよ」という話を聞いて。なんでも津山市がメモリアルロードなるものまで観光目的で設定しているのだとか。オダギリ・ジョーもここの出身だと聞き、イケメンが多いのかとその後いろいろチェックしたけど、そうでもなかったような。


ホルモンうどん

2014-04-12 06:57:12 | 600 グルメ
先週の日曜日は、岡山県北部の津山市へ友人とお花見へ。前日天気が悪く断念したのでリベンジと意気込んではみたものの、朝からあいにくの小雨模様だった。昼からは天気が回復するということで、とりあえず昼食を先に済ませておこうと、調べておいたお好み焼き屋「三枝(みえ)」へ。この店のウリが、B級グルメとして近年有名な津山名物の“ホルモンうどん”。

最近B級グルメが流行していて、2006年から毎年開催されている日本のB級ご当地グルメ・フェスティバル「B-1グランプリ」の第4回で銀賞を受賞したのが“津山ホルモンうどん”。噂では聞いて知っていたので、いつか本場で食べてみたいなと常々思っていた。津山市内に入り中心部から車でおよそ10分。住宅街の一角にある店を見つけた時には、その地味さに驚いたけど。

店内に入ると、外観同様にローカル色がムンムン。L字型の広い鉄板の前で、おばちゃんと子供らしい男の子が働いていて、客は地元の方らしい老夫婦が1組だけ。いわゆる有名店の雰囲気は微塵も感じられなかった。メニューのトップに“ホルモンうどん”が書いてあったので、この店で良かったんだとようやく確信したぐらい。しかしそれにしてもオ―ラがなかったなあ。

注文したのが“ホルモンうどん”と“ホルモン焼き”。“ホルモンうどん”はレギュラーが2玉だったので2人でひとつ。しばらくすると、焼き立てのホクホクが運ばれてきた。量的にはちょうど良かったかな。お味の方は、“ホルモン焼き”のタレが美味しくて楽しめた。逆に“ホルモンうどん”は、味にキレがないというか、正直なところご当地グルメと宣伝する程でもないなと。

いつも広島で本場のお好み焼きを食べているせいか、今回の”ホルモンうどん“を含めて、B級ご当地グルメに感動まではしたことがなくて。いつもまずまず美味しいといったレベル。その意味では今や全国区になった広島のお好み焼きこそがB級グルメの代表選手なのだろうな。津山市には20店舗以上”ホルモンうどん”があるそうで、競い合って全国区へ昇格して欲しいなあ。


ベラビスタ鏡ガ浜

2014-04-10 05:28:34 | 800 観光
先週の土曜日は、知人とお花見でもしようということになり、尾道の耕三寺辺りで満開の桜を楽しもうと企画を開始。とりあえず昼食をどうしようか、ネットでいろいろとレストランを調べてみたものの、これといって食指をそそる店がなかった。加えてどうも週末は天気が崩れそうという予報もあり、万が一花見が中止になった場合でも、それなりに楽しめるようにと。

いろいろと思案している時に、ひょっこりと見つけたのがリゾートホテル「ベラビスタ鏡ガ浜」。ここのレストランがなかなか美味しいという評判が目に止まって。場所を確認すると、JR松永駅から南下し、鞆の浦方面へ向かう途中にあることが分かった。高台にあり瀬戸内海が見渡せるのがウリらしく、ここなら雨でもドライブがてらランチを楽しむだけが目的でもOKのはず。

ということで、待ち合わせの場所をJR尾道駅ではなくJR松永駅に変更してもらった。そして当日の朝が来て。予報通り小雨がちらつき、とてもお花見気分にはなれそうもないぐらい寒くて。その意味では想定したリスクがそのまま現実になった格好。広島から山陽自動車道を利用しておよそ1時間半、知人を駅でピックアップして狭い山道を走ることおよそ30分。

ホテルに到着して驚いたのが、エントランスからして洒落ていたこと。こういう言い方は申し訳ないけど、こんな田舎でこれだけ渋い内装に出合えるなんて妙に感動したなあ。レストランは別棟にあるということで数分歩いたのだけど、ロケーションが素晴らしくて。レストランに入ると、これまたハイソな雰囲気がムンムン。つい嬉しくなって勧められるまま6千円のコースを注文。

どれも美味だったけど、特にイカ墨が練り込まれたパスタは絶品だった。会話も弾みラストに近くなった頃に、「デザートは本館でご用意できますけれど」との案内が。そこからがサプライズ。広間にグランドピアノが置いてあり、しかもその時に客は自分達2人だけ。許可をもらいおもむろに2、3曲弾くと、知人もホテルの従業員もとても喜んでくれた。自分が嬉しかったのは、弾きながら瀬戸内海の素晴らしい眺めを楽しめたこと。人生の最後はこんな眺めの家に住みたいと思ったかな。