或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

内田光子

2005-02-11 07:31:55 | 210 クラシック
最近買い直し、朝よく聞いているCDに内田光子のモーツァルトがあります。

モーツァルトはたくさんピアノ協奏曲を書いているのですが、ほとんどが長調で、短調作品は20番と24番の2作品のみです。私はこの短調ものが特に好きなんです。そして演奏も数々ありますが、私の最もお気に入りが内田光子です。

日本での一般的な知名度はそれほどでもないかもしれませんが、ショパンコンクールで2位となり、現在はロンドンに定住して世界的に活躍しています。日本公演でも、ほとんどのピアニストがコンンサートでホールを満席にできない状況にあって、彼女のリサイタルは発売とほぼ同時に売り切れる盛況が続いているそうです。

好きなのは彼女のピアノの音色とフレージングです。ピアノの音色はやや硬質で、なんとも言えない透明感があります。録音でマイクがやや遠いのが逆に音色の美しさを浮かび上がらせていますね。そしてフレージングは、楽譜に忠実な中に細やかな感情が見え隠れします。彼女のモーツァルトへの「愛」が演奏全体を包み、本当に清楚で可憐で気品が漂うモーツァルトになっていると思います。

余談ですが、20番とカップリングされている21番が一般的には一番有名で、第2楽章は、貴族軍人とサーカス娘の恋を悲しく、そして美しく描いたスウェーデン映画「短くも美しく燃え」(1967年)に使われています。

私には効果はなかったようですが、モーツァルトは子供の情操教育にはピッタリかもしれませんね。(笑)

モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番/同第21番モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番/同第21番

モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番/同第25番モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番/同第25番