或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

IT勉強進捗[2月度]

2009-02-27 06:25:40 | 180 ITストラテジスト
今年10月に行われるITストラテジストの資格受験に向け、とりあえずできることから勉強を始めたのだけど、全体シナリオは未だに検討中。なにせ情報処理関係の資格は初めてなので、制度そのものの理解ができていなくて。加えて今年は大幅な体系見直しが行われるため、新旧両制度を知らない自分はかなり戸惑った。それでもようやく制度の全貌が見えてきたかな。

情報処理資格試験というのは、春期と秋期を合わせて受験者総数は約37万人。これは凄い。ただしITストラテジストに近い高度試験(システムアナリストと上級システムアドミニストレータ)でみると各々2~3千人レベル。これは診断士の1万人や社労士の5万人と比べると極端に少ない。つまり自分が受けようとしているのだけみると、これまでよりマイナーな資格ということ。

それで受験料。総枠が大きいせいか1回5,100円で、診断士の1万8千円や社労士の9千円と比べると安い。逆に模擬試験は診断士が1回3~5千円、社労士が3回で格安の5千円に対し、高度試験はなんと1回1万円。おいおい、本試験より模擬試験の方が高いのかよと。これじゃ安易に受けられない。なんとか模擬試験を受けずに試験に慣れておく良い手はないかなと。

そんな時に眼に止まったのが新しい試験制度のルール。春期と秋期に分けて実施される高度試験は午前Ⅰ/Ⅱ、午後Ⅰ/Ⅱの4つの区分に別れていて、もし春期に午前Ⅰの基準をクリアすれば秋期は試験が免除される。本命のITストラテジストは秋期だけど、模擬試験の替わりに春期の他の高度試験を受けて試験に慣れ、あわよくば午前Ⅰの免除をもらおうかなと。

ただねえ、今回試験の中味を調べみてテンションが下がったのが午後Ⅱ。論文形式で、なんと2時間で3千字も書かなきゃならない。これって400字詰めの原稿用紙で7~8枚分。最近字を書くことなんてほとんどないから。また指が痙攣するつらい日々が待っているのか、なんて泣き言を言いながら4月に行われるシステム監査技術者の受験申込を完了。まあ10月の本命受験に向けた、あくまで”お試し受験”だけど。驚いたのがネットで申込とクレジット決済が可能だったこと。さすがIT系ってところ。

相棒

2009-02-25 06:31:01 | 370 テレビ
ブレイクする前からちょくちょく見ていたTVドラマが水谷豊主演の「相棒」。ついこのあいだ映画化されてヒットしたらしいけど。今年からは亀山薫役の寺脇康文がいなくなり、水谷ひとりになって。やはり2人のコンビが良かったなあとか、それでも”相棒”というタイトルなのはどうして?とか思ったりもする。そんな時にふと眼に入ったのが予告編。なんと岸恵子が画面に映っていた。

おいおい、こりゃ外せないと観たのが第15話の「密愛」。フランス文学者でかつての大学時代の恩師、岸恵子演じる悦子に呼び出された右京が人里離れた山荘を訪れるところからドラマは始まるのだけど、いつもとは全く雰囲気が違う。とても日本とは思えない風景が続く。謎解きのポイントになっていたのがハーブティー。つい先日初めて飲んだばかり。なんか”つながる”なと。それでどこかで観たようなと思い出したのが映画「化石」(1975年)。フランスと日本の違いこそあれ、冬の田舎町の広々として荒涼感溢れる遠景に通じるものがあった。TVドラマというより本格的な映画のシチュエーションって感じ。

離れに住まわせていた使用人の国広富之演じる榊が服毒自殺したと思われた事件を、右京は彼が悦子の愛人であることをつきとめ、じわじわと真相を突き止めていくというストーリー。驚いたのは1時間のワクのほとんどをこの3人だけで埋めていたこと。逆にそれが見応えを感じさせた。グッときたのが上の画像の逢引シーン。濃赤のドレスに思わず欲情したから。

でもねえ、彼女って1932年生まれだから撮影した時はおそらく76歳。いくら絶対に顔をアップで撮らなかったり、画面に常に薄暗いブルーのフィルターをかけていたり、意図的に画質を荒くしていたとは言え、そりゃまずいだろうと。しかし設定的にもそれくらいの年齢だったかなあ。フツーありえない話だけど彼女だからこそ演じられた役なのかもしれない。

ところで、見ている間じゅうカミさんと娘は高齢者の整形の話でもちきり。彼女がどうかは知らないけど、美人女優の宿命というか、若い頃のイメージを維持したいという欲求は人一倍強いのだろうな。別にスッピンのまま白髪のお婆さん役で登場してもそれなりだとは思うのだけど。大変だよな大女優は、と勝手に同情したりして。でも久しぶりに現役の姿を見られて良かった。

ブラームス:弦楽六重奏曲第1番ブラームス:弦楽六重奏曲第1番 ドヴォルザーク:交響曲第8番ドヴォルザーク:交響曲第8番

サグラダ・ファミリア

2009-02-23 06:11:42 | 010 書籍
「白い薔薇の淵まで」(2001年)を借りる時に、図書館のWEBで中山可穂の作品を検索している時に見つけたのが「サグラダ・ファミリア[聖家族]」(1998年)。タイトルを見て、スペインのバルセロナにあるガウディが設計した建物が脳裏に浮かんで。

読んでいて主人公の響子がピアニストだったので親近感が湧いたのは確か。極めつけは小説のポイントにもなっているコンサートでの演奏曲。ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番。昨年の小山実稚恵のコンサートで終演後にサインをもらったのがこの曲のCD。数あるピアコンの中でもお気に入りの曲。なんか”つながる”なと。それもあって、ついつい物語に引き込まれて。

いつになくクールな文章が主人公の芸術家らしい雰囲気を漂わせている。中山作品ではお馴染みのレズビアン、いや”ビアン”。初めて知ったけど、どうもその世界では”レズ”とは言わず”ビアン”というらしい。その彼女が、かつての”ビアン”の相手の女が生んだ男の子と、その子の父親の相手だった”ホモ”の男と3人で暮らし始めるというストーリー。複雑な設定ではある。

後半どうも日常的な場面が多くなり芸術的な雰囲気が薄れたけど、全体としてはまずまず楽しめた。それで読み終わって浮かんだのがひとつの疑問。サブタイトルの”聖家族”の意味が分からない。調べるとサグラダ・ファミリアというのはスペインのカタルーニャ語で”聖家族”という意味。ガウディの建物も、別名”聖家族贖罪教会”とか”聖家族教会”と呼ばれているとか。

ところで”聖家族”って何?と新たな疑問が湧いたのでさらに調べると、キリスト教では父ヨセフ、母マリア、子キリストの3人を指すのだとか。つまり登場する3人を例えているわけか。両親とは血がつながっていない子供を育てるというのも”処女懐胎”を匂わせているのかも。ただし流派によって解釈が違うみたいだし、ややこしそうなので素人が深入りするのはやめたけど。

上の画像は大原美術館にある有名なエル・グレコの「受胎告知」(1590-1603年)。この美術館の代名詞にもなっている作品で何度も観ているけど、今回宗教について少し勉強したおかげで、ようやくタイトルの意味が分かった。ちょっと情けないか。

サグラダ・ファミリア[聖家族](新潮文庫)サグラダ・ファミリア[聖家族](新潮文庫)<br>

ハーブティー

2009-02-20 06:30:07 | 600 グルメ
ブログで記事にはしていなかったけど、数年前からやっているのがFX。いわゆる外国為替証拠金取引。きっかけは経営コンサルとして経済にも精通したくて、そのために為替にも馴染んでおこうと。もちろん授業料は払ったけど、お陰で為替は何によって影響されるかとか、そのカラクリめいたものは理解できた。そんなある日、取引している会社から送られてきたのが”ファーストクラス”の案内状。ある一定以上の取引をしたから。ただ具体的な特典とかは全くアナウンスされておらず正体不明。

ファーストクラスなんて名前がつくから、てっきり極上のサービスでもしてくれるのかと期待したけど、すぐには何もなかった。それから数ヶ月、忘れた頃に送られてきたのが第1弾の卓上のカレンダー。やけに高級そうな包装からは期待ハズレでシンプルでフツー。ただしセンスはそこそこ良くて、一瞬使おうかなと思ったくらい。だけど休日をいちいち書き込むのが面倒だったので、結局は会社から配布されたエクセルファイルをプリンターでコピーしたのを使っている。まあ、ダサいと言えばダサいけど。

そして第2弾が今月の自分の誕生日。届出日が指定されてあって、前回と同様に高級そうな包装だったので、それを見たカミさんは女からのプレゼントと疑ったみたい。自分の部屋で開けると出てきたのが2種類のティーパックの詰め合わせ。おいおい、たったこれだけかよと拍子抜けしたけど。その日は娘がケーキを買ってきてくれていて、食後にデザートを食べることに。

カミさんが「何飲む?」と聞いてきたので、「そういえば紅茶をもらったけど」と言うと、すぐに「誰から?」という返事。自分の部屋へ取りに行き、テーブルに座っていた娘に見せたら、「これ、紅茶じゃなくてハーブティーだよ」との反応が。何?ハーブティー?、自分の文化にはなかった飲み物。洒落たカフェのメニューではよく見るけど、実際に飲んだことはなかったから。

同封されていた案内状を娘に渡すと、説明を読みつつティーパックの匂いを確かめながら、なにやら納得している様子。飲んでみたら想像以上に美味しかった。成分を見ると、ラベンダー、カモミール、レモングラスといった名前が書いてある。あれ?庭に植えているのはこれじゃなかったっけ?と思ったけど、”レモン違い”のレモンバーム。ハーブには違いなかったけど。

それはともかくハーブティーの初体験ができたので、地味ながらも洒落たプレゼントと納得したかな。

社労士試験独学攻略法(3)

2009-02-18 06:10:57 | 160 社労士試験独学攻略法
今回は実際に利用したサイトの詳細な紹介。独学の自分にとってネットは不足している情報を補う唯一の手段。独学の弱みである問題の解説にポイントを置いて、とにかく使えるサイトは最大限利用したかな。その中からオススメのサイトとメルマガは以下の通り。自分としてメインで利用したのがサイトでは”Tome塾(有料)”、メルマガでは”とれとれE★社労士(有料)”。

<サイト>
サイト名: Tome塾
料金: 有料と無料の2本立て。自分は有料を利用。
内容: 過去問を中心に、法改正、横断整理等の情報を満載したポータルサイト。
ポイント: 過去問を法律別、年度別に網羅。法改正も充実。料金も安く独学者に最適。

サイト名: 社労士Beans
料金: 有料(通常コースと受験直前コース)と無料の2本立て。自分は直前と無料を利用。
内容: 法律の解説を中心に、法改正、横断整理等が充実。
ポイント: 無料の横断整理は便利。有料の直前コースは料金も安く法改正の学習に最適。

サイト名: 社労士受験応援団!!
料金: 無料のみ。
内容: 毎日1題の過去問専用サイト。過去4年分のストックも閲覧可能。
ポイント: 解説がとても親切。問題、さらには条文に対する理解度が深まる。

<メルマガ>
サイト名: とれとれE★社労士
料金: 有料と無料の2本立て。自分は有料を昨年、無料を一昨年利用。
内容: 過去問を分類して配信。有料はベーシック、超重要、一般常識、横断整理と充実。
ポイント: 解説が親切で、学校で講義を受けている雰囲気。モチベーション維持に最適。

サイト名: K-Net社労士ゼミ
料金: 有料と無料の2本立て。自分は無料を利用。
内容: 無料では、法律毎の過去問、白書対策、最新労働関連ニュースを配信。
ポイント: 過去問は類似問題が親切。白書対策とニュースは選択対策に有効。 

サイト名: Tome塾
料金: 有料と無料の2本立て。自分は無料を利用。
内容: 無料では過去問を毎日1題配信。
ポイント: とにかく毎日くるので社労士の勉強を忘れることがない。

サイト名: TACポイントチェックメール
料金: 無料のみ。
内容: 直前期(本試験の1ヶ月前)から、出題ポイントを網羅的に配信。
ポイント: 直前の復習に便利。精神安定剤にもなる。

ということで3回に渡った攻略法の紹介も終了。受験生にとって少しでも参考になればと思います。なお前回紹介したエクセルで自作の横断整理表(上の画像はサンプル)が好評で引き続き無料でファイルをお譲りしていますので、ご希望の方はherbie600033@goo.jpまでメールを。

イヴ・チュリエス

2009-02-16 06:27:09 | 600 グルメ
先週の土曜日は毎年恒例のヴァレンタインデー。自分の場合はヴァレンタインと聞くと、どうもリチャード・ロジャースによるスタンダードの名曲"My funny valentine"を思い浮かべてしまう。今まで演奏した中で最も回数の多い曲のひとつであることは間違いない。最近では、飲み屋で酔った勢いで弾いたら若いホステスに受けて、調子に乗って誘ったらあっさり断られたけど。

このバラードが録音されたアルバムの数も相当だとは思うけど、定番中の定番と言えば、洒落たカフェに行くと必ずと言っていいほど流れてくるチェット・ベイカーの超有名盤「Chet Baker sings」(1956年) [試聴]。軽めでけだるいヴォーカルと彼の抑えぎみでクールなトランペットがたまらない。自分のお気に入りで言えば、カーメン・マクレーの初期の名盤「After glow」(1957年)。バックを務めるレイ・ブライアントのソフトで甘いピアノと彼女の金属的な声とのコントラストが絶妙。

少し後ではダイナ・ショアがアンドレ・プレヴィンのピアノ伴奏だけで唄った「Dinah Sings, Previn Plays」(1960年)[試聴]。曲目はこの曲を筆頭に渋いスタンダードがずらり。彼女独特のフラットしがちな音程が、こういう静かなバラードでは哀愁を感じさせる。今やクラシック界の指揮者として名を馳せているプレヴィンの若きジャズピアニスト時代のプレイとしても貴重。

番外は、ジャズ界の大御所ハンク・ジョーンズが来日時に録音したソロアルバム「My funny valentine」(2005年)。年輪の深さを感じさせるいぶし銀のプレイ。録音も良く、くすんだ感じのピアノの音色が実に素晴らしい。何たって当時87歳だから。こんな爺さんフツーいないし。

最後になったけど、今年娘からもらったチョコがフランスの『イヴ・チュリエス(Yves Churies』。ケースが大小二つもあって、しかもヒカリモノのアクセサリーで飾ってあって、なんともゴージャズ。業界では有名なパティシエらしいけど、食べてみると自分には甘過ぎた。よくある海外モノのテイスト。でも毎年いろんなブランドを選んで買ってきてくれる娘には感謝しなきゃね。

Chet Baker SingsChet Baker Sings     Carmen Macrae/ After glow Carmen Macrae/ After glow

Dinah Sings, Previn PlaysDinah Sings, Previn Plays  Hank Jones/ My Funny ValentineHank Jones/ My Funny Valentine

Dinner with friends

2009-02-13 06:22:20 | 350 映画
家族が外出している隙を狙って男が1人でDVDを鑑賞すると言ったら、おそらくアダルト系なんじゃないかとヘンな誤解をされそうだけど、そうではなくて。このあいだ見たのが「Dinner with friends」(2001年)。きっかけは、フュージョン系のピアニスト兼アレンジャーであるデイブ・グルーシンが音楽を担当した割と最近の作品だと知ったから。確か1年ぐらい前だったと思うけど。

その時にまずサントラ盤を購入。本来なら映画を観た後が良いのだけど、当時日本ではDVDが発売されていなかった。音楽は期待通り極上だった。彼の得意パターンのひとつであるソフトで洗練されたジャズが中心。音楽だけでも十分に納得できる内容。だからこそよけいに早く映画を見たいという欲求にかられて。DVDの新譜をTUTAYAで見つけたので即レンタル。

その時に宣伝用のコピーやネットの情報から、これは内容的にカミさんと一緒じゃまずいなと。というのも倦怠期にさしかかった2組の夫婦が主人公で、そのうちの1組の離婚を通して夫婦の愛情とは何かを考えるというのがテーマだったから。

見終えた感想だけど、自分のカンも捨てたものじゃないなと。映画の完成度は極めて高かった。脚本も演技も堅実で隙がなかったし。グルーシンの音楽の絡み方も絶妙、とくにラストで主題曲の"I'm in the mood for love"が流れてくるあたりはグッときたし。そうそう、自宅の居間で主人公の男性がしみじみとグランドピアノを弾くシーンが、アップライトしか持っていない自分には羨ましくて印象に残った。だけど問題なのは映画のテーマ。こんなのをカミさんと一緒に観たら、それこそ針のムシロ状態。

夫婦は長い年月を経ても、互いに愛し合い思いやる中で絆が深まると言いたいようで、どこかのお寺で住職から法事の後の道徳教育として聞かされたと思えば、それは別にどうってことはないのだけど、映画ではその前提として妻への献身的なセックスと完璧なまでの夫の浮気の否定が女だけの立場で語られているのがどうも。自分的には、いわゆるクーリッジ効果に対する動物としての男と女の意識の違いを単に映画化しただけの作品だと理解したけど。なーんて口が裂けても言えないか。

DVD/Dinner with friendsDVD/Dinner with friends  CD/Dinner with friendsCD/Dinner with friends

白い薔薇の淵まで

2009-02-11 06:26:15 | 010 書籍
中山可穂の小説「白い薔薇の淵まで」(2001年)を読んだ。彼女の作品は印象的だった「ケッヘル」(2006年)以来だから2年ぶり。第14回山本周五郎賞を受賞したらしいから出来は良いのだろう。少し引いていたのは内容がレズビアンを扱ったものだったから。

図書館で書棚から取ると、なんと表紙が女性のヌード。さすがに前からじゃなく後ろからだったけど。その時に借りたのがたまたま1冊だけで、しかも受付がキレイ系の若い子だったから、なんか借りにくかった。まあそんなことはどうでもいいけど。

ふとしたきっかけで若き女流作家と年上の平凡なOLが出会い、惹かれあい、関係を持ち、そして愛欲の日々が続くというストーリー。極めて日常的な文章で物語は進んでいく。そのかなりの部分が愛欲描写。自分の場合、欲情する対象は女性だけなので、ホモだとかレズだとか、どうも同性同士の行為というのが現実的にあり得ないだけにイメージが涌かなくて。せいぜい避妊しなくていいから楽だと思うくらい。だから読んでいてリアリティが感じられない。しかしそれを超越して心が揺さぶられた。

小説を読んでいて、ある特定のパラグラフに魅せられることはあまりない。でもこの小説では、はっきりと。抜粋すると、”塁は何度でも天国へ連れていってくれた。いや、それはむしろ、地獄へのはじまりだったのかもしれない。”に続く”午後の病室のベッドの中で、わたしたちは白い薔薇の淵を見た。”という部分。なんかね、すーっと超自然的な世界へ誘われて。

その白い薔薇の花びらは、夢の中で見る最愛の女性の涙。”塁はずっと、ずっと、ずっと、ずっと、あそこでわたしを待っていたのだ。わたしは塁と行くつもりだった。白い薔薇の淵まで行くつもりだった。”、というラストで再び唐突に浮遊する幻想的な空間。モノクロの世界。遠くからキース・ジャレットの「ザ・ケルン・コンサート」(1975年)[試聴]のラストチューンが聴こえてきた。

文庫/白い薔薇の淵まで文庫/白い薔薇の淵まで CD/The Koln ConcertCD/The Koln Concert

社労士通信指導課程開始

2009-02-09 06:13:17 | 150 社会保険労務士
先日帰宅すると玄関にダンボール箱が。カミさんの所によく届く化粧品にしては大きいなと宛名をみると、なんと自分。差出人が全国社会保険労務士連合会だったので、事務指定講習の前半戦である通信指導課程用の資料だなとピーンと来て。すぐに重たい箱を開けてみた。

中味は上の写真のような労働社会保険の実務研究課題書、実務指導様式集、様式記載例、実務総論の<適用編><給付編>の言わば学習5点セットと、実務において使うことになる社会保険労務の手帳、労務ハンドブック、六法の言わば実務3点セット。なるほどね、プロ用ってことか。もう長年使ってきた参考書「うかるぞ社労士」を読んでいる場合じゃないんだよな。

要領をざっとまとめると、事例に対して手続に必要な届書を研究課題レポートとして作成し返信するというもの。全部で29事例55種類63枚が必要で、最終的な提出期限が5月31日。つまり学習期間4ヶ月。すぐに思ったけど、ITストラテジストの勉強期間と重なる。これは手っ取り早くこなさないとまずいなと。それで何か早く済ませるうまい手はないかと、ネットから情報を収集。

さすがに様々な材料が引っ掛かってきた。ポイントは課題の内容が年度でほとんど変わっていないらしいこと。数字は年々変わるからあてにはできないけど、作成すべき届書が分かれば後は早い。それらの情報を参考にしながら”必要となる手続メモ”を作ってみたら、ほぼ今年の課題にも使えそうな雰囲気。後は逐次確認はいるとしても、どんどん届書を作っていくだけ。

ちょっとズルした感はあるけど周りに仲間がいないから止むを得ない。しかし作業に入ったら、いきなり難題が。届書の原紙が様式集として製本化されているのだけど、提出するためにはわざわざ1枚ずつ切り離す必要がある。これがすんなりいかない。何故製本したのか不思議。最初からバラバラにしておけば良いのに。結局カッターで丁寧に外してようやく完了。30分はゆうにかかった。この作業を4千人近い人間がやると思うと、かなりのロスだと思うけど。ともあれ学習を開始。急がなきゃね。

懸賞当選

2009-02-06 06:40:55 | 900 その他
なんか嬉しいなあ、またMSIの懸賞に当たった。USB接続の可愛いLEDクリスマスツリーに続いて、今度はUSBメモリ。前回は先着500名で、今回は抽選で千名。昨年の12月初旬にMSIのネットブック U100 Vogueを購入して応募したもの。またもやラッキーがあろうとは。

ネットブックも海外・国内の主要メーカーが出揃って、昨年暮れぐらいからは価格競争が激化している。MSIは営業が弱いし、拡販狙いじゃなさそうだし、マニア志向みたいだし、値引きをしないのかなと思っていたらドッコイ。10日ぐらい前に値下げを表明し、なんと定価56,800円が42,800円へ。価格.comをみると最安店では4万円切っている。自分はキャッシュバック込みの5万で購入したから実質1万円の差。こりゃ少し早く買いすぎたかな、でも正月にどうしても欲しかったし、とウジウジしたりして。

そんな時に帰宅すると小包が。すぐにピーンときて。開けてみると洒落た化粧箱が出てきて、中にはオリジナルの携帯ストラップ型USBメモリが。容量は4G。USBメモリも安くなっていて、最近じゃ4Gでも千円出さずに買える。だから値段的にはたいしたことはないけど気に入ったのが外観。女性用のアクセサリーという感じでゴージャズ。とてもUSBメモリとは思えなかった。

自分で使うのもなんなので、カミさんにプレゼント。これまでは、お古の512MBを無理やり押しつけられて使っていたのでちょうど良かった。最初はそうでもないかと思ったけど、いつの間にか使っている。やはり女性はヒカリモノが好きなんだなと。

それにしてもねえ、どうも企業イメージがぶれる。PCの外観はやけに安っぽいし、会社のHPも大衆的なんだけど、前回のクリスマスツリーといい今回のUSBメモリといい、なんか洒落たセンスを感じる。おそらくマーケティングの担当者に粋な遊び人がいるんだろうな。良かったのは、この当選でもやもやした気持ちの整理ができたこと。12月に買っておいて良かったことにしよう。