或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

坂内食堂

2010-07-27 05:59:12 | 600 グルメ
プチ旅行2日目に昼食を取るのをずっと我慢した理由は、喜多方ラーメンの有名店へ行くため。とても楽しみにしていた。ただしなかなかターゲットの店を絞れなくて。具体的には「あべ食堂」、「坂内(ばんない)食堂」、「さゆり食堂」そして「はせ川」の4店。この手の有名店の場合によくあるのは、行ってみたら営業時間帯じゃなかったとか、スープがなくなって終わっていたとか。

その轍は踏まないようにと、これらの店の営業時間と休業日は全て調べておいた。だけど喜多方市に入ったのが既に2時過ぎ。これで「さゆり食堂」と「はせ川」は候補から消えて。ガソリンスタンドに入って道を聞くと、残りの両方共に近くにあることが分かって。決め手は、「坂内食堂なら近くの市役所の駐車場に止めるといいですよ」との地元ならではの親切なアドバイスも。

車を止めて少し歩くと、見えてきたのが店じゃなくて行列。予想はしていたけれど、3時だし、そんなには並んでいないだろうと。これが甘かった。約50人ぐらいだったかな。せっかくだし並んでやろうじゃないかと開き直ったけど。周りでは静かなバトルで家族連れやカップルが火花を散らしている。「ねえ、マジで並ぶの?この暑いのに外で」「他の店にいっても同じだよ、待つしかないだろ」、なんて感じて。結局45分経ってからだったかな、店の中に入るまでが。食べ始めたのがちょうど1時間経ってから。

それで何を注文したかだけど、奮発して「肉そば」に。いわゆるチャーシューメン。普段なら頼まないのだけど、皆これを頼んでいたから。暫くするといよいよ「肉そば」が目の前に。チャーシューに隠れて麺や他の具が見えない。正確に数えたわけではないけど、おそらく14~15枚ぐらいは入っていたような気がする。これには参った、しかも厚みがあったし。スープも麺も最高。

たまたまカウンター席へ案内されたのだけど、そこから厨房が見通せた。若者からオジさんオバさんまで、せっせと働いている人の顔つきと手つきが実に素晴らしい。これだよな、有名店はと納得したっけ。期待通りの伝統の味に感服しました。


諸橋近代美術館

2010-07-26 04:40:48 | 300 絵画
プチ旅行2日目の午前中に会津若松の観光名所を見て周った後は、そのまま車で猪苗代湖へ。周りを走りながらしばらくして適当に湖につながる細い道へ入ってみると、そこは海水浴場だった。家族連れや若者のグループがたくさん集まっていて、湖畔でバーベキューをやったり水遊びをしたりと楽しそう。すぐ近くに磐梯山がそびえたっていて、なかなかの景観。

お腹が空いてきてはいたけど、ぐっと我慢してそのまま裏磐梯へ。この辺りになると、イタリアンレストランなんかもあったりして高級リゾートならではのオシャレな雰囲気が漂ってくる。そうこうするうちに右手に見えてきたのが諸橋近代美術館。実は今回の旅行中に美術館にも行きたいなと。だけど日本画の関係はポツポツあるものの洋画の関係はほとんど見当たらなかった。

そんな中で唯一見つけたのがこの美術館。HP をチェックすると、ダリの作品が中心。どうも昔からシュルレアリスム系は苦手。だけど印象派の作品も展示してあるということなので記念に行ってみるかと。ひょっとしてと期待が膨らみ始めたのは景観が素晴らしかったから。新緑の木立と小川のせせらぎが心を癒してくれる。圧巻だったのは建物の前にある池。睡蓮の花が咲いていた。

館内に入ると、これはもう一流美術館のたたずまいそのもの。ホントたまにだけどあるんだよなあ、こんな田舎にと思えるような場所に、こんな素敵な美術館が。中央通路に沿ったスペースはダリの彫刻やオブジェが中心。これはよく分からない。彼の凄さを感じたのは絵画を見てから。うーん、上手い。彼にとっての絵は余興程度と思っていたけど、まるで認識不足。

中央通路に沿った部屋に年代別の作品が展示されていたのだけど、どれもとても楽しめた。というよりちょっと言い過ぎかもしれないけど、ピカソに匹敵するような才気を感じたりして。この人って天才だなあと。どの絵からもそれが滲み出ている。特にパンを描いた写実画なんかは鳥肌モノ。いや、良いものを見せてもらいました。まさにサプライズ。これはかなりのオススメ。

磐梯山裏磐梯
諸橋近代美術館諸橋近代美術館
諸橋近代美術館諸橋近代美術館

会津若松

2010-07-25 06:56:56 | 800 観光
プチ旅行2日目は、いよいよ会津若松の市内見物。観光客が増えて混む前にと9時頃に出かけたのが有名な若松城、別名鶴ヶ城。梅雨明けしたので朝から暑いこと。城の中にある駐車場に着くと既にもうかなり埋まっていた。止まっている車のナンバーを見ると、新潟、栃木、群馬、秋田、宮城等に限らず遠方からも。地元はほとんどいない。さすがに観光地だなあと。

天守閣にはあえて登らず隣接した茶室「麟閣」へ。ここは蒲生氏郷が造らせたもの。しかし茶室というのは、日本文化の極みだなあと。腰掛待合があって次に寄付待合がある。その後にようやく茶室が。庭の手入れも行き届いていて暑さの中にさわやかさが。なんかこういう純和風の庭がある家に住んでみたいなあと。この手の欲望って中年ならではのものなのかも。

その後は堀を眺めたりとかしながら足早に車に戻ったけど。アップした写真を見て気づいた人がいるかもしれないけど、シンボルとも言える天守閣の写真がない。何故かって?それは悲しいことに工事中だったから。おいおい天守閣が拝めないのかよと。でもまだ良かった。自分の場合は事前に知っていたから。現地で気づいたら、そりゃもう大ショックだったと思うから。

なんとなくモヤモヤしながら次の目的地である飯盛山へ。ここは白虎隊でつとに有名。山の麓にある駐車場に車を止めて少し歩くと、えらく急な長い階段が見えてきた。この炎天下でこれを登るのかとうんざりしていたら、その横に有料のスロープコンベアが。登り専用で1回250円。なんか人の弱みにつけ込むような商売だなと思いながら年には内心ホッとして利用したけど。

降りて少し歩くと立ち込める煙の向こうに白虎隊十九士の墓が見えてきて。煙の正体は線香。観光客が供えるその数がハンパじゃなかった。そこからまた少し山道を尾根伝いに歩くと、ちょうど木立が途切れて市街が一望できる写真の場所へ。ここが自決した場所。鶴ヶ城が戦火に包まれているのを見て最後の決心したという話が納得できた。でも冴えなかったのは、しつこいけど遠くに見えるはずの鶴ヶ城の天守閣が見えなかったこと。周りにいた観光客もぶつぶつ小声で文句を言ってたっけ。

鶴ヶ城鶴ヶ城
茶室「麟閣」茶室「麟閣」
飯盛山飯盛山

田季野

2010-07-20 05:50:55 | 600 グルメ
プチ旅行1日目の宿は会津若松。新潟からは磐越自動車道を利用して約100km。ICに着いた頃にはもうすっかり日が暮れていて。事前に予約しておいたビジネスホテルに近づくと遠くで花火が打ちあがる音がした。なんか夏だよなと。ホテルの周囲はいわゆる歓楽街。人口のわりにえらく飲み屋や怪しい店が沢山あるんだと感心したかな。それからやっと夕食。

事前にネットで調べて予約しておいたのが割烹「田季野」。やはりせっかくだから地元の名物を堪能したいなと。ここの名物は輪箱(わっぱ)飯。ホテルから距離的にはすぐだったけど、なかなか店が見つからなくて。最後の手段だと通りすがりのおばさん2人連れに聞くと、ひとりが急に大きな声を出し始めて。「私が道を教えてあげる、分かりにくいから」とえらく親切。でも助かった。細い路地を入ることを知らないと永久に見つけられなかったかも。

入り口はとても格式のある造りで、これはと期待させたけど、真打ちは中に入ってから。江戸時代にタイムスリップしたような気持ちになったかな。広い土間を囲むように2階席が用意されていて。活気のある声で若い女性が案内してくれるのだけど、奥にこれまた広い帳場があり、映画のセットかと思うくらいの雰囲気。2階席に案内されたけど、ここはここで趣きが異なる。

メニューを見ながら会津会席料理の中で田の膳を注文。一番安い値段にもかかわらず3800円もしたけど。料理は2度お盆の上に載って出てきた。最初が先付けの豆腐、駒刺し(会津では馬肉を駒というらしい)、鰊(にしん)の山椒漬けと鮭を乗せた寿司、それと郷土料理の小露という名のごった煮の4品。駒刺しは味噌だれで食べたけど、味噌の味ばかりが口に残ったかな。

次が名物の輪箱飯、味噌汁、天ぷら、そしてデザートの4品。輪箱飯というのはいわゆる釜飯の部類で、具として入っていた山菜としゃけがいい風味。天ぷらで驚いたのは、お菓子の饅頭があったこと。これはねえ、ちょっとって感じ。これも名物らしいけど。結局どれもとりたてて美味しいという訳でもなく、イマイチ不完全燃焼だったその時にサプライズが。デザートの中のさくらんぼがやけに美味しい。いつも食べているのより柔らかく香りも豊か。あとで調べると、東北地方はさくらんぼの名産地。なるほどね。隣のやけに楽しそうなカップルを横目に幾分気持ちを持ち直したかも。


三吉屋

2010-07-19 06:06:04 | 600 グルメ
こちらにくるまで知らなかったのだけど、新潟というのはラーメンの隠れメッカらしい。その特徴は、県内各地に実に様々な種類があって、それらを総称して新潟ラーメンと呼んでいるとか。出張先の長岡の話はまたの機会にするとして、新潟ジャズストリートを楽しむ合間に新潟市のラーメンを堪能できないかと。ネットで調べると、確かにたくさん出てくるわ出てくるわ。

それで事前にチェックしておいたのが、いわゆる伝統的な味。「来味」と「三吉屋」の2軒。だけど新潟の地理がまるで分からないのでとりあえずグーグルマップを用意しておいた。それでラーメンが頭をよぎったのが新潟ジャズストリートの会場である古町通りでパンフレットに載っていた地図を見てから。なんと「三吉屋」がある西堀通りは2ブロック程度の至近距離。

これは行くしかないなと。自転車に乗っていたお兄さんに場所を聞いて辿り着いたのが、けっこう車の通りが多い片側2車線の表通り。そこにありました、やけにこじんまりとして年期の入った店が。中に入ると客は自分ひとり。年期は入っているけど中は外よりはキレイ。主人の威勢の良い声と比べて、注文を取るおばあさんの愛想のないこと。有名店の雰囲気がムンムン。

それで迷わず600円の中華そばを注文。出てきたのが下の写真の醤油ラーメン。典型的な魚介系でしかも薄味。一切れしかないチャーシューの薄さに、なんか激戦を勝ち抜いてきたつわものの匂いを感じたりして。ややちぢれた中麺を口に入れると、いわゆる昔懐かしい味が口の中に拡がって。うーん、別に特別でもなんでもないあっさり味。だけど伝統をしっかり感じる。

感心しながら店を後にし、ジャズのライブを聴いた後に駐車場から新潟中央ICに向かったのだけど、その道筋にラーメン店の多いこと。それもこってりからあっさりまでいろんな種類があった。メッカと呼ばれるに相応しいなと。新潟ラーメン恐るべし。


新潟ジャズストリート

2010-07-18 07:44:18 | 200 ジャズ
先週から出張でずっと新潟県長岡市に滞在しているのだけど、3連休を挟んでいたので2泊3日のプチ旅行へ。いや、先週はよく雨が降った。青空をようやく見たのが金曜日の午前中。新潟へ向かう車の中でFM放送を聞いていて梅雨明け宣言が出されたと知ったけど。長岡から新潟まで約50Km。1時間弱で目的地の新潟市へ到着。それにしても信濃川流域は広かった。

ここに来た目的は、この土日に「新潟ジャズストリート」が開催されると聞いたから。何でも夏と秋の年2回の恒例行事になって定着しているとか。2年前に行ったという仕事先の知り合いからパンフレットを見せてもらうと、驚く程多くの会場で昼間から夜遅くまでジャズ漬けのスケジュールが立てられていた。中には知っている名前もほんの少しだけどチラホラ。

それで高速道路の料金所でもらった地図とそのパンフレットを頼りにいざ新潟市街へ。テキトーに駐車したけど、ほぼ正解。そこから開催の中心地である古町通りへ。パンフレットをもってうろうろしている人がたくさんいたりして。するといきなりやってましたSEB(ジプシージャズ)という名前のアコースティックギターの3人組が。周囲に自転車がたくさん駐輪してある商店街のど真ん中での完全なストリートライブ。なるほどね、この雰囲気だなと。客は40人ぐらいいたかな。皆それぞれ楽しんでいた。

少し歩くと念願のパンフレットを道端で見つけて当日のプログラムをチェック。ピアノトリオをバックにした女性ヴォーカルが聴きたいなと探していると、ありました。営所通りのコーヒーショップ「器」での“尾崎利彦トリオ&矢川倫代”。矢川さんがヴォーカルなのかどうか分からなかったけど、その時間帯では他に食指が動くのがなかったので決め打ち。数分歩いて会場へ。

中に入るともう満席。ちょうど彼女が1曲目を歌い始めるところ。女優の西田尚美似で額に巻いた艶っぽいバンダナが良く似合っていた。曲はトム・ジョビンの“トリステーザ”。後で“ジンジ”も歌ってくれて、なんか夏が来たと実感したかな。周囲を見渡すと、8割くらいが50歳以上の高齢者で近年のジャズシーンを象徴していたような。出来はどうだったかというと、これはもう平均的な地元のアマチュアジャズバンドのレベル。ヴォーカルとベースのピッチがかなり気にはなったけど、まあご愛嬌。商店街の活性化の一環としてジャズが一役買っている新潟市が羨ましいなと。


四輪キャリー

2010-07-10 07:24:08 | 540 モノ
今回も引き続き旅行用スーツケースの話。前回はアメリカンツーリスターのポリカーボネート製の2つについて紹介したけど、今日は無印良品の撥水布製の2つ。呼称は”四輪キャリー”。数年前に買って使っていたのが”大42L”。最近追加で購入したのがワンサイズ小さな”中26L”。価格は8千円。無印ではこの他に”小21L”や2輪シリーズを品揃えしている。

購入のきっかけは出張。いつも東京へは新幹線を利用するのだけど、その時はたまたま同行者の好みもあって飛行機。新幹線を利用する理由は、飛行機とほとんど所要時間が変わらないから。というのも自宅近くのJR在来線から乗り継げば正味4時間半。これに対して飛行機は乗っている時間こそ1時間半だけど、広島駅からリムジンに乗って広島空港に行くまでに約1時間かかるし、羽田から東京までがこれまた40分、待ち時間を含めると結局4時間以上かかってしまう。逆に疲れたりして。

話が横にそれたけど、久しぶりの国内線ということで手配された切符を見ると、羽田空港への到着から東京駅での上越新幹線の発車までの時間がやけに短い。こりゃ荷物を預ける余裕はなさそうだなと。つまり手荷物を全て機内に持ち込む必要があるということ。そこで一応JALのHPで持ち込み可能なサイズをチェックしてビックリ。”大42L”では大きすぎた。

それが分かったのが出張に行く前日の日曜日。持ち込み基準が昨年の12月から変更になっていて、「W55cm×H40cm×D25cm以内」と「全辺の総和が115cm以内」の両方の要件を満たす必要がある。なんでも各社バラバラだった基準の統一を図るのも目的のひとつだとか。すぐに最寄りのの無印良品へ直行。そこで見つけたのが”中26L”。基準内にあることを確認して一安心。

実際に空港に行ってみて状況がよく分かった。手荷物検査機そのものにサイズを確認するゲージが装着されていて、それを超えるものは物理的に検査できないようになっていた。なるほどね、厳しいんだ。だけど航空会社も進化している。e-チケットがあれば搭乗券もいらないし、チェックイン時間も出発の15分前までと大幅に短縮されていた。JRとの競争を目の当たりにした感じ。

スーツケース

2010-07-05 06:00:27 | 540 モノ
今年に入って盛りがついたように買っているのが旅行用のスーツケース。まずは英国旅行用。この20年くらい黒い布製のものをずっと使ってきたのだけど、さすがにいろんな所が壊れてきている。旅行前にチェックするとキャスターがうまく動かない。これはそろそろ寿命だなと。愛着があるだけに後ろ髪を引かれる思いだったけど。それから新しいのを探しまくったかな。

百貨店や専門店、はたまた東急ハンズにいったりと、暇をみてはいろんなショップをあたってみたものの、これはと思うものがない。携帯電話と同じで、どの製品にも何かしらデザインにアクセントが施してあって。そんな中でひとつだけ気に入ったのがドイツのリモア(RIMOWA)製。品格が感じられ、その角ばったデザインに好感が持てた。だけど問題は価格がやけに高いこと。

そんな時に楽天の通販で見つけたのが、上の写真。有名なサムソナイトの廉価ブランドで、型名はアメリカンツーリスター スーツケース アイダブル スピナー(AMERICAN TOURISTER iDouble Spinner)、サイズは65cm。色をいつもの黒からシルバーへ。米国のメーカーらしくデザインがシンプル。素材は今流行のポリカーボネイト製。価格が1万8千円と安いのがウリ。

これを持って2週間の旅行に出かけた訳だけど、結論的にはやや小さかった。なんとか手さげバッグを使ってしのいだけど。春だからなんとかなったけど冬なら完全に容量不足。驚いたのは周囲に布製が少なくポリカーボネイト製のオンパレードだったこと。この1年で様変わりしている。それとリモアを持っているオバさんが多かったかな。買わなくて、いや買えなくて良かったなと。

それで帰国後すぐに同じ型名で73cmのサイズを購入。価格はちょうど2万円。これには家族からかなりのダメ出しが。そりゃ、そうだよな、当面の予定がなくて、いつ使うか分からないのだから。だけどこの製品は限定品で慢性的に在庫切れ状態。だからあるうちに買っておこうと。そのお陰で精神状態は極めて良好。旅行であれ出張であれ、いつでも来いって感じで。

 65cm     73cm

携帯電話

2010-07-03 07:53:36 | 540 モノ
先月の中旬に携帯電話を買い替えました。機種はドコモスタイルシリーズのF-8Bで色はマッシュ・ブラック。それまで使っていたN-701iを購入したのが2005年12月だから、およそ4年半ぶり。実はだいぶ前から新しいのが欲しいと思っていて。だけどなかなか気に入ったのが出てこない。端的に言えば、最近はヘンにデザインにアクセントをつけたものが多くて。

新機種の発表がある度にチェックはしていたものの、ピンとくるのがないからずるずると買い替えが遅れていた。自分が使っているのが古いと感じる瞬間が通勤電車の中。すぐ横でサラリーマンや女子高生が使っているのを目の当たりにみると、自分のより薄いのが気になり始めて。この1年ぐらいかな、これはもう買い替えるしかないなとテンションがあがってきたのは。

今回購入した機種の予告が出始めたのが数ヶ月前。直感的に気に入って。とにかくシンプル。飾りが全くない。色が最近流行のピアノブラックではなくて、マットブラックなのも良かった。指紋がつきにくいから。店頭に置かれたサンプル品を実際に手に取って触ってみると、収まり具合もまずまず。キーに印刷された文字も極めてオーソドックス。加えて防水機能もついている。

だけど気になった点がひとつ。それは”えくぼ”と呼ばれる表面のくぼみ。そこにイルミネーションが表示されるようなっていて、この機種のウリになっている。自分的には逆にこれがなかったらなあと。それなら久しぶりに自分の好みにほぼ合致したモデルだったのに。まあパッと見にはそんなに気にならないからと妥協したけど。購入価格はおよそ3万円だった。

それで使い心地だけど、すこぶる快適。液晶の解像度が格段に上がっていてとても見易い。ネットにつないでも通信速度が速く画面の切り替えがスムーズ。表示系のカスタム化自由度が大きく自分好みにセッティングできる。キーのバックライトの色も選べるし。それで今のところブルーに色を統一している。それにしても携帯電話は進化している。買い替えて良かったなと。