或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

結婚していた男

2013-06-09 05:58:49 | 370 テレビ
独り暮らしが始まってからは、とにかく毎日が忙しい。朝食と昼食用の弁当を以前から自分で作っていたので少しは救われているけど、これが全部カミさん任せの夫婦だと、想像を絶するぐらいに大変だろうなと。おそらく米のとぎ方すら知らない人もけっこういるだろうから。その意味ではちょっと頑張ればできるかもと、たかをくくっていたのが甘かった。けっこうつらいから。

炊事、洗濯、掃除とどれもがしんどいのだけど、炊事で言えば食べた後の洗い物、洗濯で言えば洗った後で干して乾かし、乾いた後に取り込み、その後でたたんで収納するまで、掃除で言えば、その後の分別とゴミ出しと、どれもがけっこう時間がかかる。自分的につらいのは、夜帰宅してからの炊事と、その後の洗い物。基本的に酔っ払った後の作業になるから。

とは言え、ようやくそういった家事にも徐々に慣れてきていて。例えば冷蔵庫。全品の賞味期限をチェックしてから整理整頓を。いやー、捨てたなあ、いろいろ。品数的に半分ぐらいになったかなあ。どの段に何があるかが分かったのも効いている。食器棚周りも同様に整理整頓を。そのお陰で、少なくとも食品関係については何処に何があるかをようやく完全に把握できた。

それで楽しみになっているのが休日の夕食。ちょっぴり贅沢をと、スーパーではなく百貨店にわざわざ出向いて高級食材をいろいろと見て周るようになっていて。いろいろ試しているけど、手間がかからず美味しいのがステーキ。ちょっとやみつきになっているかな。こだわりの塩とコショウをていねいに振って、両面を強火で30秒、中火1分程度焼くだけ。これがとにかく絶品。

1枚千円ぐらいのサーロイン。これに好きなクレソンとパセリを添えて完成。白の冷やしたスパークリングワインを飲みながら味わうステーキは、もう最高。脳裏をかすめるのは、TVドラマ「結婚できない男」(2006年)の冒頭のシーン。主演の安部寛が、それは美味しそうに独りでステーキを食べていた。少し違うのは、今の自分は「結婚していた男」なのだろうけど。



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謎解きはディナーのあとで

2012-01-30 05:41:26 | 370 テレビ
ほぼ1年振りのTVネタ。カミさんや娘と同じ番組を楽しむことがほとんどなくなってきている今日この頃だけど、人気グループ「嵐」の櫻井翔が執事の影山役で出演していたので、久しぶりに親子で興味を持った。自分の気を引いたのは、読みたいとかねがね思っている東川篤哉原作の小説がモデルだったことと、何といっても自分のツボであるガチのコメディだったから。

予想は大当たり。いいですね、この世の中の常識を無視したベタな造りが。個人的には北川景子が演じる麗子お嬢様がよく使う”・・・・・・っうーの”というセリフが気に入っていて。カワイイ顔してキレイな服を身に着けているお嬢さまからこの下賤な言葉が出てくる、そのギャップが面白くて。それを含めた櫻井翔が演じる執事との”ゆるーい"やりとりがいつも楽しかった。

そうそう、セリフといえば椎名桔平が演じる刑事の”ハイ、ハイ、ハイ、ハイ”もツボ。まるで状況を理解していないのに、完全に読み切ったかの如き自信満々な顔。しかも、周囲からダメ出しされても全く意に介さずその姿勢を貫き通す、そのアホさ加減が実に素晴らしい。空気が読めないのもこの域に達すればたいしたもの。こんな人間は人生が楽しくて仕方ないだろうなと。

その意味では各話のストーリーとかは基本的にどうでもよくて、ひたすらこの3人のワンパターンなやりとりを大いに楽しんだのだけど、最終回にサプライズが。エンディングで影山のイヴの約束であった馴染みのケーキ屋の店頭販売に麗子も付き合うことに。その時にバックに流れたのがフランク・シナトラが唄う"Let it snow"[YouTube]。おいおい、なんて渋い選曲なんだよと自然と笑みがこぼれてきて。

調べると音楽担当は菅野祐悟。まだ30代半ばだけど、売れっ子の作曲家みたい。映画やドラマで引っ張りだこらしいから。様々なジャンルをうまくこなすテクニックは相当なもの。懐の広い若くて有能な音楽家が続々と出てきていると感心したかな。

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バーテンダー

2011-06-17 05:49:43 | 370 テレビ
最近ではTVドラマを観ることがほとんどなくなっている。理由はいろいろあるけど、忙しくて時間がないというのが本音かな。なんか情けない話だけど現実だからしようがない。恐ろしいのは、以前なら録画しておいて後でという気持ちぐらいはまだ持っていたけど、このところそれもなくなってしまっていて。いけませんねえ、ゆとりがない証拠。ということで今日は少し前の話。

今年に入って唯一と言っていいと思うけど、自分で録画して最初から最後まで見終えたのが深夜ドラマの「バーテンダー」。放映は今年2月から4月までで、毎週金曜日の夜23:15から。ヨーロッパで活躍していた天才バーテンダー佐々倉が日本に帰ってきて、バー「ラパン(LAPIN)」で働く日々を描いたもの。このバーテンダーを演じるのが、今が旬である嵐の相葉雅紀。

とりたてて有名な映画に出演したとか、そういう派手さはないものの、彼固有の温和な雰囲気が好きで、自分的には嵐の中では彼が一番のお気に入り。このドラマに興味を持ったのも、彼が主演だったから。それ以上にバーが舞台というのがあるけど。第3話だったかな、客のひとりが佐々倉見せた父の形見だという時計から、その客の正体がバレていくというストーリー。

受けたのが、その時計の話。彼が見せたのはクォーツ式。それを佐々倉が、お父さんの時代にはまだ機械式しかなかったはず、だからあなたの話はウソだと。それからしばし佐々倉の腕時計の歴史についてのウンチクが披露されて。うんうん、そうだよなと、うなづいたのが自分。ただしバーテンダーとはいえ、こんな若者が機械式について詳しいのはオカしいと思ったりして。

気づけばバーはとんとご無沙汰。昨年までは宴会の帰りにシングルモルトをひっかけに月に一度は広島の市街地のバーへ通っていたのに。どうも往年の覇気がなくなっている。これはいけませんね。外の世界に興味がなくなっていくというのはまぎれもなく老化。家で好きなCDを聴きながらひとり飲むもの悪くはないけど。なんてことを考えさせるドラマだったかなあ。

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武井咲

2011-03-07 05:42:50 | 370 テレビ
半年ぐらい前からTVで話題になっているのが「AKB48」。自分的には、かつての「おにゃんこクラブ」なんだろうなと醒めた目線でみているけど。特徴は、何度見ても彼女達の顔が憶えられないこと。なんというか、その辺にフツーにいる女子高生って感じで芸能人オーラが全く感じられない。それをカミさんや娘に話すと、「それがいいんじゃない」とのダメ出しにも似た返事が。

顔が憶えられないといえば韓国のグループの「少女時代」。彼女達はAKB48と違ってお色気があるので、オジサン的にはAKB48よりは楽しめる。メンバーの中に好みのタイプがたぶん数人はいると思うのだけど、確認できないままにいつも曲が終わってしまう。おそらく編集でメンバーの顔のカット時間を意図的に短くしているからじゃないかな。いつもイライラするけど。

なんて話は置いといて、今日は正統派の美少女である武井咲の話。この数ヶ月チョイチョイ視界に入ってきていて、最初は女優の中越典子と見間違えたりしていたけど、最近資生堂のCMに頻繁に出てきたので、ようやく名前を憶えたという次第。気づけば月9やソフトバンクのCMにも出演していて、今や売れっ子NO.1。うーん、平成の吉永小百合かも。そうとう古いか。

それで冴えないことに気づいたのがつい先日。彼女の名前をずっと”たけい さき”とばかり思っていた。「さきちゃんてキレイだなあ」とか、「さきちゃんてカワイイなあ」とか。だけど親父を診察に連れて行った病院の待合室で女性週刊誌を読んでいて、ふと見つけたプロフィールにビックリ。「おいおい、”たけい えみ”かよ」と。家族以外に彼女の話をしていなくて良かったなと。

その咲ちゃんが3月25日のセ・リーグの開幕戦で始球式を務めるとのニュースが。名古屋ドームでの広島-中日戦。彼女は名古屋出身で根っからのドラゴンズファンなんだとか。なんだ、名古屋か、つながるなと親近感が湧いたりして。こりゃ録画予約しておかないと。久しぶりに画面を見ていてドキドキする程の美少女が登場したって感じ。当分気になりそうかな。

MATRIX

2010-01-25 05:58:29 | 370 テレビ
昨年ぐらいから増えているのが有名な女優やタレントが複数登場するCM。中でも豪華なのが資生堂の女性用化粧品。竹内結子や仲間由紀恵らが大勢登場するのだけど、見ている方が誰に焦点を合わせていいか分からなくなる。例えて言うなら、キャバクラに入ったら皆がそこそこの美人で目移りしてしまうって感じ。最近じゃそういう場所にはとんと縁がないのだけど。

まあ自分とは関係ないからいいかと思いながらも、どうもこのデフレ時代にこんなに経費をかけるかともったいない気がして。その点では同じ資生堂でも鈴木京香や滝川クリステルがピンで出ているのは納得がいく。やはり化粧品のCMはこうだよなと。家族に自分の意見を話してみると、これが突っ込まれっぱなし。別に大勢だってかまわないじゃないというのが女性の考え。

もめること自体が、それこそどうでもいいことだけど、そんな中で彗星の如く現れたのがDaiichiというパチンコ台の会社のCM[YouTube]。映画「マトリックス」(1999年)のパロディなんだけど、これがまさにツボ。主演の温水洋一が商店街で500円のサングラスを買うところから始まり、老舗の蕎麦屋の店員が今時の若いギャルだったり、年老いた主人が自ら蕎麦を運んでくる途中にコケたりとか、時代を反映した日常性と映画の空想性とのギャップが面白すぎ。それで思い出したのが以前に読んだ本。

このブログの記事でも紹介した斉藤環の「生き延びるためのラカン」(2006年)の中で、この映画がラカンの学説である想像界、象徴界、現実界の解説のために引用されている。かいつまんで言えば、地上で繰り広げられるヴァーチャル・リアリティ(仮想現実)のマトリックスの世界が想像界、それを生み出している言語(プログラム)が象徴界、人間がマトリックスの夢を見ながら地下の要塞にあるカプセルのなかで寝ているのが現実界。ウケたのがCMの中でパクられていた緑色のプログラムコード。

そういえば長い間パチンコをやっていない。最後はいつ頃だったかな。少なくともこの10年ぐらいは記憶にない。とにかく店内が分煙されてなくてタバコ臭いのが嫌だった。だけどなんかね、CMに出てくるMATRIXという台で一度打ってみたいと思ったりして。

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名探偵の掟

2009-08-25 06:24:45 | 370 テレビ
このところDVDレコーダーに録画していた溜まりに溜まった番組の整理に追われているのだけど、なんかねえ、最近はどうも好みに合う番組が少ないような。だから追われているといっても、実のところ東野圭吾原作でテレビ朝日系列の深夜ドラマ「名探偵の掟」を観ては消し観ては消しただけ。もうとっくに放映は終了していたけど、この土日にようやく最終回までこぎつけた。

観ながら思ったのが、この番組は自分にとってツボだなあと。とにかく笑える。造り的には”ゆるーい”のギャグ満載って感じで、同じ深夜帯に放映された「時効警察」や「33分探偵」と同じ雰囲気なのだけど、今回はキャスティングが自分の好みにピッタリ。鬼刑事役である木村祐一のお笑い出身とは思わせないしっかりしたクサイ演技も渋いけど、お目当ては主人公で探偵役の松田翔太の相手役を勤める新人女刑事役の香椎由宇。ルックス的に取り立てて好みという訳ではないのだけど気になる。

そんな怪しいファンにとってたまらなかったのが第八章の”花のOL湯けむり温泉殺人事件”。珍しくこの回だけは彼女が主役。しかも隠密調査のために様々な変装をするという設定。それはもう大コスプレ大会。黒のメイド服、ピンクの和服、白衣、ブルーの制服と定番モノが勢揃い。男性視聴者がどうすれば喜ぶか、しっかり理解してくれているなあと。

しかし香椎由宇ってスタイルが良い。特に足の長いこと。いわゆるモデル体形。刑事という役柄もあるのだろうけど、後ろで束ねただけのシンプルな髪型が、逆に素材の良さを引き出しているような気がする。それと設定されたキャラが彼女にピッタリ。

探偵モノのコメディと言えば、自分の世代では、なんと言っても松田翔太の父親である松田優作の往年の名作「探偵物語」。キザなシルクハットとか、なんとなくつながりを持たせた感がアリアリ。思えば”ゆるーい”ドラマのハシリだったかもしれない。

名探偵の掟 (講談社文庫)名探偵の掟 (講談社文庫)

火の魚

2009-08-07 06:19:23 | 370 テレビ
録画してあったのを観て、なかなか良かったと思ったのが地元のNHK広島放送局が製作したドラマ「火の魚」。舞台が大崎下島という瀬戸内海に浮かぶ島だったので、予告を見た時からなんか親近感が沸いていて。NHKのドラマは割りと好きかなあ。内容はともかく現地ロケが充実しているから。バックの風景を眺めているだけで楽しめる感がある。今回も期待を裏切らなかった。

若い頃に直木賞を受賞しブイブイいわせていた作家が、病気を機に故郷の島に戻り執筆活動を送っていた。彼が書く連載小説の原稿を受け取りに来たのが東京の出版社に勤める若い女性編集者。才気も薄れ淡々と毎日を過ごす作家に芽生える淡い恋心。主人公で老作家の村田役が原田芳雄で、相手の折見役が尾野真千子。初めて彼女を見たけど、なかなかの美人。

ノスタルジックな海辺の街の風景が素晴らしい。特に作家の書斎の雰囲気は最高。原作が未だ読んだことがない室生犀星ということもあり、初版(1960年)をネットの古本屋で購入。上の写真がそれなんだけど、汚れ具合といい擦れ具合といい、まさにアンティークそのもの。嬉しくて少し興奮してしまって。古めかしい文体に戸惑いながらも短編だったのですぐに読み終えたけど。

驚いたのはドラマと原作のストーリーがかけ離れていたこと。登場人物と金魚の魚拓というモチーフを除けば、ほとんど関連がない。というか原作は随筆で、もともとストーリー性がないから。その意味ではよく練られた脚本だったような気がする。

面白かったのが原作の中でも出てくる影絵のシーン。村田の依頼で折見が島の子供たちを相手にお寺の本堂で劇を上演するのだけど、最近見かけないだけに懐かしさ満点だった。ウケたのは劇のひとつがオスカー・ワイルドの童話「幸福な王子」だったこと。こんなドラマで彼の作品が出てくるとは、なんかねえ、パリで彼の足跡を辿ったすぐ後だけに妙につながるなと。



幸福な王子―ワイルド童話全集幸福な王子―ワイルド童話全集

相棒

2009-02-25 06:31:01 | 370 テレビ
ブレイクする前からちょくちょく見ていたTVドラマが水谷豊主演の「相棒」。ついこのあいだ映画化されてヒットしたらしいけど。今年からは亀山薫役の寺脇康文がいなくなり、水谷ひとりになって。やはり2人のコンビが良かったなあとか、それでも”相棒”というタイトルなのはどうして?とか思ったりもする。そんな時にふと眼に入ったのが予告編。なんと岸恵子が画面に映っていた。

おいおい、こりゃ外せないと観たのが第15話の「密愛」。フランス文学者でかつての大学時代の恩師、岸恵子演じる悦子に呼び出された右京が人里離れた山荘を訪れるところからドラマは始まるのだけど、いつもとは全く雰囲気が違う。とても日本とは思えない風景が続く。謎解きのポイントになっていたのがハーブティー。つい先日初めて飲んだばかり。なんか”つながる”なと。それでどこかで観たようなと思い出したのが映画「化石」(1975年)。フランスと日本の違いこそあれ、冬の田舎町の広々として荒涼感溢れる遠景に通じるものがあった。TVドラマというより本格的な映画のシチュエーションって感じ。

離れに住まわせていた使用人の国広富之演じる榊が服毒自殺したと思われた事件を、右京は彼が悦子の愛人であることをつきとめ、じわじわと真相を突き止めていくというストーリー。驚いたのは1時間のワクのほとんどをこの3人だけで埋めていたこと。逆にそれが見応えを感じさせた。グッときたのが上の画像の逢引シーン。濃赤のドレスに思わず欲情したから。

でもねえ、彼女って1932年生まれだから撮影した時はおそらく76歳。いくら絶対に顔をアップで撮らなかったり、画面に常に薄暗いブルーのフィルターをかけていたり、意図的に画質を荒くしていたとは言え、そりゃまずいだろうと。しかし設定的にもそれくらいの年齢だったかなあ。フツーありえない話だけど彼女だからこそ演じられた役なのかもしれない。

ところで、見ている間じゅうカミさんと娘は高齢者の整形の話でもちきり。彼女がどうかは知らないけど、美人女優の宿命というか、若い頃のイメージを維持したいという欲求は人一倍強いのだろうな。別にスッピンのまま白髪のお婆さん役で登場してもそれなりだとは思うのだけど。大変だよな大女優は、と勝手に同情したりして。でも久しぶりに現役の姿を見られて良かった。

ブラームス:弦楽六重奏曲第1番ブラームス:弦楽六重奏曲第1番 ドヴォルザーク:交響曲第8番ドヴォルザーク:交響曲第8番

Room of King

2008-12-05 06:23:17 | 370 テレビ
土曜日の11時から「33分探偵」の後釜として放映されていたのが連続ドラマ「Room of King」。先週が最終回だったけど、DVDに溜め込んでいたので急いで数回分まとめて観た。ゆるーい感じのコメディというのは前作の流れ。ただしその造りがどうも「33分探偵」ほどすっ飛んでなくて、なんとなく乗り切れなかったって感じ。視聴率も前作ほどは良くないようで、そうかと納得。

誰にでもすぐに分かる主人公がいないため焦点がボケていたような。そんな中で、毎週せっせとDVDに録画していた理由はただひとつ、女優の井川遥が出演していたから。彼女の役どころは、堕胎専門のセレブな産婦人科医。看護師にイケメンを揃えて優雅な生活を送っている。しかしその反面、逆恨みした患者から送られてくる脅迫のFAXに日々脅えているという設定。

このところ彼女のファンになっていますね。結婚してから益々って感じ。まあ髪型の影響も大きいけど。ロングで良し、アップでも良し。それとスタイルが良いから、どんな服をまとっても似合っちゃう。このドラマはそういう彼女の魅力を引き出してくれていた。とにかく30分の間に何度も衣装をチェンジしてくれる。脇役なのにサービス満点。もう、筋とかなんてどうでもよくなって。

高級マンションを9人でシェアしながら生活するのだけど、最終的にはその中で最も成功した者だけが一人占めできるというストーリー。疑問を感じたのが風呂とトイレ。各部屋に付いてはいなかったみたいだし。ドラマのシーンでも全く出てこなかった。

それで思い出すのが大学生活。最初に入ったアパートは最悪だった。6畳1間で炊事場とトイレが共同。もちろん風呂はなく銭湯通い。北窓で日当たりが悪く、木造2階建ての2Fで屋根の造りが安かったせいか、夏は暑く冬は寒かった。まあ家賃が月額6千円だったから文句は言えないけど、3年生になって軽自動車を手に入れてすぐに他へ引っ越したなあ。

だいぶ前についでに寄ってみたけど、まだあった。廃屋のように古びてはいたけど。

33分探偵

2008-10-07 06:28:16 | 370 テレビ
このところDVDレコーダーに溜まりに溜まったTV番組を次から次へと見まくっているのだけど、イチ押しのお気に入りが土曜日の夜に放映されていたフジ系列のドラマ「33分探偵」。といっても既に最終回が終わっちゃったけど。番組のキャッチコピーは「ツッコミどころ満載の“ゆる~い推理”で周囲を惑わす”33分探偵”が犯人を追い詰めていく・・・」。うん、確かにゆるい。

題名の如く探偵モノで、ギャグを除けばフツー謎解きとしてちゃんとしている。勿論面白いのはギャグの方で、主演の鞍馬六郎役こと堂本剛のクールでとぼけたキャラは、彼のオタクっぽさとうまくブレンドされて独特の雰囲気を醸し出している。でもこの番組で一番面白いのはお相手の武藤リカコ役の水川あさみ。女の本性丸出しのきつーいツッコミが最高!

彼女ってサラっとしたロングヘアのルックスもあって、これまではどちらかと言えば知的でクールな役が多かったけど、今回の役どころの方がより素に近い感じがする、勝手な想像だけど。だって関西弁+べらんめえ調のしゃべり方がしっくりきてるし。加えて2人を取り巻く刑事役の高橋克実と戸次重幸、それとチョイ役で情報屋の小島よしおとか、この辺りとのカラミも絶妙。

それで遅まきながら気づいたけど、この番組って松田優作主演の「探偵物語」(1979年)と同じ路線じゃないかと。そう、例の伝説的なTVドラマ。わざと荒めにしてフィルムらしさを出している映像といい、ブラスを全面に押し出したジャジーな音楽といい、ノリが業界用語でいうクリソツ。いや、懐かしい、30年も前かあ。時代は移り息子が大河ドラマとかに出て活躍しているしなあ。

それにしても自分の好みは変わらないもんだと納得したりして。

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