或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

墓参り

2013-08-16 05:51:34 | 900 その他
立て込んでいた夏季連休中の行事があっという間に終わり、一昨日は家族で亡き母と妻の墓参りへ。実は数日前に亡き妻の会社の同僚の方からお盆なので焼香させて欲しいとの連絡があり、せっかくだからと墓へお連れしていた。こういう時に墓所が近いと助かる。その時に生花を供えたのだけど、数日ですっかり枯れてしまっていた。今年の夏の暑さは特別だなあ。

とりあえず娘の夫と息子に雑草等を抜いた後で墓を洗ってもらい、娘には持参した新しい生花を供えてもらった。最後に広島名物の初盆用の白い灯篭を立てて準備が完了。周囲の墓には、きらびやかな灯篭がたくさん立ち並び、いかにもお盆といった風情が漂っていた。この時期ならではの風物詩。それから蝋燭に火を点し線香を焚いて。

昨年母が亡くなり、今年は娘が結婚し、そのすぐ後に妻が亡くなった。父を介護施設へ入所させたので、この数ヶ月は家には自分がひとり。変化がやけに速いなと。こうしてお盆に娘や息子が帰ってきて、墓前で一緒に手を合わせてお祈りしていると、かつてのにぎやかな生活の思い出が、逆に雲が流れるようにゆるやかに脳裏をかすめていく。まさに諸行無常。

節目を迎えた自分の人生に対する考えも変わってきている。残り少ない人生をいかに楽しむか、できるものはできるうちにやっておこうと。その意味ではマイボートがその典型。実際に乗ってみると、着岸や係留その後の清掃等、ハードなスポーツであることを実感。体力的にあと10年ぐらいが限界だろうなと。だからこそ、楽しめるものは楽しめるうちに楽しんでおかないと。

よく考えると、今の自分には親や子の面倒をみるとか、背負ってきたものがいつの間にかなくなっているのに気づく。ある意味で、人生の中で最もしがらみがなく自由なシチュエーションなのかもしれない。まさに”享楽的”な世界に誘われつつあるのかなとも。そうなると、唯一のしがらみである今の仕事をいつまで続けるかが悩ましい。まあ、ゆっくり考えるとするか。

宮島三昧

2013-08-15 05:34:06 | 890 広島
夏季休暇に入って東京にいる息子が帰省。宮島水中花火大会が開催される8月11日にしたらと誘ってみたものの、同行した同級生2人の都合で結局12日に。夕方4時頃に広島に着いたので、とりあえず彼らは夕暮れの宮島見物へ。その後に日本料理「地御前」で夕食をおもてなし。いつになくしっかりとした味付けが夏場にピッタリで、どの料理も美味しく大満足だった。

翌日は息子達のリクエストで瀬戸内海のクルージングと釣りを。真夏の昼間は暑いので早朝を勧めたら、皆があっさりOK。朝5時にマイボートで出航することに。この時期は日の出がちょうどこの時間帯で、上の写真は息子が同級生のひとりを撮影した写真の中の一枚。自分が若いガールフレンドでも誘って撮ったものなら、なおさら良かったのだけど。

釣場は宮島の裏手にある阿多田島で、狙いはキス。初心者に手ほどきをしながらだったけど、チダイも混じって皆がそこそこ釣れたので満足してもらえたかな。その後は宮島に戻って島を周遊。特に海からは名物の大鳥居が正面に見えるので贅沢な撮影ポイントに。ちょうど満潮近くになっていて水位も5m程度あったので、ボートでもなんとか近づけた。

当初は港に戻ってから昼食にしようと考えていたけど、同級生達が揃って牡蠣を食べたいと言い出したものだから、それじゃボートを島に係留して食事に行こうと。ビジター桟橋に止めようとすると、係員から予約でいっぱいだから水族館の横の桟橋に行くようにとの指示が。なんとかそこに係留して真夏のカンカン照りの中を徒歩で移動。いや、暑かった。

まずは「清盛茶屋」で小いわしの塩焼きと穴子飯、お気に入りの「牡蠣屋」で牡蠣の殻焼きとカキフライ、少し歩いて揚げもみじと、短時間で店をハシゴして宮島グルメを満喫。これには同級生達も大満足だった様子。実は8年前にもこの2人は広島に遊びに来たけど、その時は台風のために宮島見物を断念したのだとか。そう言えば、そんなこともあったなと思い出して。食事が終わるとボートに戻り、およそ15分で帰港。ゆっくりする暇もなく帰りの新幹線に間に合うよう駅まで送っていったけど。


宮島水中花火大会

2013-08-14 06:45:53 | 890 広島
先週の土曜日から夏季連休がスタート。ようやくというか、やっとのことでというか、ジジイには6月下旬ぐらいからの暑さがボデーブローのようにこたえていて、7月中旬ぐらいからは、あと何日で始まるか、それしか頭の中になかったような気がする。とにかく片道15分×2回の通勤での歩きで湧き出す汗の量といったらハンパじゃなくて。そろそろクルマ通勤にしようかなとも。

なんてツラい話は置いておいて、今日は楽しい話。マイボートで今期2度目の花火見物へ。イベントは、中四国地方では最も有名な”宮島水中花火大会”。この大会は、過去に本土側から一度、宮島に渡ってからも一度見に行ったことがあるけど、どちらも遠方からの観覧で、いやになるくらいのごった返しの人ごみの中だったので、楽しんだというより不満ばかりだった。

それで満を期してのマイボートでの花火見物。娘夫婦とかいろいろ誘ったのだけど、盆休み前であるこの時期は、皆の都合がなかなかつかなくて。結局釣り仲間の友人と二人で出かけることに。港を出航しておよそ30分、夕方6時前に会場付近に到着すると、既に50艘ぐらいは集まっていた。宇品の花火大会より出足が早いなと。しかも一艘に乗っている人の数が多かった。

7時40分の開始頃には200艘ぐらいはいたかな。それはもう海上は船だらけでお祭りムードむんむん。いざ花火が始まると、一瞬にしてこれまでの不満を吹き飛ばしてくれた。打ち上げ場所が海上に2箇所設置されているのだけど、どちらも船から近いので頭上に花火が拡がる感じ。特に海岸から遠い方を中心に大きな水中花火が多数打ち上げられ、それは圧巻だった。

人混みを避けて、海上で、マイボートのプライベートスペースで、好きなボサノバを聴きながら、冷蔵庫から好きな時にドリンクを取り出して飲みつつ、軽く食事をしながら、眼前で打ち上げられる花火をゆったり鑑賞する、なんて道楽の極みだなあと、しみじみ感慨に耽りながら夏の風物詩を楽しんだかな。これで相手が女性だったら、それは最高だったかもしれない。


東京新潟物語

2013-08-06 05:19:44 | 650 酒
新潟へ出張する際に、自分の場合は必ず上越新幹線を利用するのだけど、車内の額面広告が気に入っている。長岡市に蔵元がある日本酒の吉乃川株式会社がシリーズ化している”東京新潟物語”。その写真とコピーが何とも言えずしみじみとしていて。広告を見るたびに、学生時代に広島の実家を離れて、初めてひとり暮らしをした頃を懐かしく想い出す。

そのせいでもないのだろうけど、この蔵元の吟醸酒や純米酒を愛飲するようになってもいて。そのフルーティで華やかで、しかもすっきりと癖のない味は、あたかも上質のワインを偲ばせるような味わいで素晴らしい。たまたま広島の地元のスーパーに置いてあることに気づいてからは、賀茂鶴の”一滴入魂”と共にずっと我が家に常備するようになっている。

それで今日の話は、先週有名な”長岡の花火大会”を堪能した帰りに、”東京新潟物語”の新バージョンが掲載されているのを見つけ、そういえばいつだったか花火大会がネタになっていたことを思い出して。ネットで調べると、ありました。2012年の夏バージョンで、コピーは「子供の頃から見ていた 長岡の花火を 見に行かなかった はじめての夏。」

なんかねえ、甘酸っぱいものが脳裏をかすめて。毎年当たり前だったことが、ある時途切れてしまう。それは意図的な場合もあれば、そうでない場合もある。さりげないことなのだけど、後になって自分の生活や気持ちが変化していたことに気づく、なんて感じ。自分で言えば、小学校の頃に、夏休みになると毎年田舎の親戚の家へ遊びに行って川魚を釣っていたことかな。

周囲の様子は随分変わったものの、その小川は今でも残っていて、毎年祖父母の墓参りに行く時は必ず行くし、見る度に昔のことを思い出す。いつ頃から釣りをしなくなったのか憶えていなくて、高校生になったぐらいだったかもしれない。そう言えば、スーパーの店先に広島名物の盆燈篭が並び始めた。夏休みに釣りをしていたのは、この時期だったなあ。



極上吉乃川飲み比べセット 720ml×3

極上吉乃川飲み比べセット 720ml×3価格:5,250円(税込、送料込)


長岡まつり 大花火大会

2013-08-05 05:18:30 | 800 観光
先週の金曜日は新潟県の長岡市へ。朝6時に広島始発の新幹線に乗ると、上越新幹線の長岡駅へ着くのが昼の12時過ぎ。その後で半日仕事をこなした後は、恒例の”長岡の花火大会”へ。といってもつきあいだから、まあ仕事みたいなものだけど。先週は全国で集中豪雨による災害が多発し、長岡でもおおきな被害が出ていたので開催されるかどうか心配だった。

長岡の花火というのは秋田の大曲、茨城の土浦と並んで日本三大花火のひとつと呼ばれているみたいで、どれくらいの規模なのかずっと興味を持っていた。いつだったか、「広島の宮島の花火大会とどっちが大きいの?」なんて誰かに質問したら、「そりゃ、比較すること自体が失礼だよ」と、馬鹿にされた記憶があって。それからかな、これはスゴイのかなと期待したのは。

夕方の6時半ぐらいにバスで会場近くまで来ると、道路の両脇は観光客でいっぱい。夜店もたくさん軒を連ねていてお祭りの雰囲気がムンムンだった。歩くこと数分で信濃川護岸に到着し、既に人で埋め尽くされた河川敷を横切って、特等席らしき屋形船の上へ。想像以上にひとり分のスペースが狭かったけど、まあ仕方ないか。料理付きで2万円ぐらいするらしいから。

定刻になると女性のアナウンスが始まり、いよいよ花火がスタート。前の週に広島の宇品の花火大会を鑑賞していただけに、その規模の大きさは、まさにサプライズ。中でも有名なのが上の写真のフェニックスと下の写真のナイアガラ。特にフェニックスは、夜空というキャンパスに大きな絵が描かれたって感じで、普通の花火大会にはない芸術性を感じたかな。

惜しかったのが自分の席がちょうど桟敷の真ん中あたりで、花火を見る時に屋形船の鉄柱が必ず邪魔になったこと。指定席だったので代わってもらうこともできなかったし。まあビールと日本酒をしこたま飲んだので、花火の後半の記憶は定かではなかったし。その意味では、写真撮影に没頭してしまうこともなく、ライブの花火を十分に楽しめたということで良しとしよう。