或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

CAVICCHIOLI

2012-09-26 05:35:14 | 650 酒
なんかあっと言う間に秋めいてきたって感じの今日この頃。2週間前ぐらいまでは朝夕もまだまだ暑かった。それが台風が去った途端に涼しくなり始めて。たまたまこの土日に予定がなかったので、これは独りでチヌ釣りへでも行こうかと渡船の船長へ電話してみると、既に満杯で空席がなかった。今年初めてということで期待が膨らんだだけに、悔しかったけど後の祭り。

久しぶりに自宅でまったりしていると、カミさんから「今日はお彼岸だから墓参りをしなきゃ」と切り出されて。自分としては、墓を建ててからほぼ毎週のように行っているので、いまさらかよと思ったけど、父達はお盆以来だったので仕方ないなと。近所のスーパーへ行くと入り口にタイミング良く切花のコーナーが設けられていて。菊を2束買ってお墓にお供えしてきたけど。

帰宅すると娘が居間にいて、「今日はお母さんの誕生日だけど、一緒に食事にでも行く?」との誘いが。いやあ、すっかり忘れていた。この時ばかりは釣りへ行かなくて良かったなと。というのも、もし行っていたら釣果の料理で外食どころじゃなくなっていたから。とりあえずよく利用している鉄板焼屋を予約。夜7時前になって家族3人でようやく重い腰を上げて夕食へ。

店で席に着くと、コース料理を注文した後でいつものようにワイン選び。最近はスパークリングを選ぶことが多いのだけど、この店の白が辛口で、かつて女性陣に評判が良くなかったことを思い出し、イタリア産の赤を注文。白とロゼはよく飲むのだけど赤は初めて。注いでもらってテイスティングしたけど、甘口なのに後にタンニンがしっかり残ってけっこう美味だった。

ラベルをチェックすると、「CAVICCHIOLI(カビッキオーリ)」と書かれていて。女性陣にも好評だったので、家に帰って楽天でチェック。種類は”Lambrusco Rosso Dolce”で、イタリアで結構売れているのだとか。なんと最安価格が1本661円。「おいおい、店だと3千円以上したよな」とニガ笑い。「商売がうまいなあ」と感心しながらこのブランドのものを4~5本注文しておいたけど。

[CAVICCHIOLI] LAMBRUSCO ROSSO DOLCE

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森田理香子

2012-09-24 05:48:32 | 450 スポーツ
うーん、どうしようもなくオジさんネタになってしまうのだけど、TVを見ていて久しぶりに感激してしまって。女子プロゴルファーの森田理香子がミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで2年ぶりで2度目の優勝を。今期はけっこう上位に顔を出していて、そろそろ勝つかなと期待していたのだけど、ついにというか、ようやくというか、とうとう勝ってくれた、そんな感じ。

実は昨日の昼間は、暇に任せて広島のローカルTVにチャンネルを合わせていて。その番組とはアンガールズが出演しているRCC中国放送の「元就」。広島出身の彼らが、ローカルな場所に突撃しては、極端にローカルな話題を提供するという番組。おそらく広島在住の人間じゃないと、あまりのくだらなさを許さないのじゃないかと。それくらいどうでもよい番組。

サプライズはTVをつけたすぐ後。なんと画面にあの”世界のアヤコ”こと、女子プロゴルファーの岡本綾子が写っているではないか。自宅訪問という企画で、アンガの山根とナイツの塙の二人が東広島市にある彼女の自宅へロケに。勿論岡本がゴルフの仕事の傍ら東広島で農業を営んでいるということは、かなり前から知ってはいた。だけどTVで拝見できるとは。

驚きも冷めやらぬ、それから2時間後。今度は女子プロのトーナメント中継で、彼女の愛弟子の森田が優勝するとは。つながっているなと。最近岡本の弟子達の活躍はめざましいものがある。中でも目立っているのが服部真夕と森田の二人。森田のスイングは久しぶりに見たけど、かつてのギクシャクさが消えて、なめらかでゆったりとしていてとてもカッコ良くて。

加えてプロポーションの良さがTV画面からもハッキリ。昔はソバージュの茶髪だったり、化粧も雑だったりして、素材は良いのに惜しいなと感じていたけど、ショートヘアにしてから雰囲気がガラリと変わった。昨日も濃いパープルのポロシャツと黒のレインパンツのコンビネーションがとても似合っていて、まさにオトナの雰囲気。今後はビジュアル的にもかなり期待できるかな。

HOTEL REANT

2012-09-19 05:42:20 | 900 その他
ホテルつながりで、このあいだ出張した時の話。場所は新潟県長岡市。予約をしようと、いつもの”じゃらん”で検索してみたものの、よく利用するホテルに全く空きがなくて。というか、駅前の全てのビジネスホテルに空室がなかった。1週間前だったので遅いということもなかったのに。おいおい、こりゃなんかあるなと。それで仕方なく駅から距離的にかなり遠いホテルを予約。

当日の夜遅く上越新幹線で長岡駅に到着。1時間に1本程度しかない在来線に乗り換えて3つ目のローカル駅で下車。そこから利用したタクシーの運転手から話を聞いて、ホテルに空きがなかった理由がようやく分かった。なんでも”片貝の花火”が開催されているとか。”長岡の花火”は知っていたけど、こちらも4尺玉が打ち上げられることで有名らしい。

「それでだったのか」と納得しながら10分程度で目的地へ到着。そこが「イングリッシュガーデンホテル レアント」。館内へ入ると想定外のゴージャズな雰囲気にびっくり。それもそのはず、結婚式場兼ホテルだった。受付ではキレイ系の若い女性2人が笑顔で迎えてくれて。なんかいい気分で部屋へ入ると、部屋も想像より広くて。立地を気にしなければ、なかなか良いなと。

翌日朝食をとりにレストランへ行くと、目の前は広い芝生の庭で、その中に白いチャペルが。そしてその向こうに見えたのがイングリッシュガーデン。その日は打ち合わせがたまたま11時からだったので時間に余裕があるし、ちょいと散歩でもしてみようかと。庭に入ると係りのおばさん達が花の手入れをしていた。のどかな風景に、つかの間の旅行気分が味わえたかな。

結局このホテルで2泊したのだけど、さすがに仕事の移動には時間がかかった。車を借りていたので不便はなかったけど、もしなかったらと思うとゾッとしたなあ。それとホテルそのものは素晴らしいのだけど、周囲が工業団地なので少々違和感を感じたのも確か。だけど朝食は美味しいし、清潔だし、心地良かった。気分転換したい時にはまた使えるなと。


ARIETTA HOTEL

2012-09-15 12:36:21 | 900 その他
そうそう、このあいだ出張で東京へ泊まった時の話。東京でのホテルをどこにするかは、いつも悩みの種。ちょっと立地が良かったり、間取りが良かったりすると、あっという間に1泊1万円を超えてしまう。いつも予約は”じゃらん”だけど、そこでよく利用しているのがマイステイズチェーン。浜松町かお茶の水。だけど予約するのが遅かったのか空室がなかった。

”禁煙+インターネット+朝食付き”で検索していて見つけたのが、五反田にあるアリエッタホテル。なんかシャレていそうだなと。価格も7千円以下でリーズナブルだし、場所も駅にそこそこ近いし、歓楽街の中でもなかったので、ここに決定。実は五反田界隈のホテルはけっこう利用している。小さい駅なので動き易いというのもあるし、安いホテルが多いというのもあって。

それで当日の夜、山の手線を降りたらホームにいきなり立ち食いそば屋があったので、そこで夕食を手軽に済ませてキャリーバッグをコロコロ引っ張りながら歩くこと約10分。思ったよりは距離があったけど。ホテルの前がオープンカフェになっているんだと驚きながらロビーへ入ると、ソファーは全てル・コルビジェのグランコンフォート。しかも色が定番の黒ではなくブラウン。

なかなかやるなと感心しながらキーを受け取って部屋へ。エレベータや廊下の造りも渋い。部屋に入ると、さすがに狭かったけど、センスの良さが随所に伺えて。フローリングのややくたびれた床がなんともいえないアンティークな雰囲気を醸し出していた。感心させられたのがシャワーの水栓。どこのブランドなのか分からなかったけど、水の出方が実に気持ちよくて。

これはねえ、おそらく建物や室内の装飾、装置、備品を含めて、全てのスペックをひとりのデザイナーが決めたのじゃないかと。それでないと、ここまで細部まで一貫してこだわれないだろうから。唯一がっかりしたのが朝食。質素なパンと飲み物だけ。その意味では欧米でよくあるパターン。だけどセンスの良さとコストパフォーマンスを考えれば大満足だったかな。



RIMOWA

2012-09-09 06:50:08 | 540 モノ
2ヶ月ぐらい前だったかな、カミさんが愛用している本革製の黒い小型キャリーバックが相当くたびれているのに気づいたのは。「新しいのに買い替えたら」と勧めてみたものの反応は薄かった。だけどこの機会をうまく利用しない手はないなと、「リモアの4輪がいいんじゃない?」と具体的なモデルの話をしてみると、”4輪”というキーワードに興味が湧いたみたいで。

こうなるとしめたもので、ネットでいろんなモデルをチェック。想像以上にバリエーションが多くてどれにするか悩んだけど、最終的にチョイスしたのが”サルサ 30L 871.52”。リモアの定番中の定番。機内持ち込みが可能という点と、ハンドルを含めて外観が全て黒というのが選んだ理由。もちろん4輪。そうと決まれば最も安いものをと、なんとか3.5万円の在庫品をキープできた。

とりあえず自分が最初に出張で使用。ポリカーボネイトの軽さと丈夫さは評判通りで、ルックスもまずまず。だけどひとつだけ大きな難点が。ハンドルの位置が自由なポイントで固定でないこと。最も伸ばした状態と、やや短めにした状態の2段階のみ。これだとビジネスバックをキャリーバックの上に載せた状態でハンドルを持つことができない。これは使いにくかった。

それから数週間してカミさんが盆の帰省で使用。やはりハンドルに同じ印象を持った上に、4輪にストッパーがついていないとダメ出しを始めて。「もう使いたくない」とまで言われたので、これはなんとかしなけりゃいけないなと。本体をじろじろ眺めながら思いついたのが、ハンドルを好みの位置に固定するために、対になっているステーに追加の穴を開けるというアイデア。

この休みにホームセンターで金属加工用の刀具を購入。電動ドリルはもともと持っていたので、先を交換するだけ。うまくいくかどうか半信半疑だったけど、いざ始めてみると、2mm程度の厚みのアルミニウムの角材に7mmの穴を簡単に開けることができた。実際にハンドルをこの穴で固定してみると、計算通り完璧なポジションになったことを確認。なんか凄く嬉しかったりして。

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マウリッツハイス美術館展

2012-09-05 05:54:59 | 300 絵画
どうしても、いや絶対に見ておきたかった絵の中の1枚が、フェルメールが描いた「真珠の首飾りの少女」(1665年)。だけどまさかこの絵を日本で見ることができようとは。マウリッツハイス美術館展が開催されるということを知ったのは今年の春だったかな、とにかく見逃す訳にはいかないなと。開期は東京が6月から9月、神戸が9月から12月と長いので、必ずチャンスは来ると。

先週の火曜日、千葉での仕事を午前中に終えて、午後からは広島へ帰るだけという日程が決まってからというもの、頭の中は、この絵のことばかり。帰りの新幹線を何本か遅らせ、なんとか1時間ぐらい確保できるスケジュールを立案して。幸いアクシデントもなく、午後3時過ぎに上野の東京都美術館へ到着。並ぶこともなく、すんなり入場券を購入できたまでは良かった。

驚いたのは展示室へ入るゲート。けっこう人が並んでいて。中へ入ると、とりあえず一目散に、もう1点のフェルメール作品である「ディアナとニンフたち」(1654年)の前に。さすがに人だかりができていて。残存している彼の作品中、唯一の神話画。画題のせいもあるけど、その特異な訴求性という観点ではフェルメールらしさに欠け、いまだに贋作疑惑があるのもうなづけた。

時間がないので、とりあえず本命をと、その後は「真珠の首飾りの少女」へ直行。するとフロアの半分くらいがロープで仕切られていて、100人ぐらいが列を作って並んでいた。「待ち時間は30分程度でございます」とのアナウンスが。少々焦ったけど、つくづく平日にして良かったなと。これが土日だと、どうなったことやら。この辺りからかな、胸がときめき始めたのは。

絵に近づくにつれ、その特徴的なターバンの青色が垣間見えてきて。自分の興味は、それがどんな青なのかということ。いよいよ絵の正面に立ち、まじまじと確認したけど、想像通りの赤みのない、くすんだ薄く渋い青だった。なんか妙に安堵したかな。それにしても、漂ってくるオーラはどうだ。他の作品と異なり、物語性がない分、彼女の瞳がこちらに訴えてくる。その後は、他の作品は一切鑑賞せず、時間が許す限り並んでいる客の後ろでずっとこの絵を眺めていたのは当然の結末だった。


Billboard LIVE Tokyo

2012-09-03 05:55:10 | 200 ジャズ
先週の月曜日の夜は、ライブを聴くためにビルボード東京へ。たまたま千葉へ出張が決まったので、前夜を東京で楽しまない手はないなと。ネットで主要なライブハウスのスケジュールをチェックしたら、そこに往年の歌姫であるパティ・オースティン(Patti Austin)が出演することを知って。なんだか、大昔につき合っていた女の子の名前を見つけて、おいおいって感じ。

ここ半年ぐらいかな、1980年代の音楽を再びよく聴くようになったのは。いわゆるフュージョン系。中でもクインシー・ジョーンズのファミリーもの。今振り返れば、知的でチャラめでゴージャスな音造りが、バブルに向けて浮かれ始めていた日本の雰囲気にマッチしていたなと。特にバラード。その多くにパティが登場してきていたので、自分の中での知名度は高かった。

ビルボード東京は初めて。調べると場所がミッドタウンの4F。東京に着いた時間が遅かったので、ホテルから六本木までタクシーで移動。なんとか9時半の2ndステージの開演に間に合った。予約しておいたのがカジュアルシート。自分のような独り客にはピッタリのシステム。1ドリンク付で6500円だし、追加のドリンクの値段もリーズナブル。客の入りは8割ぐらいだったかな。

ステージが始まると、のっけからその素晴らしい歌声に圧倒されて。とにかく上手い。だてにグラミー賞を捕っていないなと。MCでパティから「あなたたち、月曜日からよく遊んでられるわね」とツッコミが。かつてのショートではなくロングヘアの彼女はもう62歳。米国のライブハウス事情を考えると、日本でこれだけ客が集まることに驚いただろうし嬉しかったのだろうな。

多彩な選曲でラストまで楽しませてくれたけど、琴線に触れたのがジェームス・イングラムとパティのデュオでヒットした“How do you keep the music playing?”[YouTube]。せつなくて涙が出そうになったなあ。帰宅後に、改めてこの曲が入っている「From Q with love」(1999年)を聴き直した。クインシーが手掛けた80年代のラブバラード集。まさに古き良き時代。



From Q With LoveFrom Q With Love