或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

ハウステンボス

2016-04-23 06:43:39 | 800 観光
九州へのプチ旅行の2日目は、ハウステンボスへ向かう途中で波佐見焼の窯元へ。早朝だったせいもあり、ほとんど開店していなかった。これはヤバいと諦めかけた時に、坂道を下る途中で古風な店を友人が見つけてくれて。これが中尾山うつわ処「赤井倉」。明治23年建築の旧住宅を一部改修した建物は、国の登録有形文化財に指定されていて、とても風情があった。

店に入ると、落ち着いた雰囲気の女将が出迎えてくれて、中には江戸時代の作品もあり、ゆったり時間が流れる中で、様々な焼物を存分に楽しむことができた。庭のテーブルでお茶をいただき、酒器を数点購入してからハウステンボスへ移動。車窓を楽しもうと、わざわざ長崎自動車道へ戻り、大村湾の海岸線をドライブしたけど、期待した程でもなかったかな。

「ハウステンボスって、橋を渡るのか」、なんて初めての場所でうろうろしながら、ようやく駐車場へ到着。思ったほど客が多くなかったのでスイスイと入場できた。ゲートをくぐると、有名な風車と運河がすぐに視界に入ってきて。鮮やかだったのが、お目当てのチューリップ。ちょうど満開で、まさにハウステンボス気分。土日両日共に気持ちよい快晴で、半袖でも暑かった。

友人が名物ホテルの中を見てみたいというので、まずはホテルアムステルダムへ。中庭の花々が綺麗だった。次がホテルヨーロッパ。入口に制服姿の若い女性が二人いて我々の質問に答えてくれたのだけど、驚いたのは勝手に中へ入れなかったこと。ランチも確か6千円からで、中に入るのにデポジットが千円必要とか。おいおい、パリのリッツでもそこまでしないけど。

なんか、その上から目線に嫌気がさし、すぐに退散してハーバーランドで開催されていたフードフェスへ。これがまんまと裏にハマった。何を食べても高くてまずい。お腹が空いてなくて良かった。その後アトラクションタウンに移動したけど、ここも最悪。かつての万博パビリオンを思い出したかな。結局のところ、最初の風車とチューリップ畑だけが好印象で、あとはどうでも良いって感じ。再訪は絶対にないなと。とは言え来たことが重要で、まずは良しとしなきゃ。それから4時間かけて帰広したけど。


嬉野温泉

2016-04-22 05:42:55 | 800 観光
まさか旅行のすぐ後に熊本で地震が発生するなんて、今思えば恐ろしいような。災害に遭遇された方々の気持ちを考えると、お気の毒という言葉しか出てこなくて。だけど記憶が薄れるばかりなので、とりあえず記事にしておこうと。地震が発生したのが今月14日で、自分が友人と二人で旅行したのが9日と10日。正直なところ、たまたま難を免れたって感じ。

きっかけは友人のリクエスト。3月中旬だったか、長崎にあるハウステンボスにまだ行ったことがないので是非行きたいと言い出して。実は自分も同じで、亡くなったカミさんを含めて家族で行ったことがないのは自分だけだった。ディズニーランドやUSJもそうだけど、この手のアミューズメントに興味がある訳でもなく、とは言え長い人生で一度ぐらいはという気持ちもあって。

そうなると次はお宿探し。できれば有名な温泉地をとサーチしてみたものの、残りひと月を切っていたせいか、どこも良い部屋が空いていなくて。仕方なく、だいぶ遠い雲仙と平戸にとりあえず予約は入れておいた。それで3月末にいつもの“じゃらん”をダメ元でチェックすると、佐賀県にある嬉野温泉に貸切露天風呂付きの部屋が空いているのを発見。

これはラッキーと即予約を。後で調べると、“日本三大美肌の湯”として有名で、重曹泉のため入浴した後につるつる感があった。これには友人もたいそう喜んで。当日の朝早く広島を出発し、博多にあるお気に入りの「吉富寿司」で握りを堪能し、天神で2時間ぐらい買物をした後、九州自動車道を南下。鳥栖で長崎自動車に入り西へ向かい、博多から約1時間ぐらいで温泉へ到着。思った以上に目抜き通りはひっそりとしていた。お宿はそのほぼ中心で、赤い温泉橋の傍らにある「御宿 高砂」。

嬉野川を見下ろす角部屋は、檜の露天風呂とそれにつながるテラスがゆったり配置されていて、とてもくつろげた。2Fにあるのに源泉かけ流しという贅沢も味わえ、まさに温泉三昧。トータル10回以上つかったかな。サプライズは夕食後の散歩の帰り。友人が宿の傍でたまたま見つけたのがジャズバー「赤い橋」。正直、こんな鄙びた温泉に、こんなコアで洒落た店があるなんて、日本も捨てたものじゃないなと。しかもプリアンプが自分と同じマッキントッシュC46。末長く続いて欲しいなあ。