或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

アオリイカ

2008-10-28 06:12:37 | 400 釣り
この日曜日に友人と船釣りへ。狙いはアオリイカ。釣りの対象魚としては最もポピュラーかな。日本全国何処でも釣れるみたいだから。これから年末までが最盛期。昨年のこの時期に初めてチャレンジした時は、釣り方をよく勉強していなかったので、周りがガンガン釣っているのを横目で見ながら、どうしてだろうと落ち込んだのを思い出す。その意味では1年ぶりのリベンジ。

天気がまずまずだったので山口県の大水無瀬島、小水無瀬島まで遠征。釣り始めるとさっそくアタリが。それで簡単に5ハイをゲット。サイズは小ぶりで胴長が15cm前後。なんだ、こんなに簡単だったのか、この調子だと今日は大漁だなと、たかをくくったのが大間違い。それから急にアタリが遠のいて。それから数時間は仕掛けを入れては引き上げる虚しい作業の繰り返し。

今回のためにエギ(餌木)と呼ばれる10cm前後の擬似餌をかなり揃えたので、最初はピンク、それからオレンジ、その後ではブラウンと、暇にまかせていろいろトライしたけど、どれも効果なし。1個千円前後で高価だったのに。それで悶々としながら納竿まで1時間ぐらいとなった正午頃、急に大きなアタリが。リールを巻き上げる時の竿のしなりが違う。期待がどっと高まって。

上がってきたのは胴長25cmで、友人のを含めてその日のベストサイズ。一般的にはノーマルサイズだけど、釣れない時間が長かっただけに嬉しかった。結局この日は全部で7ハイ。家に帰って1パイだけ身は刺身に、足は甘醤油焼きにして食べたけど、期待どおり美味だった。普段あまり喜ばないカミさんと娘も、イカだけは別格らしく、これならいつでもOKだよとご満悦。

なんて書くと良いことづくめだけど、イカ釣りで困るのがスミ(墨)。網ですくって暫く水上に置いておいたり注意はしているけど、それでも吐かれることがある。この日も近くじゃなく10mぐらい遠方に飛んだのが知らない人にかかって顔と衣服が真っ黒。「スミません」なんてシャレを言える雰囲気でもなく平謝り。家での道具の掃除にも普段の倍くらい時間がかかったかな。


門司港旅情

2008-10-25 06:21:37 | 800 観光
門司旅行シリーズの最終回は、旅情と題して風景をいくつか。門司や下関は夜景が美しいというのを事前のチェックで知っていて。それで薄暮と夜景の両方を楽しみたいなと。まずは薄暮。日の入りの時間に合わせて高層ビル「レトロハイマート」の31Fにある展望室へ。ここは黒川紀章の設計で、高さ103mから関門海峡や門司港が見渡せる絶景ポイント。

夕陽に照らされて海面が光り輝く様は、慣れ親しんだ瀬戸内とはまた違った風情で、この時間に来て良かったと皆が納得。でもそれ以上に驚いたのがビルを出た時。空全体をうろこ雲が覆いつくしていて。これには感動したなあ。こんなの初めて。とにかく端から端まで、まるで絵に書いたように綺麗に並んでいる。遠くになるにつれて夕陽を浴びて金色に変化もしていて。

さらに夕食後に駐車場まで歩く間に楽しんだのが夜景。ちょうど港を横切るコースだったけど、港の周辺、関門大橋、そして対岸の下関と、灯りに包まれて歩くのはまた格別。カップルが多かったのもうなづける。日本三大夜景は、函館、神戸、長崎らしいけど、門司も小規模な街にしては捨てたものじゃないなと。夜風がとても気持ち良くて、海岸を歩くのがこんなに楽しいとは。

それでつい先日、遅まきながら気づいたのが門司の薄暮がちょっと前のTVCMになっていたこと。小雪が出演しているサントリー角瓶の”港町 薄暮編”。バックに流れるのは石川さゆりが歌うジャズ風のバラード。ネットで知ってWEBで見たけど。いやあ、色っぽい。門司港の遠景がまた素晴らしい。この次は1泊でもして洒落たホテルでこんな美人と一緒に...、なんてね。

あらぬ妄想が脳裏をかすめたのは久しぶり。久しぶりと言えば、角瓶って最近飲んでいないなあ。


てん花

2008-10-22 06:20:08 | 600 グルメ
門司旅行シリーズの第4弾は再びグルメ。今回の旅行を決めた最大の理由がフグ。というのもふぐ漁の解禁が毎年10月1日で、今年TVのニュースで放映されたのが記憶に残っていた。本場の下関には数回行っているので、今度はその隣りの門司もいいかなと。フグは高価なだけに、本場だと美味しくしかも安く食べられるのでは、なんて安易な想像が働いたのは確か。

事前にネットで調べると、真っ先に出てきたのが割烹「てん花」。懐石とフグ料理の店。門司港から歩いて数分なので場所的にはOK。問題は席が空いているかどうか。当日の朝なので予約はあきらめていたけど、夕方5時頃になると、さすがに心配になってきて。店の開始直後なら空いているいるかもと電話すると、5時半からでその時間なら予約できるとのこと。読みどおり。

地図を見ながら歩いて行くと、街灯がほとんど消えている鄙びた商店街の大通りから少し入ったところにありました。間口が狭くて分かりにくかった。でも店構えはよくある繁盛店の雰囲気。中に入って和服姿の若くてカワイイ仲居さんに案内されたのは、10畳ぐらいの個室。小奇麗でなかなかの雰囲気。しばらくして出てきたのが八寸。銀杏をはじめとして秋の味覚がたっぷり。

その後がお待ちかねのふぐ刺し。定番の菊盛りが美しい。ほどほどの肉厚で香りも食感も期待通り。身の食感と温度から生きていたのをさばいたばかりとすぐに分かる。ひょっとして?と思ったのが、よくあるカワハギの肝が付いていなかったこと。カワハギの刺身をカワハギの肝醤油でなら分かるけど、どうしてフグ刺しにカワハギの肝なのかと常々疑問に思っていた。

その疑問は次に出てきた、から揚げと鍋で確信に。これもよくあるプリプリの身の部分ではなく骨周りのアラが中心。なるほどね、人数分だけさばいてそれをコースに使おうとすると、フグの各部分の配分はこうなるのだろうなと。カミさんと娘が身だけの部分が好きみたいだけど、自分はアラ派。やはりフグの醍醐味は骨と身の間。骨だけしゃぶっても美味しいぐらいだから。

食べ終わったのが8時前。家に着いたのが11時過ぎ。娘の運転で後部座席に座っている間、ずっと堪能したフグの余韻に浸っていたかなあ。それくらいこれまで食べた中で飛び切り美味しかった。


出光美術館

2008-10-20 06:19:51 | 300 絵画
門司旅行シリーズの第3弾は出光美術館。今回の旅行を決めた理由のひとつ。やはりご当地の美術館を見学したいなと。出光美術館は東京と門司にあって、門司にあるのは出光興産の創始者である出光佐三(さぞう)が事業を開始したゆかりの場所だから。前もってWEBで所蔵品を調べてみたけど、さすが大企業、尾形光琳等の日本画を中心に一流品が揃えてある。

門司港から歩くこと数分。あっという間に美術館に到着。外観は港の倉庫を思わせる造りで、正直なところゴージャス感はまるでなし。ディスプレイもイマイチで、ほんの少し手を入れればもっと洗練された雰囲気になるのにと思いつつ中へ。外観と打って変わって、よくある本格的な美術館の格調高い雰囲気。右手が常設展なのだろうと思いながら左手へ。そこには米国生まれの画家、サム・フランシスの抽象画が展示されていた。絵の展示間隔と高い天井とのスペースのバランスが良かった。

奥野の部屋では企画展である”仙(せんがい)名品選-禅画にあそぶ-”の展示が。この江戸時代の禅宗の僧侶は佐三のお気に入りらしくコレクションの数も相当なもの。自分的に最も印象に残った作品が上の写真。画題である賛(さん)はなく、描かれた□、△、○の意味は分からない。でも江戸時代にねえ、ありえない。次元を超越した象徴主義の世界が渋すぎる。

仙ワールドの余韻に浸りながら入口へ戻り、受付のキレイ系の女性におもむろに、「すいません、常設展はどっちですか?」と尋ねると、「右手のサム・フランシスの展示になります」とにこやかな笑顔で返事が。一瞬きょとんとしながら頭の中を整理。「右手にあるのはなんでしょうか?」と質問すると、「出光佐三関連の展示でございます」との答えが。ようやく状況を把握。

つまり常設展はサム・フランシスの1室のみ。確かにスペース的にはキツイかも。言われてみれば筋は通っていて、あまりのクールさに納得するしかない状況。しかしねえ、多くの所蔵品がありながら、たったこれだけの展示とは。せめてもうひと部屋だけでも有名どころを展示するスペースを確保して欲しかった。それが観光客に対する最低限のサービスじゃないかと。

ということで、なにかしら悶々としながら美術館を後にしました。


焼きカレー

2008-10-15 06:00:13 | 600 グルメ
門司旅行シリーズの第2弾はグルメ。出発前に観光サイトをチェックしていて見つけたのが、門司が発祥の地らしい”焼きカレー”。なんかね、”発祥”という言葉に弱いんだな。でもよくよく調べると全国に多数あったりする。この手の最たるものが、宮本武蔵との決闘で有名な佐々木小次郎。実在の人物らしいけど、彼の出生地は山口県、福岡県、福井県等いろいろ。

2人の決闘の場所として名高い巌流島が、門司の目と鼻の先。対岸の下関との間の関門海峡に位置している。この島は高知の”はりまや橋”や札幌の”時計台”と並んで”日本三大がっかり名所”のひとつになっているとか。展望台から遠くに小さく見えたけど、確かに石碑以外に何もなさそうな殺風景な島らしかった。なんだか話がだいぶ逸れたので元に戻すけど。

”焼きカレー”の始まりは昭和30年代で、発祥の地は門司で間違いなさそう。明治から昭和にかけて国際貿易港として栄えただけに洋食文化がいち早く発達したようで、余ったカレーをドリア風にオーブンで焼いたら、実に香ばしく美味しく仕上がり、店のメニューとして出したら好評だったという逸話が残っている。今では門司の名物になり、数十軒でメニューになっている。

入った店はJR門司港駅のすぐ前にある焼きカレー専門店の伽哩(カリイ)本舗。メニューをみると沢山バリエーションがあったけど、こだわる自分が注文したのは”昔ながらの焼きカレー”。当時の味を再現したということで、カレーにチーズ、牛肉、生卵を乗せただけのシンプル系。時間が経つとビビンバ風のおこげができて、これが香ばしくて美味しかった。

なす入りやチキン入りを注文したカミさんや娘の評判も上々でコーディネーターとしては一安心。やはり観光地では定番メニューに限るなあ、そこでしか食べられないから、なんて有頂天になっていたら、家に帰って調べると、チェーン店が福岡にあるわ、横浜にあるカレーミュージアムにもあるわ。これじゃ有難みがないじゃんとガックリ。まあ美味しかったので良しとするか。


門司港レトロ

2008-10-13 08:39:09 | 800 観光
昨日は3連休の中日だし天気も良かったので家族でプチ旅行へ。実はカミさんからプレッシャーをかけられていて。自分としてはどうも社労士の合格発表が気になってそんな気分になれなかったけど、周囲からすればちゃんと主人の役目を果たせということなんだろうなあ。それで早起きして何処か日帰りコースがないかとネットを探索。

最初頭に浮かんだのがこれまで数回は訪問している倉敷と松江。自分的にまずは美術館をチェック。でもあまりそそる企画展はなし。他にないかと地図を眺めていて気がついたのが、反対の西方面にある北九州の小倉と門司がほぼ同じ距離にあるということ。小倉はいつか一人オタク旅と決めているので門司を調べると、なんと出光美術館があるし。それで目的地を門司に決定。

早速寝ていた家族に号令をかけたのだけど、珍しく娘に予定がなかったので一緒に行くことに。これはホント久しぶりだしとても助かる。というのも車を運転してくれるから現地で酒を飲める。それならばと悪ノリして、ついでに夕食もとって帰ることに。

山陽・中国の両高速自動車道を乗り継いで3時間弱で現地へ。道も空いていたし思った程は観光客も多くなくて。門司港駅で見つけたパンフレットを片手に有名どころを観て周ったのだけど、この辺りの呼び名が”門司港レトロ”。開港が明治22(1889)年で、北九州の工業の隆盛により大陸貿易の基地として外港客船が多数往来し、当時はモダンな街として栄えたらしい。

上の写真は高層ビルの最上階にある展望室から撮った門司港の全景。下の写真はレトロな雰囲気を醸し出していた主な名所。神戸や長崎に通じるものがありましたね。ただし坂とか樹木とか周囲との調和による風情はなくて、その辺が少し惜しまれるところ。田舎の田んぼの中にかつてパチンコ屋が10軒ぐらい立っていたとか、そんなイメージ、米国のラスベガスみたく。

それでもいろいろとしっかり楽しみました。それはシリーズで紹介しますね。

門司港駅旧大阪商船
旧門司税関旧門司三井倶楽部

悪魔の手毬唄

2008-10-10 06:27:04 | 350 映画
かなり久しぶりの岸恵子オタクシリーズ第5弾は、シリーズを始めるきっかけになった「細雪」(1983年)と同じ市川昆が監督の「悪魔の手毬唄」(1977年)。彼女にとって数多い市川作品のひとつ。主演は石坂浩二で、彼の代名詞ともなった最初の金田一耕助役。前作の「犬神家の一族」から横溝正史作品がシリーズ化されているけど、この作品が最高傑作という声が多い。

ストーリーはいちいち説明しないけど、まさに横溝テイストのてんこ盛り。昭和初期の辺鄙な田舎町が舞台で、その名も鬼首村。愛憎が渦巻く旧家同士の争い。そこで起きる手毬唄になぞらえた連続殺人事件。小道具も枡と漏斗(じょうご)、大判小判と秤、錠前等等、今では珍しくなった日本古来の伝統的なものばかり。そして最後は定番の近親相姦てんこ盛りの人間関係。

薄っすらしているけど、おそらく過去にTVで1、2度は見た記憶がある。象徴的な殺人シーンがなんとなく。でもストーリーについてはほとんど初めてと言ったほうが良いぐらい白紙状態。だから逆に新鮮だった。観終わって感じたのが市川作品独特の気品と芸術性。単なる連続殺人事件が彼の手にかかると、その場面その場面で日本の映像美を楽しめてしまうから不思議。

特に印象に残ったのは、やはり遠景の美しさ。これでもか、これでもかというぐらい出てくる。でもそれが時代の雰囲気をしみじみと伝えている。特によく出てきた山々は荘厳な中にスケールを感じさせた。それと自分的に嬉しかったのが岸恵子の撮り方。正面より斜め、しかも少し上からうつむいた角度が多い。おそらくそこに女を感じたのでしょうね、市川監督も。

ということで、撮影当時に40歳半ばでちょっと年齢的にどうかなと思ったけど、役柄も良く演技もいつになく様々な表情が出ていて、もう中年女の色香が漂いっぱなし。特に気に入ったのがアップで横分けしたおカミさん風の髪形。同時期の「化石」(1975年)では前髪を下ろしたロングだったけど、断然こっちの方が似合っている。いやあ、完全にオタク化してるなあ、しかし。

悪魔の手毬唄悪魔の手毬唄

33分探偵

2008-10-07 06:28:16 | 370 テレビ
このところDVDレコーダーに溜まりに溜まったTV番組を次から次へと見まくっているのだけど、イチ押しのお気に入りが土曜日の夜に放映されていたフジ系列のドラマ「33分探偵」。といっても既に最終回が終わっちゃったけど。番組のキャッチコピーは「ツッコミどころ満載の“ゆる~い推理”で周囲を惑わす”33分探偵”が犯人を追い詰めていく・・・」。うん、確かにゆるい。

題名の如く探偵モノで、ギャグを除けばフツー謎解きとしてちゃんとしている。勿論面白いのはギャグの方で、主演の鞍馬六郎役こと堂本剛のクールでとぼけたキャラは、彼のオタクっぽさとうまくブレンドされて独特の雰囲気を醸し出している。でもこの番組で一番面白いのはお相手の武藤リカコ役の水川あさみ。女の本性丸出しのきつーいツッコミが最高!

彼女ってサラっとしたロングヘアのルックスもあって、これまではどちらかと言えば知的でクールな役が多かったけど、今回の役どころの方がより素に近い感じがする、勝手な想像だけど。だって関西弁+べらんめえ調のしゃべり方がしっくりきてるし。加えて2人を取り巻く刑事役の高橋克実と戸次重幸、それとチョイ役で情報屋の小島よしおとか、この辺りとのカラミも絶妙。

それで遅まきながら気づいたけど、この番組って松田優作主演の「探偵物語」(1979年)と同じ路線じゃないかと。そう、例の伝説的なTVドラマ。わざと荒めにしてフィルムらしさを出している映像といい、ブラスを全面に押し出したジャジーな音楽といい、ノリが業界用語でいうクリソツ。いや、懐かしい、30年も前かあ。時代は移り息子が大河ドラマとかに出て活躍しているしなあ。

それにしても自分の好みは変わらないもんだと納得したりして。

33分探偵 DVD-BOX・上巻33分探偵 DVD-BOX・上巻 33分探偵 DVD-BOX・下巻33分探偵 DVD-BOX・下巻

探偵物語 DVD-BOX探偵物語 DVD-BOX

MAXFACTOR

2008-10-03 06:29:15 | 370 テレビ
久しぶりにぐっとくるCMに出会いました。綾瀬はるかが出演しているマックスファクターの化粧品のCM”ぴたっと美肌編”。「デュアルエフェクト」というファンデーションの宣伝で、男には無縁なだけにどんな商品か分からないけど。まあその分見る時は商品の効能とかじゃなくて映像とか音楽に集中できるけど。実は化粧品のCMにはどうも最近疑問を持っていた。

代表的なのが資生堂の「TSUBAKI」。商品が何だったかはよく憶えていないけど、有名女優がこれでもかというぐらい大勢出ているやつ。鈴木京香と仲間美由紀の2人は憶えているけど、その他が誰だったか?...。とにかく全員が深紅のドレスを着て次から次へと出てくる。目移りはするし、制作費をかけ過ぎとか文句を言いたくなるし、自分的にはどうも印象が悪い。

同意を求めてカミさんと娘に話してみたら、彼女達はまんざらでもないらしい。逆にどうして?とツッコミを入れられる始末。やはり男と女で感覚が違うのか、化粧品のCMに対する自分のイメージが古いのか。でもやっぱり1人で最初から最後まで通して欲しいよなと思っていた時に目に飛び込んできたのが今回のCM。いやあ、素晴らしい、釘付けになったから。

HPで何回も繰り返して見て自分なりに分析した結果、魅力的な要素がいくつかあって、まずは映像。銀座とかによくある街角の無機的なビルの色に何種類かのブルーが映えている。まさに秋の濃さ。次が音楽。よくあるアーチストのヒット狙い系ではなくて、完全なCM専用ホンワカ系。加えてよくある大人の落ち着いた低声の女性のナレーション。そして極めつけが綾瀬はるか。

前髪を揃えたポニーテール。トレンチコートが何故かよく似合っている。それと彼女っていろんな表情を創るのがうまいですね。まさに七色。その変化に見ていて思わずドキっとしてしまう。それでなんとなく脳裏をかすめたのが映画「ティファニーで朝食を」(1961年)の中でのオードリー・ヘップバーン。何処からかマンシーニの”ムーンリバー”が流れてきたかな。


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