或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

レンタカー

2013-02-27 05:49:57 | 880 ハワイ紀行
郊外に貸別荘を借りたということもあって、オアフ島内での移動のためにレンタカーを利用。たまたまハーツのHP上でゴールドカードの入会無料キャンペーンをやっていたので即手続きを。問題はどのクラスの車種にするか。娘達を含めると両家の総人数は9名。ホノルル国際空港で扱っていた最も大きな車種はミニバンで定員は7名。まあなんとかなるさとこれを予約。

料金は丸5日間で約600ドルで1日約1万円。連日皆であちこち移動したので十分に元は取れたと思う。というのもオプショナルツアーで何処かへ行けば、半日コースで一人およそ50~100ドルぐらいが相場だから。それは置いておいても、料金もそうだけど、時間を自分達で自由に設定できるというのがレンタカーのメリット。途中で行き先変更なんていうのはざらだったなあ。

それじゃ良いことづくめだったかと言えば、トラブル続きだったのがナビ。”NEVER LOST"というネーミングのハーツ独自のナビシステムを1日約千円でオプション予約。”日本語音声ガイド付き”というのがウリなのだけど、これがさらにトラブルを増長。ホノルルの市街地がごじゃごじゃしているせいもあるのだけど、運転をわざと惑わすガイドのオンパレード。これには参った。

例えば”この先右折”や”もうすぐ右折”といったコメントが的を得ていない。”この先”と言いながら、実は3つ目の交差点だったりすることがしばしば。挙句の果てには存在しないフリーウェイのエクジットの番号を案内する始末。ドコモの携帯だと海外でのパケホーダイに1日3千円もかかるので通信拒否し、スマホのナビを使わなかったのが完全に裏にハマったって感じ。

それと初めだったのが燃料先払い制度(FPO)。これまではいつも満タン返し(RF)にしていたけど、今回メンバー限定割引のフルパッケージプラン(AJF)を選択したら、知らない間にこの制度が適用になっていた。借りる時に満タンのガソリン代を先払いしておくので、返す時にはどんな状態でもかまわないということらしいけど、これって逆に残ったガソリン分だけは損をするということ。よく理解しないままに利用したけど、おそらく10ドル分ぐらいは残っていたはず。なんか、ぼったくりだなあと。



カイウラニ王女

2013-02-26 05:55:32 | 880 ハワイ紀行
ハワイ2日目は、いよいよメインイベントである娘の結婚式。それはまたのお楽しみということで、その朝ちょっと嬉しかったことについて。なにせハワイはウン十年前の自分の新婚旅行ぐらいしか関わりがなかったのだけど、ひとつだけ行ったら是非とも会いたかった、それがカイウラニ王女。つながりは、かつて記事にもした広島の地元出身の画家である小林千古。

もう6年も前なんだな、彼が描いたカイウラニ王女の肖像画に出会ったのは。今でもその時のことは鮮明に憶えている。絵の前に立った時に、何とも言われぬその魅力の虜になってしまって鳥肌が立った。おそらくそれは彼女の美しさと柔らく気品のある千古の筆致の相乗効果によるものと思うけど。それからというものカイウラニ王女のファンになってしまって。

彼女の別の肖像画がホノルルのホテル、シェラトン・プリンセス・カイウラニに飾ってあることは当時調べて知っていたので、今回はチャンスかなと思っていたら、なんとやけにすんなり出会えてしまった。というのも娘達が泊まっているホテルがモアナ・サーフライダーで、宿泊客は同じシェラトンのチェーンであるプリンセス・カイウラニの駐車場を無料で利用できたということ。ホノルルの市街地は駐車場が少なく、しかも割高というのを知っていたので、こんなインセンティブを活用しない手はないなと。

ホテル後方の駐車場にレンタカーを止めてエレベータで1Fへ降り、外へ出ようと館内を歩いていると、ロビーの横にお目当ての上の写真の肖像画を発見。肝心の絵の出来なのだけど、これがイマイチ。千古が描いた絵の足元にも及ばなかった。とは言え周囲には彼女を紹介した写真とかも展示してあって、とても大事にされているのがよく分かったけど。

ホテルの東側にあるアイナハウ・パークには彼女の銅像も建てられていた。ちなみにホテル周辺にはかつて彼女の叔父であるカラカウア王の邸宅と庭園があり、彼女も50羽以上の孔雀と一緒に幼少時代を過ごした。だけど、その後彼女の努力の甲斐もなくハワイ王朝が崩壊し、そのすぐ後に23歳で死去。まさに波乱万丈。”悲劇の王女”として、彼女が永遠に語り継がれていくのだけは間違いない。


Muumuu Factory

2013-02-25 05:47:00 | 880 ハワイ紀行
ハワイ初日の大きなミッションが結婚式用の服の購入。ハワイ式ということで女性陣がムームーを買うのを主目的でアラモアナ・ショッピングセンターへ空港から直行。事前にネットで調べておいたのが"REYN SPOONER"、"TORI RICHARD"、"KAHARA"の3大ブランド。高価なことは分かっていたけど、女性用の品揃えが少ないことまでは知らなかった。

クレームがついたのは当たり前で、すぐさま方針変更してセンターの中にある百貨店の"Macy's"と"Sears"へ。さすがにムームーを置いてはいたけど品揃えがNG。というか、情けない話だけど、自分は男なのでムームーがどんな服なのか今でもよく分からない。ということで女性陣の苛立ちがピークに達した頃に、ムームーの専門店へ行ってみようと娘から提案が。

近所ということで、駐車場から車を出して娘が持っていた日本語ガイドを頼りにあっちでもない、こっちでもないと迷ったあげくに辿り着いたのが写真の「ムームー・ファクトリー」。郊外のアウトレットって感じの雰囲気で高級感はまるでなし。ところがムームーはたっぷり置いてあったようで、それから2時間はかかったかな、女性陣がどれを買うか決めるまでに。

男性陣は暇だったから、別のコーナーに置いてあったアロハシャツをチェック。自分的には前述の3大ブランドをと考えていたので食指が動かなかったけど、女性陣だけでなく自分達もアロハシャツを買わないといけないことに気づいて、とりあえず20ドルぐらいの安物を皆が購入。結果的にはこれがベストな決断だった。というのもこの後で買う時間なんてなかったから。

2度もエージェントへ電話して貸別荘のチェックイン時間を3時から4時半まで遅らせてもらうことで、なんとか女性陣のムームー購入が完了。同時に男性陣のアロハシャツ購入も完了。娘がたまたまこの店のことを知っていたお陰で、なんとかギリギリで結婚式用の服を調達できた訳で、今思えば危ないところだった。ということで初日は疲れ果ててスタートしたかな。



Mariposa

2013-02-24 08:05:44 | 880 ハワイ紀行
ハワイ旅行でけっこう気を使ったのが現地での食事。というのも女性陣から美味しいものを食べたいと出発前からプレッシャーをかけられていたから。「初日は疲れているだろうから、小僧寿司のテイクアウトにでもして簡単に済まそうか?」なんて軽くコメントした時に、「ハワイの初日に日本食なんてあり得ないでしょ」とカミさんからダメ出しを食らった時の剣幕は凄かった。

そうなると徹底的にサーチするのが自分の性分で、とりあえずネットでJTBとかトリップ・アドバイザー等から評判をチェック。初日は結婚式用のアロハシャツやムームーを購入するという大事な予定があったので、空港でレンタカーを借りてすぐにアラモアナ・ショッピングセンターへ行く予定を立てていた。だから昼食もおのずとその近く。すると条件にピッタリの店を発見。

「マリポサ(Mariposa)」という高級百貨店ニーマン・マーカスの4Fにあるハワイアン・レストラン。たいていのランキングで上位に入っている有名店。問題は日曜日の昼間なので席が確保できるかどうか。式の段取りで別行動になっていた娘達を除く7人という大所帯だったし。そんな時にネット上でひょいと引っ掛かったのが米国のレストラン予約専門サイト「OpenTable」。なんと人数と時間を指定でき、リアルタイムで確認もできるというすぐれもの。とりあえず13時に4名席を2組ほど予約。

当日店に入ると、さすがにほぼ満席だった。予約してあることを伝えるとすぐに席を用意してくれて。注文したのは定番のランチ。システムとしてはドリンクとメインを選ぶだけ。そうすればスープとポップオーバーがついてくる。ドリンクはこれも定番のプランテーションアイスティー。メインはチキン、サーモン等各々で色々だったけど、どれもハワイアンテイストで上品なお味。

皆がこぞって気に入ったのが名物のポップオーバー。焼き立てのフワフワが無料でおかわりし放題。とにかく柔らかくて適度にしっとりしたその食感がたまらない。何個でもいけそうで、その人気の高さに納得。ただしドリンクまで追加が無料だとは知らなかったけど。窓越しに海が望めるというロケーションも良く、皆にはさすがに納得してもらえたかなと。


帰国

2013-02-17 08:50:53 | 880 ハワイ紀行
ホノルル国際空港を12時45分にハワイアン航空のHA453便で出発し、昨日の19時に福岡空港へ到着し、新幹線で帰広。5泊7日のハワイ旅行が、なんだかあっという間に終わってしまったって感じ。総じて全て予定通りに進んだのだけど、ひとつだけ読み間違えていたのが、この時期のハワイの気候。“南国のリゾート”なんて勝手な思い込みをしてしまっていた。

空港へ到着後、日本で着ていたタートルネックのセーターのままでもそんなに暑くなくて。雨季ということは事前に調べて知っていたので、「雨が降っているから暑くないのかな」、なんて最初は思ったけど、なんのなんの。滞在した5日間で言えば、前半の3日間は曇りがちで、よく小雨が降るし、後半の2日間は好天気に恵まれたのだけど、この旅行を通して暑くはなくて。

冷静になれば当たり前で、事前に調べた時に最高気温が26℃、最低気温が20℃だから、今思えばそれくらいだったなと。日本で言えば5月か6月ぐらいの気候。だからとても過ごし易かったのだけど、自分も含めて大きな勘違いをしていたと思う。とにかく皆の頭の中は、灼熱の太陽の下、海辺で泳いだり、日焼けのために日光浴をしたり、そんな固定観念が確立されていた。

困ったのが前半に2度も有名な海岸へ出かけたこと。皆水着を準備して海へ入る意欲満々だったのだけど、そんな甘い考えが吹っ飛ぶぐらい海水が冷たかった。加えて風も強く、せいぜい1時間ぐらいだったかな、海岸で遊んでいられたのは。それでも昼間はまだよしとして、夕方から夜にかけては肌寒いって感じ。特に夜は、毎晩のように強風と断続的な雨だったし。

それで不思議に思ったのが、夜のワイキキでメインストリートを歩く人々の服装が、そんな気候おかまいなしに薄着だったこと。基本はTシャツかアロハに短パン、それとサンダル。女性の場合だとムームーとかも多かった。そんな中で長袖を羽織っているのは日本人ぐらい。まあ欧米人とは体の造りが違うし、観光地でテンションも上がっていて、幾分見栄もあるのだろうけど。なんてヘンな話になったけど、楽しい思い出もいっぱいあって、これからハワイ紀行として記事をアップしていくつもり。

Waikiki beach

2013-02-15 03:46:49 | 880 ハワイ紀行
ハワイと言えば思い出すのがウン十年前の新婚旅行。さすがに記憶が薄らいでいる。それでもいくらかは残っていて、例えば宿泊したホノルルのホテル。写真の左上に写っているハイアットリージェンシーの右側の塔の東側の一室で、かなり上方の階だった。猫の額ほどのベランダに出ると、ダイヤモンドヘッドが正面に見えて感激したのをよく憶えている。

今回ホノルルに来てみて気づいたのが、ハイアットリージェンシーがツインタワーだったこと。当時からツインだったっけ。そうそう、それと写真には写っておらず見えないけど、後ろ側のワイキキビーチの西の端にあるシェラトンが建設されたばかりで、同じツアーの新婚さんに誘われてディナーを食べに出かけたなあ。二人とも英語が全くダメだから一緒にいて欲しいと。

情けない話だけど、そのぐらいしかワイキキについての思い出。超有名なワイキキビーチについてもしかり。泳いだこともハナウマ湾については記憶にあるのだけどワイキキについては歩いたことすら頭に残っていなくて。その意味では、今回は堪能したかな、昼と夜とを。娘達が宿泊したホテルがモアナ・サーフライダーだったってこともあるけど。

写真はそのモアナのタワーウィング19階にある娘達の部屋のベランダから撮影したもの。ワイキキビーチからダイヤモンドヘッドまで一望できたのが良かった。まさに、ザ・ハワイって感じ。しかしこの辺りの混雑というのはハンパじゃなくて。昼と言わず夜と言わず、とにかく道を歩いている人の数が凄くて。おそらくほぼ全員が観光客。店もほとんどが夜10時や11時まで営業しているし。

それで写真を撮影していてサプライズが。この旅行のためにと購入したソニーのデジカメ。光学20倍のズームがウリなのだけど、19階からビーチがすぐ眼の前に。もちろん視線はビキニ姿の外人へ。手振れ補正が素晴らしくズームでもボケが少なくて。いや、技術の進化というのは素晴らしいなと。長時間撮影していたのでカミさんや両家の親戚からダメ出しされたけど。


ハワイ旅行

2013-02-13 02:18:13 | 880 ハワイ紀行
先週の日曜日から家族でハワイへ。4人揃って一緒に旅行するなんて久しぶり。前回は10年以上前で、ロスを中心にディズニーランドとかユニバーサルスタジオとか、定番の観光コースを楽しく周ったのを良く憶えている。今回も米国だけど、場所は南国のハワイ。目的は娘のウェディング。ハワイで結婚式なんてと考えていたけれど、まさか身内でそれが現実になるとは。

娘から話があったのが昨年の8月頃だったかな。というか彼氏を初めて紹介されたのもそのちょっと前。どうもかなり前からつきあっていて、カミさんも知っていたらしいのだけど、自分としてはそんなこと知りたくもないし、そういう話題をあえて避けていたのは事実。しかしハワイで結婚式だなんて、芸能人でもあるまいしと思い込んでいたのが大間違いだと後で分かったけど。

行くとなるとネットで事前に徹底的に調べるのが自分の性分。今年に入って土日はほとんどそれで費やしたかな。何処へ行くか、何をするか、何を食べるのか。今回はオアフ島の中を動き回りたいということで、とりあえずレンタカーを予約。会社へも昨年暮れに1週間休むことを伝えておいたので気は楽だった。それで全ては順風満帆と安心していたところにアクシデントが。

出発の前日である土曜日の朝起きて体に少し異変が。下腹部に張りがあって痛い。ヤバイと思ったけど遅かった。持病である大腸憩室炎の兆候が。年に1~2度ぐらいは必ずこうなるのだけど、よりによって旅行の前日に発病とは。すぐに貯めておいた薬を飲んだのだけど、当日の朝になっても痛みが引かなくて。飛行機の中で発熱でもしたらどうしようかと不安が膨らんで。

体を気にしながら福岡空港へ新幹線で移動し、ハワイアン航空のHA454便でハワイへ。21時に出発して着いたのが9時過ぎ。約7時間かかった計算。ホノルル国際空港では別のアクシデントが。カミさんの妹と姪の2人は名古屋から自分達より20分遅れて到着予定だったのだけど、団体出口を利用したことに気づかず2時間ぐらい迷子状態に。まあ、そういう想定外の出来事も海外ではつきもの。自分も痛みがひどくならず、なんとかセーフ。ということで5泊7日のハワイ旅行が波乱含みでスタート。

Village Vanguard Recordings

2013-02-04 06:09:16 | 200 ジャズ
昨年末頃から執りつかれたように女性ジャズヴォーカルばかり聴いていたのだけど、今年に入ってふと気になって購入したのがビル・エヴァンスのボックスアルバム。両方共にNYにある有名なジャズクラブ”Village Vanguard”のライブ。ひとつは彼のピアノトリオのひとつのピークを捕らえた演奏として有名な1961年のセッション。もうひとつは亡くなった1980年のセッション。

前者で言えば、この日の演奏として既にリリースされている名盤「Sunday at the Village Vanguard」と「Waltz for Debby」の2枚のCDはもちろん保有していて愛聴盤になっているのだけど、2枚に分かれていて、しかも同じ曲目の別テイクが連続で収録されていたりで、編集のセンスが悪いと感じていた。だから今回のような”ぶっ通し”なら、少し違った雰囲気が味わえるかなと。

いざCDが届いて聴いてみると、これが想定以上に素晴らしくて。基本的には、曲の順番が当日のプログラム通りになっただけ。だけど雰囲気が全然違う。あたかも自分が当日この店で酒を飲みながら聴いているような、そんな感じ。客の声、グラスの音、あまりの心地良さに、先週は帰宅して毎晩シングルモルトを飲みながら、バックにはこのライブ演奏を流していたかな。

ライブで言えば若い頃だけ、コンサートホールへジャズを聴きに行っていたのは。ある時期からはピッタリ止めて。ちょうどブルーノートとかライブハウスができ始めたのでよけいに。とにかく大きなステージよりも、雰囲気だけならライブハウス、さらに言えばもっと狭いジャズクラブを好むようになって。そんな良さが全面に出ているのがこのアルバム。いや、素晴らしい。

それで最晩年のセッションの方なのだけど、バックを含めて現代的な演奏になっているのがよく分かる。おそらく一般のリスナーは圧倒的に1961年の演奏を支持するのだろうけど、自分にとってはこれも捨て難くて。それにしてもつくづく思うのは、リリシズムっていう言葉は彼のピアノのためにあるんだなと。ということで、毎晩癒してもらって、なんだかとても幸せ。

Complete Village Vanguard Recordings 1961Complete Village Vanguard Recordings 1961

The Final Village Vanguard Recordings 1980The Final Village Vanguard Recordings 1980