或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

2次試験攻略法<案>(3)

2005-02-22 22:08:13 | 110 診断士2次試験攻略法
今回は前回に引き続き、制約文字数と独立因果数の関係に関する事例の分析結果の紹介です。

対象は、H16年の事例Ⅰの第5問の設問1です。問いは、「既存のフォーム印刷事業を、どのように変革していくべきかについて、その理由や根拠を明らかにして、100 字以内で述べよ。」というものでした。

これに対し各学校の模範解答を整理してみると写真の表のようになりました。独立した変革点の数を平均すると、ちょうどぴったり3になります。

よく見ると二重マルの印の付いた2つの変革点に模範解答が集中しています。(最初の2行は互いに関連しており1つと判断。)つまり100字制限に対し、ターゲットとサービスの2つの領域について、ほとんどの学校で変革点が書かれています。

おもしろいのは次です。3つの学校はこの2つだけを変革点としていますが、別の3つの学校は、これ以外にもうひとつ変革点を追加していることです。これは私の仮説である、”100文字当り3つの独立因果”に通じていると感じています。

確かに基本は2つだと思いますが、100字制限で2つではもったいない、そこで小ロット・短納期や顧客との関係強化等がプラスされている。特に短納期は、中小企業の一般的な強みであり、与件には出てきておらず、与件から引き出すには無理があるんです。

以上の分析から、「与件のSWOT+設問に関連した記述」という”表”(学校ではここしか教えませんよね。)と、「制限文字数当りの独立因果数」という”裏”の両面からのアプローチにより、”裏をイメージしながら表をまとめる”ことができるのではと考えています。