或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

Good times Bad times

2005-12-31 17:45:30 | 900 その他
今日は大晦日。ようやく掃除とか片付けが終了。29日からみんなカミさんの実家に行っていて、家には一人。いいですね、たまには。誰もいない家でゆったりするのも。居間でお気に入りのアルバムを聴いてまったりしてます。

昨日は今年の釣り納め。天気も絶好。船で遠方の山口県の大水無瀬島、小水無瀬島へ。狙いはハマチ。久しぶりの海は気持ちが良かったなあ。でも結果はボウズ。6時間ぐらい待ってたけど、結局1回もアタリすらなし。7人いた釣り客で、釣ったのは1人しかも1匹だけ。でも大物。なんと90cmのブリ。すぐ目の前で見たけど、ホントでかかったなあ。

一年を振り返ると、良いこともあったし悪いこともあったしで、まさに“Good times Bad times”。日本語訳では”人生楽ありゃ苦もあるさ“、なんてのがあるらしいんだけど、水戸黄門みたいでなんかね。自分的には”人生いろいろあるよ“なんて感じでクールでサラっとしたイメージなんだけど。まあもういい年だし、淡々とやっていくしかないよっていう開き直りかも。

年の暮れにふさわしい写真ということで、船の上から撮った広島湾の夕暮れを。安芸の宮島に落ちる夕日がいつも以上にじーんと染みますね。そしてふさわしい音楽ということで、キーボードのジョージ・デュークの「After Hours」(1998年)。彼にとっては約20年ぶりのインストゥルメントオンリーのアルバム。一年の疲れを癒すのに肩の力が抜けたジャジーなサウンドがいい感じ。特に2曲目の”After dinner drink”なんて年の暮れにピッタリ。いろいろあったけど今年も終わりなんだなあ。

ブログに来ていただいた皆さん、今年一年ありがとう。楽しく過ごすことができました。よいお年を。

After HoursAfter Hours

LD回顧(6)[セント・ポール大聖堂]

2005-12-28 06:30:28 | 800 観光
ロンドンのいろんな名所を周った中で、一番疲れたのが上の写真のセント・ポール大聖堂。キリスト教では世界最大級のバロック様式の大聖堂。起源は今から約1400年も遡った604年とか。いやあそのスケールは確かに凄かった。

ここは英国の王室の主要イベントが開催される中心的な場所としても有名。そう、1981年7月29日のイギリス皇太子チャールズ(32)と、ダイアナ・スペンサー(20)の結婚式も。この後のダイアナ妃の運命を思うと感慨深いものがあります。

聖堂の中には内部を延々と登っていく、狭くて暗い名物階段があって、それを昇り降りするのにかなりの時間が。最初は若干二日酔いの私にはつらかったけど、頂上に着くと、まるで洞穴から地上に出たような開放感。酔いが吹っ飛びました。この時初めて高い所から街全体を見渡すことが出来て。なんかロンドンに来たっていう実感がしたなあ。

下の写真は頂上からみたロンドン市街。左側が西方向のテムズ川上流側を眺めたもので、見えないけど、川向こうにバッキンガム宮殿やビック・ベン、ウエストミンスター寺院が。右側が東方向の金融街を眺めたもので、中央のひときわ高いビルが、市内で一番高い“The Nat West Tower”<通称:タワー42>。地上43階建て、高さ183メートルの高層ビル。(クリックすると拡大します)

でも高層ビルが集中しているのはこのあたりだけで、ニューヨークなんかとは違い、後は左の写真のようにポツポツとあるだけ。低くて古いビルが多いのが特徴かも。こうしてみるとロンドンはくねるような川の流れの周りに街が拡がる大都市。その意味ではパリと似てますね。


サテンドール

2005-12-27 06:28:44 | 200 ジャズ
いやホント今年は雪がよく降りますね。広島でもかなりの連チャンモード。ちょっと前に全国いたる所で積雪の新記録を更新してるってニュースを見て。でも北陸地方とか、降り過ぎの地域の方にはお気の毒です。今週はなんとか晴れそうだけど。

先週、今年ずっと一緒に診断士の受験勉強をしてきたMさんと久しぶりに食事。実はだいぶ前から話し合ってました。2人とも受かるか2人とも落ちたら一緒に食事、どちらか1人ならお互いつらいからやめようか、なんてね。でもその時にMさんは、自分1人がだめでもOKですよ、なんて嬉しいことを言ってくれていて。残念ながら結果はその通りに。だから祝賀会兼残念会。

その夜行ったのは、串揚げが有名な「串の坊」広島店。ここは前に東京見物でも渋谷店を紹介しました。話に出たのが彼の結婚。式は来年6月なんだとか。そこでピアノを弾いて欲しいと頼まれ、勿論と快諾。結婚式で演奏するのは久しぶり。たぶん10年ぶりぐらい。なんだか楽しみ。どの曲にするかな。いつも”My one and only love”のワンパターンだからなあ。(笑)

食事の後ショットバーに行き、最後に立ち寄ったのが写真のジャズ喫茶「サテンドール(Satin Doll)」。ここも久しぶり。“5、6年は来てなかったね”とのマスターの言葉。いつも定位置はカウンターの隅だったとか昔談義に花が咲いて。

1974年の開店だから30年の歴史。ってことは20年以上通ってるってことか。広島にはジャズ関係のお店が5、6軒あるけど、老舗ジャズ喫茶で残っているのは今ではここ1軒だけ。でも時代は変わってもこの店は変わらない。昔のまま。

マスターがかけてくれたLPが、レッド・ガーランドとジョン・コルトレーンの競演盤「Dig It !」(1957年)。これがホットでグルービィーですごく良かった。最後は雪がしんしんと降る中を歩いて家まで帰ったけど、なんだか心は暖かかったなあ。

Dig It!Dig It!

新生銀行

2005-12-26 06:27:06 | 900 その他
ちょっと前に新生銀行で口座を開設しました。最近ネット通販の利用等で、引き落としじゃなく指定銀行へ振込むケースが増えてきて。手数料をネットで調べたら、新生銀行は他行への振込みが月5回まではなんと無料。東京三菱とか三井住友といった都市銀の相場が1回300円~400円なので絶対お得。それでこの間広島支店で手続きを。

中に入ってビックリ。通常の銀行のイメージとまるで違う。まさに海外の企業オフィスそのもの。なにせあの養鶏場のような窓口がないんですから。あるのは受付とソファーとブース、そしてキレイなお姉さん。腕章をつけたおじいさんはいたけど。(笑)

さらに驚いたのは、普通は申込書に記入して提出というパターンなのに、ここではなんとPCへの直接入力。お姉さんがサポートしてくれるけどキーのタイプはあくまで本人。手続後すぐに口座が開設されてその場でキャッシュカードを受領。通帳はなし。常識が覆されるというのはこういうことですね。

良かったのはカードが32色の中からを選べること。好きな黒で作ったのが上の写真。シンプルでいい感じ。2005年度のグッドデザイン賞とか。日経の顧客満足度ランキングでも2年連続の第1位。

でもねえ。気になったことが一つ。お年寄りの客とかもけっこういて、さすがに手続きにてこずってました。やりとりを聞いているとなんかシステムになじめず不機嫌そう。確かに普段PCに慣れてないと大変かも。暗にそういう客はお断りってことかなあ。

もともとこの銀行の前身は破綻した日本長期信用銀行。バブル崩壊後の公的資金注入で超有名。“ハゲタカファンド”と悪口をたたかれた米国の企業再生ファンド、リップルウッドが2004年に東証1部に上場させたのは記憶に新しいところ。なんか店でのやりとりを見ていて、この時の構図が脳裏をよぎりました。やり手の外資とついていけない日本。(笑)

クリスマスイブ

2005-12-24 05:02:44 | 900 その他
昨晩娘がアイスクリームを買ってきて。そうか今日はイブ。受験でドタバタしていてすっかり忘れてました。クリスマスと言えばいい思い出が多いなあ。でも中にはそうでないものも。あれは学生時代。イベントとかで見て遠目にいいなあと思っていた女の子がいて。これはと思い、彼女の友人に仲を取り持ってもらって。その初デートが、なんとクリスマスイブ。

名古屋の星ヶ丘にあるデパート前で待ち合わせ。夕方からひらひらと小雪が舞い降りて。それがビルの光に照らされて。気持ちも少しずつ高ぶる。とにかくそれまで一度も口を聞いたことがなかったから、夏でもないのに妙に“キンチョウ(金鳥)”。(笑)

それで一緒にレストランに行ったまでは良かったのですが、これが外見のしおらしさとは全く違って、とてつもなくよく喋る子だった。それも大声で。顔をくしゃくしゃにして。こっちが徐々に引いてきて。作り笑いをしながら店を出て別れてそれっきり。(笑)

教訓ですが、やはりあせっちゃいけません。クリスマスは年に一度の特別な日なんだから、その日初めてのデートとか、そんなリスクの高いことしちゃだめ。まあ待ってる間のシチュエーションはその年一番だったのがせめてもの救い。

なんて話じゃいけないので、クリスマスを盛り上げるアルバムを紹介します。ジャズ系R&Bのウィル・ダウニングの「Christmas, love and you」(2004年)。最も好きな男性ボーカリスト。例え売れ線に走ってもジャズから抜け切れないところが好き。そのシルキーヴォイスは、まさにオ・ト・ナ。これを聞きながら彼女と過ごしたら、もうその後はあなたの思い通りかも。(笑)

写真は昨年のちょうどこの頃にケータイで撮ったもの。名古屋駅東口のイルミネーション。クリスマス風にちょっと加工。もう周りはカップルだらけでつらかったなあ。今年はね、こういう場所に行ってないから写真がないんですよ。とほほ。(笑)

Christmas, Love and YouChristmas, Love and You

2次試験最終合格

2005-12-22 08:42:34 | 100 中小企業診断士
中小企業診断士の2次試験に合格しました。昨日が口述試験の結果発表。面接で沈黙と口論だけは避けたのが正解。これで試験は全て終了。後は来年以降の実務補習を受講すればプロの診断士の仲間入り。

2次筆記試験の合格発表当日は京都に逃げてましたが、今回は会社で静かに待機。筆記試験の時はネットでの発表が11時前にはあったのに、今回は正午を過ぎてから。それまでに何回もHPにアクセスしてはチェック。発表されて自分の受験番号を見つけた時は、さすがに嬉しかった。ようやく受験が終わったかと思うと感無量。

思い返せば受験を決意したのが2年半前。人生の最後のステージは自分の好きなことをやりたい、定年前に早期退職とかあったら応募して、自分で会社を起こして75歳ぐらいまで頑張りたいと思って。まあ何をやるかは未だに思案中ですけど。(笑)

ところが哀しいかな、これまでの人生はサラリーマン一筋。企業の中の小さな歯車。自分の専門領域以外は恐ろしいほど無知。これじゃ起業なんてとてもと思っている時に目に入ってきたのが診断士の資格。企業を指導するコンサルタントの資格を取得するということは、自分で起業するための知識も修得できるってことだよな、なんて。イージーですね。(笑)

あれから今日まで正直キツかった。なにせ元バンドマン。根っからの遊び好き。本もろくに読んでなかったし。でも今回は大学受験以上に勉強したんじゃないかな。正直なところ疲れました。ということでこの2年半の総括は、後日また別の記事で。

このところ試験モノの記事では京都の写真を紹介してますので、今日は嵐山の渡月橋の上からみた桂川を。“水は流れるようにしか流れない”という言葉が最近よく頭に浮かんで。今回の受験は自分の中で今後どういう意味を持つのかなあと思ったりしてます。

佐伯祐三(3)

2005-12-21 06:33:55 | 300 絵画
前回、第1次渡欧後の1924年、すなわち絵をヴラマンクから否定され、失意の中でフォービズムを学んでいく彼を紹介しました。今日はその続き。翌年の1925年には、ヴラマンクの呪縛から徐々に解き放たれ、フォービズムの中に彼独特の特徴が現れ始めます。これがはっきり分かるようになるのがパリの街角を題材にした作品。これにはユトリロの影響が大きいとか。

その意味で、和歌山県立近代美術館に彼の作品展に行った時に1924年の作品を数十枚通して見たのが良かった。たった1年間の間に画風が変化しているのが良く分かりました。前半には画題はヴラマンクと同じだけど色調が変化してきて、後半には画題がパリの街角の遠景と近景に大きく分かれてくる、同時にタッチも変化してくる。そんな感じ。

この年のサロン・ドートンヌに妻の米子と共に出品し数点入選。上の写真は入選作品と同じ画題の「コルドヌリ(靴屋)」。彼の画風が確立されて一応の評価を得た時期と言えます。

それで発見したことが一つ。作品展の最後のコーナーに画題の当時の写真の展示があって。見ると全然暗くない。彼の感性が暗くしている。考えてみると佐伯の人気の秘密は、彼独特のくすんだ暗い色調と荒い筆致、それとパリの華やかさのブレンドにあるのかもしれません。下の写真はこの年の彼の代表作「広告のある門」と「ロカション・ド・ヴォワチュール」。(クリックすると拡大します)

実は贋作疑惑の中では、この頃の作品から米子が加筆しているとの説があります。特に文字を中心に。佐伯と米子のブレンド。愛情と憎悪。男と女の情念の交錯。でもそうだとしてもそれはそれでよし。そう考えると彼の作品がどうして私の琴線に触れるのか理解できるような気がするし。なんかそういうどろどろ感が彼の魅力ですから。<笑)

広告のある門
(1925年)
ロカション・ド・
ヴォワチュール(1925年)

ああパーティの夜はふけて

2005-12-20 06:46:30 | 010 書籍
ジャズ評論家でエッセイスト兼作家である久保田二郎の著書紹介の第2弾。今日は上の写真の「ああパーティの夜はふけて」(1977年)。この中に1976年のジャズ雑誌「ジャズランド」に掲載されたエッセイが29編。これが最高に面白い。

内容は当時の日本ジャズ界の“裏話”が中心。考えてみれば当時はネットもないし雑誌がたより。でもインタビュー記事とかは結局“表話”ばかり。そんな中で彼のエッセイは貴重だったし、読んだ後でミュージシャンに対して妙に親近感が湧いたものです。

いくつかの共感した記事を。まず最初の話。ケニー・ドリュートリオ+デクスター・ゴードンのコンサート。抜粋すると、“なんだこんなモノ、これがジャズか、これが音楽か、まことに魂の抜けがら、腑抜けジャズ、言語に絶するヒドサだ。”なんて感じ。

実はこの間ようやく映画「ラウンド・ミッドナイト」(1986年)を観ました。映画そのものは良かった。でも音楽は彼が言ってるそのまま。デクスターはもう終わってた。映画としてはそれが狙いなんだろうけど。分からないのは自ら主演したデクスターの心境。私ならもう惨めな姿を自ら人前にさらしたくないけどなあ。ジャズを演っていた者としてはつらい映画でしたね。

それで次の話。ピアニストの菊池雅章とのつきあい。彼が日本にサックスのスティーブ・グロスマンを連れて帰ってきて、一緒に食事をしたり酒を飲んだり。そこでの菊池の言葉が興味深い。“結局俺達って自分自身の為だけに演奏するんだね”。なんか彼の演奏を如実に物語ってますね。ある意味でジャズミュージシャンの原点。こうでなくっちゃ。素晴らしい。

それで“パーティ”つながりで、竹内まりやのベスト盤「Bon Appetit!」(2001年)の紹介。何故かって?この中に私の好きな”今夜はHearty Party”が。クリスマスにわくわくした時期を思い出します。(笑)

ラウンド・ミッドナイトラウンド・ミッドナイト

Bon Appetit!Bon Appetit!

積雪

2005-12-19 06:10:33 | 900 その他
今年は広島でも雪がよく降ります。写真は昨日の朝ベランダから山側を写したもの。薄っすらと雪化粧。12月は1、2回ぐらいさらっと降るのが例年のパターン。それが今年は異常気象だそうで、もう3、4回は降ってます。さすがに今日は止んでるけど。

なんでも昨日は広島の気象台始まって以来の積雪量?だそうで、市内で17cmを記録したとか。高速道路は通行止め。飛行機も相当数が運休。新幹線だけは遅れながらも運行してましたけど。

土曜日に車のタイヤをスタッドレスに換えておいて正解。広島では雪の恐さをしらない人が多く、降るとあちこちで接触事故をやってます。私はどうかって?大丈夫、昔怖い思いをしたから。(笑)

あれは名古屋の学生時代。バイトで貯めたお金で軽自動車を購入。それで毎日アパートから動物園がある東山公園の中を横切って通学してました。徒歩と地下鉄だと約1時間ぐらいかかるんですが車だと15分ぐらい。まさにショートカット。

事件が起きたのは冬の学校からの帰り道。授業が始まるころから雪が降ってきて、帰る頃にはもうかなりの積雪。学校の周りは交通量も多かったので路面の雪は解けてましたが、公園の中は車もまばら。それで坂道を下りに入った途端、そうなんです、まさに“そり”状態。もうブレーキもアクセルもハンドルもどんな操作も関係なし。ただ滑降するだけ。車はくるくる回転するし怖いのなんの。

結局車が止まったのは平坦になってさらに100mぐらい滑ってから。運良く道路脇の雪だまりに突入。たまたま信号がない所で車も自分も無事。あれからですね、雪に対して用心深くなったのは。よく分かったのは滑った時にはもう遅いということ。(笑)

ハートに灯をつけて

2005-12-16 06:25:10 | 220 POPS
今日は昔懐かしい話。小学生の頃、物心ついた時にはビートルズやローリングストーンズは既にメジャーだったし、他にもいろんなバンドが山ほど。そんな中で私をジャズの世界に引き擦り込むきっかけの一つになった曲が、ドアーズの”Touch me”。

アルバム「Soft Parade」(1969年)に入ってます。でも好きなのはこの曲だけ。後はちょっとねえ。イントロのオルガンからしてジャズっぽくて。極めつけは間奏でのサックスソロ。まさにジャズのアドリブ。なんか凄くカッコいいと思ったのを憶えてます。

その頃日本でもグループサウンズブームに火がついて。私の当時のお気に入りはスパイダース。かまやつひろし物も好きだったけど、よく小学校のエレクトーンで弾いてたのが初期のヒット曲“夕陽が泣いている“。さびが終わった後のクロマチッククリシェが幼心にキュンときたものです。

ドアーズという名前を知ったのは、当時プエルトリコ出身の盲目のギタリスト兼ボーカリストのホセ・フェリシアーノが“ハートに火をつけて(Light My Fire)”のカバーをヒットさせた時。その後で初めてドアーズのオリジナルを聴きましたから。

実は最近、村上春樹のエッセイ集「村上朝日堂はいほー!」(1992年)を読んでいたら、この曲の話が。彼によれば肉体に火をつけて燃やすという意味の激しい曲なんだとか。調べるとドアーズのオリジナルの日本語題は「ハートに火をつけて」、ホセのカバーの日本語題は「ハートに灯をつけて」。なるほどね。“灯”で頭に浮かんだのがロスのパサディナにあるレストラン「Twin Palms」の写真。

でも私はドアーズよりホセの方が好きでした。それとこの曲が入ったデビューアルバム「Feliciano」(1969年)には、パパス&ママスの“夢のカリフォルニア”やボビー・ヘッブの”サニー”といったヒット曲のカバーが入っていて。この時代の愛聴盤でしたね。

Soft ParadeSoft Parade

村上朝日堂はいほー!村上朝日堂はいほー!

FelicianoFeliciano