或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

もつ鍋

2014-05-23 06:36:59 | 600 グルメ
福岡へ遊びにいった日の夕方、友人がいつもの如く買物をしたいといい始め、宿泊しているホテルの近くにあるキャナルシティから始まって、その後で天神駅前へ。つき合わされるのが嫌なのかと言えば意外にそうでもなく、普段独りじゃ絶対に入れないレディースショップに堂々と入り、沢山の若い女性に囲まれながら服を選んであげるのも楽しかったりして。

今回繁華街をいろいろ歩いてみて感じたのが、福岡というのは想像以上に都会だということ。土日だったせいもあるけど、何処にいっても活気があった。広島市が120万人弱に対して福岡市は150万人弱で、人口でみれば少し多いだけなのに、街の雰囲気からは規模が2~3倍ぐらいある気がする。特に若者が多いのが目についた。お洒落な通りや店もけっこうあったし。

友人がたっぷり買物を楽しんだ頃に辺りが暗くなり始めたので、メインイベントのもつ鍋を食べに。たまたまだけど、めぼしをつけていた「もつ料理 幸(さち) 大名店」に近いところにいることが判って。それからは携帯のマップを頼りに路地を歩いたのだけど、どうも最近調子が悪く、よく現在地がズレたりする。この日もズレまくりで、しかも道の左右に雑居ビルが増え始めたので、これは見逃しそうだと自分も友人も不安がり始めた頃に、運よく店の看板が目に入った。

有名店なのに予約を取らないので満席だったらどうしようと心配したけど、ビルの2Fにある入口から中に入ると、なんとか1組ぐらいは座れそうだったので一安心。席に着き、とりあえず牛タンサラダを注文。何気に美味しくて、歩き疲れた体にビールが染み込み始めた頃に運ばれてきたのが本命のもつ鍋。醤油ベースの正統派ということで、どんな味なのか興味があった。

「美味い」。鍋が十分に煮えた頃に2人がもつを口に入れて発した言葉が同じだった。いつも食べているのより透明度が高くて新鮮なのがよく分かる。スープとの相性も抜群で、これが本場のもつ鍋の味なんだなと納得。もつ鍋って、当たり前だけど、もつが大事だよな、なんて会話も弾んで。たかがもつ鍋、されどもつ鍋。こりゃ広島で美味しい店を探さなきゃと思ったっけ。


IL PALAZZO

2014-05-20 05:25:22 | 800 観光
GWが終わった次の週末に友人と2人で福岡へ。本場で”もつ鍋”が食べたいとリクエストされて、別に予定もなかったし久しぶりの福岡も良いかなと。まずは”もつ鍋”の名店探し。ネットのランキングですぐに出てきたのが「やま中」。博多に2店舗あって、新しい赤坂店がお洒落っぽかったので、とりあえず予約しようと相談すると、過去に両方共行ったことがあると拒否されて。

そうなると、なかなか次のターゲットが見つからない。だけど天神周辺にいろいろあることが分かったので、まずはホテル探しを。福岡には多少土地勘があり、どこにどんなホテルがあるのか大体は把握していた。そんな中、そういえばと思い出したのが「イルパラッツォ」。何気に他とは異なる怪しいゴージャスな雰囲気があり、いつか泊まってみたいと思っていたから。

場所も天神から程近かったし、他にこれぞというのがなかったしで、ここに決定。当日の朝、広島から山陽自動車道、九州自動車道と乗り継いで福岡ICで降りると、福岡高速環状線にダイレクトに接続されていてスイスイと市内へ入れた。ホテルの外観が見えてきた時に感じたのが、周囲の雰囲気から、なんかラブホテルっぽいなと。実はこれが当たっていた。

ホテルまでの道がやけに狭い。建物の前で従業員らしき女性を発見したので駐車場の場所を聞くと、なんと歩いてそこまで誘導してくれた。チェックインもそんな感じ。怪しさから想像できないその真面目な対応に驚いて。しかし、このホテルは黒が好き。部屋もそうで、これはもう疑いようもなくラブホテルの様相。ここまでする必要はないだろうに。

翌朝は、なんとラウンジでバイキングの朝食。さすがに客はカップルが9割ぐらい、ただし年齢層は想像以上に幅広かったような。ホテル朝食ランキングで上位入賞した等の宣伝がメニューに書かれていたけど、正直そこまでのものじゃなかったかな。結婚式もやっていたけど、正直なところもう少し館内を明るくするとかイメチェンしても良いのにと思ったっけ。


シャガール金鱗湖美術館

2014-05-19 05:31:06 | 300 絵画
せっかく由布院まで来たのだから温泉以外にも何か楽しめるものはないか、いろいろ探していた時に見つけたのが「シャガール金鱗湖美術館」。HPには「由布院シャガール美術館」とあるけど、正式には「マルク・シャガール由布院金鱗湖美術館」というのが正しいのかな。由布院美術館は以前に訪問したことがあったけど、ここの存在は知らなかった。

訪問したきっかけだけど、宿をチェックアウトした後で由布院の目抜き通りをぶらぶらしてみても、食指をそそる飲食店がなくて。有名な金鱗湖の近くにカフェがあるから、そこでランチを取ろうということに。ところがGWだからか元来道が狭いためか、とにかく車がやけに混んでいた。ようやくカフェの傍まで辿り着いたと思ったら、今度は駐車スペースが全くなくて。ところがちょうど渋滞がピークに到達して車の流れがストップ。数分すると目の前に駐車していた車が出てくれた。

「なんか僕達ついているね」と2人で顔を見合わせながら、笑顔で車を止めてカフェ「La Ruche(ラ・リューシュ)」の店内へ。待っている間に奥のオープンテラス越しに金鱗湖が見えたのだけど、景色が素敵だなと。しばらくして席に案内され遅めの昼食をゆったり楽しんだ。こんな田舎にこんな都会的なセンスのカフェがあるなんて、カップルのデートにもってこいだなと。

店を出て、次はお目当てのシャガール美術館に行こうとキョロキョロしてみたものの見つからない。そうこうするうちに、すぐ隣に何かしら入口のようなものを発見。近づくと入館料等の案内が表示されてあり、ここが美術館だとようやく分かった。カフェの2階につながる階段があって、それを昇るとシャガールの版画が50点ぐらい展示されてあったかな。

もちろん広島県立美術館で昨年開催されたシャガール展などと比べると話にならないくらい規模は小さかったけど、場所が由布院で、しかも金鱗湖が目の前という絶好の立地の中にこじんまりと佇む美術館。小さな版画が可愛らしく展示してある、これにはくすぐられた。初夏の新緑の中で、カジュアルにのんびりと絵画を楽しむには絶好だろうなあ。


由布院温泉

2014-05-17 07:46:30 | 800 観光
今年のGW後半のメインイベントだったのが由布院温泉への友人とのプチ旅行。前半に黒川温泉を楽しんだだけに、別の温泉を楽しみたいと。あれこれ知らない温泉のサーチをしてみたものの食指が動かない。結局は定番の由布院温泉にすることに。たまたま良い宿を見つけたというのもあったかな。亡くなった妻と一緒に行ったのが2003年だったから、およそ10年ぶり。

宿は”由布院の温泉街から北側に少し登ったところにある由布の癒「友里」。"1室2名様限定の大人の癒し宿"、 『全室内湯・露天付き離れ』というキャッチコピーが気に入って。それと黒川が純和風だったから、由布院は洋風かなと思っていたところに、ベッドや欧米のスパを思わせる露天風呂の写真が眼に入りツボにはまったかも。予約が遅かっただけにホッとしたような。

当日は快晴でドライブ日和。今回は九州自動車道を小倉東ICで降りて10号線に入り、椎田道路等のバイパスを利用しながら宇佐別府道路を抜け、速見ICで大分自動車道へ入り、最後は湯布院ICで降りるという道程で移動したのだけど、GWの真っ只中の割りには渋滞がなくスイスイと進むことができた。距離的にはベストなので、これからはこれで決まりと確信したけど。

宿に16時過ぎににチェックインしたけど、既に客の車が多数止まっていた。離れは母屋から近く、中に入ると内装のセンスの良さが伝わってきて。すぐに2人で屋外のテラスに設置されている温泉へ。他の離れと距離が離れているし、テラスも庭も広かったので開放感は抜群。自分が持参した、いつも飲んでいるお気に入りのシャンパンを空け、友人が用意してくれたスワロフスキーのグラスに注いで湯船の中で乾杯。季節、天気を含めてシチュエーションが最高で、至福の時間が過ごせたかな。

その日の夕食は母屋の個室で。和食のコースでどれも美味だったけど、自分的には吸物がサプライズだった。ほのかに香る木の芽等から春の匂いが存分に感じられて。翌朝もゆっくりと朝食を取った後、12時のチェックアウトの直前までのんびりと温泉でくつろいで。友人もとても喜んでくれた。それにしても湯船から眺める新緑に包まれた春の山々は実に爽やかだったなあ。





本炭釜 NJ-SW065

2014-05-09 05:58:20 | 540 モノ
問題なく使えていながらも買い換えたい気持ちが強くなることは結構あったりして、昔から使っている炊飯器がここ数年そういう状態だった。高級炊飯器で炊くと美味しいとネット等で評判になっていたからかな。だけど、たまにテンションが上がるぐらいで、新製品を買うところまで踏み切れていなかったのも確か。まあ、ご飯がまずいと感じたことがなかったからだろうけど。

そんな中で先日会社から帰宅して夕飯を食べようと炊飯器の蓋を開けようとしたけどビクともしなくて。おいおい、それはないだろうと何度もトライしたけどダメ。そうこうするうちに思いっきり力を入れると、なんと2箇所のツメが破損してしまった。食べられないかもしれないと一瞬不安がよぎったけど、勘合部にドライバーを差し込むとラッキーにもなんとか蓋が開いてくれた。

とりあえず窮地はしのいだのだけど、これをそのまま使い続ける訳にもいかず、新しい炊飯器を買わないといけないなと。これで買い換えができると、なんだか少しニヤニヤした気がする。それからいろいろ最新の機種の比較を。最終的に選択したのが三菱電機のIH炊飯器「本炭釜シリーズ」の最新モデル「NJ-SW065」 。決めては容量、デザイン、そして色かな。

これまで使っていたのが5.5合炊き。まあ家族用だからこれぐらいは必須だったけど今は独り暮らし。ひょっとして近い将来に再び良き伴侶を得て2人暮らしになったとしても、3.5合炊きで容量は十分かなと。そうなると高級品のカテゴリーはこの製品しかなくて。たまたまシンプルで好みのデザインだったし、しかも色にブラックががあるということですんなり決まった。

肝心のご飯のお味だけど、オススメの”匠芳潤炊き”では、固めで粒立ちが良い割に口に入れるともっちり感がしっかりある。前との差がハッキリ分かったのが嬉しかった。それと内釜が小さいので洗い易いし、保温状態での米の旨みの劣化が少ない気がする。そうそう、吹きこぼれが全くないのもいい。なんか毎回ご飯を炊くのが楽しみになっている今日この頃って感じ。



大アジ

2014-05-07 05:40:40 | 400 釣り
10連休だった今年のGWも一昨日で終了。あっという間だったなあ。初日と最終日にいつもの友人達と、いつもの遊魚船で釣行したのだけど、この時期の狙いは大アジ。45cmがレギュラーサイズで、50cm以上の大物が時折混じる。魚場としては山口県と大分県、愛媛県の県境辺りの海域で、有名な関アジが獲れる佐賀関沖に近い。つまり”準関アジ”ってところ。

初日はいわゆる流し釣り。遊魚船の中でも出船が早い船長から、いつもより30分早い朝4時30分に出航するとの指示があったので、これに合わせて3時に起床。前日からそのまま起きていても良いぐらいだけど、自分の場合はいつものように夜10時には寝て睡眠時間を稼ぐって感じ。なんて話より、後でこの船長の判断が的確だったことが分かって感心したけど。

魚場である山口県平郡沖に到着したのが6時過ぎ。土曜日なのに、幸い周囲には他の船影は見えず自分達だけ。カゴにオキアミを詰めて仕掛けと共に海へ投入すると、いきなりアジ独特のツンツンしたアタリが。これは幸先が良いと引き上げてみると、45cmの良形アジが上がってきて。それからおよそ2時間、ほぼ入れ食いの状態で、ほぼ同じサイズがトータル12匹だった。

その後他の船が集まり始めた頃からアタリがぐっと減ってきたのでメバル釣りへシフト。メバルもそこそこ釣れたので、久しぶりの大漁に皆笑顔だったなあ。それから10日後の一昨日、同じアジ狙いで出航。だけど行き先が違った。船長に聞くと前回の場所は数日で喰いが落ちて、今はもう全く釣れなくなったとのこと。別の場所で今度は船をアンカーで止める”かかり釣り”を。その日の釣果はアジが4匹だけ。まあ近年アジもなかなか釣れなくなっていて、これでも十分に満足したけど。

初日のは数匹を近所へ配り、残ったのをその日のうちに全てさばいたのだけど、さすがに数が多くて疲れた。だけど刺身、塩焼き、カルパッチョと、久しぶりに堪能したかな。最終日のは、1匹を自分用に残し、後は友人へお裾分け。自宅に家族や友人達が集まったらしく、普段見られない大きさのアジが大好評だったと後で聞いて、自分のこと以上に嬉しかったなあ。

黒川温泉

2014-05-01 09:11:55 | 800 観光
今年のGWは4月26日から5月5日まで10連休なので、どこかへ遠出をしたいなと。そんな思いが膨らんできた3月下旬に、友人が熊本県にある黒川温泉へ行ってみたいと。この温泉は有名で、これまで折に触れて評判を聞いていた。是非ともとネットで調べてみると、時期が時期だけに好きに選べる程ではなかったけど、自分の好みの宿がたまたま空いていた。

それが東奥黒川にある源流の宿「帆山亭」。全客室が離れで、しかも部屋付露天風呂があるというところがポイント。しかも、いわゆる黒川温泉郷の中心にあるのではなく、奥まった山間の谷間に敷地全体がすっぽり包まれている、さらに部屋のすぐ前を筑後川の源流が流れているという、そのシチュエーションに惹かれて。

当日の朝9時前に広島県の廿日市ICから中国自動車道へ入り、九州自動車道を経て、途中SAで昼食を取った後に大分自動車道に分岐して玖珠ICで下車。すぐ傍にあった道の駅で地元のにごり酒と、たまたま売っていた竹製のおちょこを買って県道を走ること約1時間半。夕方4時頃に宿へ到着。実は途中で道を間違え久留米で下車したのだけど、それはまた別に記事に。

宿は谷間から専用の小路づたいに少し下った所にあり、周囲は深い森林に囲まれていて、山間の集落といった雰囲気。駐車場に車を止めると係りの若い女性が2人で出迎えてくれ、しかも荷物を持ってくれて離れに直接案内された。「やまぼうし」というのが部屋の名前で、8畳だけど玄関とか廊下等が広く、とてもゆったりとした印象。部屋のすぐ前には露天風呂と寝湯と内湯のシャワー室、そのすぐ向こうには川が流れていて、清流のせせらぎの音が気持ちを和ませてくれた。まさに癒しの世界。

とりあえず2人で露天風呂に入り、冷やしておいたにごり酒を酌み交わしたのだけど、寝湯の上に屋根があり、小雨が降っていたけど気にならず、逆に風情を感じたかな。少し酔いがまわった頃に、夕食を取りに離れから母屋へ。品数が多く変化に富んでいて、特に馬刺しと山女の塩焼きが絶品だった。翌日も朝食前に共同の大風呂、朝食後に部屋風呂と、11時のチェックアウトまで露天風呂三昧。2人で6万円ぐらいかかったけど、ゆったりと時間が流れ、この上ない至福の時間が過ごせたかな。