或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

タチウオ

2015-10-27 05:20:08 | 400 釣り
いよいよタチウオのシーズンがやってきていて、先月、今月と、いつもの遊魚船で今シーズンは2回の釣行を。このところ、やけに良い天気が続いていて、いずれも快晴で波の少ない絶好の日に出航できた。釣果については7~8本とまずまずなのだけど、最近どうも自分の釣りに対する探究心の低下を痛感させられていて。今日は、もう少し具体的にその辺りの話を。

まずは先月の話。いざ釣り始めて、喰いが渋いなかでも同乗した友人達はポツリ、ポツリと上げ始めたのに対し、自分はアタリすらない状態が続いて。「おかしいな、これでけっこう釣ってきたのに」と、過去の成功体験に固執していると、しばらくして船長から、「そんな誘い方じゃダメですよ、テンヤを一定のスピードで巻きながらアクションを入れないと」、とダメ出しを食らって。

周囲を見回すと、確かに友人達は、そういう誘いをしていたので、自分もそれに合わせるとアタリが来始めて、そのうち最初の1本をゲット。コツを得たのか、それからはコンスタントに釣れて、終わってみれば友人達に数で追いついて納竿。でも自分が浦島太郎だったことが恥ずかしくて。”海釣り”ではなく、”陸釣り”にうつつを抜かしているからこうなるのかと、しばし反省。

それで今月の話。今回はバッチリと意気込んではみたものの、前回同様に喰いが渋いなかで、数人はポツリポツリを上げ始めたのに、残り多数にはアタリがこない。数時間経って魚場の移動中に釣れていてる友人に聞いてみると、誘い方は同じだったけど、テンヤが違っていた。軸にケイムラのチューブを巻いていたりとか、細かい工夫が凝らされていて。これまた反省。

ということで反省だらけなのだけど、嬉しかったのは2回の釣行共に、1本だけは指5本ぐらいの準ドラゴン級が釣れたこと。お楽しみは料理。得意の炙りにして食べたけど、甘味があって絶品だった。特に今月は、釣ったその日の夜に友人を自宅に招待して食べてもらったけど、想定通り大感激してくれた。これでなんとか反省だらけのモヤモヤが吹っ飛んだような。


35-80D

2015-10-25 10:11:03 | 900 その他
このところ忙しかったのが、自宅の外壁と屋根の塗り替え工事。家を建てて今年が30年目で、確か15年ぐらい前に大規模な改築を行っている。その時以来だから、ちょうど15年振りかな。数年前から、いろんな業者が郵便受けに工事の斡旋をするチラシを入れ始めたので、そろそろと思っていた。だけど、なんだかんだで忙しくてなかなか検討に身が入らず、かれこれ1年。

きっかけは、とある業者のチラシ。通常は「施工のことなら罰××におまかせ....」なんて感じで売り込みテンション満載のものばかりだったけど、珍しく新しい塗料や工法がメインだった。それから数日後に電話があって、その中で「近所の○○様の工事を先日やらせてもらいました」との話があり、休日に家に来てもらうと、とても誠実そうな話しぶりだったので見積もりを。

総額およそ100万円だったので、他社の相見積もりもせず、その業者へ発注することに。それからが大変だった。庭とか家の周りに両親が保管していた荷物が山のように積まれてあって。これでは邪魔になると、工事の前に小さな物置を始め、倉庫の中とかを整理し、トラックで数回廃棄してもらった。そのための確認やら整理やらで、毎週土日はそればかりだったような。

最後まで悩んだのが外壁の色。もともと”アーリー・アメリカン調の家”というコンセプトで、当時流行っていた三井ホーム、ツーバイフォー、白いサイディングに憧れて家を設定していて。15年前の際も、色の変更という気持ちは全くなく、とても白が気に入っていた。だけど、さすがに今回は浮気をしてみようかなと。あれこれ悩んで決めたのが淡いグリーン(色番号:35-80D)。

見本と実物はかなり雰囲気が違うということで気になっていたけど、結果的にはまずまず満足。少し想定外だったのは、もう少しグレーがかった色味をイメージしていたから。ご近所からは「カワイイ色ですね」なんて言われて、「娘が選びました」と人のせいにしているけど。何かに似ていると思い出したのが、神戸の異人館にある”萌黄の家”。ちょっぴり恥ずかしかったりして。


肥後橋

2015-10-08 11:51:35 | 300 絵画
今週は水曜日から金曜日までが出張で、昨日は大阪で宿泊。最近は東京もそうだけど大阪もホテルの予約が取りづらくなってきている。直前なら致し方ないけど、1ヶ月ぐらい前でも希望の場所と価格帯がなかなか見つからない。今回も、同行者2人を含めた3名のせいもあったけど、梅田周辺が全くなし。地下鉄の肥後橋駅近くのホテルをなんとか予約できて。

取引先との打ち合わせを終え、ホテルにほど近い北新地の“だるま”で定番の串揚げを食べ、皆が良い気分で飲み屋街を歩いた。少し飲み足らないということで、安い居酒屋へ入りカウンターへ座ると、なんとTVで広島カープの最終戦が放映されていて。部下が逐次チェックしていたので3-0で負けていることは知っていたけど、まさか大阪でTV中継を見ることになるとは。

「今年はホント打てないよな」、「これでカープが負けたりしたら、例の阪神戦での幻のホームランが再びクローズアップされるな」、「山本昌が最初の一人だけでなく、もっと投げて失点してくれたら良かったのに」、などと小声でグチをこぼしあっていると店の客から、「中日も負けてやったらええのに」と、関西弁でカープを応援してくれているような声も聞こえてきたりして。

結局は1安打で、今期を象徴するような完封負け。CS進出が水の泡と消えてしまった。開幕当初に、ひょとしたら優勝するかもと期待していたのが懐かしい。打てないのだから仕方がない。TVで試合後の観客席を映していたけど、年配のファンは目に涙していたりしたけど、若いファンは逆にニコニコ笑っていたような。世の移り変わりを感じながらホテルへ帰って寝たけど。

それで肥後橋の話。実はホテルを予約した時から気になっていた。お気に入りの画家である佐伯祐三が描いた上の画像の「肥後橋風景」(1927年)。そのイーゼルを立てた場所を尋ねたいなと。翌朝、迷いながらもホテルの傍にそれらしき場所を発見。そこから写した肥後橋が下の写真。90年近くも時を経ると、こうも景色が変わるのかと。諸行無常、諸法無我。閑話休題。


広島カープ

2015-10-03 08:16:27 | 890 広島
セ・リーグではヤクルトが優勝しちゃったけど、先週の金曜日に今季初めての野球観戦へ。もともと8月末のチケットを入手していたのだけど、その日に台風15号が九州を直撃したため、あっけなく中止が決定。その振替が1ヶ月も後だったということ。最近はとんと野球を見に行かないなあ、なんてサッカーもそうだけど。スポーツ熱が冷めている。

心配していたのは、9月末だとペナントのゆくえ、さらには順位が決定していたりするんじゃないかなと。それだと興ざめだから。幸い優勝は無理だけど、CSへ進出できる3位の可能性がわずかに残っていたのでモチベーションはそれなりに残っていた。出勤日だったので開始には間に合わないということで、友人と18時半にマツダスタジアム前で待ち合わせを。

入場して通路へ入ると大勢の客でごった返していた。とりあえず席へとバックネット真裏の内野席へ。周囲が赤いユニホームを着たファンだらけだったのは想定内だとして、3塁側2Fの対戦相手の阪神の応援席を除けば、ほぼ赤一色で埋まっていたのにはビックリ。ここ数年のカープファンの盛り上がりは凄くて、チケットも4月の発売時にほとんど売り切れたらしい。

まあ今年は、大リーグから黒田が帰ってきたり、阪神から新井が戻ってきたりと、なんとなく地元全体が優勝の条件が揃ったような錯覚に陥っていたのは確か。だけど、いざ開幕してみればスタートでつまずき、その後も打線がずっとピリっとせず、強いという感じはまるでなかったような気がする。逆に途中から持ちこたえて3位争いをしているのが不思議なくらい。

その日も今シーズンを象徴するような試合で、席に着いた時には既に3-0で負けていて、その後も数少ないチャンスにもう1本が出ずゼロ行進。8回に入ったころに「混むから、もう帰ろうか」と言い出すと、連れの友人も納得してくれた。帰宅して結果をチェックしたら、案の定スコアはそのまま。なんかねえ、ウン十年に一度ぐらいのチャンスだったのに。CSに向けて頑張れ。