イヴァン・リンスが作曲したお気に入りの紹介シリーズの今年第2弾。日本語訳は”暖かな手”で、彼のバラード曲の中ではとりたてて有名じゃないけど、とりわけ彼らしく究極のバラードと言うべき曲で、自分的には好みの最上位。せつなさ、やるせなさの極みというか、こういう曲はリズムなしで、ピアノかギターの弾き語りで好きなだけタメを作って泣きを入れて唄って欲しい。
オリジナルは出世作「Somos Todos Iguais Nesta Noite(今宵楽しく)」(1977年)。彼もこの曲が好きなのか、セルフカヴァーも何度かやっていて、その中でも自分が最も気に入っているのが、以前にも紹介した「A Doce Presenca」(1995年)[試聴]。ことのほかくぐもったシンセの音色を含めたアレンジが素晴らしい。彼の作品の中で最も内省的でマニア好みの音作りがしてある。聴いていると、彼の音宇宙がじわじわ体の中に拡がってきて、いつの間にかその中に埋もれ身も心もホントとろけてしまう。
カヴァーは古いものが多いですね。まずはAOR系のエリック・タッグ(Eric Tagg)の「Dream Walkin'」(1981年)。リー・リトナーを中心としたウエストコーストのスタジオミュージシャンとのコラボ。アルバムの最後に入っているのがこの曲。正直言って他の曲とテイストが違い、とってつけたような印象がある。おそらくエリックの個人的な好みで強引に入れたのじゃないかな。
次がジャズ系のマーク・マーフィーの「Night Mood」(1987年)。このアルバムはアジムスとのコラボで、しかもイヴァンの曲ばかり。だからどうしても期待してしまうのだけど、エンジニアのせいなのか録音のバランスが悪いし音の加工が下手。コンセプトは素晴らしいだけに惜しい。それとマークのこぶしの効いた唄い方とアジムスのバックがイマイチしっくり馴染まないような。
唄い切れていないというのが両者に共通する感想。凝った転調が多くて難しいので、仕方ないと言えば仕方ないけど。でも二人とも、どうしても唄いたかったのだろうなあ。独特のコード進行の間奏を含めて麻薬的とも言える陶酔が味わえるだけに。
今宵楽しく A Doce Presenca De...
Dream Walkin' Night Mood
オリジナルは出世作「Somos Todos Iguais Nesta Noite(今宵楽しく)」(1977年)。彼もこの曲が好きなのか、セルフカヴァーも何度かやっていて、その中でも自分が最も気に入っているのが、以前にも紹介した「A Doce Presenca」(1995年)[試聴]。ことのほかくぐもったシンセの音色を含めたアレンジが素晴らしい。彼の作品の中で最も内省的でマニア好みの音作りがしてある。聴いていると、彼の音宇宙がじわじわ体の中に拡がってきて、いつの間にかその中に埋もれ身も心もホントとろけてしまう。
カヴァーは古いものが多いですね。まずはAOR系のエリック・タッグ(Eric Tagg)の「Dream Walkin'」(1981年)。リー・リトナーを中心としたウエストコーストのスタジオミュージシャンとのコラボ。アルバムの最後に入っているのがこの曲。正直言って他の曲とテイストが違い、とってつけたような印象がある。おそらくエリックの個人的な好みで強引に入れたのじゃないかな。
次がジャズ系のマーク・マーフィーの「Night Mood」(1987年)。このアルバムはアジムスとのコラボで、しかもイヴァンの曲ばかり。だからどうしても期待してしまうのだけど、エンジニアのせいなのか録音のバランスが悪いし音の加工が下手。コンセプトは素晴らしいだけに惜しい。それとマークのこぶしの効いた唄い方とアジムスのバックがイマイチしっくり馴染まないような。
唄い切れていないというのが両者に共通する感想。凝った転調が多くて難しいので、仕方ないと言えば仕方ないけど。でも二人とも、どうしても唄いたかったのだろうなあ。独特のコード進行の間奏を含めて麻薬的とも言える陶酔が味わえるだけに。
今宵楽しく A Doce Presenca De...
Dream Walkin' Night Mood
調子に乗って、こちらにもお邪魔いたします。
イヴァン・リンス!!! 素敵です!
ボサノバ40anosのよみうりランドの映像は
私の宝物です♪
<Doce Presença><Mãos de Afeto>など
Nana Caymmiバージョンで愛聴してますよ。
数は少ないし大した解説もありませんが、良かったら私の音楽カテゴリーにも遊びに来てくださいませ。
http://shinkanamama.blog97.fc2.com/blog-category-144.html
さっきちょっと寄らせてもらいましたが、
ジャズやボサノバの音楽コーナーがあるんですね。
正直なところ、ブログの記事で<Doce Presença>を
見たのは初めてだったので嬉しくなってしまいました。
この土日にゆっくりお邪魔させていただきます。
楽しみです。
このIvan Linsの曲について書かれていたので、是非この情報を差し上げたいと。。
石井彰さんと金澤英明さんという大好きなジャズピアニストとベーシストさんが今年譚歌というCDを出されたのですが、この中でこの曲を演奏されており、是非一度聴いていただきたくご連絡させていただきました。リズムなしで好きなだけタメを作って泣きを唄っていらっしゃる演奏に心揺さぶられます。