或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

ゴーゴーバー

2011-02-24 05:48:37 | 800 観光
今日はちょっとアブナイお話。タイ出張での初日の夜のこと。夕食を取るためにホテルを出てレストランまで歩いたのだけど、その途中に赤やピンクの派手な看板の店の多いこと。日本語や英語でマッサージとかそんな名前がずらーっと並んでいる。いくつかの店の前ではテーブルに若い現地の女の子がたむろしていて。こっちを見る眼差しが妙にいやらしかったりして。

駐在員と夕食を取りながら話をしていると、タイには男相手の様々な店があるけど、ゴーゴーバーがその代表格だとか。もちろん自分はそれまで行った経験なし。だだし話を聞いていると、大昔に米国やカナダへ出張した時によく連れて行かれたポールダンスショーの店に似ているんじゃないかと。それからどうも気になり始めて。ホテルに帰って得意のネットサーチを。

するとありました、ゴーゴーバーに関するあらん限りの情報が。しかしネットはスゴイ。店の場所なんていう初歩的なものからシステムの詳細説明や地区毎の店のランキングまで、充実しているのなんのって。自分がまず興味を持ったのがシステム。なにせタイ語が全くしゃべれないので、システムを理解しておかないと間違いなくあたふたしそうと心配になって。

それでシステムを一応理解した上でいざ出陣。最初に連れて行ってもらったのがソイカウボーイ。バンコクにはゴーゴーバーのメッカが3ヶ所あってその中のひとつ。細い路地の両サイドに怪しげな店が軒を連ねていた。何店舗かスルーして最も有名な「バカラ」へ。中に入ると10数人の若い女の子がステージの上で踊っている。驚いたはガラスの天井越しに2Fのフロアも丸見えだったこと。うーん、なかなかやるなと。とりあえず雰囲気を堪能してドリンク1杯で店を後にしたけど。

翌晩は3ヶ所の残りのひとつであるナナプラザへ。驚いたのは信じられないくらいの人出。誤解がないように説明しておくけど、店じゃなくて街全体の話。露天が道端にずらーっと。客の国籍もバラエティに富んでいた。そんな中に写真の3階立ての建物が。各階にぎっしりゴーゴーバーが。ここでも幾つか周りドリンク1杯飲んだだけで店を出たけど。ということで学習はカンペキなので次回が楽しみ。

パタヤ

2011-02-21 05:51:56 | 800 観光
一昨日だったか全米女子ゴルフツアーが開幕したという記事を見たのは。昨年は宮里藍が初戦であるこのホンダLPGAで優勝し、その後勝利を重ねていったのは記憶に新しい。その開催場所がタイのパタヤにあるサイアムカントリークラブ。日本の寒さをよそに半袖と短パンでプレーしている姿を見るとなんだか羨ましくて、というより近くまで行ったので懐かしかった。

先日のタイ出張ではちょっとだけバケーション気分を味わえて。客先での仕事を終えたのが夕方。バンコクへそのまま帰るのはもったいないと自分からお願いして車で走ること約30分。そこがタイでも屈指のリゾート地として有名なパタヤ。かつてタイ出張した時に一度行った事はあったのだけど、夜で周囲は真っ暗だったし海岸からも遠かったしで、ほとんど憶えていない。

このパタヤというのはベトナム戦争時代に米軍の保養地として開発され、戦後はさびれたものの後に復活し、近年では多くの外国人観光客が訪れているのだとか。着いたのはちょうど夕日が西の空に沈んでいこうかとする時。リタイヤしたと思わしき白人の観光客が大勢砂浜でくつろいでいた。なんだかすーっとビジネスからヴァカンスにモードが切り替わって。

ビールを片手にしばし観光気分に。こんな所で仕事を忘れて1ヶ月ぐらい滞在できたら幸せだろうなあ、なんてあらぬ妄想を抱いたりして。これで海がもっとキレイだったら最高なんだけどな、なんて勝手に欲までかいてみたりして。しかしタイでもこの辺りはホテルも高いのだとか。正確に言えば、ビーチ周りが特に高く、そこから陸に入るとだんだん安くなるらしい。

たった30分ぐらいだったけど気分はすっかりリラックス。バンコクに戻るまでの1時間は、それはリゾート話に花が咲いたなあ。帰国して撮った写真を眺めても、他とは全然雰囲気が違う。ということで、なかなか充実した寄り道になったって感じ。


ケルヴィングローブ美術館&博物館

2011-02-16 05:43:11 | 860 英国紀行
グリーンバンク・ガーデンを出発してグラスゴーのダウンタウンへ。さすがにスコットランドで最大の街だけあって都会だった。レンタカーを運転していても、あっちをキョロキョロ、こっちをキョロキョロ。通行人に道を聞いては移動する、そんな感じ。もっと冷たくされるかと思ったけど、意外に皆親切だったなあ。遠くに大きなレンガ色の建物が見えてきた時は嬉しかった。

そこがケルヴィングローブ美術館&博物館(Kelvingrove Art Gallery and Museum)。グラスゴーでは最大の規模。よく分からないシステムの駐車場にレンタカーを止めて館内に入ると、外観以上にその豪華さと広さに圧倒された。なにせ眼前にゴシック様式のアーチ型の高い天井が広がり、その奥にはパイプオルガンが備えられていたから。大きなフロアがロビーになっていて。「おいおい、ここって何なんだ?」と思わず突っ込みを入れた程。なんか展示物がなくても金を取れるんじゃないかぐらい。

これはまともに周るとえらく時間がかかりそうだなと直感したので、とりあえず博物館はパス。パンフレットを見て、絵画のフロアへ直行。レンブラント等をさっさと見終えて本命の印象派の部屋へ。面白かったのが客層とのギャップ。室内の装飾や展示はまさに一流で風格がある。ところがそこで子供達がはしゃぎながら遊んでいる。係員もまるで注意する様子がなくて。人ごみでごった返したロビーといい、それぐらい庶民的な場所になっているのなら、それでもいいのかなとは思ったけど。

ルノアール、ゴッホ等、有名な作家の作品が数多く展示されていたけど、質の高さ的にはパリやロンドンの美術館と比べるとイマイチ。目玉作品がなくて、いわゆる佳作のオンパレード。でも自分にとっては初めて見る作品ばかりだったので、それなりに楽しめた。それでほとんどの作品を見終えて部屋を出ようとした時に眼に入ってきたのは、ユトリロが描いた1枚の作品。

画題は、「オーヴェール・シュル・オワーズの村道(Village Street, Auvers-sur-Oise)」(1912年)。何とも言えない複雑な気分になって。筆致はまぎれもなく”白の時代”のユトリロ。だけど彼とオーヴェール・シュル・オワーズという土地が結びつかない。ユトリロは本当にオーヴェールに行ったのか?という素朴な疑問が。得意の絵葉書かもしれないし、今でもよく分からない。


バンコク

2011-02-13 07:09:15 | 800 観光
先週はタイへ出張。寒波の影響で広島でも例年になく寒い日が続いている。そんな日本をよそに灼熱の国へ。調べると最近の最低気温が27度で最高気温が33度とか、そんな感じ。つまり日本の7月頃の気候。雨期でもないのに暑いんだなと驚いたけど。まあパッキング的には半袖とか薄着が多いので、荷物がかさばらず中型のスーツケースで良いから楽ではあった。

福岡空港から約5時間半。飛んでいる間は特に膝から下が風で寒かった。着込んで搭乗したので問題はなかったけど。暑くなったのはバンコクのスワンナブーム国際空港に到着してから。館内に入るとじわじわと気温が上がってきて。入国審査を受ける頃にはセーターを脱いで半袖Tシャツ1枚に。本当の暑さを実感したのは空港の外に出た時。完全に日本の夏モード。

出迎えてくれた現地の駐在員の案内でバンコク市内のホテルへ。チェックインしたのはこじんまりした中級ホテル。5Fの部屋の窓から見える写真の景色は、熱帯草木の中に高層ビルがそびえたつ、いわゆる南国の都会。先月の上海でのよどんだ景色とはだいぶ違う。着替えてから近くのレストランへ食事に。夕方6時はまだ十分に明るく仕事帰りの人々で混雑していた。

案内されたのはタイ料理のレストラン。まずは定番のトムヤムクン。スープの上の浮かんでいる赤い唐辛子が不気味で怖かったけど。10年以上前のタイ出張以来かなと過去の記憶とたどりながら、まずは一口。うーん、辛い。これだよな、これ。続いてタイ鍋。肉、海老、野菜となんでもあり。味気の少ない薄めのスープに数種類の辛いつけダレの組み合わせがまさにタイ。

食事の後にホテルへ帰り、とりあえずPCを接続。フロントで確認すると、”24時間無線LANフリー”が部屋代に含まれていた。それで少し高かったのか。問題は電波の強さ。このホテルも弱くてPCの向きを調節してようやく接続が可能に。机の正面に対してかなり斜めになるのが嫌だったけど、やむなし。バンコクのホテルでは無線LANが一般的とか。もうそういう時代だなあと。


Greenbank Garden

2011-02-09 08:28:35 | 860 英国紀行
アイラ島からフェリーでケナクレイグに着いたのが朝9時過ぎ。そこからは来た道を逆戻り。A83、A82、M898、M8という幹線を経て空港を左手に見ながらグラスゴーのダウンタウン方面へ。半日余りの短い時間だけど、スコットランドでは最大、英国では4番目の都市を観光しようと。真っ先に行ったのがグリーンバンク・ガーデン。ダウンタウン郊外の南側に位置している。

英国と言えばガーデニングが有名。せっかく行くのだから、せめてメジャーどころを数ヶ所見ておきたいなと。それでここと、ロンドンに帰ってシシングハースト・ガーデンの2ヶ所を選定。後はさすがに忙しい日程の中では遠すぎた。だけど結局シシングハーストは雨のため断念。つまりこのグリーンバンク・ガーデンが今回の旅行で唯一訪問できた英国式庭園ということに。

戸惑ったのが場所。近くまで来ていることはハッキリしていたのだけど、どうも見つからない。それもそのはず、最後は曲がりくねった細い道を何度も曲がった所にあったから。車を駐車場に止めて入口まで歩く途中にも、かわいい花があちらこちらに咲いている。この自然と調和した雰囲気が、いかにも英国式って雰囲気だったかな。それから受付を済ませて園内へ。

4月とはいえ曇天で日向ぼっこをするにはやや寒く、客も少なかった。このガーデンは、グラスゴーの商人ロバート・アラソン(Robert Allason) が1794年に造園したもの。残念ながらベージュの外壁が素敵なジョージ王朝の建物であるグリーンバンク・ハウスはクローズしていて中には入れなかったけど。庭園はイチイやコニファーの生垣がアクセントになっていて楽しめた。

見学し終えたのが午後2時過ぎ。夜のフライトまで数時間の余裕がある。そこでついでにグラスゴー見物もしてやろうと。ガーデンの受付のおばさんに道を尋ねて教えてもらったのだけど地図を準備しておらず出たとこ勝負。さすがにダウンタウンに入った時は本当に目的地まで行けるのか不安でいっぱいだった。でもまあチャレンジしてみるもので今思えば良かったなあと。


PORT ELLEN

2011-02-07 05:55:43 | 860 英国紀行
アイラ島での2日間で、島にある全ての蒸留所を訪問。駆け足だったなあ。レンタカーをけっこう長く運転したので眠くなったりするかなと思っていたけど、なんのなんの。高いテンションを維持していたせいか、あっという間。それで3日目の早朝にホテルをチェックアウトして、まだ薄暗い中を教会を右手に見送りながら、ボウモアからフェリーが出るポート・エレンの港へ。

ボウモアからポート・エレンにつながる島一番の幹線は、いまでもしっかり脳裏に焼きついているのだけど、とにかく、とにかくひたすら真っ直ぐだった。加えてすれ違う車もほとんどいなかった。そんな中、空港近くで道路の中央に羊を見つけてしばしストップ。横切るのをゆったりと待つ。そんな状況が、まさにアイラ島。自分は今この島にいるんだということを実感した瞬間だった。あれからもう10ヶ月。だけどその朝は信じられないくらいはっきりと思い出せるから不思議。

数十分走るとフェリー乗り場へ到着。船が離岸した後にデッキに出ると、港に着く前にそのすぐ横を通ったポート・エレンの工場が右手に見えた。ここはかつて蒸留所だったけど、今はモルティング専門工場。調べると1983年に蒸留所としての操業を停止いて、今や当時のボトルが高値を呼んでいる。勿論自分は飲んだことがなかったので、ご当地なら安く手に入るかと、ボウモアのホテルのすぐ隣にあったシングルモルト専門店を物色したのだけど、そこでも高価だった。一番安いのが1万5千円。

約2時間でケナクレイグの港へ到着。ということで今回の英国旅行の主目的であったアイラ島の蒸留所巡りが終了。初日は風雨が強くて寒かったけど、翌日はカラリと晴れて。この島の二つの異なる表情を堪能できたのがラッキーだった。

そうそう、ホテルの最終日に食べたのが、スコットランド名物のハギス。期待したほど味は個性的でもなく、臭みも少なくてフツーの羊のミンチって感じだった。逆に期待以上だったのが牡蠣。特に生が美味しかった。今となってはとても懐かしいなあ。


八丁味噌

2011-02-03 05:51:59 | 600 グルメ
このところ名古屋への出張が重なっている。名古屋と言えば自分が学生時代の4年間を過ごした思い出の場所。もう30年も経つから勝手を知っているとは言えなくなりつつあるものの、それでもさすがに親近感がある。なかでも名古屋名物の食べ物が特に懐かしい。カミさんが帰省した時に買ってくるお土産をいつも楽しみにしている状態。

それでこの間の話。昼前に名古屋駅に着いたので、とりあえず食事をと駅北側のエスカ地下街へ。最初は“ひつまぶし”でも食べようと店の前でメニューをチェックしたけど、なんと定食が2千円以上もする。おいおい、そりゃ高すぎるだろうと断念。結局いつもよく行く味噌煮込みうどんの「山本屋本店」へ。平日の11時過ぎだったので店内は割りと空いていた。

最近ではご飯を一緒に注文すると全部で1500円近くもかかるのが不満。だけどそれを補うこの店のお気に入りが漬物。通常の定食ではあり得ない程の量があり、しかも美味しい。単品で注文したら5百円ぐらいはするだろうなあ。漬物とご飯はお代り自由ですと言われるのが、やや気分を逆撫でするけど。なんて愚痴をこぼしながら久しぶりの八丁味噌の濃厚な味を楽しんだ。

半日後、仕事が終わって帰る時に新幹線の待ち時間にふらっと立ち寄ったのが、新幹線乗り場の西方向にある手羽先の「山ちゃん」。ここは初めてだったけど、手羽先以外にも写真の味噌おでんや味噌カツ等の八丁味噌系の品揃えも豊富でしかも安かった。すぐ出られるようにカバンをテーブルと自分の間に置けるようにしてあるのも嬉しい。日本酒2合をちびちびやりながら過ごす時間はまた格別。

1週間後に再び名古屋へ。取引先に勧められて連れて行かれたのが、同じエスカ地下街にある「矢場とん」。有名な店なのだけど、これまで縁がなくて。ここでは定番の「味噌カツ定食」を賞味。やや万人向けに洗練された感はあるものの美味かった。ということで、久しぶりに名古屋の八丁味噌を堪能したって感じ。だけど時間が経てば、また食べたくなるんだろうなあ。