或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

アジ

2008-05-31 06:08:07 | 400 釣り
先週、長崎へ一緒に釣行した友人とアジ釣りへ。5月に入るといよいよ大型アジの季節。といっても広島湾ではビックサイズは望めないため、山口県や愛媛県への遠征となるのが常。こうなると心配になるのが天気。広島湾が快晴でなぎ状態でも、山口県と愛媛県の県境では曇りで波が高いなんていうのはザラだから。その点で当日の平郡沖は無風快晴で格別良かった。

下の地図(クリックすると拡大)でみると分かるけど、この辺りまでくると大分県が近い。大分と言えば有名なのが”関アジ”と”関サバ”。定義は、豊予海峡で漁獲され佐賀関で水揚げされるアジやサバのこと。もっと言えば佐賀関町漁協で取り扱われるものに限定されている。もともと回遊魚だし漁協が違うぐらいでどうしてそこまでこだわるのか少々アンビリーバブル。潮流が速くしかもプランクトンが豊富だから回遊せずに一箇所に留まり続けるため身が特に締まっているという話だけど・・・。

でもまあ商標を出願し水産品として全国初となる商標登録が認められているらしいから、ある意味で強力なブランド戦略。最近じゃ認定シールまで貼られていて流通段階まで品質が保証されているらしい。いわゆるトレーサビリティってやつか。

でもね、百歩譲って魚に差があるとしてもそれを人間が判別できるかどうかはビミョー。というのもダウンタウンの浜ちゃんの司会で放映していたTV番組「人気者でいこう」の”芸能人格付けチェック”を何回か見たけど、人間の味覚なんて実にいい加減なものだとつくづく感じたから。自分もそうだろうなあと自信も喪失したし。ただし叶姉妹だけは悔しいけどスゴイ。尊敬しています。

話がえらく脱線したけど、釣果は35~40cmのアジが9匹でイマイチ。船の後部に陣取ったのが悪かったのか、前部はかなり釣れていたから。これからは50cm前後の大物も混じり始めるだろうから更に楽しみだけど、スケジュール的に難しいかな。それにしてもアジは美味い。刺身、タタキ、塩焼き、フライ等なんでもござれ。でも自分が釣ったからという思い込みが大きいかもね。


This is BOSSA NOVA

2008-05-29 06:23:38 | 220 POPS
この間TSUTAYAで棚を眺めていると、音楽じゃなくドラマのコーナーで「This is BOSSA NOVA」(2005年)というタイトルのDVDを発見。知らなかった。ひょっとしたらと調べると、昨年の12月に広島でも映画が公開されていて。まさかヒットしたのかな?3巻も置いてあったけど。というのも見終わった感想で言えば、ドキュメンタリー色が強いマニア向けの作品だから。

内容は、生き字引とも言えるカルロス・リラとホベルト・メネスカルが対話する形で、過去の映像とかこの作品のためのミュージシャンへのインタビューや演奏を、リオ・ジャネイロの風景の映像を織り交ぜながらボサ・ノヴァの歴史を紹介していくというもの。映画の原題は「COISA MAIS LINDA」で、副題が「HISTORIA E CASOS DA BOSSA NOVA」。相変わらずベタな英語題をつけたもんだ。全体を通して歴史を再確認できるし、ミュージシャンと顔、声、曲、演奏が結びつくので大いに勉強にもなる。

それじゃ音楽はどうか?と言えば、悪くはないけどじっくりとは楽しめなかった。とにかく編集のやりすぎ。音楽が細切れになりすぎ。浸ろうとするとすぐに場面が変わってしまう。ダイジェスト版の弱みか。せっかくの素材を揃えながらもったいない。

そんな中で個人的に嬉しかったのがホベルトによる名曲”O barquinho(小舟)”(1959年)[YouTube]の逸話。この曲は後にフランス映画「男と女」(1966年)のテーマ曲のヒントになったことでも有名。彼が作曲のいきさつを語っていて、これがウケた。なんでも仲間と小舟で海へ遊びに出た時にエンジン不調で動かなくなったのがきっかけとか。ロマッチックな曲なのにねえ。

懐かしい想い出があります。20代の頃に一緒に仕事をした女の子に教えてもらったのがこの曲。なんて素敵なんだろうと感激したのを憶えている。それから自分でもよく演奏するようになって。つかの間だったけど、その彼女とはラブリーな関係にもなったりして、曲を聴きながら当時に思いを馳せるとなんだかとても甘く切なくなる。そんなこともあって、ちょっと特別なんだなあ。

DVD/This is BOSSA NOVADVD/This is BOSSA NOVA   CD/Pure Bossa NovaCD/Pure Bossa Nova

マティスとルオー展

2008-05-27 06:16:05 | 300 絵画
先日、ひろしま美術館で開催されている”マティスとルオー展~モロー教室の二人~”へカミさんと二人で行ってきました。ここは駐車場が5台分しかないけど、穴場というか意外に空いていることが多く、今回も警備員から満車だから無理と説明を受けている最中にラッキーにも空きがでて。広島市のど真ん中にある美術館の入口からほんの5mの所にベタづけできるなんて。

”開館30周年、日仏交流150周年記念”なんて副題がついていたから、これは大掛かりだったのかと思い帰宅後にネットで調べると、広島の前に東京の松下電工汐留ミュージアム、後に新潟と名古屋で開催が予定されていた。驚いたのは展示作品のかなりの部分を所有しているパリ市立近代美術館でも一昨年に開催されていたこと。なんかグローバルだなあと思って。不思議だったのが企画展のタイトル。汐留は”ルオーとマティス”で広島は”マティスとルオー”。まあどっちでもいいか。

今回は展示を楽しんだ以上に勉強になったというのが正直な感想。マティスとルオーがギュスターヴ・モローの弟子だとは知っていた。知らなかったのは2人が親密だったこと。フランス国立美術学校(エコール・デ・ボザール)時代に知り合い書簡のやりとりを始め、その後およそ50年も続けていたとは。互いに認め合っていたことが展示されていた書簡を見てよく分かった。

同時に彼らの才能を引き出したモローもさすがだなと。彼は象徴主義の画家として有名だけど、当時一般的だったアカデミックな教育方法ではなく、個々の生徒の資質を尊重した自由主義だったとか。良く知られるマティスとルオーの特徴と言えば、マティスで言えば単純化された線と鮮やかな色彩、ルオーで言えば骨太の輪郭線と厚塗りが特徴で、どちらも晩年のもの。今回の展示ではモローの弟子時代から、当時一世を風靡したフォービスムを経て晩年の画風に至る変化を確認できた。

特に驚いたのがルオー。晩年とは似ても似つかない作風。ただし彼のデッサンや造形の力量がはっきりと表れていて、モローの遺言により初代モロー美術館の館長に指名されるくらい信頼されていたというのもうなづけた。いろんな画家の代表的な作品を比べて観るのも楽しいけど、一人の画家について年代を追って観るというのも、それはそれでまた楽しいものだなあと。

マティス
田園風景(1905年)
フランス国立美術学校
(エコール・デ・ボザール)
ルオー コンポジション
-裸婦たち-(1906年)

快眠枕

2008-05-23 04:44:33 | 540 モノ
最近自分用の枕を新調しました。なんとなく買い替えたいと思っていたもの。きっかけはたまたまネットで「ロフテー枕工房」という会社を見つけて、そこの商品を広島のデパートでも扱っていることを知ったから。3、4年ぐらい前からかなあ、肩こりが目立ち始めたのは。ブログを始めたこともあって昼夜を問わずPCのキーボードを打つ時間が増えたこともその原因になっているような気もするけど。

2年ぐらい前だったかメルマガで紹介してあった低反撥枕のバーゲン品を3千円ぐらいで買って、けっこう気に入ったつもりだったけど、硬くて背が高いせいかだんだんとしっくりこなくなって。それからしばらくして別の店で柔らかくて低いのを買ってみたけど、これまたイマイチ。こうなるとオーダーメイドとは言わなくても、自分にフィットしたものが欲しいと徐々に思うようになった。

それで今回の枕が登場する訳だけど、一番の特徴は高さと硬さの種類が豊富で、その中からキチンと個人データに基づいて選んでくれること。デパートの売場に行くと店員さんがいろいろ測ってくれた。これが枕の高さの基準になる。次が硬さ。同じ高さで詰め物により硬さが異なる数種類の枕を実際にベッドに寝てみて感触を確かめる。こういうプロセスはとても安心できる。

最終的に選んだのが”ロフテー快眠枕”という定番商品。クッション素材に上の写真のような、やや柔らかめの低反撥炭パイプを使用。高さは2号でやや低めの設定。この製品は5つのパーツから出来ていて、頭が当るところがやや沈むように設計されている。実際に家で使ってみたけど、今のところ肩こりもすっかりなくなり良かったみたい。まあけっこう値段も張ったし期待していたから。

枕つながりで不思議に思ったのが、時代劇の大名の寝所とかでよく見るやつ。あれって硬そうだし高さもありそう。あんなので熟睡できるのかなと。それと洋画の夫婦の寝室とかでよく見かける、超デカくてふわふわのやつ。海外のホテルでキングサイズのベッドに多いタイプ。寝にくいからほとんど使ったことがないけど。まあ人それぞれだから、その人に合えばそれでいいか。

それにしても年を取ると、肩こりとかいろいろと問題が出てきます。

ロフテー快眠枕 低反発炭パイプ 2号

puzzle

2008-05-21 06:13:37 | 010 書籍
久しぶりに読んだ恩田陸の中編小説が「puzzle(パズル)」(2000年)。祥伝社文庫創刊15周年記念の特別書下ろしでテーマ競作「無人島」の中の一作品。これがまたまた長崎観光つながり。というのも舞台が長崎市の南西15km程の所にある軍艦島。正式名称は端島。桜鯛釣りの後でアジ曽根から帰港する途中に友人が気を利かせて案内してくれた。遠目に見るとまさに軍艦って感じで驚いたなあ。

今は無人島だけど1890年から三菱財閥の所有となり、大正期以降には当時としては画期的な鉄筋コンクリート造の集合住宅群が建設され、病院、寺、映画館等を完備した独立した都市として機能したらしい。最盛期の1960年には人口が5千人を超えたもののエネルギー政策の影響を受けて1974年に閉山。ちょうど日本の高度経済成長の終焉と重なっている。興味深いのが住民の生活ぶり。人口密度が異常に高いうえに、どの住宅にもエレベーターはないし内風呂も少なかったらしいから、まさにごった煮状態。

この島が脚光を浴び始めたのが10年ぐらい前から盛り上がっている廃墟ブーム。DVD、写真集、小説等が続々と発売されていて、本作もその中のひとつ。事件となる3人の死体が発見されるのが廃墟となった無人島で、そのモデルは間違いなく軍艦島。餓死、全身打撲死、感電死と異なる方法、異なる場所での同時刻の死について、2人の検事が解明のため現地に向かう。

なんてストーリーだけど、読む前に写真集とかを見ておく方がより楽しめること間違いなし。というのもホント背筋が寒くなるぐらい怖いから。よくTVの企画とかである”つぶれた病院の夜の肝だめし”なんかをはるかに圧倒するスケール。今は立入禁止になっているけど、周囲を船で周る観光コースが設定されているし、こっそり島に上陸する人も後を絶たないらしい。

それで肝心の感想だけど、自分が好きな恩田ワールドが全開という感じでとても楽しめた。トリックの細かい部分の荒探しをするとキリがないけど、妄想系と割り切ってしまえば問題なし。ウケたのが、そのトリック、いやパズルのひとつのピースとして登場した”さまよえるオランダ人”の伝説。村上春樹のワーグナーつながりかよ。どうもかつてのジャズレーベルへと展開しそう。

文庫 puzzle 文庫 puzzle

DVD 軍艦島1975-模型の国-DVD 軍艦島1975-模型の国-   DVD 廃墟賛歌 軍艦島DVD 廃墟賛歌 軍艦島

写真集 軍艦島―眠りのなかの覚醒写真集 軍艦島―眠りのなかの覚醒 写真集 1972 青春 軍艦島写真集 1972 青春 軍艦島

蝶々夫人

2008-05-19 06:15:18 | 210 クラシック
今日は長崎観光つながりの話。グラバー園を散策していたら白くて大きな銅像が。名前を見るとイタリアの作曲家プッチーニ。そうか、オペラ「蝶々夫人」ゆかりの地かなんか?と思いながら少し歩くと、今度は日本髪の女性の銅像が。三浦環(みうら たまき)?知らないなあ。後で調べると、日本で最初に国際的な名声を得たオペラ歌手だった。

オペラってモーツァルトとワーグナー以外はほとんど聴かないし、だからよく知らない。それにプッチーニは初めて。でもここで出会ったのも何かの縁。食わず嫌いを返上する良いチャンスと前向きに考えて図書館で全曲版を借りてみた。なんとCD3枚組。少なからず気合が入ったのは確か。

解説であらすじを辿ると、確かに明治中期の長崎が舞台。米人の海軍士官ピンカートンが滞在中に、没落藩士の令嬢で芸者をやっていた少女の蝶々さんと仲良くなり妻?にするのだけど、結局は帰国して本国の女性と結婚してしまうという、よくある”悲しき現地妻”パターン。初演は散々だったらしいけど、その後手が加えられて今じゃプッチーニの代表作のひとつだとか。

肝心の音楽なんだけど、どうもね。プッチーニは後期ロマン派で、マーラーとほぼ同時代。全体としては悪くない。けっこうフツーに聴けて。劇場に行けば楽しめるかもと思ったりもして。ただね、キワモノというかなんというか、日本のメロディーのオンパレード。第1幕では”星条旗よ永遠なれ、第2幕では”お江戸日本橋”や”かっぽれ”、さらには”豊年節”まで出てきて。

外国人にとっては、まさにフジヤマとかゲイシャのイメージだろうなあ。まあ吉本新喜劇のミラノ公演ぐらいと割り切れば良いのだろうけど。参考までにとDVDのユーザー評価を見るとコメントが冴えない。日本髪や白粉の塗り方等々にダメ出しが多いこと。海外でまずい寿司を食べている感覚なんだろうな。どうも劇場はやめといて、とりあえず音楽だけが無難みたい。


プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」全曲プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」全曲

化石

2008-05-16 06:24:57 | 350 映画
すっかりオタク状態になっている岸恵子のシリーズ第3弾は、映画「化石」(1975年)。井上靖の同名小説が原作だったので、事前に図書館で借りて読んだけど、いや長かった。昭和40年から41年にかけて朝日新聞紙上に409回に渡って連載されたらしく、それもうなづける。DVDが廃盤になっていたのでヤフオクで見つけて落札。レア物だけにかなりの出費になったけど。

初老の建設会社社長が保養のため部下を一人連れてヨーロッパ旅行に出かけるが、パリでたまたま見かけた美貌の日本人女性に心を魅かれる。それが岸恵子演じるマルセラン夫人。そんな中彼は体の異変に気づき病院で検査を受けると、それが癌であることを知る。後1年しか余命がないと死について悩み始めた矢先、現地にいる友人夫妻からパリ郊外への小旅行に誘われ、気持ちを切り替えて参加した。合流したもう一人のメンバーはなんとマルセラン夫人。様々な思いが交錯し始める。

なんてストーリーで、死に向かい合った人間が、自分の存在、価値、意義を改めて見つめ直すというのがテーマ。もともと1時間のTVドラマが8話だったものを再編集して映画に焼きなおしたため、加藤剛のナレーションが全編に挿入されていて少々興ざめするのは仕方がないか。でもそれを補って余りあるのが、晩秋のブルゴーニュ地方の風景と岸恵子の気品と色気。

山本圭と佐藤オリエが演じる若い夫婦と、主人公の佐分利信、そして岸の4人が2台のクルマで旅行するシーンは風情があった。今となっては古風な乗用車が田舎町に馴染みアンティークなムードがたっぷり。それとレストランやホテルでの美味しそうな食事のシーンが多かったせいか、普段ワインは白が多いけど、この映画を観た後は久しぶりに赤を飲みたくなった。

この映画での岸の役どころはフランス人の富豪の妻という設定なのだけど、素性や主人公との関係がイマイチよく分からない。でも逆にそれがミステリアスな雰囲気を醸し出していて、ベタな男と女の物語にならず品格を与えている。いや、素晴らしい。でもね、撮影時はもう40歳を超えていてアップでは顔のシワがかなり目立ったから、”いいオンナ”としてはギリギリかも。


化石 文庫化石 文庫   化石 DVD化石 DVD

チーズカステラ

2008-05-14 06:46:31 | 600 グルメ
長崎観光シリーズはもう第5弾で、ひとまずこれで最終回。最後はお土産として買ったカステラの話。グラバー園からの帰りに立ち寄ったのが清風堂 。ここは上の写真のチーズカステラがウリということでお土産の目玉として狙っていたお店。1973年の創業だから新しいけど、今ではすっかり有名になっている。

大浦天主堂から坂を下りていくと長崎全日空ホテル・グラバーヒルのちょうど真向かいにある小さな店。文明堂や福砂屋、前に紹介した松翁軒といった老舗とは違い、店舗は駅前とここの2軒だけ。それだけに長崎でしか買えないという意味で、わざわざ来た甲斐があるというもの。評判どおり店は観光客でいっぱい。その混雑ぶりはこの辺りでは一番だったかな。

いろいろ見て買ったのが、スタンダード、チーズ、ざぼん、チョコレート、抹茶の5種類のミニカステラ(0.25号)が入ったセット。カステラの賞味期限は2週間ぐらいしかなくて日増しに固くなり味が落ちていくから、少人数の家族にはこのサイズがちょうど良い。それにいろいろな味を楽しむにもピッタリ。価格も1500円とお手頃だったし。個人的にはチーズと長崎特産のざぼんが好みかな。カミさんと娘はカステラの下にザラメがついていないのが不満だったみたいだけど、概して好評だった。

それで家に帰ってネットでHPを見つけると、なんと通販をやっていることが分かって。なーんだ、長崎だけじゃなく日本全国何処からでも買えるのかと、ちょっとガッカリ。仕方ないか。面白かったのが、店に設置してあるカメラで写しているライブ映像。静止画にすることもできて下の写真はその一枚。変な地図よりずっと店の位置が分かりやすい。他にも宣伝用にTVを録画した動画なんかもあって。繁盛店だけあっていろいろと工夫がされていた。

それにしても長崎市内にはカステラを販売している店が多かったなあ。

ミニカステラ 5本セット清風堂前 ライブ映像

ランチボックス

2008-05-12 06:07:53 | 540 モノ
最近自分で昼食の弁当を作って会社に持っていくようになりました。高校生時代はともかくサラリーマンになってからは初めて。きっかけは契約していた弁当屋が会社に届けられなくなったから。まあ詳細な理由については差し障りがあるので伏せておくとして、困ったのがこれまでの客。自分以外にも約数名。あまりに唐突だったので、これからどうするか相談したりして。

社員食堂に行くとか代りの手段はいくつかあるのだけど、並んで待つのは嫌だし、別の建屋にわざわざ行くのもおっくうだしと、わがままですねえ。当面は未経験のコンビニ弁当でも食べるかと、駅まで歩く途中にあるセブンイレブンで買うことに。でもこれが飽きる。とにかく品数が少なすぎ。弁当屋が破格の1食320円だったから、自分的に500円オーバーは無理。すると選べるのはせいぜい4、5品。時間の問題だったなあ、我慢できなくなるまでが。1ヶ月ぐらい経ってついに自分で作ることに。

もともと料理には興味があるし、マイ包丁も持っているし、弁当に金を使うぐらいなら自分で作ったほうが節約にもなるしということで、問題は作る時間だけ。社労士の勉強をしているので悩んだけど、朝の20分ぐらいで済みそうだから決心した次第。

そうと決まればまずは道具を揃えて。いろいろ調べて選んだのが工房アイザワの角長ランチボックス。幅が86mmのスリムな2段タイプで今どき珍しいステンレス製。これに無印良品の箸、断熱材入りのランチバッグ、ランチマットをコーディネート。濃いグレーを基調としたシックな雰囲気が気に入っている。実はこのランチボックスを選んだ理由が通勤用のカバンとの兼ね合い。水筒2本とこれがピッタリ入る。このはまり具合がカンペキ。外からはそんなものが入っているとは思えないところがミソ。

まあ作るといっても前夜の夕食の残りや冷蔵庫の中の食材を手軽に組み合わせるだけだから意外に手間はかからないし。たまには駅から歩いて帰る途中にあるスーパーで半額セールの惣菜を買ったりして。なんだかんだでけっこう楽しんでいます。

工房アイザワ 角長ランチボックス スリム2段

長崎湾景

2008-05-09 06:07:15 | 800 観光
このタイトルだと、どうしても東京湾景を連想してしまうけど、今日は長崎観光シリーズの第4弾。釣りをした日の午後からは雨が降り始め波も高くなってきて。せっかくの遠征だからと頑張っていたけど、船長の判断で2時頃に続行を断念。ところが帰り道で長崎港に近づくにつれて天気が回復してきたので、友人が船長に強引に頼みこんで釣船が、にわか遊覧船に変身。

長崎というのは教会が多いですね。有名どころだと大浦や浦上の天主堂があるけど、近隣の島々にも数多く点在している。まず友人が案内してくれたのが伊王島にある沖ノ島(馬込)教会。ここは聖ミカエル天主堂とも呼ばれている。かつて自治体人口に占めるカトリック教徒の比率が日本で最も高かったとか。次が神の島教会。昔は島だったが今は陸つづき。すぐ近くにある岬の岩の上にはマリア像も建っていて、ちょうど位置的に長崎湾の入り口にあたるため、長崎港の守り神のように見えた。

これらの教会はTVドラマのロケ地だったと船上で友人が言っていたので帰って調べると、それは菅野美穂と藤木直人が出演した「愛し君へ」(2004年)。見てなかったなあ。でも原作がさだまさしの「解夏」というのが分かって、あれ、それなら見たことがあると。昨年の夏にレンタルしたのが映画「解夏」(2004年)。癒し系の石田ゆり子が出ていたので借りたっけ。

それから湾内に入ると見えてきたのが長崎港で行われていた帆船まつり。GWの一大イベントになっているらしく、ちょうど「海王丸」と「あこがれ」の2隻が停泊していた。陸では大勢の人々がごった返す中を海上から悠々と眺めるなんてまさに殿様気分。そのうちに気づいたのが自分達は長崎市の真ん中にいるということ。四方を眺めていると長崎を独り占めという感じでこれも贅沢だった。

周囲を見渡すと急勾配の斜面に所狭しと家々が立ち並んでいる。造船所のドックもあって、この景色は何処かで見たようなと思い出したのが尾道。そうか、”風情つながり”かと納得。今思えばこのにわか遊覧が一番のサプライズだったかも。

沖ノ島教会神の島教会
女神大橋海王丸

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