或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

湧永満之記念庭園

2014-06-26 14:38:55 | 890 広島
少し前の日曜日に友人と広島の県北にある湧永満之記念庭園へ。たまたまネットでここのバラが見ごろを迎えているという記事が記憶に残っていて。GWに黒川温泉へ行く途中で立ち寄った、久留米にある石橋文化センターでもバラ園を楽しんでいたので、なんかつながっているなと。今回の訪問は2回目。前回はいつだったか、少なくとも10年以上前だったのは確か。

梅雨の真っ只中というのにその週の土日はラッキーにも晴れ間が続いてくれて。当日の朝、出発前にスマホに目的地をセット。誘導されるままに山陽道から中国道へと高速道路を乗り継いで高田ICで降り、そのまま県道へ入り少し走ると、案内板が目に入って。だけどナビは真っ直ぐ行けという指示だったので、それに従い辿り着いた所は、なんと湧永製薬広島工場だった。

見渡す限りの田んぼの中に、やけにモダンな工場が建っていたのには驚いた。こういうセンスだから庭園とかも造ったのかなと思ったりして。Uターンして細い山道を登っていくと途中から渋滞していて。やはり皆思いつくことは同じみたい。およそ30分待ってようやく駐車場へ到着。歩くのにそんなに暑くなくて。園内には客が沢山いたけど、思ったよりはスイスイ見て周れた。

バラ園の中には、もちろん様々なバラが咲いていたけど、池なんかもあって、色とりどりの睡蓮がちょうど咲き始めていて。久留米で見て気に入っていた濃い赤色のバラを探して歩いたけど、結局見つからずじまい。ということは、ここに植えてあるのは一部の種類だけってことか。バラに詳しい友人がいろいろ解説してくれて改めて気づいたけど、バラって種類が多いんだなと。

工場を見たせいもあってか、興味を持ったのが庭園の歴史。調べると庭園の名前は湧永製薬の創始者で、息子が故郷での庭園造りを企画し、10年以上かけて従業員だけで施工したのだとか。1993に開園して一般に無料で開放。まさにフィランソロピーそのもの。素晴らしい会社だなと。いつかここの製品である無臭ニンニクカプセルの「KYOLIC」でも飲んでみようかな。


Boucheron

2014-06-20 05:48:26 | 500 ファッション
出会いがあれば、別れがある。昨年10月から婚活を始めたのだけど、いろいろな出会いがあり別れがあった。しみじみ感じるのは、人間って十人十色っていうけど、まさにその通りだなあと。相手の年齢にも幅があって、どうも最近は若年化しているような気がするけど。一度会ってそれっきりというのもけっこうあったし。でも、それはそれで楽しくて良い思い出になっている。

ルックス、性格、趣味等、自分にフィットする女性を探しているのは間違いないのだけど、別に亡くなったカミさんがそれら全てを満足していた訳でもなく、最終的にはフィーリングというか、会話の中でのちょっとしたやりとりとか、音楽じゃないのだけど間の取り方とか、声質とか表情とか、そんなのがけっこう効いているかなとも思ったりもして。なかなか難しいところがある。

相手によるのだけど、思い入れの強さやその場の流れで、何か買ってあげることもしばしば。少し前に記事にしたけど、高価なものだとカルティエの指輪を買ってあげたりもしていて。だけどその相手とは数ヶ月前に既に別れてしまっているところが虚しい。ちょっと安易に昂ぶり過ぎたと反省している。だけどまあ、それもまた何かしら意味があるのだろうと思いたいけど。

それで現在進行形の話。先日とある友人から誕生日だから祝って欲しいと。その流れで広島市内のカルティエに2人で立ち寄り、「トリニティを買ってあげようか?」と誘ってみた。自分の中では定番の勝負リング。しかしその時は気づかなかったけど、後になって「昔の恋人と同じリングなんでしょ?そんなのはいや」とのダメ出しが。うーん、女心はなかなか難しいなと。

仕切り直して先週の日曜日にショップに出向きプレゼントしたのがブシュロンのキャトル。これもこのブランドでは定番中の定番。4色のゴールド((YG・WG・BG・PG)の重なりが美しく気品がある。買ってあげたのは初めて。自分のデジカメで撮った上の写真がやけに綺麗で、雑誌みたいだなあと。カルティエより高額だったけど、友人がとても喜んでくれたから良しとしよう。

流しそうめん器

2014-06-16 05:49:24 | 450 スポーツ
先週の土曜日はゴルフコンペ。このところスポーツは釣りやクルージングがメインになってきていて、ゴルフを楽しむ機会がめっきり減っている。今年も初回が3月、2回目が5月で、今回が3回目。情けないのはクラブを握るのも3回目で、要は日頃全く練習していないってこと。それでなくても膝が痛くなったり、体力が衰えてきていたりで良いスコアが出るはずがない。

当日は梅雨の合間の好天に恵まれ、絶好のゴルフ日和。同じ組に知り合いが2人いたこともあって、和やかな雰囲気で朝8時過ぎにスタート。前の2回と比べると、なんとなくボールにクラブがそこそこ当たるようになってきたかなと思ったけど、その成果もあってか大タタキをせず、前半のハーフを47で終了。今年に入って初めて50を切れたので、昼食時に気分が良かった。

ところがそんなのが長く続く訳もなく、得意のミスショットが出始める。バンカーにつかまる回数も増えてトリプルボギーや、ダブルボギーが続くようになって。救いだったのがパター。1mぐらいの外し頃のパットをほとんど入れることができた。結局後半のハーフは52で、トータル99。3度目にしてようやく100が切れたって感じ。しかし腕の凋落には目を覆いたくなるものがある。

サプライズはプレイの後の表彰式。当日のルールはダブルペリアで、下位の方から順に入賞者が発表されるのを聞いていて、この様子じゃ賞品はなさそうだなと。諦め気分のまま5位までの発表が終了。だけど4位で、なんと自分の名前が呼ばれて。「おいおい、マジで」と驚いたなあ。幹事からやけに大きな賞品を受け取った辺りから、じわじわと嬉しくなってきたけど。

帰宅して開けてみたら、中から出てきたのが電池式の「流しそうめん器」。「幹事もなかなかシブイものを選ぶじゃないの」と気分がウキウキしてきて。2人用にぴったりかな。クルーザーで花火大会へ出かけ、真夏の夜に海上で、これを使ってカップルで流しそうめんを楽しむ光景が脳裏にスーッと浮かんできて。いや、なんだか素敵なプレゼントをいただいたなって感じ。

電池式 流しそうめん器

電池式 流しそうめん器価格:2,199円~(税別、送料別)



そらまめ

2014-06-12 08:04:47 | 600 グルメ
このところすっかりハマっていたのが空豆(ソラマメ)。きっかけは夕食の食材を買いにスーパーへ行った時、一緒にいた友人が、「これ、美味しいのよ」と薦めてくれたこと。それまで空豆って乾き物でしか食べたことがなく、騙されたと思って買ったら、その日の夕食時に友人が酒のつまみとして、さやごとオーブントースターで焼いてくれた。すっごく美味しかった、これが。

さやから取り出した3cm程の大粒の空豆を塩につけて食べるだけ。決め手は焼き加減と塩。焼きが弱いと生臭いし、強いと水分が飛んでしまい、しっとりとした風味がなくなってしまう。だいたい15分ぐらいかなあ、さやの表面が黄色くなった時が食べ頃。最初は、定番の伯方の塩とフランスで買って帰ったハーブ塩の2種類でトライ。その日が洋食だったので後者が良かった。

それからというもの、店先に並んでいるのを見つけると必ず買うようになって。黒ずんでいて見栄えが悪いのもあるけど、全く問題なし。もともと高価なものではないし、大量に買ったと思っても食べる部分は少ないしで、いつもオトナ買いをしたような。だけど6月に入って急に店先から消えてしまって。調べると中国地方では4月から5月ぐらいが旬で時期的に短いらしい。

すっかり空豆好きになった頃、別の友人と寿司を食べに繁華街へ繰り出したのだけど、カウンターの隣の席で焼いた空豆を食べているのを見つけて。すかさず自分も注文。これが上の写真なのだけど、さすがにプロ。皮の焦がし方がシロウトの自分とはずいぶん違っていて。焼き加減といい、食感といい、それまでで最高の味を堪能したかな。この寿司屋というのが流川通り沿いにある「おゝ井」で、その後で食べた刺身や握りも絶品で、久しぶりに極上の美味しい寿司を堪能したかな。

それで今回記事を書くにあたって空豆について調べてみたら、世界最古の農産物らしくて、なんか食べている時に感じる究極の素朴さみたいな感覚は、ひょっとしてそういうところから来ているのかなと。ますます空豆好きになりそうな気がした。


兵庫県立美術館

2014-06-08 07:36:43 | 300 絵画
神戸ポートピアホテルをチェックアウトして向かったのが兵庫県立美術館。前身は王子動物園の傍にあった兵庫県立近代美術館。そこでの過去の楽しい思い出が脳裏をよぎった。2002年に神戸東部の新都心、通称“HAT神戸”に移転したのは知っていたけど訪れたのは今回が初めて。いかにも安藤忠雄の設計らしいデザインの建物だったけど、やけに大きかった。

開催されていた企画展が、「夢見るフランス絵画~印象派からエコール・ド・パリへ」。とある方が所有している作品の展示ということだったけど、モネ、セザンヌ、ルノワール、キスリング、藤田嗣治、シャガール、ユトリロなどフランス近代絵画を彩る作家の作品が71点。総じて名作というより佳作が多かったけど、それにしてもどんだけ金持ちなんだと、そっちに驚いたかな。

自分的に最も好みだったのがモネの「エトルタ、夕日のアヴァル断崖」(1883年)。モネは好んでフランス北部のノルマンディー地方、特にこの場所を描いているのだけど、それらの中でも飛び切り出来が良かったような気がする。とくに夕日が波間に写りこむ様の表現が素晴らしく、アクセントのペルシャンブルーの色の濃さがせつなく、何とも言えない雰囲気を醸し出していた。

時間があったので、建物の中にある小磯良平記念室に行こうと受付で確認すると別料金が必要とのこと。おいおい、それはないだろうと。そこまでしてという気持ちもなかったので帰ろうとした時に、14時から開催されるミニコンサートの案内が眼に止まって。歩き疲れていたのでちょっと休憩がてらと軽い気持ちでホールへ。ところがこれがサプライズだった。

適度の広さで音響も良く、100名程度の席がほぼ満員。そこにドレス姿の若い女性が2人登場。メゾソプラノの歌声とそれに絡むピアノが子守唄になり、つい爆睡してしまった。その後で三宮へ移動し、知っている居酒屋で遅めの昼食を取ったのだけど、大瓶のビールと串揚げで2人共すっかりほろ酔い気分になって。1泊2日だったけど、初夏の神戸を満喫したかな。


神戸ポートピアホテル

2014-06-01 06:59:12 | 800 観光
先週は木曜日から関東方面へ出張。金曜日の夜には客とのつきあいがあり、そのまま現地で宿泊。翌土曜日に広島へすんなり帰ればいつものパターンだったけど神戸で途中下車。なんか最近こういうケースが増えてきているような。昼の2時半頃に新神戸駅へ到着し、そこからシャトルバスに乗り、およそ30分でその日の宿である神戸ポートピアホテルへ到着。

ここには20年ぐらい前に部下の結婚式で来たことがあったけど、記憶の中にはもう欠片も残っていなかった。予約していたのが「オーバルクラブ」と呼ばれる本館25階から28階までの高層フロア。なんか最近この手の“クラブフロア”がお気に入り。ウェルカムティーの後でチェックインしたのが28階の山側のツイン。実は予約した後にネットでサーチしていると、海側よりも山側の夜景が美しいことが分かって。ホテルへ電話してみると、1人千円追加で指定できることを知り、すかさず山側をリクエスト。

部屋は想像より狭く、やや古びた感じは否めなかったけどまずまず。夕方4時過ぎに当日舞子での結婚式に参加した友人が到着。5時になると、待ってましたとばかりに26階にある専用のクラブラウンジへ。ここも想像より狭かったかな。とりあえずチーズ等をつまみながらジャンパンを。お酒を含めて全てが無料というのがクラブのウリなので、食事前にしこたま飲んだかな。

7時にディナーをとるため最上階である31階にあるフレンチレストラン「トランテアン」へ。店の前で従業員に神戸の夜景をバックにツーショットの写真を撮ってもらったりして。気分が盛り上がった後に席へ案内されたのだけど、ここは想像よりかなり広くて、テーブル間の距離が十分にとってありリッチな雰囲気だった。宿泊とセットのコース料理が次々に出てきたのだけど、どれも凝ったものばかり。特にデザートは圧巻だった。とはいっても、今思えばその頃には相当酔っ払っていたけど。

翌朝は遅めの朝食をクラブラウンジで済ませて11時過ぎにチェックアウト。その週に整形外科学会の集会が開催されていてロビー等が混雑していたのだけど、クラブフロアは隔離されていて別世界。優雅な時が存分に過ごせたかな。早めのチェックインと遅めのチェックアウトで高層階のプライベートタイムを存分に楽しむというスタイルが馴染んできたのかもしれない。