或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

下蒲刈島

2013-05-28 05:26:04 | 200 ジャズ
この日曜日に娘夫婦と息子の4人で広島県の下蒲刈島へ。実は母の一周忌に出席した従姉と話をしている時に、この島にある美術館のことが話題になって。というのもそこで定期的に開催されているコンサートが評判になっていたから。すると従姉から、「5月26日にそこでジャズコンサートがあるらしいよ、チケットを取ろうか」との誘いが。実は彼女の夫はこの島の出身。

カミさんの四十九日の翌日で、東京から息子も帰省しているし、家族一緒に良い気分転換になるかなとすぐにお願いの返事を。すると数日後にはチケットを自宅のポストに入れてくれていた。同封されていたチラシを見てベース奏者の名前を知っていたので、まずまずのレベルであることが分かり期待したかな。だけど場所が美術館じゃなかったので、あれ?とは思った。

当日の朝10時過ぎに出発。予定より早く現地に着いたので、しばし島を探索。すると松濤園とか歴史的な史跡に並んで蘭島閣美術館が。「なるほどね、コンサートで有名なのはここなのか」と納得。雰囲気的にも広さ的にもピアノソロとか弦楽四重奏ぐらいまでがギリギリかなとは思った。それが終わると、いよいよ会場である「下蒲刈農村環境改善センター」へ。

名前からしてパイプ椅子を並べた小学校の講堂のような建物かなと想像していたら、全くその通りだった。並ぶのが早かったので自分達の席は前から5、6列目ぐらい。開演前に後ろを振り返ると、3百人程度収容できるホールがほぼ満席に埋まっていた。客層としては半分が島の方々で、残り半分が広島方面からって感じ。お年寄りが多く、若い人がほとんどいなかった。

オープニングは日本の唱歌である”春の小川”。日本在住らしいピアニストのジョナサン・カッツのアレンジが秀逸で、演奏のレベルも高かった。その後もスタンダードやヴォーカルのCHAKAを交えたカラフルな選曲だったのだけど、丁寧な曲造りに好感が持てた。会場のノリも良く、半年振りのライブを楽しんだなあ。家族が一緒だったので、よりアットホームな雰囲気だったし。


四十九日

2013-05-26 06:43:05 | 900 その他
昨日はカミさんの四十九日の法要。オフクロの時もそうだったけど、銀行だとか、いろんな手続きをやっているとあっという間に来てしまうって感じ。今回は納骨も一緒ということで、雨だけは避けたいなと思っていたらなんのなんの。当日は快晴で、まだ5月というのにほとんど初夏の陽気。しかしこの時期ってこんなに良かったっけ?と思えるくらい晴天が続いている。

今回の四十九日はカミさんの親戚が中心。名古屋から早朝に出発してもらい、法要が始まったのが11時。浄土真宗の阿弥陀経を住職の後からたどたどしくも唱えている自分がいる。後で話題になったのが浄土真宗の宗派。義兄は大谷派で、三重県出身の義姉は自分と同じ西本願寺派。まあ同じ西本願寺派でも、作法が異なるし、地方によって風習も違ったりするけど。

四十九日が終わるとすぐに墓所へ移動し12時からは納骨を。途中のスーパーで献花を沢山買いすぎたかと思ったけど、実際に飾ってみるとちょうど良かった。ちょっと地味かなとも思ったけど、自分の趣味が反映されていて、その渋さに納得。僧侶も「お花が綺麗ですね」と褒めてくれたし。カミさんの遺骨を一番右奥のオフクロの左側に。終わった後で何かしら安堵したかな。

納骨が終わると皆で食事へ。場所は西区の高台にある和食の「巌遊庭」。名古屋から来た親戚に広島らしい店を楽しんでもらおうと。といっても料理ではなく展望の話。案の定、海や街を眼下に見下ろせる感覚は初めてだったらしく、とても喜んでもらえた。喜んでもらえたと言えば、カミさんの歴史を辿る写真の鑑賞会。自分のPC、プロジェクタ、スクリーンを持ち込んで。

カミさんの遺品の仕分けがようやく終わり、結婚式以降の写真を年代順に整理し終えたのがつい最近。それを先週の休みにスキャナで画像として取り込んでおいた。その中で懐かしかったのは新婚旅行。二人とも若かったなあと。色が褪せているせいもあってか30年という月日の経過がしみじみ伝わってきて。今年2月に娘の結婚式で再訪しただけに感慨はひとしおだった。


シャクナゲ

2013-05-22 05:47:18 | 450 スポーツ
先週の土曜日は取引先が主催するゴルフコンペ。毎年恒例で春と秋の2度開催されていて、都合がつけば必ず出るようにしている。天気予報では雨が降るとの予想だったけど、前日に晴れに変わっていたのでラッキーだなあと。山陽自動車道を1時間弱東方面へ走り、河内ICを出て20分ぐらいで目的地であるグリーンバースゴルフ倶楽部へ。ドライブ日和だったなあ。

グリーン練習場に行くと、そのコンペの長老がおられるのを見つけてしばし談笑。80歳になられたことをお聞きして「お元気でなによりですね」と答えると、「ゴルフができなくなったら、あとは早いからね」と、自分の入院生活とかをいろいろと。同じ病棟に入院していた知り合いが次々に死んでいったことを生々しく語られた。どうも最近”死”にまつわる話が多い気がする。

それで肝心のゴルフなのだけど、フェアウェイやグリーンのコンディションがすこぶる良かったにもかかわらず、自分は低空飛行。特にアイアンで思ったようなショットが打てない。加えてこの日はパターの感覚も合わなくて。オーバーしたり、ショートしたりの繰り返し。こういうのが続くと自分自身が嫌になってくる。改善のきっかけもつかめないままフロントが終了しスコアは52。

ランチタイムにすっかりリラックスして望んだ午後も午前と同じ状況が続いて。数ホールが終わって落ち込みながら電動カートで移動している時に眼に飛び込んできたのが3mちかくある大きな木。写真の大きな赤い花がたくさん咲いていて、遠くからでもすぐに分かった。すかさずデジカメで撮影していると、一緒に回っていたパートナーから「これはシャクナゲですね」と。

てっきりツツジとばかり思っていたけど、確かにこんな高木は見たこともなかった。「シャクナゲは野生が多くて、家では育てにくいらしいですよ」と。帰宅して調べると、やはりツツジ科だった。種類はおそらくホンシャクナゲ。しかし花が大きくてとても綺麗だった。なんか嬉しいサプライズ。その後ぐらいからかな、ちょっと調子が戻ったのは。結局バックは47でトータル99だった。


ミニバラ

2013-05-20 05:16:46 | 900 その他
先週の木曜日は会社を休んで家の用事を。父を介護老人保健施設へ入居させる必要があったから。カミさんが死んでからというもの、同居している父の世話が困難になっていて。近所に姉が住んでいて、ここ10年ぐらいずっといろいろと世話をしてくれていたのだけど、高齢だし、カミさんがいなくなった今、これ以上迷惑をかける訳にはいかないと決断した。

入居にあたり書類を記入していて、改めて振り返ったのが父の病歴。1998年に最初の脳梗塞で倒れた。痺れて動かなかった手も治療でほとんど回復し、以前と変わらず元気にゴルフを楽しんでいた。2度目に倒れたのが2003年。この後からだったなあ、認知症が出始めたのは。体に痺れとかは発生しなかったのだけど、少しずつ言動に異常が感じられ始めて。

最初は病気だとは全く思わなかった。自分の貯金を他人に盗られるとか、母と離婚したいとか、警察にも相談に行っていたことを後になって知らされたのだけど。脳梗塞の主治医に認知症の診断書を書いてもらうまでが長かった。なかなか信用してもらえず、挙句の果てにボイスレコーダーで会話を録音して聞いてもらったりもした。今となっては懐かしい思い出だけど。

結局2006年と2008年の2回、認知症で半年から1年ぐらいずつ入院。それまでは突如怒り出すとか手に負えなかったのだけど、その後は薬の効果もあり、めっきりおとなしくなった。ここ5年間ぐらいは、良い意味ですっかりもうろくして、典型的な痴呆性認知症の状態が続いていて。だけどたまに徘徊したりするので独りにしておく訳にもいかず、ずっと不安な状態だった。

入居当日の朝、指示された荷物を持って施設へ出向いたのだけど、洗濯物を入れるカゴとテレビ用のイヤホンも必要だと言われたので、午後にカミさん関係で銀行の用事を済ませた後に再訪。部屋のすぐ隣にあるソファーに腰掛けていると、知らない間に親父が来て自分の隣の席に。何を話すでもなく親子二人の静かな時間が流れた。なんだかとても切ない気持ちになり、施設を後にして帰宅。すると庭に真っ赤なミニバラが一輪咲いていて。ここ数年咲かなかったのに。何かの因縁かなあ。

一周忌

2013-05-12 07:08:19 | 900 その他
カミさんが他界してから早ひと月。ようやく様々な手続きが終わろうとしているのだけど、どうも体調がイマイチ思わしくなくて。慣れないことが増え、それが影響しているのは確か。疲れが抜けきらないというか、特に朝起きてから数時間は体の平衡感覚が鈍くなっていて、フラフラしているのが自分でもよく分かる。ドリンク剤を飲んで、なんとかごまかしてはいるけど。

そんな中で昨日は母の一周忌。他界したのが昨年の5月14日で、時が経つのは早いものだなあと。朝から弱い雨模様で、なんか葬儀の時も、確かこんな感じじゃなかったっけと消えかかっている記憶をかすかに辿ってみる。ちなみにこの日の朝は、父を近日入居させる予定の施設の見学を予定に入れていた。こんなスケジュールを組んでいるから疲れて当たり前か。

四十九日の時は親戚筋に大勢来てもらったけど、一周忌はこじんまりと。息子を東京から呼び戻すこともなく、近場の近い親戚筋を2人と自分の家族だけで総勢6名。11時からお寺で僧侶に読経をしていただき全員が焼香を。普段さほど関わりのない浄土真宗なのだけど、さすがにこれだけ法事が多いと自然に勉強をするようになった。法話もしみじみありがたいなと。

法要が終わると皆で食事へ。場所は四十九日と同じ料亭「地御前」。店に着く頃には雨もほぼ止んでいた。藁葺の門をくぐると、庭の木々の手入れが行き届いているのがすぐに分かる。広くはなかったけど、雰囲気のある小部屋が用意されていて、娘から事前に借りていたパソコンを床の間に早速セット。料理を楽しむ合間に母の写真を眺めながら昔話に花が咲いた。

その後で娘の新婚旅行のビデオを鑑賞。というのもハワイで挙式をしたし、親戚には何もアナウンスをしていなかったので、ちょうど良い機会だなと考えていたから。親戚が娘の旦那様とじっくり話をする良い機会になった。自分はビールを飲み、冷酒を飲んでほろ酔い気分。店を出る時には雨がすっかり止んでいて。薄光が差し込み、まさに四十九日と同じ雰囲気だった。


タイヤ

2013-05-09 05:38:01 | 540 モノ
このひと月の間に、保有している2台の車のタイヤを交換。3月下旬ぐらいだったか、アクセラのタイヤを冬用から夏用に交換している時に、サイドウォールのひび割れに気づいて。刻印されている記号を確認すると購入してから9年も経っていた。つまり新車のままってこと。普段は通勤に使っていないので走行距離は少なく山的には問題ないのだけど、これはマズイなと。

早速近所のカー用品店やネットでタイヤの価格と交換費用等をチェック。その結果タイヤはネットで購入し、いつも利用しているディーラーで交換及び廃却をしてもらうのが最安であることを確認。いろいろ悩んだけど、静粛性を重視して下の写真のブリジストンの新製品であるREGNO GR-XTに決定。タイヤ4本が195/65R15用で約5万円、プラス交換・廃却で約1万だった。

お次が愛車ロードスター。既に一度REGNO GR8000の175/65R14用に交換していた。だけどやはり7年ぐらい経っていて。GR8000が廃番になっていたのでアクセラと同じGR-XTにしようかとも思ったけど、タイヤ幅が少し狭すぎてスポーツカーらしくないと日頃感じていたので、純正である185/60R14用に戻そうと。それとこれまでが静粛性重視だったので、多少ドライビングにもこだわりたいなと選んだのが、ロングセラーである上の写真のダンロップのDIREZZA DZ101。これが4本で約3万円。

GW前にようやく交換が完了して、いざ乗ってみると、これが想定以上に効果があって。まずはアクセラ。ネットでの評価も抜群だったけど、とにかくロードノイズが少ない。加えて音質が良好。タイヤでこんなにも違うのかとビックリ。市街地でもしっかり実感できたけど、高速道路ではさらにそれが顕著。いやあ、もっと早く交換しておけばとしみじみ後悔したかな。

お次がロードスター。それまでがREGNOだったので期待はしていなかったのだけど、これも同様に想定以上の効果があって。特にドライビングにおいて顕著。接地性が素晴らしく、舵角時のステアリング操作になめらかにタイヤが追従していく。これまではやや引っ掛かりがあったけど、それが皆無。加えて静粛性もまずまず。ということで、2台共に嬉しいサプライズだった。


神戸三田プレミアムアウトレット

2013-05-06 06:30:23 | 900 その他
一昨日は娘とムコ様と3人で車で神戸へ。というと少々語幣があり、正確には神戸に程近い三田市近郊の山奥へ。ここには神戸三田プレミアムアウトレットが。以前から知ってはいたし、たまたま近くへ出張した時、高速道路を走っている時に取引先から場所を教えてもらったりもしていた。だけどさすがに広島からはかなり遠いのでなかなか訪れる機会に恵まれなかった。

誘いは娘から。暇にしているだろうからと気にしてくれるのがありがたい。新婚の邪魔をしては申し訳ないと最初はイマイチ乗り気じゃなかった。だけどとりたてて予定もないし、前日に自宅で夕食を一緒にしていた時にようやく決断。朝5時に出発するというプランが早起きの自分にとって好都合だったこともある。宿泊しようかという案も出たけど、結局日帰りにすることに。

寄り道をしなければ片道3時間半ぐらいかな、広島から山陽自動車道を通って神戸北ICから六甲北有料道路に入って大沢ICで降りるまでが。そこからは距離的にはすぐ。ただし朝10時ぐらいに現地に到着したものの、既に道が混み始めていて。それでもなんとか隣接したイオンのビル内5F駐車場に止めることができた。後から考えるとこれが超ラッキーだったけど。

イオンから専用歩道を通って、いざアウトレットへ。敷地が広いアメリカンスタイルなのだけど、西日本最大級ということで店舗の数が多い。デトロイトの北にあるバーチラン(Birch Run)のそれによく似た雰囲気。ここを午前中2時間、午後2時間かけてじっくり見て周った。ハワイで全く食指が動かなかったのとは逆に、コーチでは財布とベルト、サムソナイトでは旅行用の収納袋、コール・ハーンとロックポートでは靴、アルマーニではネクタイと、かなり散財。他にも品揃えの良い店が多かった。

最後に入ろうと決めていたのが”たち吉”。だけど渋めの小物を買おうとしたのに気に入ったのが見つからなくて。娘に急須と鍋用で深めの小鉢を買ってやり帰ろうとした時に目に留まったのが、入口付近に山積みにされていたのが写真の木製の箸置。モダンな中に日本らしさもあり気に入った。早速使っているけどいい感じ。心配された渋滞も、駐車場から出て大沢ICに入るまでが混んだけど、山陽自動車道は上りの渋滞とは裏腹に、下りはスイスイ。プラン的にはベストだった気がする。


上海モーターショー 2013

2013-05-01 05:52:51 | 900 その他
中国出張の最終日に、時間が少ししかなかったのだけど、ちょうど開催中だった上海モーターショーへ。肌寒い長春と打って変わり上海は初夏と思えるぐらい暑かった。浦東国際空港からもモノレールに乗り、終点から地下鉄7号線でひと駅。出口からすぐの所にあるのが上海新国際博覧センター。ここがやけに広かった。モーターショーも東京と比べると数倍の規模。

となると全部を見て周るなんて、とんでもない話なので、仕事関係と後は興味があるブースを数箇所に絞り込んで。人気から言えば、欧米のカーメーカーがダントツで、日本のカーメーカーがそれに続いていて。だけど特にアトラクションとかがなければ、それ程混雑しているという感じでもなかったなあ。でもまあ会場が広いのでフロアを移動するだけでも疲れた。

モーターショーのお楽しみと言えばコンパニオン。仕事の合間に好みのモデルさんがいればデジカメでパチリ。いわゆる中国系の美人が目白押しだったのだけど、プジョーとか本国から白人のモデルを連れてきていたりして、国際色豊かな雰囲気だった。それでつくづく感じたのが、中国というのは美人が多いってこと。それとプロポーションも良くて。

モデルが目立つのは当たり前として、会場の係員とか、来ている一般客とか、おーっと思うこともしばしば。特に顔よりも脚がスラリとして美しい。日本人に多いO脚系ではなく、欧米人のストレート系。同じアジア人なのに民族の差は歴然としてあるんだなあと。その分、顔とのギャップが大きくて違和感を覚えることもしばしばだったけど。まあそれはどの国でも同じことか。

ファッションが年々垢抜けているのは周知の事実なのだけど、道を歩いている中国の女性の化粧がだんだんと変わってきているような気がする。確かにアイシャドウとか口紅とかは、まだまだだけど、ファンデーションとかは確実に普及しているような。その意味では、中国市場は化粧品メーカーにとっては今後格好の狙い目なのだろうなと。