これまでミシェル・ルグランについては好きな作曲家としていろんな記事で紹介しているけど、今日はちょっと毛色の変わったアルバムの紹介。その元ネタとなるのが小澤征爾のマーラーの交響曲全集。彼が常任指揮者だったボストン交響楽団と1980年から1993年の間に録音されたもの。その流麗で洗練された現代的な演奏は、小澤の代表作として間違いのないところ。
中でも交響曲第3番と第4番は兄弟関係にあり、共に小澤らしさが出た秀演。噂だけど、第3番は最後に書いた第1楽章が長くなりすぎて、第3番の終楽章として書いたのを第4番へまわしたとか。まあ第3楽章のアダージョが超有名な5番を含めて、このあたりの曲には緊密なつながりを感じますね。個人的には、まとまりがあって聴き易い第4番が一番好きだしオススメかな。
その中でソリストとして唄っているのが、第3番4、5楽章でのジェシー・ノーマンと、その第4番4楽章でのキリ・テ・カナワ。タイプはまるで違うけど、共に一世を風靡したソプラノ歌手。ジェシーは黒人でキレのある声と歌い方に女の強さを、対してキリはニュージーランド生まれの白人で欧州人とのハーフ。そのクリーミーで柔らかい歌い方は女の優しさを感じさせる。まさに対照的。
そんな二人がミシェル・ルグラン本人とコラボを。「I wad born in love with you」(1997年)と「Magic」(1992年)。前者が自身のピアノとベース・ドラムというトリオのバックに対し、後者は自身の編曲によるフルオーケストラがバック。勿論どちらもルグラン曲集で、有名な"風のささやき”を初めとして”You must believe in spring"、”I will say goodbye”等を聴き比べられる。
この2枚は悪く言えばゲテモノの部類に入るから、純クラシックや純ジャズを求める人にはつらいけど、自分のような節操のない人間にはピッタリ。本家をバックに、こんな素敵な曲をこんなに素晴らしい声で聴けるなんて、ホント贅沢だと思います。
マーラー:交響曲第3番 マーラー:交響曲第4番
I Was Born in Love with You Magic
中でも交響曲第3番と第4番は兄弟関係にあり、共に小澤らしさが出た秀演。噂だけど、第3番は最後に書いた第1楽章が長くなりすぎて、第3番の終楽章として書いたのを第4番へまわしたとか。まあ第3楽章のアダージョが超有名な5番を含めて、このあたりの曲には緊密なつながりを感じますね。個人的には、まとまりがあって聴き易い第4番が一番好きだしオススメかな。
その中でソリストとして唄っているのが、第3番4、5楽章でのジェシー・ノーマンと、その第4番4楽章でのキリ・テ・カナワ。タイプはまるで違うけど、共に一世を風靡したソプラノ歌手。ジェシーは黒人でキレのある声と歌い方に女の強さを、対してキリはニュージーランド生まれの白人で欧州人とのハーフ。そのクリーミーで柔らかい歌い方は女の優しさを感じさせる。まさに対照的。
そんな二人がミシェル・ルグラン本人とコラボを。「I wad born in love with you」(1997年)と「Magic」(1992年)。前者が自身のピアノとベース・ドラムというトリオのバックに対し、後者は自身の編曲によるフルオーケストラがバック。勿論どちらもルグラン曲集で、有名な"風のささやき”を初めとして”You must believe in spring"、”I will say goodbye”等を聴き比べられる。
この2枚は悪く言えばゲテモノの部類に入るから、純クラシックや純ジャズを求める人にはつらいけど、自分のような節操のない人間にはピッタリ。本家をバックに、こんな素敵な曲をこんなに素晴らしい声で聴けるなんて、ホント贅沢だと思います。
マーラー:交響曲第3番 マーラー:交響曲第4番
I Was Born in Love with You Magic