或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

図書室の海

2007-07-30 06:37:29 | 010 書籍
初めて読んだ恩田陸の記事がキッカケで彼女の作品をいろいろ紹介してもらって、なんとなくその体系が理解できたのは良かったけど、さすがに社労士の本試験が近づいてきたので長編を読むのはちょっと無理。それで手をつけたのが彼女の最初の短編小説集「図書室の海」(2002年)。1995年から2001年にかけて書いた作品全10編をデビュー10周年としてまとめたもの。

最初の「春よ、こい」を読んでいたら、装丁マチガイかと思うぐらい同じパラグラフが出てきて混乱。ちょっとつらくなったけど、次の「茶色の小壜」でいい雰囲気に。津原泰水監修「血の12幻想」という企画のための作品。こういう女の恐ろしさ、女の性が垣間見えるのって痛い目に遭っている分好きかも。余談だけど、“小壜(こびん)”という漢字が読めないのが情けなかった。

次の「睡蓮」の主人公は理瀬。「そうかあ、これが三月シリーズの主人公か」、なんて感じで。これかなあ、いわゆるひとつの恩田ワールドってやつは。夢幻の世界。そうこうするうちに「ピクニックの準備」が出てきて。なんか少女チックな雰囲気。有名な「夜のピクニック」のプロローグらしい。最後に、恩田が自分の原点っぽいとコメントしている「ノスタルジア」。不連続系“時をかける少女”風ばなし。よくこれだけ場面を次から次へ飛ばせるなあとあきれながら読んだけど、これはこれで面白かった。

特別に興味を持ったのが「図書館の海」と「ノスタルジア」の両方に出てくる”筆圧”の記述。 実は自分は筆圧が弱くて。最近はキーボード作業になって鉛筆を持つことが少なくなっているから忘れていたけど、学生の頃に筆圧の強い人へ憧れたのを思い出す。

なんだかんだ言いながら読み終えて思ったけど、恩田陸という人は多彩ですね。「朝日のようにさわやかに」のあとがきで彼女曰く、「ホラーでもミステリでもなく、より虚実入り混じったドキュメンタリータッチの奇妙な話、というのに興味がある」。それはそのまま自分の好みなので、これからも現実と非現実の中間地帯をさまようような雰囲気の作品を探して読みたいなあ。

図書室の海図書室の海

イパネマの娘

2007-07-27 06:13:51 | 220 POPS
先週社労士の模擬試験を受けた時、昼休みに食事の後で立ち寄ったのが古本屋。最近ここが中古CDを置くようになって。探して見つけたのが、「OLHA QUE COISA MAIS LINDA -UMA HOMENAGEM A TOM JOBIM-」(2001年)。中身がよく分からなかったけど、故アントニオ・カルロス・ジョビンの写真を見てジャケ買い。家で聴いてみると彼へのトリビュートアルバムだった。

ブラジルからの直輸入版で全てポルトガル語だからチンプンカンプンだけど、豪華なアーチストが勢揃いしたコンサートのライブ盤。シモーネやイヴァン・リンスも参加。曲はもう定番中の定番ばかり。出来がちょっと粗いけど熱い雰囲気は素晴らしい。Amazonで探したらCDは見つからなかったけどDVDを発見。今度ヤフオクで安い出物があった時に狙おうかな。

気になったのがアルバムのタイトル。調べると、これって有名な”イパネマの娘”の出だしの歌詞。それで思い出したのが曲が生まれたきっかけ。トムと作詞家のヴィニシウス・ヂ・モラエスがたむろしていたのが、リオ・デ・ジャネイロのイパネマ海岸の繁華街に面したモンテネグロ通りにあるカフェ「ヴェローゾ」。その前を通るのをいつも眺めていたのが、この曲のモデルとなった写真の少女エロイーザ・ピニェイロ。確かにカワイイ。スタイルも抜群だったそうで、こりゃ目立つでしょうね。それで曲が有名になった後、この通りは「モラエス通り」に、カフェは「イパネマの娘」に改名したとか。

カワイイと言えば、昔バンドをやっていた頃によく演奏したのがこの曲。キャバレーも含めて主にバイショウ系でうんざりする程やったかなあ。サビのコード進行がいかにもトムって感じで、何回やっても飽きなかったけど。それとヴォーカル曲としても多かったような。脳裏に浮かぶのは臨時でやったバンドの女の子。お色気しっかり系のハスキーな声のバックはそりゃ楽しかった。

なんて回想に耽っていないで、そろそろ会社に「イカネバの娘」なんて古いギャグを使ったりして。


Olha Que Coisa Mais LindaOlha Que Coisa Mais Linda

社労士勉強進捗[7月度]

2007-07-25 06:27:55 | 150 社会保険労務士
先週の土曜日にTACで社労士の最終模擬試験を受けてきました。全3回シリーズの最終回。本試験を1ヶ月後に控え仕上りをチェックするのが目的。試験会場に着くと、さすがに今回は受験者が多い。一番空いている部屋を選び、ゆったり自然体で臨んだから緊張はしなかったけど、やはり時間が足りなかった。まあ見てすぐ捨てる問題がなくなったからしようがないかも。

試験が終了した後は、前回ほど焦燥感はなかったけど疲れましたね、いつもながら午後の択一試験にはまいった。だって7科目各10問で、その一つ一つが5つの問題文の正誤選択。トータルの問題数で言えば7×10×5=350問。これを3時間半ぶっ通しでやるわけだから、さすがにこたえる。でもなんとなく前回よりはそこそこできたんじゃないかと淡い期待があったのは確か。

それが大間違いだと分かったのは翌日に自己採点をした後。110点満点で、選択25点+択一32点=合計57点。前回より5点も悪い。特にひどいのが労働基準法・労働安全衛生法、労災保険法、雇用保険法の3科目。完全に自信を喪失したなあ。

とてつもなく落ち込んでいたら月曜日に届いたメルマガの冒頭に長いコメントが。ちょっと抜粋すると、”模試を受験なさった方が結構いらしたようで、報告メールで「ばっちり!でした」という方は一人もいらっしゃいませんでした(なので、ご安心ください)・・・自分もそれまでは合格ラインは必ずゲットしていたのに、この最終模試に限って35点ぐらいだったように思います。・・・確認した時はものすごく、ものすごくショック大でした・・・涙が出そうでした。・・・模試のことは忘れることにしました。・・・”

いや嬉しかった。今年は勉強会にも行かず独学だけでやってきたから、話し相手?でもないけど仲間と言えばメルマガの講師の先生だけ。とにかく絶妙のタイミング。なんだかスーッと楽になって。お陰で頑張る気力が湧いてきて。かなり感謝ですね。

ホタルノヒカリ

2007-07-23 06:25:59 | 350 映画
4月から6月までのクールでは見るべきTVドラマがなく少し寂しい思いをしたなあ。カミさんと娘は月9の「プロポーズ大作戦」に入れ込んでいたけど、自分はどうも長澤まさみがピンとこなくて。彼女って昔の方が断然可愛かったような。おそらく髪形のせいだと思うけど、ややオバサン臭かったりして。逆にしゃべり方は妙に舌っ足らずでわざとらしくどうもしっくりこない。

そんな中で7月から始まったのが、綾瀬はるか主演の「ホタルノヒカリ」。彼女ってタイプとは違うし、とりたてて美形という訳ではないけど、同じ広島市出身ということもあって気になっている。グッときたのは、少し前に放映されていたマックスファクターのCM 。やたら頭数だけ増やせばいいと思っている何処かの会社とはえらい違いで、彼女一人をじっくりみせるシックな映像がキラリと光っていた。決めゼリフじゃないけど、まさにカ・ン・ペ・キ。

さて肝心のドラマだけど、初回の冒頭に会社の上司役の藤木直人がフランスの精神分析学者、ジャック・ラカンの有名な言葉、”女は存在しない”を引用していたので、おっと”女性の享楽”や”対象a”まで出てくるのかな?なんて思ったらとんでもなかった。前フリとしての意味合いまるでなし。中身にも格調なんてまるでなし。単なるフツーのキャピキャピ系どたばたコメディ。

そんなドラマのテーマが”干物女”。なんでもオンの仕事はそこそこシャキシャキ頑張るけど、オフはいつも家にいてグータラやっている独身女性のことらしい。受けたのはジャージ姿にチョンマゲ。これって自分の娘が家にいる時の姿そのもの。あまりに似ていたので、「”干物女”入ってないよね?」「まさか最近流行ってる?」、となんてツッこんだらシロイ目で睨みかえされたけど。

まあ綾瀬はるかを見るのが目的だからストーリーとか演出とかはどうでもいいんだけど、気になったことがひとつ。よく出てくる冷蔵庫から缶ビールを取り出して飲むシーン。銘柄は毎回サントリーのプレミアムモルツ。オヤジ用の高級品。スポンサーの指示なんだろうけど、若い子はやっぱり第三のビールか発泡酒でしょ。例えば糖質ゼロがウリのアサヒのスタイルフリーとか。

プレミアムモルツ スタイルフリー

佐伯祐三「巴里日記」

2007-07-20 06:22:57 | 010 書籍
ずっと欲しかったけど半ばあきらめかけていたものを手に入れた時の嬉しさには格別のものがあります。ネットの古本屋で”未完 佐伯祐三の「巴里日記」 吉薗周蔵宛書簡”(1995年)を見つけて。嬉しかったというより驚いた。まさか売り物が出てくるとは思っていなかったから。それぐらいレア物。注文するキーボード上の指が震えていたかも。

この本の存在を知ったきっかけは、このブログで佐伯をシリーズで紹介する時に読んだ”天才画家「佐伯祐三」真贋事件の真実”(1997年)。内容は平成6(1994)年に起きた贋作事件にまつわる話。岩手県の遠野に住む吉薗明子という女性が亡き父周蔵の保有していた多くの未公開作品を福井県武生市に数億で寄贈しようとした際に贋作疑惑が発生。当初は真作と判断していた市側も、調査審議委員会の贋作との結論を受けてこれを中止したもの。この本の著者の落合莞爾氏は真作を主張。

これがヘンな小説を読むより面白い。前に映画「愛と哀しみのボレロ」に引っ掛けて、佐伯の作品を彼の妻である米子との「愛と憎しみのコラボ」とギャグにしたのも、この本が影響している。その時も言ったけど贋作か真作かは今となっては藪の中。それよりも著者の熱意と論理展開が読み手に強いインパクトを与えていて、まさにノンフィクションとフィクションの中間地帯。

その中で何度が引用されていたのが今回の本で、著者は匠秀夫。北大を出て学芸員となり、晩年は神奈川県立近代美術館や茨城県立近代美術館の館長を勤め1994年に死去。その彼の遺稿がこれ。内容は佐伯と吉薗周蔵との書簡のやりとりや佐伯の日記の断片的な紹介。あえて何の見解も示しておらず、死の間際に何を訴えたかったのか、これまた謎となっている。

読み終えて一番印象に残ったのが、なんと内容じゃなくて日記帳の中の挿絵。下の写真はその中の2枚。妻の米子の加筆とか贋作とか、どろどろした話が渦巻く中でピュアな佐伯に出会えた気がして。眺めているとなんだかじーんとしてしまいました。


「佐伯祐三」真贋事件の真実「佐伯祐三」真贋事件の真実

シャングリラⅢ

2007-07-18 06:24:59 | 220 POPS
月曜日にカミさんと娘と三人で、初めてユーミンのコンサートへ行ってきました。実は昨年も予約をしようとしたけど発売開始後すぐに売り切れ。今年はその反省から「チケットぴあ」のプリリザーブを利用して3月に予約。それから4ヶ月、ようやくと思っていたらいろいろとドラマが。

もともとの予定は先週の土曜日。ところがその数日前にスタッフの食中毒事件が発生。そんな中、台風4号が九州・四国を直撃。同じチケットを持っていたカミさんの友人から順延を知らせる電話があったのが当日の朝。チケットはそのままで振替公演が2日後の月曜日。理由は知らないけど、この日はもともと公演と公演の間に挟まれた休演日。主催者側として振替は楽だったでしょうね、押さえてあったから。台風の心配をしなくていいのは良かったけど、なんか拍子抜けして気分は複雑だった。

当日雨の中を会場の広島グリーンアリーナに向かうと、集まった客は想定以上に年齢層が高かった。おそらく平均が40歳ぐらい。団塊の世代も多かったし、それに女性同士のグループも。振替にもかかわらず、ほぼ満員でステージが始まって。

どうだったかって?ある意味でカルチャーショックを受けました。歌とサーカスとシンクロナイズドスイミング。コンサートというよりラスベガスでやっているショーの雰囲気。紅白での小林幸子や美川憲一のスケールアップ長時間拡大版と思えば分かり易いかも。とにかくスゴかった。HPを見ると40億円かかっているとか。なるほどね、気合が入っている。ちなみに「シャングリ・ラ(Shangri-La)」というのはジェームズ・ヒルトンの小説「失われた地平線」に登場する地上の楽園らしい。

それで知っている曲がほとんどなく、つんざくような大音量のPAの中、2時間半ぶっ通しで見て聴いて、耳鳴りを感じながら外へ。歩きながら思ったのは、ユーミンって懐メロの人じゃないってこと。50歳を超えていまだに現役。うーん、素晴らしい。特徴のある低い声にもまだ艶があって。シェイプアップして体型も維持しているみたいだし。まさにJ-POP界のマイルス・デイビス。

ショーを楽しんだ以上に、エンターテイナーとしてのユーミンの”生きざま”に感銘したかなあ。

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フィッシングメール

2007-07-16 07:08:36 | 900 その他
先週なかなか良い経験をさせてもらいました。最近よく話題になっているフィッシング詐欺。別にひっかかった訳じゃなくてニアミスしたといったところ。会社に1通のメールが配信されてきて。いつも利用している銀行?からのHTMLメールで、上がその画像。なんでも口座に不正アクセスがありロックしたので解除のために指定サイトから情報を再入力して欲しいという内容。

なんじゃこれ?と思いながら、どうして会社にメールを送ってくるんだろう?契約した時にメルアドを記入したかな?と少し疑問を。念のため自宅で使っているYahooBBのメールを遠隔チェック。するとメールは送られていない。あれーっ、なんで?と思い、指定サイトに移動してみると、そこにはいつも使っているログイン画面が。ただし違うのが、いつもは日本語でこれは英語。

なんとなく違和感を感じて、まあ仕事中だし家に帰ってゆっくりチェックすればいいや、と思って帰宅してIEを立ち上げると、デフォルトのYahooの画面のニュース欄に、なんと新生銀行のフィッシングメールの記事が。これにはさすがに驚いた。その後すぐに転送しておいたメールを開くと、マカフィーのセキュリティセンターからフィッシングサイトであるとの警告が表示されて。

これがフィッシングメールかとやや興奮しつつ、なるほどと納得。冷静になって振り返ると、やはり会社のメルアドは記入していなかった気がして。記事を読むと、どうもランダムに発信しているみたいだし。でももしこのログイン画面がいつものように日本語だったらと、少し恐ろしくなったのも確か。銀行のHPにも注意書きが掲載され、画面右下の鍵マークの確認等の見分け方が提示されていた。

他人事と思っていたら自分も、なんて話はよくあるけど、まさかフィッシングメールとはね。新生銀行はネットで利用している人が多いのかな。宣伝する訳じゃないけどアドバンテージがあるし。口座管理料と月5回までの他行宛振替・振込手数料が無料で、近所のセブンイレブンでの現金の入出金が24時間無料。これはネットオークション利用者には最適。それだけに狙われやすかったのかも。

Love Dance

2007-07-13 06:34:12 | 220 POPS
イヴァン・リンスを記事にした時の約束で、彼の曲の中からお気に入りをピックアップしてカバーを紹介する企画の第1弾。今日のテーマは"Love Dance"。おそらく最も有名でしょうね、カバーも多いし。オリジナルの最初の録音はおそらく「Daquilo Que Eu Sei」(1981年)。曲名もポルトガル語で"Lembrança"。なんて言いつつ実はこのアルバムは聴いたことがないし入手困難で聴けそうもないけど。だからオリジナルを聴いたのは、前に紹介した米国への本格デビュー盤「Love Dance」(1989年)。

カバーとの最初の出会いはオリジナルより前で、ソフト&メローの大御所ジョージ・ベンソンの「Give me the night」(1980年)。言わずと知れた大ヒットアルバム。当時の日本はディスコブームの真っ只中。それこそタイトルチューンとかチーク用の"Moody's mood”とか、カケシの勝負曲ばかりに目がいっていた。今思い返せば、まあ女遊びの全盛期だったから仕方ないでしょうね。

それからは女性ヴォーカル一辺倒。まずはダイアン・シューアのセカンドアルバム「Schuur Thing」(1985年)。バックはデイブ・グルーシンファミリー。アレンジ的には一番のお気に入り。やはりグルーシンの洗練されたセンスの賜物。次がこれも大御所のナンシー・ウィルソンの「Love, Nancy」(1994年)。クセのある唄い方がイマイチ鼻につくけど、なんだかんだでけっこう聴いている。

おまけで紹介するのが往年の美人歌手、阿川泰子の「AMIZADE」(1994年)。なんとイヴァン・リンス本人のプロデュースでLA録音。彼女は昔TV番組でコルゲンこと鈴木宏昌のバンドをバックに唄っていたのをよく憶えている。今改めて聴くと、声質がジャズ向きじゃないぶん幼稚な感じがして損をしているけど、フレージングや音程はなかなか素晴らしい。

そんな中でこれは出るものが出ちゃったなと思わせたのが全曲イヴァントリビュートのカバー集「a love affair」(2000年)。プロデュースとアレンジがジェイソン・マイルス。この曲を唄うのはヴァネッサ・ウィリアムス。何もかも完璧すぎるぐらい完璧ですね。

上の写真はちょっと強引なタイトルつながりで、ロシアのエミルタージュ美術館にあるマティスの「The Dance」(1910年)。ということで、この曲に出会ってからもう20年以上。これだけカバーされればイヴァンも作曲家冥利につきるだろうなあ。

画像引用元:「The State Hermitage Museum」(http://www.hermitagemuseum.org/)

Schuur ThingSchuur Thing   Love, NancyLove, Nancy

AMIZADEAMIZADE   A Love AffairA Love Affair

ファイヤーキング(7)

2007-07-11 06:44:15 | 520 アンティーク
梅雨で肌寒い日もあるけど暦ではもう7月で夏。この時期に切り替えるのが会社で飲むコーヒーのタイプ。前にも紹介したけど毎日水筒を2本持参していて。1本は熱いウーロン茶でもう1本はホットコーヒー用のただのお湯、だったけど今週からはアイスコーヒー。このタイミングって自宅にある湯沸しポットでお湯を沸かさなくなった時で、これはカミさんが勝手に決めています。

それで会社でホットコーヒーを作る必要がなくなったので持ち帰ったのがファイヤーキングのマグカップ。いつか紹介しようと思っていながら、買ってすぐに会社に持っていったため写真を撮るチャンスがなくて。1940年代製でDハンドルのシェービング。色はジェダイと呼ばれている翡翠色で定番中の定番。もちろん中古だけど程度が良い割りに値段が安くお買い得だった。

会社でも人気がありましたね、特に若い女性に。それまではブラウンを使っていたけど取り立てて注目されてもいなかった。それがジェダイに変えた途端に、洗っているとたまに「それってファイーヤーキングですか?素敵な色ですね」、なんて言われて。いろいろ持っている割にはこの色がなかったから、ある意味揃えるために買っただけなのに。まあ気分は良かったかな。

なんてプチ自慢は置いといてアイスコーヒーの話に戻ると、最初はペットボトルを買って直接水筒に入れていたけど、どうももったいない気がして昨年からは水で薄めるタイプを使っています。カミさんは「そこまでケチケチしなくてもいいんじゃない?」、なんて言うけど。若い女の子と食事を行く時には調子に乗って信じられないぐらい無駄遣いをするくせに、こういう所を妙にケチるんだなあ、これが。自分でもちょっと情けない気がするけど。1個20円ぐらいで数杯分あって1日持つしなあ。

昼の食事も今じゃ宅配弁当320円にしてるし、ちょっとやり過ぎかも。

ネスカフェ アイスクール

シロギス

2007-07-09 06:21:58 | 400 釣り
水不足が心配されたけど、今年もようやく梅雨らしくなってきましたね。広島でも先週ぐらいから雨らしい雨が降るようになって。そうなると困るのが降るか降らないかの予測。実は先週の土曜日に久しぶりに友人達と釣りへ。前日までの天気予報では午前中が雨。たまたま仲間で貸し切りだったので、友人が気を利かせて出発を午後からに変更。

翌朝の5時頃いつものように目を覚ますと、なんと雨があがっていて。なあんだ、こんなことなら予定通り出かけておけば良かったと思ったけど後の祭り。というのも、やはり魚は一般論として早朝の方が型も良いし数も釣れる。それにターゲットのシロギスは、最盛期を過ぎていて小型が多くなっているとの船長からの事前情報もあったりして。なんとなく不安でしたね。

ところが予想に反して?釣れるわ釣れるわ。結局午後1時から6時までの5時間で15~23cmぐらいのキスが51匹と大漁。それと何と言っても本日の目玉がジャンボギス29cm。海面から見えたとき、船に乗っていた全員から感嘆の声が漏れました。そのぐらい迫力があった。検寸したら30cmにわずか足りなかったので船長は悔しそうだったけど、自分は大満足。船長からは、釣具屋のコンテストに応募したら間違いなく上位に入賞できるから後で持って行ったらと勧められたけどやめときました。

上の写真はそのジャンボギス。なんかキスする時の表情みたいでしょ?別に洒落で言っている訳じゃないけど。ひょっとしてと興味が湧いてネットで調べたけど、魚の語源とは全く関係ないみたい。鱚という名前も由来が分からないみたいだし。

キス釣りの良いところは、釣って帰ると家族に喜ばれるところ。刺身、天ぷら、フライ、塩焼きとオールマイティで、その白身には臭みもなく食べ易い。なにせ普段そんなに嬉しそうな顔をしないカミさんが、キスの時だけは妙ににこやかだから。