或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

Santa Monica

2014-07-21 13:16:58 | 800 観光
金曜日の午後、ロスのウエストハリウッドで友人の買物が終わり、ようやく自由時間。そのまますぐホテルにトンボ帰りするのでは能がないとプチ観光をすることに。ホテルから乗ったタクシーの若い黒人の運転手と交渉するとウェルカムとのことで、それじゃどんなコースが良いかいろいろと考えたあげく設定したのが、ハリウッドから西方面を旋回するコース。

パンプスを購入したルブタンの店のすぐ北側をサンタモニカBlvd.が通っていて、これを西に進むと、いわゆるビバリーヒルズの南端を横切る有名なコース。これをそのまま405を横切りずっと進んでいくとサンタモニカビーチへ。ここは10数年前に家族4人で旅行した時に、予定していながら時間がなく、ちゃんと観光していなかった場所。当時のことが走馬灯のように蘇ってくる。

仕事でロスはしばしば訪れていて、会社の拠点が南のアーバインにあり、ロングビーチやニューポートビーチでよく食事をしたのだけど、北部のサンタモニカにはとんと縁がなくて。今回はベニスビーチまでゆっくり海岸線を流してもらい、いわゆる巨大なヤシが並び立つ景観を満喫できた。南部のビーチがセレブ御用達とすれば、ここは、まさに庶民がワイワイ楽しむって感じ。途中で写真を撮るために何度もタクシーに停車してもらったのだけど、規制が厳しくて運転手のお兄さんも苦労したみたい。

すっかりビーチを楽しんだ後に眼前に見えてきたのがマリナ・デル・レイ(Marina del Rey)。これまた有名なハーバーで、今度はおよそ30年前の出張時に、客先から招待されてこの中にある有名なレストランでランチをしたことを想い出して。店は全面ガラス張りで、日本人の新婚旅行客の見学コースになっていて、外から大勢のカップルに見られて恥ずかしかったなあ。

その後で夕食のテイクアウトまでつき合ってもらい、およそ2時間のタクシー観光は終了。料金は130ドルだったけど、感謝の思いを込めてチップを40ドル乗せて支払った。もしかして一生でもう来ることがないかもしれないという思いがプチ観光につながったのだけど、結果としては毎日移動というタイトな出張の合間にリラックスして西海岸を楽しめたので大満足だったかな。


Christian Louboutin

2014-07-20 05:40:21 | 500 ファッション
金曜日にメキシコのモンテレイからグアダラハラ経由でロスへ。4時間待ちという冴えない接続をなんとか我慢してロスアンジェルス国際空港(LAX)へ着いたのが夕方4時過ぎ。予約しておいたハーツではゴールドメンバーのせいか、なんと受付せずにレンタカーにすぐに乗れるというシステムの進化に驚いたけど、夜会食の予定がある同行者にその車は譲ることに。

自分としてはその日のうちに果たさなければならないアサインメントがあり、宿である空港近くのヒルトンにチェックインした後、すぐにタクシーでウエストハリウッドへ。金曜日のこの時間は渋滞がひどいのではと心配していたけど、ゆっくりでも進めたのがラッキーだった。およそ40分ぐらいで目的地であるN Robertson Blvd.にあるクリスチャン・ルブタンの専門店へ到着。

さすがにこの辺りはセレブが多いというか、白人でしかも見るからに金持ちのマダム達がうようよいる。少し引きながらもヨーロッパの民家のような外観の小さな店のドアを開けようとしたけど動かない。「おいおい?これ何?」とうろたえていると中からマネージャーらしき中年の女性が笑顔で内側から開けてくれた。ドアが外側から開かないとは、さすがに高級店だなと感心。

ちょうど接客が終わったらしく、声をかけると彼女が自分についてくれて。「定番でオーソドックスなパンプス、だけど先端はシャープで...」と説明すると、まずはエナメルを持ってきてくれて。「形はこれで皮が他のタイプはある?」と追加で説明すると、3種類が候補に挙がって。「ガールフレンドはいくつ?」と質問してきたので「××歳だよ」と答えると、「それじゃ、これ」と指差したのが、ヒールが10cm以上の、いかにもルブタンってすぐに分かる艶消しの皮製。結局勢いで「それを」と決めてしまった。

包装してくれている間に、ミーハー気分が盛り上がり、写真を撮っていいか別の黒人の男性店員に確認すると、一部の場所ならOKとの返事が。それが上のネオンの写真。悪乗りしてマネージャーとの2ショットも撮ってもらい、いい記念になった。このルブタンのパンプスは頼まれてからネットや福岡で店まで出かけて探していて見つからなかったもの。なんかスッキリしたかな。


Tacos de Carne Asada

2014-07-19 01:28:27 | 600 グルメ
木曜日にメキシコの都市NO.3のモンテレイ(Monterrey)で仕事を済ませた後、夕方のフライトで、今回の出張における最後の仕事場であるロスへ移動しようとユナイテッド航空のチェックインカウンターに並んだものの、何故か受付での客のさばきが遅い。まあメキシコだからしようがないかと諦めつつも、20分ぐらい経ってようやくカウンターから声がかかって。

手続きをしている係員のおじさんから、「1時間半ぐらい遅れそうです」とのコメントが。ヒューストンで乗り継ぐので、ひょっとして乗り損ねるかもしれないと不安になったけど、その便も同じように遅れるとのことで一安心。焦っても仕方ないと、ゲートの傍にあるレストランに入り、ビールを飲みながらぐだぐだしていると、同行者から「フライトがキャンセルになったよ」との情報が。

「おいおい、マジで?」と泣きそうになったけど、こればっかりはねえ。悪天候による機体の配備に問題が発生したとのことで、ユナイテッドがフライトを変更してくれたもののホテル手配のサービスはなし。すぐに現地の駐在員に電話して、空港近くでその晩の宿を予約してもらった。このパターンはこれで2度目。重い足取りでタクシーに乗り、ホテルでひと晩を過ごし空港へ。

早朝にモンタレイからメキシコの都市NO.2のグアダラハラへ移動し、今は空港内のレストランのテーブルに座っている。4時間ぐらい待ったあげくにロスへ出発するという最悪の接続だけど、これしかなかったというのがユナイテッドのおねえさんの言い訳。だましだまし時間が過ぎるのを待つしかないなと、朝からビールを飲みながら、今回の出張で初めてタコスを注文。

メニューの最初に載っていたので選んだのが“Asada”。小さくカットされた牛の焼肉と玉ねぎ、そして食べて分かったけど、パクチーがトッピングしてあった。これが美味しくて。パクチーが意外に気にならない。調べると、この正式名称”Tacos de Carne Asada“がタコスの中でも最もポピュラーらしい。メキシコ出張の最後を飾るにふさわしい食べ物だったかも。


Salamanca

2014-07-17 20:58:51 | 900 その他
火曜日の午後にヒューストンからメキシコへ。メキシコ訪問は今回で3度目。最初は確か10年以上前で、その時はチワワとヘルモシージョを訪問したのだけど、チワワは周囲が全て砂漠で、それがメキシコのイメージとして強く印象に残っていた。だけど前回訪問した北部のモンテレイは、メキシコで都市NO.3の洗練された街だったということもあり、そのイメージが覆されて。

それで3度目の今回は、中部の田舎都市サラマンカへ。ここは都市NO.1のメキシコシティー、NO.2のグアダラハラの中間に位置しており、それぞれ車で3~4時間程度の距離。レオン(Leon)空港へ到着後、車で約1時間程で宿があるイラプアト(Irapuato)へ。その夜は客先と会食。暑くもなく寒くもない中、屋外のテラスでメキシカン料理とテキーラを楽しんだ。

すっかり酔いが回った頃に会食が終了。勘定を済ませようとカードで支払いを済ませた後にレシートを見てビックリ。というのも”$5,000”という数字が眼に入ったから。「おいおい、日本円で50万円?それって何かの間違いじゃないの?」と背筋が凍りついて。「確かに高級レストランではあったけど、9名だとしても50万円はおかしい、これはちゃんとしておかないとヤバい」と。

不安なままホテルに帰ってすぐにフロントの若いお姉さんにレシートを見せると、「これはペソよ」との返事が返ってきたのでようやくひと安心。後で現地駐在員に聞くと、“$”は、ドルではなくてお金という意味だとか。確かに漫画で、泥棒が盗んだ金を運ぶ袋に書いてあるのが“$”マークだったような。翌日はサラマンカ(Salamanca)郊外にある客先の新しい工場で打ち合わせ。

仕事が終わるとレオン空港近くの日本食レストランへ。ここで早めの夕食を取ったのだけど、夕方4時過ぎだというのに客が多くて。ふちに塩をまぶしたジョッキにライムを注ぎ、ビールを入れて飲むチェラーダ(chelada)が美味かった。少し酔いが回った後、約1時間のフライトで都市NO.3のモンテレイ(Monterrey)へ。その日の宿へ着いたのが夜の9時過ぎだった。


テザリング

2014-07-16 07:16:26 | 900 その他
今週の月曜日から丸1週間の海外出張がスタート。広島駅を6時過ぎの新幹線に乗って東京駅経由で成田空港へ。DL276便で約11時間の長くてつらいフライトの後、14時過ぎにデトロイト空港へ到着。グループ会社の事務所を訪問して数時間の打ち合わせを済ませ、その日の夜はその近くに宿泊。翌火曜日は朝7時過ぎにデトロイトを出発し、今はヒューストン空港の中。

数ヶ月前のことだけど、会社用としてドコモのスマホが支給されることになり、選んだのはiPhone 5S。スマホが発売されてからずっと個人用はアンドロイドOSを使っているので、一度は使ってみたかった。今回最もありがたかったのがテザリング。出発ゲート近くのPCコーナーでこの記事を書いているのだけど、こんな場所でも快適にネット接続できているのは、このお陰。

出張時には社外でメールの確認をすることが多く、PCのネット接続が必要になる。最近はホテル等では有線にせよ無線にせよネット環境が整備されているので問題はないのだけど、困るのは他社の事務所の中とか駅とか、そういった場所での接続。これまでは会社が貸してくれるP-INを利用していた。今回もいつものように総務の女性に借用したいとTELを。

すると返ってきたのが、「これからはP-INではなく、スマホのテザリングを利用してください」とのコメント。テザリング自体のしくみは理解していたけど、支給されたスマホで利用できるとは考えが及ばなくて。確認すると、国内だけでなく海外も想定した契約にしているとのこと。早速少し前の国内出張時に使ってみたけど、接続の手続きが簡単でとても使い易かった。

今回海外でも試してみたけど、国内と使い勝手が全く変わらない。スマホがあるだけで、何時でも何処でもPCのネット接続ができるって感じ。もちろん国内、海外を問わず電話もできるし、費用も会社持ちだから料金の心配もいらないし。少し前に個人でPC、個人用及び会社用スマホで兼用可能な小型バッテリーを購入しているし、完璧なモバイル環境になったって感じ。

包ヶ浦

2014-07-12 06:41:24 | 890 広島
先週の土曜日に、宮島にある“ふじたや”で“あなごめし”を堪能した後は、泳ぎたいという友人の意向に沿って、大鳥居を横目にクルーザーを走らせ、砂浜がある島の裏手へ。ところが包ヶ浦に差し掛かった時に、「この辺りでもいいんじゃない?」とのコメントが返ってきて。夕方から別の用事があると聞いていたので、時間を有効に使うのなら近場の方が良いかなと。

包ヶ浦は宮島で最も有名な海水浴場で、フェリー乗り場にも近いし、夏の盛りには多くの人出があるのだけど、梅雨だし、まだそんなに暑くないので客はまばらだった。水際から50mぐらい離れたところにアンカーを降ろしたら、持参したクーラーで冷やしておいたシャンパンを取り出し、とりあえず乾杯。その頃には日差しも出始めて、気分も徐々に乗ってきたような。

ラジカセで渋めのボサノバを軽く流しながら、チェリー、グレープ、パイナップルといったフルーツをつまみ、グラスを片手に夏気分に浸っていると、「ねえ、泳ぎたい」との言葉が。「とりあえず足を海につけてみたら」と後部にあるスイミングステップを準備してあげると、水着姿になって足を水面につけたらしく、「冷たーい」という歓声が。想像以上に水温が低かったなあ。

ということで、泳ぐのはやめて日光浴に切り替え、バスタオルを持って2人で前面のデッキの上へ。横になって寝そべっていると、海辺で遊んでいるカップルや家族、ウィンドサーフィンをしているグループ等を遠目に眺めることができ、その感覚が、なんともリッチ。サプライズはその後。それなら屋根の上はどうだろうと登ってみると、そこは想像を超えた別世界だった。

まさに世界を2人占めって感じ。最高級のリゾートホテルの極上の部屋から、誰にも邪魔されずに海と島を眺めている、そんな雰囲気。おそらく周囲に自分達以外に何もない空間がそれを醸し出しているのだろうなと。これには友人も大感激。柔らかな夏の日の光を存分に受けながら、2人でしばし昼寝を楽しんだ。久しぶりに天国にでもいるような幸せな気分に浸れたかな。


ふじたや

2014-07-08 05:56:15 | 600 グルメ
先週の土曜日は、友人にせがまれて2人でクルージングへ。最初は日曜日だったけど、土曜日の方が遅くまでつきあえるということで土曜日に。こっちとしては急な変更だったので、過密なスケジュールを調整するのに苦労したけど。でも結果的にはこれが正解で、両日共に曇りという天気予報にもかかわらず、土曜日は晴れぎみで、逆に日曜日は雨だった。

せっかくなので洒落た演出をとプランを立ててみた。というか7/26(土)に有名な“広島みなと夢花火大会”が開催されるので、航路の下見をしたかったというのが本音だけど。廿日市ボートパークから出発し、広島ベイマリーナまでクルージングして船を係留し、すぐ傍のグランドプリンスホテル広島の22Fにあるステーキ&シーフード「ボストン」でランチなんてどうかなと。

ところがこのプランはすぐに却下されてしまった。というのも宮島の“あなごめし”を食べたいという強いリクエストがあったから。この話には伏線があって、少し前に2人でこの店の前を通った時、昼食を済ませていたので入らなかったのだけど、それを彼女が憶えていて今回は是非にと。後で調べると店の名前は「ふじたや」。客が行列を作って並んでいたのでもしやと思ったけど、やはりミシュランガイドに載っていて、しかも星がひとつ。なるほどね、だから混んでいたんだなと。

当日の11時前に出港し、約30分でみやじマリンの西側にある桟橋に到着して船を係留。そこから10分ぐらい歩いて宝物館の角を右折すると、入店待ちの行列が目に入ってきて。その数およそ20人。こりゃ時間がかかるなと、とりあえず近くの店で、しばし休憩。30分ぐらい経って店に戻ると順番が過ぎていた。店員さんに聞くと、その場にいないと最後に回されるのだとか。

それから約30分、ようやく順番が回ってきたので店内へ。意外に狭いなと。しかも席は空いているのに客を入れていない。これは調理のペースに合わせているなと。若い美人のおねえさんが注文を取ってくれたのだけど、メニューは酒のあて、旬の3~4品を除けば“あなごめし”のみ。味は正統派で、やや薄味。美味しかった。ミシュランガイドに掲載される条件は、味だけじゃなく店の雰囲気、そして大事なのが禁煙。その意味では、まさにそれにふさわしい店だったような気がする。