或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

2次試験攻略法<案>(2)

2005-02-16 22:07:44 | 110 診断士2次試験攻略法
今回は、前回の”2次試験攻略法<案>(1)”の補足説明です。

というのも友人との月例勉強会で、前回の表の「因果数」という言葉の意味が分かりにくいことが判明したので、具体的な事例をベースに詳しく説明します。

対象は、H16年の事例Ⅰの第5問の設問2です。問いは、「A社が新規事業開拓を進めていく場合、どのような点に留意すべきかについて、100字以内で具体的に述べよ。」というものでした。

これに対し各学校の模範解答の中の留意点を整理してみると写真の表のようになりました。互いに関連のない独立した留意点の数を平均すると、2~3ぐらいになることがお分かりいただけると思います。

そしてよく見ると、二重マルの印の付いた三つの留意点に模範解答が集中しています。100字制限に対し、体制、投資及びサービスの三つの領域各々についての留意点が「基本因果」となっているわけです。これが前回の表の「100文字当り3つの独立因果」に相当しています。

ちなみに私は昨年の本番では、既存事業とのシナジー効果とリスク低減等、投資に関する留意点しか書けませんでした。つまり三つ必要な基本因果の内一つしか書けていない。間違いではないのですが因果数が不足しています。でも今から思えば、見つけられなかったというより、どれだけ書けば良いか目安がないため、見つけようとしなかったというのが正直なところです。

各学校で文章の長さや数、あるいは言い回しはバラバラですが、制限文字数に対する「基本因果」(独立した因果)の数については、結果論ですが明確な傾向があり、解答を作成する上でひとつの目安になるのではないかと考えています。