ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

悶絶2時間

2019年03月25日 | 日々奮戦



昨夜我が身に起こった事件のことは死ぬまで忘れまい。
63年半生きてきて、史上最大圧倒的痛みがこの身に襲いかかり、2時間に渡りのたうち回る(ほぼ固まっていたので動けないのだけど)。悶絶。憤死。生きた心地もしなかったのだ。

午前中、1週間ぶりのランを軽く青梅丘陵で15km程(雷電山往復)。軽くしたのは夕刻から予定していたZwiftでの100kmライドイベントが待っていたから。
さて、夕方4時半、気合い入れてローラーでの夏以来の100kmライド。ま、辛い時間帯もあったけどまずは順調に進み、いい感じのまま先頭グループで2時間40分を切ってゴールできるなと踏んだ85km付近から異変の始まり。
まずは急に何の前触れもなくやって来たハンガーノック。妻を呼びエネルギー補給に努めたけど時すでに遅し。程なく脱水による痙攣(ペットボトル1本分ほどしか水分もとっていなかった←バカ!)。
一気に集団から離れ、ひとり旅。それでも何とか時速30km程度は保てていたが、風前の灯。やがて太ももが激しく痙攣を始める。ごまかしごまかし進む。側で妻がもう少し!なんて応援してくれていたし(レースか!)歯を食いしばる。単なる練習なんだからさっさとやめときゃ良かったのに、何としてもゴールまでとムキになった自分。ペダルも回せなくなり半回転ずつ。もう時速6kmとかあり得ない。
2時間53分でようやく101km走り終えたが、本当の地獄はここからだった。
まず、体勢をちょっと変えるだけで痙攣がやってくるのでバイクから降りられない。
何とか降りたが立ったままで脚は激しく突っ張り、全く曲げることが出来ない。
力づく、二人掛かりで何とか曲げて、ようやく横になる。
横になったらなったで今度はハムストだ。脚が折れ曲がったまま伸ばせない。これが左右交互に、またはいっぺんに襲ってくる。
バイクのサドルやフレームに手を掛けひたすら耐える。ものすごい力を振り絞っている。水分をとる。声も出ない。手は真っ白で痺れ出す。脚だけを襲う激しい痙攣痛に顔面蒼白。気持ち悪くなって来た。普段治療で使っているお米アンカを温めてもらい、ドライヤーも使って温める。動いていない時は安全ピンも全く役立たない。
脚の筋肉の全てのエッジがくっきりと盛り上がり浮き出ている。人の筋肉ってこんなにも硬くなるものなのか。うごめいているうちはまだいいが、完全に固まった時の強烈さは未体験ゾーン。泣きたいけど痛くてもう声も出ない。一時は救急車を呼ぼうかとも言われ、何とか耐えてそれだけは免れた。
水分や栄養が少しずつ吸収され、体内を回り出すまで、ひたすら信じられないような悶絶が続いた1時間半。何とか動けるようになり、それでも立つことなど到底無理難題。力を入れないよう芋虫になって部屋から這い出し、ようやく汗びっしょりティーシャツを着替え何とか会話が出来るまでにさらに30分。
長い長い2時間超の苦行。四つん這いで階段まで進み、手すりにつかまってようやく立ち上がり風呂へ。息を吹き返し生還出来たのはすでに10時になろうかという時間だった。
妻にはまたまた世話になってしまった。これまで入院するような大病も怪我も事故も、そう骨1本折ったことなく、傷を縫うような怪我もなかった人間が、初めて味わう強烈な痛み。何とも信じがたい貴重な経験でありました。おしまい。

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ハリ天狗マネージャーの笑顔いっぱい!

コメント (2)
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