遙か前方を女子高生が走っている。制服姿で、たすきがけの大きなスポーツバッグが揺れて走りにくそうだ。
後ろからバスがやって来て私を追い抜き、やがて彼女をも抜き去った。
女子高生はバッグを時々押さえながら、なおも走り続けている。あのバスに乗れるのかな。急に心配になってきた私。
この顛末を見届けたくて、スピードを上げる。朝っぱらからスピード練習だ。すると信号が赤に変わり、バスは停車。
バスに追い抜かれていた女子高生が素早く追いつき左に曲がっていった。逆転。
あの先に停留所があるはずだ。頑張れ。
しかしすぐに信号は青になり、バスも負けじと左折していった。
もっとゆっくり曲がっていけよと舌打ちしながら、遅れてはならぬと私もさらにスピードアップ。わずかに遅れて左の道に進路をとる。
100mほど先の停留所にバスが停車していて、ちょうどあの女子高生が乗り込むところだった。
やれやれ、バスはしっかりと彼女を待っていてくれたようだった。
【本日のトレーニング】
・43min./7.7km←バス追いjog