ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

第6回陣馬山トレイルレース

2006年11月13日 | 大会レポート

1113_jinba01 昨日12日、日曜日の天気は快晴。風強かったようだけど、走るには暑くもなく寒くもなく、絶好のトレイル日和。
第6回を数える「陣馬山トレイルレース」は、今年とうとう参加者が900名を突破。スタート直後の山道の混雑を避けるために林道を迂回する新コース(最初だけ)で開催でした。
昨年はめったにない思い通りの走りで、年代別優勝をゲットした験のいい大会。張り切る気持ちは大ありなのですが、練習に関して言えば、なんだかもう一つ気乗りがしていなくて、調子も如何なものかと。

1113_jinba03 【スタートまで】
昨年は高速の事故渋滞に巻き込まれ、会場到着受付終了1分前。スタート地点に並んだのが5分前というハラハラを大いに反省し、今年は余裕の早着き。すでに到着のchinさん、元トライアスリートで現女子有力アドベンチャーレーサーのサクラさんとたっぷりボイストレでアップ完了。その後も掲示板仲間のトラボンさん、ヤフシゲさん、タマさんらとお会いして会談。それでも時間的余裕たっぷり。やっぱり会場入りは早いに限ります。

アップはいつもの通り、なし。筋肉を自分の力で(手を添えたり、どこかに引っかけたりせずに)ぐいぐいと動かす動的ストレッチを少々。シューズは昨年のV記念ご褒美で買ってあげた(自分でね)「トラブコ(アシックス)」。幅が私には少々広く、紐をしっかり締めることに時間をたっぷり費やした。

さて、スタートは前方にて。後ろに並ぶchinさんが
「おー、もう心拍数が100だぁ」なんて言っている。
・・・ので、自分のスントを見るとゼロ。・・・あれ?
そう、ポラールなどの心拍計は発信器の胸ベルトを装着しただけで、レシーバーの表示板にはしっかり心拍数が表示されるけど、スントの場合は計測開始の前に、今から使うぞという意思表示をしてやらないと動かない仕組み。
あ~、と思った途端にスタート。なんだなんだ。
(結局、心拍数はしっかり見ながら走れたものの、データとして記録されず・・・がっくり)

1113_jinba02

【前半戦】
新コースはやっぱりいきなり上りぐいぐいの林道。調子づいて走ってしまうと、心拍数はぐんぐん上がってしまうので一生懸命に、押さえて押さえてと足に言い聞かせる。

しばらくして隣に来たランナーから声をかけられる。
お~、あのハセツネ年代別1位のSさん。私のブログにとても暖かな言葉で嬉しいコメントをいただいていたのですが、直接お話しするのは初めて。坂を登りながら握手!
そのまま一緒に走りたい気持ちだったけど、ここは我慢で先に行っていただきました(なんたって、ハセツネでは2時間もの差がついているのですから)。

しばらくは見えていたSさんの後ろ姿も、やがて遙か彼方・・。
アドベンチャーレーサー・サクラさんもいいピッチでスーッと先に。
私はひたすらスント(時計)の心拍数表示とにらめっこ。そうでないとついついスピードを上げてしまいそう。とにかく160台をキープ。ちょっと平坦部に出れば150台に落ちるよう・・。どんどん抜かれるが仕方ない。
おかげで、そう苦しくないまま、明王峠着(36:47)。
前日の新雪で真っ白なでっかい富士山がバーン!
少々の下りはほどほどにスピードアップ。程なく最高地点の陣馬山頂上(50:37)。

【後半戦】
ここではぶーぶーさんの応援(お約束通り)を受けて、気分一新、元気が出る。素晴らしい富士の姿もしっかり目蓋に焼き付け、気持ちの良いトレイルの下りへと突っ込む。一気にギアチェンジ。押さえていたものを少しずつ解き放つように走る。
20分余りで舗装路へ出る(11キロ地点・01:11:30)。
このポイントでしっかり給水し、この後の延々8キロ近く続くロード上りにつなげる。
初めて参加した一昨年は、調子に乗って前半力を使いすぎ、ここで完全に死んだ。昨年はつらいながらもしっかり走れたので好結果につながった。
さて、今年は・・・。
前半をしっかり押さえたので、さぞかしと・・・。が、やっぱり序盤は足がロードに馴染んでいない感じでなかなか進まない。
しかし、我慢してピッチを刻むうちペースも安定。一人、一人と前を行く選手をかわす。
そして、ついに先行していたサクラさんゲッツ!
中間あたりで若い選手と併走。「いつもブログを読ませていただいてます」とうれしいお言葉。色々話していると、いつも私と同じあたりの記録とのこと。ピッチもしっかりシンクロしてきて、二人でぐいぐいとスピードを上げていった。心拍数も160台で安定。苦しくない。
いいぞぉ。レースって感じだ。

【最終区間~ゴール】
いよいよロードも終わり、間もなく最後のトレイル突入という給水ポイントが近づく。前方にOSJのTさん、さらに前方にはもしやSさん?(01:51:46)
ラスト4キロ程のトレイルはTさんの後ろに張り付き、最後の下りで前に出させてもらう。思いっきりかっ飛んで残り1キロの表示。それを過ぎると間もなく舗装路に出る。
・・・そして、直前にとうとう、まさかのSさんの後ろ姿。舗装路の緩い上りを飛ばす。ついに追いついた!
心臓は爆発寸前。たぶんこの瞬間が最高心拍数を記録したはず(データとれなかったけど)。
「Sさん」と声をかけて並ぶ。
「え~、来ちゃったの~」とSさん苦笑い。
そして、スパート(私じゃないですよ)。もはや追う力は残っておらず、あっという間に100mの差。それでもしっかり最後まで走りゴール。
15秒ほど前にゴールしたSさんが笑顔で迎えてくださった。

50台親父同士のとんでもないラストスプリントでした。ゼーゼーのどを鳴らしながら、二人で芝の上にへたり込み、そのままあれこれ楽しくおしゃべり。
気持ちよく爽やかな風に時も忘れ、次々とゴールに飛び込む選手達を横目に楽しいひとときでした。

【一応考察もどき】
陣馬山以後は一人も抜かれず、応援のぶーぶーさんが数えてくれた120位から、なんと67人抜き!これはいい気分間違いなし。
先日の那須でのハーフマラソンといい、この日のレースといい、どうやら前半押さえて、後半勝負のパターンが正解であることは確実。
今さら、今頃、確認か・・・というのもお恥ずかしい話しながら・・・事実確認はようやくです。
最初突っ込み、後半粘るも抜かれまくるパターンより、明らかに気分爽快であることは間違いありません。もう、しっかりと自覚して、このパターンで今後は戦います!(宣言)
しかも、本日の収穫その2(その1は、あきらめずSさんに追いつけたこと)は、なんと「安全ピン」の存在を忘れるほど、足が元気であったこと。いやびっくり。これについてはさらに検証予定。

さて、表彰は・・・驚いたことにSさんの前に50台の選手が一人ゴールしていて、Sさんが2位、私が3位という結果に。
1113_jinba05 表彰状がかっこよくなりました。副賞も去年よりグンと豪華(?)に。参加賞も含めると都合8キロもの重量になりました。この副賞の野菜に我がマネージャーは何より喜んだことは言うまでもありません。1113_jinba04
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■記録:2時間10分01秒/総合53位・50歳以上の部3位)
・距離:約23キロ/累積標高:1077m
 ※その他、いつものデータは取れませんでした。
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あぁ、久しぶりの長いレポートでした。

緑風堂鍼灸院WEBSITE
ハリ天狗マネージャーの笑顔いっぱい!

コメント (12)
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