セーターをくぐりし首のあらたまる 進藤剛至
セーターの裾から頭を入れて、くぐり抜けるまでのわずかな時間。同時に、両手をくぐらせ裾を下ろして・・・と、瞬時に行っている動作はいろいろだ。しかし、セーターを着終ったあとの感覚は、「首のあらたまる」に尽きるようだ。セーターを着るという一連のリアルな動きが見えるようで楽しい一句である。日本伝統俳句協会「花鳥諷詠」332号より抄出。(Midori)
セーターの裾から頭を入れて、くぐり抜けるまでのわずかな時間。同時に、両手をくぐらせ裾を下ろして・・・と、瞬時に行っている動作はいろいろだ。しかし、セーターを着終ったあとの感覚は、「首のあらたまる」に尽きるようだ。セーターを着るという一連のリアルな動きが見えるようで楽しい一句である。日本伝統俳句協会「花鳥諷詠」332号より抄出。(Midori)