十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

2009-11-28 | Weblog
       俳諧の何を頼りや月を仰ぐ   岩岡中正

「人去りてまた人来たる。それぞれが一握の詩を持ち寄って土となし、これを盛って塚となし、それが静かな山となった。・・・自然法爾の俳誌であり続けたい」とは、岩岡氏の巻頭言の中の一節だが、ここにその答えがありそうだ。俳諧は一篇の詩を持ち寄ることからはじまり、人と人との新たな出会いもまたここから生れる。そして、いつの世も変わることのなく月が私たちを美しく照らしてくれる。俳誌「阿蘇」は、昭和4年の創刊から80周年を迎えた。作者は、「ホトトギス」同人、「阿蘇」主宰。「阿蘇」12月号〈近詠〉より抄出。(Midori)