追分や南部片富士男郎花 宮崎里子
岩手山は、標高2,038mの成層火山で、別名、「南部片富士」として知られている。私はまだ訪れたことはないが、季語から察すると、男性的な秀峰のようだ。「南部片富士男郎花」と漢字がつづく。漢字ばかりでありながら、リズミカルな音律に思わず口ずさんでみたくなる。「追分や」の切れによって、追分節の哀愁のある唄声が木魂して来そうな気がした。「滝」11月号〈滝集〉より抄出。(Midori)
岩手山は、標高2,038mの成層火山で、別名、「南部片富士」として知られている。私はまだ訪れたことはないが、季語から察すると、男性的な秀峰のようだ。「南部片富士男郎花」と漢字がつづく。漢字ばかりでありながら、リズミカルな音律に思わず口ずさんでみたくなる。「追分や」の切れによって、追分節の哀愁のある唄声が木魂して来そうな気がした。「滝」11月号〈滝集〉より抄出。(Midori)