羅を着て退屈な上座かな 山下接穂
「阿蘇」10月号<雑詠>
約束のように座らされた上座は、下座の気安さとは違って、
どこか窮屈な思いのするところだ。儀礼的な会話の繰り返しに、
つい退屈している作者なのか、それとも誰も近づいてはくれないのか・・・
「羅」の華やかさが、かえって読むものの同情を誘い、ある種のおかしさを覚えた。
「阿蘇」10月号<雑詠>
約束のように座らされた上座は、下座の気安さとは違って、
どこか窮屈な思いのするところだ。儀礼的な会話の繰り返しに、
つい退屈している作者なのか、それとも誰も近づいてはくれないのか・・・
「羅」の華やかさが、かえって読むものの同情を誘い、ある種のおかしさを覚えた。