再び斜塔から今度はサント・ステファノ通りを進みます。
ボローニャで最も中世の雰囲気を色濃く残すこの界隈は、
車の往来も少なく、ボローニャでも数少ない静かで落ち着いた場所です。
通りの両側に立ち並ぶ歴史を感じさせる建物を眺めながら、しばらくぶらぶらと歩いていくと、
やがて細長い二等辺三角形の形をしたサント・ステファノ広場にたどりつきます。
その広場の短い底辺にあたる部分にいくつかの教会が集まって建っています。
これらがサント・ステファノの教会群です。
広場正面の一番目立つ場所に建っているのがクローチェフイッソ教会、
その隣の八角形の建物がサンセポルクロ教会です。
左の写真はサンティ・ヴィターレ・エ・アグリコラ教会です。
サン・ヴィターレ通りに同じ名前の教会があります。
これらの教会はいずれも長い歴史を持ち、
またそれぞれが個性的です。
特に印象的なのはサンセポルクロ(聖墳墓)教会で、
名前の通りエルサレムの聖墳墓教会を意識して
造られているように思われます。
外観だけでなく、内装もそれぞれが個性的ですが、
どの教会も素朴で、奥には小さな回廊もあり、
全体を一巡りしているうちに、
心洗われるような気分になります。
数あるボローニャの見どころの中でも、
時間さえ許せばぜひ訪れてほしい場所です。
裏手から見たサンセポルクロ教会