ボローニャは、世界で一番初めに大学ができた場所としても知られています。
大学ができたのは、日本で鎌倉幕府ができる前というのですから、日本の大学とは比べ物になりませんね。
かっての大学本部の置かれていた場所は「アルキジンナージオ」と呼ばれ、
今は図書館として利用されています。
1階の道路に面した部分は、
今では高級ショッピングモールになっていて、
よく注意しないと、旧大学への入り口が
見つけられないかもしれません。
ポルティコの天井は
色あざやかなフレスコ画で装飾されています。
門をくぐって建物の中に足を踏み入れると、まず目の前にはシンプルな中庭が現れ、
そこは表の喧騒とはまったく別世界の静かな空間になっています。
中庭を囲む柱廊の壁面を見回すと廊下の壁や天井のいたるところに卒業生の紋章が飾られています。
階段を登り2階へ進んでもそれはやはり同じで、大学が長い歴史に支えられてきたこと、
そしてこの大学を卒業することがいかに名誉なことだったかが想像できます。
そういえば、イタリアの大学って、卒業するのは入学するより大変なんですよね。