JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

遅かりしバブ之助

2016年02月19日 | p-r

昨日今日と続くそりゃもう青一色の空からは、明日あたりから襲ってくると言う嵐の予感は全く感じられません。それにしても忙しいほどの天候変化、気温変化、これってなんとかならんもんなんでしょうかねぇ・・・・

「○○!○○!」
遠くの方から私を呼ぶ母の声
何かと思って駆けつけると(って、母の部屋に行っただけですけど。笑)、押し入れの中身が雪崩を起こしておりまして
「なに?どうした?」
どうも必用だった物が奥にあったようで、椅子無しで取れると思ったのが母の判断ミス、手前の物が雪崩を起こしそうになり、慌てて私の名を呼んだらしいのです。
ところが時すでに遅し
「遅かりし由良之助」ならぬ「遅かりしバブ之助」と、まぁそんな次第です。
幸い母は怪我もせずに済みましたから良かったのですけど
「なんで直ぐ来ない」
と、自分で犯したミスを棚に上げ、バブ之助を攻めるのでありました。

そういえば、MD発掘音源に、ひときわ懐かしい物がありました。それは、アルバム「MICHEL PETRUCCIANI」の音源です。
いえね、このアルバムにも「遅かりしバブ之助」の思い出がありまして・・・

ミシェル・ペトルチアーニといえば、遺伝的原因から、生まれつき骨形成不全症という障害を背負いながらも、36年という短い人生(その難病のため二十歳ぐらいまでしか生きられないとも言われていたらしいですから、短いというのは語弊があるかも知れません。)に、名演を数多く残したフランスの名ピアニストであります。


ロイドを引きずり出したのも彼ですかね

って、いかにも知ったかぶりに語っておりますが、彼のデビュー当初、私は人生で最もいろんな諸事情が重なっていた頃でありまして、それほど聴いてはいなかったのです。(音楽を聴く時間が最も無くなりつつある時期でした。)

それでも、たまに現実逃避がしたくなって、まだ生き残っていたジャズ喫茶に潜り込むことがありましてね。
そんなジャズ喫茶で初めてアルバム「MICHEL PETRUCCIANI」を聴いたのでした。
「う~~ん、これは買いだ!」
一聴でこのピアニストが好きになりましたが、諸事情は彼を追うことを許さず、その余裕が出来た頃には、このアルバムを探すことが難しい状況になっておりました。
まさに「遅かりしバブ之助」であります。

それから、ペトちゃん(私より年下ですから、笑)のアルバムは、何枚か買ったんですよ。しかしこのアルバムが・・・・・

15,6年前ですかねぇ、とある知り合いがこれを持っておりまして、拝借できることになりました。2ヶ月ぐらい我が家に滞在されたと思いますが、もちろんその時、一生懸命聴きましたよ、そして録音もしたんです。
がしかし、こんどはその録音した物が・・・・・

私はてっきりテープに録音したつもりでいたんです。MDだったんですねぇ・・・
バブ之助は、ここでも不覚を取ったのでありました。(笑)
まっCD化もされ、購入しましたので、聴けなくなっていたということは無いんですけどね。

あの頃、「遅かりしバブ之助」ってな事がいっぱいあったなぁ・・・と、思い出すバブでありました。

さて、そんなことでもちろん今日の一枚は、ペトちゃんのそのアルバムです。
ペトちゃんは、時代的にキースやハンコックなんかと比較される事が多いんでしょうか?エバンス系だと言う人もいます。

私は、以前から言ってるように個性あるピアニストが好きです。
しかるに、ペトちゃんからは強烈なそれを感じるのです。
繊細でありながら力強く太い音、ヨーロッパ系に多いいわゆるクラシックに根付いたピアノでありながら、ブルース魂がこもっている、ともかく、私をその世界に引きずり込むんです。
特に、今日のアルバムは違いますが、ソロ演奏を聴くとその個性はさらに引き立つように感じます。

ともかく、好きなピアニストです。

MICHEL PETRUCCIANI
1981年4月3,4日録音
MICHEL PETRUCCIANI(p) J.F. JENNY CLARK(b) ALDO ROMANO(ds)

1.HOMMAGE A ENELRAM ATSENIG
2.DAYS OF WINE AND ROSES
3.CHRISTMAS DREAMS
4.JUSTE UN MOMENT
5.GATTITO
6.CHEROKEE



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