JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

もうそんな季節かぁ

2010年11月23日 | a-c

勤労感謝の日、せっかくの休日も昼までは雨、その後もどんよりとした曇り空と空模様はあまり芳しくありません。気温も昨日一昨日と比べると一気に下がったように思います。

「今日は、○○の家じゃ雪囲いだってさぁ」
いやいや、このあたりで雪囲いなんてぇもんは見たこともないんですよ。(ほとんど降りませんから)今日それをやっているのは先日『みしらず柿』を贈ってくれた叔母の家でありまして、
「えっ?もう雪囲い?」

最近は雪が少なくなってきたといっても、昨年の最大積雪量が2メートル47センチ、過去最大積雪量5メートル91センチを誇る我が両親の出身町では
「これからは、いつ雪になってもおかしくないから」
も、うなずけます。
考えてみりゃ、来週にはもう12月ですもんね、たしかにそんな季節なんだなぁ

「これからおばちゃんの家の方は大変だねぇ、もう俺は住めねぇな」

かく言う私も、じつは小学校入学から2年ほどこの地区に住んでおりまして、その豪雪が作り上げる、静かな世界とまるで水墨画のような風景はキッチリと心に刻まれています。
ただね、なにしろお子ちゃまでしたから、ソリにスキー、雪の基地に雪合戦とまぁ楽しい思い出しか今は残っていませんけどね。両親はもとより、大人達はどれほど大変だったことでしょう。

以前、「ふくしま教育情報データベース」というところで、こんな写真が公開されていました。
凄いでしょう。私が住んでいた頃も、まさにこんな感じでした。

こちらは、その私の写真なんですが・・・・分かりますかねぇ?右手にちょっと見えている屋根、これが二階の屋根でして、左に見える枝は、けっこう大きい桜の木の先端です。

ともかく、そんな頃の話を母とひとしきりした休日の午前中でありました。
雪国のみなさん、これから大変でしょうが、来春まで明るく楽しくいきましょうや、頑張ってくださいね。

さて、今日の一枚は、ポール・ブレイです。
ピアノ・トリオといっても、「ただのピアノ・トリオじゃないよなぁ」とメンバーを見るだけで思いますよねぇ・・・・

それはともかく、ポール・ブレイはこのログでは初紹介じゃないでしょうか?
てんで、ザックリとご紹介しますてぇと
生まれはカナダはモントリオール、5才でバイオリンをはじめ、9才でピアノをはじめ、なんと11才でマクギル音楽院のジュニアではありますが卒業証書をもらい、12才でプロデビュー・・・・・天才?神童?
その後、ジュリアード音楽院に学び、モントリオール、ニューヨークへと・・・・

この人のピアノスタイルというのは、どうにもコロコロ変わっているような気がして、どこを切り取って聴くかによって大きくイメージが違ってしまうピアニストであるように私なんかは思うんですけど、どうでしょう?
ただ、経歴からそう感じてしまうのかもしれませんが、知的でインテリジェンスに溢れている分、泥臭さには欠ける、裏を返せば美しい妖艶?そんなイメージの統一性はあるように思います。つまりそれだけ技術があったということなんでしょうけど

私がポール・ブレイを意識して聴いた最初のアルバムは何だったかなぁ?
「CLOSER」?「ALONE,AGAIN」?「BLOOD」?「MR. JOY」?
少なくともシンセサイザー・ナンチャラでは無かったことは幸いだったと思っています。(笑)

ともかく、始めて聴いたのがフリー以降の彼だったという人は、今日のこの初リーダーアルバムや二枚目エマーシー盤の「PAUL BLEY」あたりの彼をどう捉えるんでしょうか?

どちらかといえば、パウエル系の白人バップピアニストといった風のブレイ、そのくせ、どこかたどたどしさもアリィーの冷たさもアリィーの、これを「良し」とするか「いやいや物足りない」と感じるかは、多彩な彼のイメージ同様、千差万別かもしれません。

私は、なにしろパウエル系が好きですし、ミンガス、ブレーキーですからねぇ、良いと思いますよ。

INTRODUCING / PAUL BLEY
1953年11月30日
PAUL BLEY(p) CHARLES MINGUS(b) ART BLAKEY(ds)

1.OPUS 1 (alt take)
2.OPUS 1
3.TEAPOT (WALKIN')
4.LIKE SOMEONE IN LOVE
5.I CAN'T GET STARTED
6.SPONTANEOUS COMBUSTION
7.THE THEME
8.SPLIT KICK
9.THIS TIME THE DREAM'S ON ME
10.ZOOTCASE
11.SANTA CLAUS IN COMING TO TOWN